祐徳稲荷神社のご利益は?お守りや御朱印•アクセス方法も紹介
佐賀県にある祐徳稲荷神社は日本三大稲荷の一つで、九州では人気の参拝スポットになっています。祐徳稲荷神社のご利益はどうなのでしょう、またおすすめの人気お守りや御朱印についても詳しく紹介します。祐徳稲荷神社のご利益やその他アクセス方法も含めてまとめてみました。
目次
佐賀「祐徳稲荷神社」を参拝してパワーを感じよう!
佐賀県にある祐徳稲荷神社は日本三大稲荷の一つとして、人気を博しており毎年多数の参拝者を迎えています。参拝者はみな祐徳稲荷神社から得られる絶大なパワーを期待しているのです。
実際にリピーターが多いと言うことは、十分にパワーの効果があるということでしょう。それでは祐徳稲荷神社の魅力について詳細を説明します。
佐賀「祐徳稲荷神社」とは?
そもそも佐賀県にある祐徳稲荷神社とはどのように設立され、またその後の経緯はどうなっている神社なのでしょうか。
1687年創建
祐徳稲荷神社が創建されたのは貞亨4年(1687年)となります。創建したのは左大臣花山院定好の娘の萬子媛で、後陽成天皇の孫に当たる人でした。この萬子媛は肥前鹿島藩主の鍋島直朝の夫人でもありました。
もともと萬子媛が嫁ぐ時に父親から稲荷大神の神鏡を受け取っており、後に萬子媛が朝廷の勅願所だった稲荷大神の御分霊を勧請したことに始まります。石壁山に建立された社殿で萬子媛が自ら奉仕していましたが、宝永2年(1705年)入定しました。
その後萬子媛の諡名をとって「祐徳院」と呼ばれるようになり、萬子媛の霊験も合わさって信仰が盛んになったのです。
お祀りする神様
祐徳稲荷神社にてお祀りしている神様は次の通りです。
倉稲魂大神 | ウガノミタマノ オオカミ | 一般に稲荷大神と言われ衣食住を 司り生活全般の守護神とされてい る |
---|---|---|
大宮売大神 | オオミヤノメノ オオカミ | 天照大神(アマテラスオオミカミ) が天の岩戸に隠れた時に、岩戸の 前で舞を舞った。技芸上達の神、 福徳円満の神と呼ばれる。 |
猿田彦大神 | サルタヒコノ オオカミ | テンソンニニギノミコトが高千穂 の峯に天孫降臨された時に、先導 役をした神。水先案内の神、交通 安全の神として信仰されている。 |
日本三大稲荷の一つ
祐徳稲荷神社は日本三大稲荷の一つと言われており、年間300万人の参詣者があります。これは九州の神社では太宰府天満宮に次ぐ参拝者数です。ところで日本三大稲荷のあとの二つは、千本鳥居で有名な京都の伏見稲荷と茨城県の笠間稲荷です。
なお、日本四大稲荷(伏見稲荷大社、豊川稲荷、祐徳稲荷神社、笠間稲荷神社)にも挙げられています。さらに九州三大稲荷というのもあり、これは実際は7社が挙げられています。
具体的には、祐徳稲荷神社、高橋稲荷神社、扇森稲荷神社、大根地神社、石穴稲荷神社、萩尾稲荷社、白川稲荷大明神の7社です。もちろんこの中では祐徳稲荷神社がトップとなっています。
境内では四季折々の花が楽しめる
祐徳稲荷神社の日本庭園には紫陽花、ハナショウブ、ボタン、朝顔など季節の花が咲き乱れて美しい光景を見せてくれます。秋には紅葉の名所として知られており、鮮やかに色づいた紅葉は見事です。
なお、春には桜も美しいですが、桜は門前書店街に立派な桜並木があるので、そちらも見逃さないようにしましょう。
さらに忘れてはならないのが、祐徳稲荷神社の駐車場の裏手に外苑の東山公園があるのです。東山公園は鹿島市内屈指の花の名所で、桜、菜の花、ツツジ、コスモスなど四季を通じて美しい花々が鑑賞できます。
祐徳稲荷神社のご利益
それでは次に祐徳稲荷神社を参拝して得られるご利益について見てみましょう。
商売繁盛や大漁満足のご利益あり
祐徳稲荷神社にお祀りしている神のうち大宮売大神(オオミヤノメノオオカミ)は商売繁盛に通じる神です。さらに猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)はこの地の海上交通に関して重要な役割を果たし、大漁満足に通じます。
このようにご祭神のいわれから、商売繁盛と大漁満足が第一のご利益として人気を集めているのです。
家運繁栄の祈願に訪れる人も多い
参拝者の中には家運繁栄を期して訪れる人も多いです。これは倉稲魂大神(ウガノミタマノオオカミ)を祀っているからで、この神が生活全般の守護神だからなのです。そもそも稲荷神社というのは稲荷神を祀る神社となります。
稲荷神とは稲を象徴する穀霊神・農耕神で、稲荷というのは食物の神(ウカノミタマ)を指す言葉なのです。もともとは「稲成り」の意味だったのが、稲を荷なう神像の姿から「稲荷」の字が当てられたとされています。
五穀を司る神「ウカノミタマ」と稲荷神が同一視されることから、伏見稲荷大社を始めとして多くの稲荷神社でウカノミタマを主祭神としているのです。
祐徳稲荷神社のおすすめのお守り
祐徳稲荷神社を参拝したら記念にお守りも求めてみましょう。祐徳稲荷神社には特徴のあるいくつものお守りがありますが、ご利益に応じたおすすめのお守りを6種類紹介します。
①うまくいく守
祐徳稲荷神社を訪れる人は日本人以外でも年々増えてきています。特に近年はタイからの観光客が増加傾向にあると言われています。そして祐徳稲荷神社で求められる数々のお守りの中でも特にご利益を期待されているのが「うまくいく守」です。
上の画像を見てみると、単に「うまくいく守」と書かれているのではなく、「九頭馬のうまくいく守」となっています。このあたりはシャレが効いたユーモアなのでしょうが、馬が九頭で「馬九」つまり「うまく」というご利益を保証しています。
実際のところ神社の狙いとしては、たくさんの馬たちが「うまくいく」ように導いてくれるというご利益を言っているので、別に九頭である必要はないのです。なお、普通の大きさ以外にも超特大のご利益の「うまくいく守」も5000円で売っています。
ところで祐徳稲荷神社ではただシャレで「馬くい九(うまくいく)」という理由だけで、馬をたくさん描いたお守りを作っているのではありません。その証拠に楼門をくぐると右手に神馬の石像とともに大きな「馬」の字が書かれています。
この神馬は左側を向いており、しかも「馬」の字が逆さに書かれている「左馬」となっています。左馬は古来縁起が良いと伝えられており、運気向上、招福、商売繁盛のシンボルとなっているのです。
これだけたくさんの期待感をこめられている「馬」が「うまくいく守」として形になっているので、このお守りの人気が高くご利益も本物なのもうなづけます。
②ひょうたん守
祐徳稲荷神社にあるひょうたんが付いたお守りは、「開運瓢箪御守」です。ひょうたんは朱色と濃紺の2種類があり、それぞれに鈴と金のわらじが付いており金色のストラップで繋がっています。
この開運瓢箪御守を身につけていれば、次々に運が開けていくというご利益があります。もともと「ひょうたん」には、繁栄、利得、円満という花言葉があり、とても縁起のよい植物と言われてきました。
さらにひょうたんには神霊が宿るといわれており、悪い気を吸い取ってくれる風水の空気清浄器というご利益もあります。悪い空気すなわち邪気を吸い込んで、くびれた部分が効いて一度吸い込んだ邪気は逃がさないようになっているのです。
③ゆいぼたん
「ゆいぼたん」は日本各地にありますが、良縁のご利益を願って求めるお守りです。ふたつのボタンのうちの一つは自分が思いを寄せる相手に付けてもらいたいボタンで、もう一つは自分の分です。大小2つの貝ボタンが赤い糸で繋がっています。
この二つのボタンをいっしょに付けられるようなご縁がありますように、という切なくも美しい願いを祈願したお守りなのです。これを身につけていればきっと良いご縁のご利益にあずかれるでしょう。
④商運守
祐徳稲荷神社はそもそも稲荷ですのでご利益のうちでも五穀豊穣、商売繁盛という大きな柱を担っています。元来稲荷は穀物・農業の神ですが、現在は商工業を含めた全産業の神として信仰されているのです。
その具体的な形となっているのが「商運守」です。普通の一般的な稲荷で扱われている商運守ならば、「商売繁盛」、「万客招来」などと謳っています。ところが祐徳稲荷神社の場合はさすがと言わざるを得ない、多大なご利益を予感させるのです。
つまり経営についてもう一歩突っ込んだ提言をしています。つまり「商売繁盛」のために「黒字安定」、「取引活発」、「商談成立」という具体的な成果を期して祈願されているのです。この商運守を持っていればきっと商売繁盛間違いなしでしょう。
⑤合格守
上の画像を見ると、「合格守」は普通のお守りとは異なった形状をしていることに気が付くでしょう。この「合格守」は五角形をしています。つまり「五角(ごかく)」が転じて「ごうかく」といいたいわけです。
このあたりにも、祐徳稲荷神社のユーモラスなしゃれっ気が窺えるのですが、実はこの合格守のご利益は意外にも強力で、合格の喜びでお礼参りをする人がたくさんいます。さらに合格守の売れ行きが良すぎて売れ切れていることもあるようです。
もしも運良く手に入れられたら、もうそれだけでご利益の効果が及び、合格は確実になることでしょう。
⑥海の男守
佐賀県鹿島市という海に面した土地柄か、漁業に従事している参拝者も多いのです。そのような「海を愛する男」たちに人気があるのが「海の男守」になります。海に出て漁に励むというのは常に危険と隣り合わせの重労働です。
しかも大漁を期待して漁に出るわけですから、漁師たちの張りつめた気迫は並々ならないものでしょう。そんな男達が頼りにしているのが祐徳稲荷神社の「海の男守」です。これを身につけていれば安心して漁に出かけられます。
祐徳稲荷神社の御朱印
今全国的に御朱印がブームとなっていますが、祐徳稲荷神社でも人気の御朱印がもらえます。
御朱印帳は2種類
祐徳稲荷神社では御朱印のもらい方について説明をしています。御朱印というのは、御朱印帳に神社の御宝院(ごほういん)、参拝日、神社の名前を書いてもらうことを指すのです。祐徳稲荷神社ではまずお参りする前に社務所へ立ち寄ります。
そして受付に御朱印帳を預けるという方式になっています。寺社によっては、先に参拝をしないと受け付けてくれない所もありますが、ここは違うのです。御朱印帳を預けると引き替えの番号札がもらえるのです。
御朱印帳を預けたら社務所の右側にある神楽殿から参拝をします。参拝が済んだら受付へ行き、番号札と引き替えに御朱印帳を受け取るのです。ここで御朱印代(初穂料)300円を支払います。受付時間は8時から16時なので注意しましょう。
御朱印帳は自分で気に入った社寺のものを事前に購入して使っていることもありますが、御朱印ファンになるとわざわざ当該社寺の御朱印帳を求めて御朱印をいただく人も少なくありません。
祐徳稲荷神社の御朱印帳は社殿をデザインしたものと、庭園のボタンが描かれているもののの2種類が用意してあります。一方は美しい朱塗りの社殿を細部まで再現しており、他方は庭園のボタンの花が可憐に描かれたデザインでいずれも素敵です。
この御朱印帳は御朱印代こみで1000円ですので、実質700円ということになります。
オリジナルあぶらとり紙がもらえる!
御朱印を受けられた人には、もれなく祐徳稲荷神社オリジナルの「あぶらとり紙」が贈呈されます。このあぶらとり紙は何種類かのデザインがあって、いずれもユーモラスな絵柄なので記念になります。
祐徳稲荷神社へのアクセス
それではこれまでいろいろ紹介してきた祐徳稲荷神社へのアクセスについて説明します。
肥前鹿島駅から車で約10分
長崎自動車道を使うと、武雄北方ICまたは嬉野ICで降りて鹿島方面へ30分から40分で到着できます。福岡市内からは、JR長崎本線の特急使用で博多駅から肥前鹿島駅まで約1時間です。肥前鹿島駅から祐徳稲荷神社へはタクシーかバスで10分です。
佐賀市内からはJR長崎本線の特急使用で佐賀駅から肥前鹿島駅まで約20分となります。長崎市内からはJR長崎本線の特急使用で長崎駅から肥前鹿島駅まで約1時間となります。
佐賀空港からは約40kmで、エアポートリムジンタクシー使用で祐徳稲荷神社まで約50分です。また長崎空港からは約35kmで、祐徳稲荷神社まで約1時間となります。
住所 | 佐賀県鹿島市古枝乙 1855 |
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電話番号 | 0954-62-2151 |
参拝時間 | 随時 |
駐車場の有無 | 有 無料3000台 |
アクセス | 肥前鹿島駅からバス15分 「鹿島バスセンター」から 「祐徳神社前」 |
公式URL | 祐徳稲荷神社 |
祐徳稲荷神社のご利益にあずかろう!
佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社は日本三大稲荷に称されるほか、九州の三大稲荷では断トツのトップという由緒正しい稲荷神社です。もともと稲荷神社というのは五穀豊穣を祈るために作られているのが一般的です。
祐徳稲荷神社はもちろん稲荷としての基本である家運繁栄についてのご利益があります。なお、それ以外にもふたつのご祭神のご加護があるので、商売繁盛や海に関する大漁満足といったプラスアルファのご利益も期待できます。
なによりも祐徳稲荷神社を訪問してみれば、その偉容に驚きさらにきらびやかな華やかさに圧倒されるでしょう。そしてこのように栄えている姿を目の当たりにすれば、きっとご利益も確実なものになると、安心して祈ることができるはずです。