バクーはアゼルバイジャンの首都!おすすめ観光スポットを紹介
バクーはペルシア語で「風の街」といわれ、現在はアゼルバイジャン共和国の首都として大都市を形成しています。世界の原油産出量の半分を誇る油田地帯となり、世界的な大都市へと急速に発展していきました。この記事ではバクーのおすすめの観光スポットについて紹介します。
目次
バクーのおすすめ観光スポットを紹介!
モスク等の限られた場所を除いて、 女性の服装も自由な街バクーですが、ここからは、バクーの観光スポットを紹介します。
バクーとはどんな場所?
街の歴史は古く、バクーは世界の原油産出量の半分を誇る油田地帯となったことで世界的な大都市へと急速に発展していきました。そのため、街は国際的な性格を強く表し、現在でも街並みは他の地方都市とはまったく異なる雰囲気をもっています。
公用語はアゼルバイジャン語ですが、ソ連の構成国であったこ ともありロシア語を話す人も多く都市部ではロシア語がよく通じるでしょう。イスラム色は薄く、酒類も街中で広く販売されており、レストランでの飲酒も問題なしです。
油田などの天然資源が豊富
油田はソ連時代末期に枯れたと思われていましたが、近年はさらにカスピ海バクー沖に新たな油田が発見され、再び石油の街としての活気を見せています。
第二のドバイとも呼ばれる
首都バクーは、アゼルバイジャンの中で「コーカサスのドバイ」ともいわれるほど、順調に発展をしつつあります。
人口200万ほどの、コーカサス最大を誇るこの街は、カスピ海で採掘される石油によって発展し、新たな高層ビルや個性的なデザインのモダン建築が次々に誕生しています。
バクーのおすすめ人気観光スポット5選!
旧市街や乙女の塔及びシルヴァンシャー宮殿 は、2000 年に世界文化遺産に登録されています。そんなバクーのおすすめ人気スポットを紹介しましょう。
世界遺産に登録されている「旧市街」
そんな大都市バクーの一画に残る別世界が、旧市街です。その昔バクーは二重の城壁に囲まれた城塞都市でした。現在は12世紀に造られた内壁だけが残っており、その内側に広がる旧市街は「イチェリ・シェヘル(内城)」と呼ばれています。
新しく建設された個性的な現代建築とは対照的に、アジアとヨーロッパを結ぶシルクロードの中継地として栄えた当時の雰囲気を伝える旧市街は、砂漠色の干しレンガの建物が並びます。路地に入れば、中世の時代にタイムスリップする感覚です。
バクー旧市街では、迷路のような路地をあてもなく歩いてみるのも楽しいものです。アゼルバイジャンはコーカサス唯一のイスラム教国ではありますが、その風景はやはり典型的な中東の町並みとは違っています。
かつてのイスラム王朝の栄華を今に伝え、シルクロード都市の面影を残すこの町並みは、これから先バクーがどれだけ変貌を遂げようとも、ずっと変わらずに守られてほしいと願うでしょう。
住所 | Baku 1000 アゼルバイジャン |
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アクセス | ヘイダル・アリイェフ国際空港からバクー市中心部まで ロンドン・タクシー(後述)を利用または 空港のゲートの外でタクシーを拾うと 適正料金で市内に行ける 空港の駐車場からは、#116のバスが出ている 市内中心部、地下鉄イイルミセッキズ・マイ28 May駅が 終点で、料金は0.3マナト |
王女の伝説が残る「乙女の塔」
バクー旧市街のシンボルでもある高さ29.5メートルの「乙女の塔」は、 塔がいつ建てられたものか、何のための塔だったのかまだわかっていませんが、「乙女の塔」というロマンティックな響きをもつ名前の由来には、悲しいエピソードがあります。
伝説によれば、望まない結婚を強要されそうになった少女がこの塔からカスピ海に身を投げたため、この名が付いたといわれています。現在、塔の内部は 小さな博物館になっており、この地域の歴史がわかるようになっています。
住所 | Baku, アゼルバイジャン 旧市街内 |
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電話番号 | +994 55 248 07 54 |
営業時間・定休日 | AM11:00~PM18:00 休館日:月曜日 |
料金 | 入場料:2 マナト カメラ:2 マナト |
アクセス | ヘイダル・アリエフ国際空港から車で約30分 |
王朝時代に建てられた「シルヴァンシャー宮殿」
バクー旧市街最大の見どころが、実はこのアゼルバイジャン建築の傑作とも称される「シルヴァンシャー宮殿」です。15世紀に建造されたアゼルバイジャン初の世界遺産でもあります。宮殿部分が、博物館として一般に公開されています。
ディワンハーネ、ハーレム、ハマム、そしてモスクなどから形成され、シルヴァンシャー朝の王宮として使用されていました。2000年のバクー大地震により一時は危機遺産となりましたが、その後、復旧工事が行われ危機遺産リストから脱しました。
この地を支配していたイスラム王朝、シルヴァンシャー王朝のそれぞれ造られた年代は微妙に違っていますが, 全体の均整をこわすことなく調和が保たれています。 宮殿はシンプルで、壁画もなければモザイクもない土色の宮 殿であるのが特徴です。
住所 | Zamkovskaya Side-street, 76, バクー アゼルバイジャン |
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電話番号 | 92-10-73 |
営業時間・定休日 | 10:00~19:00(4 月~10 月) 10:00~18:00(11 月~3 月) |
料金 | 2 マナト |
アクセス | ヘイダル・アリエフ国際空港から車で約30分 |
美しいライトアップが見れる「フレームタワー」
総工費350億円をかけて2012年に完成したフレーム(炎)を形取った3つのビル群が印象的です。ビルには、Fairmont hotelをはじめ、マンションやオフィスが入っています。
アゼルバイジャンという国の名前は「火の国」という意味です。この建物はこの国のシンボルである炎を形取っています。夜になると10,000枚のLEDパネルが張られたこの建物がライトアップされ、炎やアゼルバイジャンの国旗などが映し出されます。
住所 | Mehdi Huseyn Street 1A, Sabayil , AZ1006 バクー, アゼルバイジャン |
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電話番号 | 994 12 565 48 48 |
営業時間・定休日 | ホテルは Check in :PM15:00 |
料金 | 1泊:14,000円ほど |
アクセス | カスピ海大通りからの ケーブルカーは片道1マナトで 20分に1本ぐらいの運行で3分 路線バスは、旧市街の入り口から出ている 地下鉄の駅からも近い |
中心部で炎が燃えている「拝火教寺院」
拝火教寺院は、18世紀に商人として住んでいた、パルシーと呼ばれるインドのゾロアスター教徒によって造られた寺院です。かつては地表に沸く天然ガスが自然発火したことから、火を崇拝するゾロアスター教徒に聖地として見なされていました。
この寺院は, 「永遠の炎」を真ん中に据え, 礼拝 用の広場とその周りの石造りの僧房で囲んだ作りになっています。この僧房は現在は博物館で、写真や展示物で当時の拝火教陣の様子を垣間見るこ とができます。
この「永遠の炎」は、2015年に開催された欧州競技大会の聖火のトーチの火とし て使用されました。
住所 | C285+5C Baku, Azerbaijan |
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電話番号 | (012) 565-12-88 (012) 565-12-87 (012) 452-44-07 |
営業時間・定休日 | 拝観時間:AM9:00〜PM18:00 |
料金 | 入場料:2 マナト 写真:2 マナト |
アクセス | 地下鉄コログル駅近くの バス乗り場から 184番バスに乗り 終点スラハニ下車(所要約30分) |
バクーのおすすめ穴場観光スポット3選!
ここからは、バクーにあるおすすめの穴場スポットを紹介していきます。
曲線が印象的なミュージアム「ヘイダル・アリエフ文化センター」
ヘイダル・アリエフ文化センターは、2012 年に完成した施設で、主に展覧会やコンサートなどの文化活動に使用されています。この建物の名前は、ヘイダル・アリエフ前大統領によって名付けられました。
この建築は、2020年東京オリンピックの新国立競技場設計案 によって我が国でも有名なイラク出身の 女性建築家、ザハ・ハディッド氏によって設計されています。
この建物は、なんと上空から見るとヘイダル・アリエフ元大統領のサインの形になっているといわれています。
住所 | 1 Heydar Aliyev prospekti, Bakı 1033 |
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電話番号 | +994 12 505 60 01 |
営業時間・定休日 | チケットオフィス 火~金曜日11:00~18:00 土・日曜日11:00~17:00 |
料金 | 入場料や利用料:15マナト |
アクセス | 電車で Nəriman Nərimanov駅から徒歩11分 Şah İsmail Xətai駅から徒歩19分 |
今も燃え続ける丘「ヤナルダグ」
ヤナルダグは「燃える山」という意味で、山の斜面から自然に湧きだす天然ガスが、雨が降ろうが2000年以上も広い範囲に渡って燃え続けています。ヤナルダグへはバクーから北へ約7キロですが、路線バスかタクシーで行くのがおすすめです。
住所 | Binagadi-Balakhany Highway, バクー アゼルバイジャン |
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電話番号 | +99451 229-60-19 |
営業時間・定休日 | Yaymövsümü:5月– Oktyabr バザール–チュムアシュチャム:AM10時~PM8時 チュム-Şənbəvəミリバイラムギュンリ:AM10時–PM10時 Qışmövsümü:Noyabr-Aprel バザール–チュムアシュチャム:AM10時–PM6時 チュム-Şənbəvəミリバイラムギュンリ:AM10時–PM7時 |
料金 | 地元民:2マナト 外国人:9マナト |
アクセス | バクー市内から交渉制のタクシーで30分程度 メトロのKoroglu駅から217番のバスで約30分 メトロのAzadlıq Prospekti駅から147番のバスで30分強 |
旧市街の入口の1つ「シェマハ門」
バクー旧市街への表玄関の役割を果たしてきたのが、「シェマハ門」。 かつてキャラバンサライ(隊商宿)が通った、12世紀から14世紀頃に建造された石造の門です。旧市街を囲む城壁の一部をなしています。門には旅人の無事を祈る言葉が綴られています。
12~14世紀に造られたこの石造りの門は、かつてシルクロードを行き交った隊商や旅人たちがくぐった門で、旧市街を囲む城壁の一部をなしています。
シェマハ門をくぐれば、いよいよ世界遺産の町並みと対面です。 かって隊商達が通った, 12~14 世紀頃に建造 された石造の門。旧市街を囲む城壁の一部を なしており, 門の上には 2 匹のライオン(太陽の シンボル)と牛(月のシンボル)が彫られている。
住所 | Atəşgah Zərdüşt Od Məbədi, Baku |
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営業時間・定休日 | AM9:00~PM18:00 定休日:日曜日 |
料金 | 4マナト |
アクセス | ヘイダル・アリイェフ国際空港からバクー市中心部まで ロンドン・タクシー(後述)を利用または 空港のゲートの外でタクシーを拾うと 適正料金で市内に行ける 空港の駐車場からは、#116のバスが出ている 市内中心部、地下鉄イイルミセッキズ・マイ28 May駅が 終点で、料金は0.3マナト |
バクー観光を楽しむためのポイント!
観光地としてはあまり有名ではないバクーですが、しかし年々観光客の数は伸びてきており、注目を集めつつあります。
かつては世界の原油生産量の半分を誇り、現在では第2のドバイともいわれている、そんなバクー旅行前に知っておきたい楽しむための観光情報をご紹介します。
天気や気温はどれくらい?
バクーは、1年を通じて強い風の吹く日が多く、気候はその風に大きく左右されています。夏の気温 は40℃を超えることもありますが、日本に比べると湿度が低いため、前述の風もあって比較的 過ごしや救感じるでしょう。
反面、冬の気温は 0~10度程度ですが、強い風の吹く日は体感温度がかなり低くなるので注意しましょう。気候は概ね穏やかで、春秋は比較的短いのですが、四季の区別はあるでしょう。
必要な観光日数の目安
多くの旅行客が訪れるとすれば、やっぱり首都のバクーでしょう。バクーの街自体は小さいので2日あれば大体見て回れます。
バクー郊外にもいくつか観光スポットがあるので、そちらに足をのばせば3~4日は必要となってくるでしょう。
バクーへの行き方は?
アゼルバイジャンは、毎年F1が開催されたり、万博の候補地になるなど国際イベントを催していることもあり、治安は非常に良い国です。首都バクーへの行き方を紹介します。
日本からバクーまでのアクセス
日本からアゼルバイジャンへは直行便がないため、乗り継ぎが必要です。ドーハ乗継ぎのカタール航空やモスクワ乗継ぎのアエロフロートロシア航空、またはその他の中東都市を乗り継いでヘイダル・アリエフ国際空港から入国してください。
空港から市内までのアクセス
空港からバクー市内へは、タクシーまたはエアポートバスがおすすめです。エアポートバスは24時間運行です。空港からバクー市内終点までは約30分ほどで到着です。
バクーを観光してみよう!
アゼルバイジャンの首都であるバクーの観光スポットを紹介してきましたが、いかかでしたでしょうか。バクーでは、世界遺産に登録されているスポットや穴場がなど見どころが満載です。
また、石油業による裕福な部分もあり、街の二面性も楽しめます。ぜひ首都バクーを訪ねてみましょう。