鱒寿司(富山)のおすすめ人気店！駅周辺で買えるお土産にぴったりの押し寿司

日本海に面している富山県では、イカ・エビ・ブリなど海の幸を使ったご当地グルメが大人気です。特に、富山湾で水揚げされた海産物を捌いたお寿司メニューが話題を呼んでいます。

数あるネタの中でも、脂の乗った鱒を用いた鱒寿司（ますずし）が富山の名物料理として定着しています。美味しい上に日持ちするため、現地では飲食店だけでなく駅の売店コーナーでもお土産として購入可能です。

そこで今回は、富山の人気鱒寿司店や鱒寿司関連のおすすめ観光スポットなどをまとめてみました。富山のグルメに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

鱒寿司は、富山で普及している押し寿司の一種です。曲物（わっぱ）の底に笹の葉を放射状に並べ、その上に塩漬け後に味付けした鱒の切り身を配置。笹を折り曲げて包み込み、酢飯を押して詰めながら仕上げていきます。

富山では平安時代頃からすでに鱒寿司が作られていて、富山を代表する郷土料理の一つとして有名です。1912年からは、ますのすしが鱒寿司の駅弁を発売。現在ではスーパーマーケットやコンビニでも鱒寿司が販売されています。

鱒の身と富山産のお米・お酢の風味が組み合わさり、他のお寿司とはひと味違った芳醇な味を堪能できます。

鱒寿司は古くから富山で親しまれている人気料理であり、多くの飲食店が鱒寿司メニューを取り扱っています。本場の鱒寿司を食べたい方は、ぜひ現地の寿司屋に足を運んでみてください。

まずは、鱒寿司をオーダーできる富山の老舗有名飲食店を見ていきましょう。

元祖 せきの屋は、神通川の近くにある人気鱒寿司店です。明治11年創業の老舗店で、「鱒の寿し」と書かれた古風な木の看板がひときわ目を引きます。

鱒寿司小一重を1,600円から、大二重を3,000円から販売。開封すると、光り輝くピンクの身と酢飯の香りが広がり、食欲を掻き立てられます。100年以上の歴史を誇る本場の鱒寿司をご賞味ください。

ますのすし 青山総本舗は、富山駅南口から徒歩数分の場所にある人気鱒寿司店です。井波産のお米、京都の三条大橋橋詰の村山造酢の千鳥酢、北海道産の天然桜鱒と輸入の養殖サーモンを使った鱒寿司を提供しています。

創業から60年あまりの歴史を誇る青山総本舗の伝統の味が込められていて、初めて食べた方でも不思議な懐かしさを感じることでしょう。

ますのすし本舗 源は、富山県総合運動公園の近くにある人気鱒寿司店です。1908年から駅弁業を開始し、1912年から「ますのすし」の販売を開始しました。

現在では富山の駅の売店を中心に、全国各地の販売店でますのすしの鱒寿司駅弁が大人気を博しています。ますのすし小丸を1,000円から購入可能。多彩なサイズの鱒寿司が提供されていて、用途に合った商品を選べます。

鱒寿司は富山県民にとってソウルフードと言っても過言ではない名物料理であり、鱒寿司を食べられる飲食店が人気を博しています。

ここでは、富山の人気鱒寿司店を見ていきましょう。

扇一 ます寿司本舗は、小泉町駅のすぐ近くにある人気寿司屋です。テイクアウト専門店で、ますのすし一重を1,700円で提供しています。

販売されている鱒寿司は非常に鱒の身が厚く、他店の鱒寿司とは一線を画す食感を堪能できます。売り切れ次第閉店するので、来店する前に予約しておいた方が良いでしょう。

鱒の寿し まつ川は、旅籠町交差点にある人気寿司屋です。2010年にオープンしたばかりの新店ですが、富山県民の間で名店として定着しています。

富山の隠れた名米「てんたかく」を使い、粘り強い歯応えと濃厚な甘味を実現。試行錯誤の末に、抜群に美味い鱒寿司が完成しました。鱒の身だけでなくシャリにもこだわりたい方におすすめです。

川上鱒寿し店は、富山城址公園の近くにある人気寿司屋です。大正12年創業の老舗店で、酢の酸味を抑えたさっぱり味の鱒寿司を提供しています。

鱒の身を厚めに切っていて、非常に食べ応えがあるのが特徴的。早朝6時半から営業しているため、昼頃の混雑時を避けて人気鱒寿司をテイクアウトできます。（1,600円～。）

富山の観光旅行の帰りには、鱒寿司をお土産として買っていきましょう。わざわざ市内にまで出向かなくても駅の近くにある売店で鱒寿司を売っているため、列車の出発時刻を気にすることなく買い物に専念できます。

駅近のショップで鱒寿司を購入できるお土産店を見ていきましょう。

今井商店は、荒町駅から徒歩10分ほどの場所にあるテイクアウト型鱒寿司店です。富山のコシヒカリやサクラマスを使い、重石でギュッと旨みを凝縮した鱒寿司を提供しています。

酢の味を強調しない万人向けの味付けになっており、富山県外にお住まいの方へのお土産に最適です。夕方の4時までの営業（売り切れ次第閉店）なので、出来るだけ早めに来店することをおすすめします。

高芳（たかよし）は、桜橋駅のすぐ近くにあるテイクアウト型鱒寿司店です。80年以上の歴史を誇る老舗で、すべて手作りにこだわった上質な鱒寿司を提供しています。

サクラマスの繊維質を切らないように丁寧に三枚におろした身を使い、富山県産のコシヒカリや笹の葉で丁寧に処理。創業から受け継がれてきた職人の技量に感服します。

桜橋駅の目と鼻の先にあるため、急いでいる時でも安心して買い物できます。

高田屋は、丸の内駅の近くにあるテイクアウト型鱒寿司店です。1872年（明治5年）創業の老舗で、約150年もの長きに渡って富山の鱒寿司を全国に届けています。

ネタもさることながら、シャリの品質を非常に重視しているのが特徴的。独自の炊き方でふっくらした酢飯に仕上げており、口の中でホロリと溶けるような甘い鱒寿司を堪能できます。

鱒寿司は富山の各地で購入できる定番のお土産ですが、実際に買う時にはいくつか気を付けなければならないことがあります。

これらの注意事項をうっかり忘れると、鱒寿司を買えなかったり台無しにしてしまったりするかもしれません。ご注意ください。

ここでは、鱒寿司を購入する際の注意点を解説していきます。

一つ目の注意点は、来店前に予約しておくことです。

どの飲食店でも鱒寿司は人気のテイクアウト商品であり、旅行シーズンには多くの観光客が殺到して短時間で売り切れてしまうことが珍しくありません。

たいていの鱒寿司店は、商品の鱒寿司が売り切れ次第閉店します。お店に着いた時に購入不能になっていないように、前もって電話予約して鱒寿司を取り置きしてもらいましょう。

もう一つの注意点は、温度管理です。

鱒寿司は日持ちする商品ですが、周辺温度が高すぎても低すぎても品質が劣化してしまいます。

過度に暖房や冷房が効いている室内で保管するのはNG。自宅まで持って帰るまでは、なるべく常温保存するようにしてください。理想的な保管温度は、15℃～20℃程度です。

すでに紹介した「ますのすし本舗 源」は、本店の傍に「ますのすしミュージアム」という博物館も併設しています。

富山の鱒寿司の歴史や作業工程を学べるユニークな資料館であり、子供も大人も一緒になって楽しめます。

ここでは、ますのすしミュージアムの見所を見ていきましょう。

ますのすしミュージアムには、鱒寿司の手作り体験コーナーがあります。

熟練の職人さんの指導のもと、子供も大人も一緒になって鱒寿司作りに挑戦。自作した鱒寿司は、持ち帰って実際に食べられます。

料金は一人1,000円で所要時間は約60分。予約制になっているので、体験希望日の一週間前までに事務局（076-429-7400）に電話連絡してください。

ますのすしミュージアムには、鱒寿司の製造工程を公開しているスペースもあります。笹付けやパッケージ詰めなど、一連の作業をガラス越しに見られます。

工場見学すれば、鱒寿司の存在がより身近に感じられるようになることでしょう。見学終了後は、館内の食事処で出来立ての鱒寿司をご賞味ください。

今回は、富山の人気鱒寿司店やお土産として購入する際の注意点などを紹介いたしました。

新鮮な海産物が豊富な富山において、鱒と酢飯を組み合わせた鱒寿司は絶品グルメです。富山を訪れる際には、ぜひ鱒寿司を購入してみてください。