ベスビオとは?群馬のご当地パスタが食べられる「シャンゴ」も紹介
ベスビオといえばイタリアの有名な火山、ではありません!実は、群馬県ではパスタの一種です。ミートゾースやナポリタンなどスパゲッティにもいろいろありますが、群馬でベスビオといえば、辛いトマトソースに魚介が入ったパスタです。この記事ではその魅力をまとめてみました。
目次
群馬県民以外は知らない!?ご当地パスタ「ベスビオ」
ベスビオといえば一般的に、イタリアの有名な火山を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、群馬ではちょっと事情が違います。群馬でベスビオといえばパスタの一種!パスタのベスビオとは一体どんなものなのでしょうか。
この記事では、知る人ぞ知る群馬のご当地パスタ「ベスビオ」の魅力に迫ります。また、ベスビオ発祥のレストランであるシャンゴについても詳しくご紹介します。
ベスビオとは?
ベスビオは群馬県のご当地パスタです。このためだけに群馬に来る人もいるという隠れた群馬名物で、最近はテレビやSNSなどを通じて全国的に知られるようになってきました。
トマト味のピリ辛ソースに魚介が入っていて、アラビアータとペスカトーレをあわせたような味です。トマト味ベースなので誰でも食べやすいのも人気の秘密です。群馬県には海がない分、パスタで海を味わってほしいという作り手の想いがこもっています。
そして最大の特徴は、頂上に盛り付けられたムール貝です。ベスビオ火山の噴火に見立てて、火口の暑い様子をピリ辛で表現している、まさにパスタのベスビオ火山なのです。
群馬発祥のパスタ
ベスビオは群馬県高崎市にあるイタリアンのお店「シャンゴ」が発祥です。創作イタリアンのオリジナリティあふれるメニューが魅力のシャンゴでは、ベスビオのほかにも楽しいメニューがたくさんあるので、こちらはあとで詳しくご紹介します。ぜひ最後までお見逃しなく!
魚介たっぷりで食べ応えも
ベスビオにはシーフードがたっぷり。イカ、エビ、アサリが入っていて、こりこりしっかりした歯ごたえで食べ応え満点です。日本ではなかなか食べる機会がないムール貝が入っているのも高ポイント。
辛みのあるソースが魚介とベストマッチで、最後まで飽きない一皿です。しっかりしたトマト味もうまみがあり、ナポリに来た気分を味わえるかもしれません!
ベスビオ発祥の店「シャンゴ」
そんな群馬のご当地パスタベスビオの生みの親、シャンゴはどんな店なのでしょうか。ベスビオは今や高崎市のご当地パスタの代名詞となっていて、シャンゴ以外の店でも様々にアレンジされて提供されています。
でも、せっかく高崎にベスビオを食べに行くなら、元祖のシャンゴで食べたいものです。ここからは、群馬の老舗イタリアンの「シャンゴ」について詳しくご紹介します。
昭和47年創業の老舗
本店を群馬県高崎市問屋町に構えるシャンゴは、創業昭和47年の老舗イタリアンです。ボリューム感がありオリジナリティあふれるメニューの数々が人気です。
また、ソースやケーキは全て自社工場で製造しており、スピーディーかつ安心・安全なお料理を安定して楽しめるのも魅力です。地元農家や畜産業者から仕入れた、生産者の顔の見えるお料理で、地産地消にも貢献しています。
現在は群馬県内に8店舗
シャンゴは高崎市問屋町の本店のほかに、問屋町支店、倉賀野バイパス店、前橋石倉店、伊勢崎店、前橋南店東部バイパス店、Due伊勢崎店の合計8つのお店が群馬県内にあり、どこでもシャンゴの味を楽しめます。
オリジナルメニューも豊富
ペスカトーレやカルボナーラなどの一般的なパスタに加え、カツレツののった「シャンゴ風」や「ベスビオ」、「地元野菜のクリーム」などオリジナルのメニューも豊富です。
ピザメニューでは、地元の「倉賀野びっくりまいたけ」と「ハム工房のベーコン」を使用した「ベーコンと4種のキノコピッツァ」、「昭和村ほうれんそう」を使用した「ほうれん草ジェノベーゼのピッツァ」が人気です。
次に、シャンゴの人気メニューを詳しく見ていきましょう。
地産地消に積極的に取り組むお店
群馬県は農業・畜産業が盛んな県です。シャンゴでは本店・支店の8つのお店全てで、県内の契約生産者から仕入れた野菜やお肉をメニューで使用し、地産地消にも貢献しています。
メニューの核のひとつであるトマトピューレや、ケール・ルッコラといった洋風野菜なども県内の農家から直送されていて、安全で安心、しかもリーズナブルなメニューを提供してくれます。
シャンゴの人気メニュー
高崎市のイタリアンレストランであるシャンゴにはオリジナリティあふれるメニューがたくさん。その中でも特に人気の、ベスビオ以外のメニューをご紹介します。
①シャンゴ風
お店の看板メニューのパスタ「シャンゴ風」は、ミートソースパスタとロースカツが融合した夢のパスタです。太めのパスタの上に、麦豚ロースがドカンと乗っていて、その上にミートソースがかかっています。豚は県内から仕入れた安心のお肉を使用しています。
ミートソースはお店の秘伝の味で、濃厚でどろっとした粘りの強いソースです。甘みが強めで、パスタとも良く絡み、しかもカツにも合う、さすがの秘伝のソースです。麺は高崎市で栽培された小麦をシャンゴオリジナルの配合で製麺した太麺「高崎スパゲッティ」を使用。
サイズは2種類あり、Sサイズはパスタ250グラム、Mサイズはパスタ330グラムとなっています。カツがボリュームたっぷりなので、お腹の空き具合を見極めて注文することが重要です。
②アラビアータ
ベーコンのうまみとトマトソースの辛みがくせになるアラビアータは、定番のメニューです。チーズをたっぷりかけて食べると更においしさアップ。麺は高崎スパゲッティを使用していて、もちもちです。
辛いものは好きだけど魚介は苦手という方にもおすすめの一品です。Sは150グラム、Mは200グラムです。
③カラブリア風
ベスビオのスープパスタ版ともいえるのが「カラブリア風」です。大きなお鍋一杯に、辛味のあるトマトスープに浸かったもちもちの高崎スパゲッティと魚介類が入っています。
カラブリアはイタリアの南端、ブーツのつま先にあたる地方で、海を挟んでシチリアに向かい合う地域です。2方を海に囲まれたカラブリアの海の幸の豊かさを表現した一品です。
寒い日に食べればお腹の底からぽかぽかになること間違いなしです。Sサイズはパスタ250グラム、Mサイズはパスタ330グラムとコスパもGoodです。
④特製ソースのナポリタン
「特製ソースのナポリタン」は、昭和の洋食屋さんの雰囲気が残るノスタルジックなメニューです。えびやピーマン、タマネギなど具材もたっぷり入ったボリューム満点のナポリタンで、こちらもモチモチの食感がおいしい高崎スパゲッティを使用しています。
Sサイズは250グラム、Mサイズは330グラムでの提供です。
⑤渡りガニの生パスタ
ちょっと豪華に行きたい場合は「渡りガニの生パスタ」がおすすめです。あっさりとした味わいのワタリガニのほぐし身がたっぷり入ったトマトソースのパスタで、カニのうま味を味わうことができます。
パスタはよりもっちりした生パスタを使用していて、サイズは180グラムのワンサイズのみです。
ベスビオの由来はイタリアの「ベスビオ火山」
ところで、ベスビオの名前の由来となったベスビオ火山のことをご存じですか?実は過去に何度も大噴火を起こし、今なお活動を続ける活火山です。
ここでついでに、ベスビオ火山についても詳しく見てみましょう。
イタリア•カンパニア州の火山
ベスビオ山はイタリア南部、カンパニア州のナポリ近郊にある火山です。世界史上有名なポンペイの遺跡は、紀元79年の噴火で火砕流に飲み込まれ、古代ローマ時代の町が現代までそのまま残った貴重な例です。
その後も何度も噴火繰り返し、一番最近では1944年の噴火で1つの村がまるごと消えてしまいました。現在は活動が治まっていて、国立公園に指定され、観光客で賑わっています。
ポンペイ遺跡で有名
ポンペイ遺跡の発掘は1748年に開始されました。ポンペイが79年に町ごと火砕流に埋もれてから実に約1650年もの間、町は誰にも知られずに眠っていました。
発掘が始まると、子供を守ったまま息絶えた母親の遺体や、部屋の隅で窒息していった人々の姿も発見され、噴火の凄まじさが浮き彫りになりました。
一方、次々に美しい壁画やモザイク画、建築物が発見されました。整備された街の様子は、古代ローマの技術的水準を今に伝えていて、古代ローマ史研究の生きた資料になりました。
東京ディズニーシーのプロメテウス火山のモデル
ベスビオ火山は東京ディズニーシーの「プロメテウス火山」のモデルにもなっています。ディズニーシーのコンセプトは「世界一周」で、エリアごとにさまざまな世界の街のモチーフが登場するのも魅力のひとつです。
その玄関口にあたる「メディテレーニアンハーバー」はイタリアがモチーフになっていて、ゴンドラが行き交う町並みはまるでヴェネツィアのような風景です。その奥にそびえるのがプロメテウス火山で、イタリア旅行に来たような気分を盛り上げてくれます。
プロメテウス火山は約1時間に1回「噴火」します。プロパンガスで演出される炎の演出は迫力満点。でもこちらのプロメテウス火山なら、火砕流や土石流は起きないので安心です。
現在は遊歩道が整備されている
本物のベスビオ火山も現在は目立った火山活動が見られず、安全に観光を楽しむことができます。1880年には早くも観光地化され、登山鉄道が敷かれました。このときのCMソングとなったのが有名な「フニクリ・フニクラ」の歌です。
現在は多数の観光客に対応するため鉄道やケーブルカーは廃止され、自動車道が整備されています。車が通行できない部分は遊歩道も設置され、日本の阿蘇山のように、活火山でありながら観光もできる、貴重なスポットになっています。
付近一体は国立公園になっていて、火口縁の遊歩道を経由すると、駐車場から頂上まで往復2時間の、のんびりとしたトレッキングコースとして楽しめます。
シャンゴ本店へのアクセス方法
群馬県高崎市にあるシャンゴの最寄り駅は、JR高崎駅のお隣の駅である「高崎問屋町駅」です。高崎市街から見て北東に位置していて、吾妻線、上越線、両毛線の3路線が停車する駅です。
高崎問屋町駅から車で約5分
高崎問屋町駅からシャンゴまでは、車で約5分、徒歩では15分程度の道のりです。
高崎問屋町駅の「問屋口」出口を出てそのままロータリーを越えてまっすぐ進み、中央通りを右折します。問屋町交番のある角を左折して環状線に入り、1つ目の角の左側にお店があります。
また、環状線に入ってすぐを右折するとシャンゴの「問屋町支店」もあるので、本店が満員の場合はこちらを利用するのもおすすめです。
なお、問屋町駅からはバスでもアクセス可能です。問屋町駅前「高崎問屋町駅問屋口」バス停から群馬バスの大八木線に乗車し、「問屋町中央」で下車します。中央通りを北に進んで、問屋町交番のある角からは上記と同じ道のりで5分程度です。
住所 | 〒370-0006 群馬県高崎市問屋町1丁目10-24 |
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電話番号 | 027-361-5269 |
営業時間・定休日 | 11:00〜21:30 月曜日、第二火曜日定休 |
駐車場の有無 | 有り |
アクセス | JR上越線 高崎問屋町駅から徒歩約5分 バス停 問屋町中央から徒歩約5分 |
公式URL |
群馬のご当地パスタ・ベスビオを食べに行こう!
群馬のご当地パスタである「ベスビオ」は、イタリア・ナポリ近郊の火山ベスビオ山をイメージした辛味のあるトマトソースベースに魚介の入ったパスタです。噴火をイメージして頂上に飾られたムール貝がユニークな、見た目にも楽しい一品です。
発祥の地である高崎市問屋町のイタリアンレストラン「シャンゴ」は、他にもオリジナリティあふれるメニューが揃っていて、しかもコスパにも食の安心・安全にも配慮したお店です。
高崎を訪れた際には、シャンゴで海鮮たっぷりのベスビオパスタにぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。