クロアチアの治安は安全?危険?ドゥブロヴニクなど観光での注意点も紹介
クロアチアを観光する人は近年増加していますが、クロアチアの治安は安全か危険なのか心配する人も多いです。この記事では、クロアチアのドゥブロヴニクなどで観光する際の注意点について紹介しました。クロアチアを観光する予定のある方は、ぜひ読んでみてください。
目次
クロアチアを旅行する前に知っておきたい治安状況
近年、クロアチアを観光する日本人は増加傾向にあります。この記事では、クロアチアを旅行する前に知っておきたい治安状況について詳しく紹介します。
クロアチアを旅行する前に、治安が安全なのか危険なのか、ドゥブロヴニクなど観光名所で気をつけるべきことなどを知ってください。
クロアチアとはどんな国?
クロアチアは、人口が約440万人で面積が5万6542平方キロメートルの国です。クロアチアの国の面積の大きさを日本地図で例えると、クロアチアは九州の1.5倍くらいの大きさになります。
クロアチアの北にはハンガリー・スロヴェニアがあり隣接しています。西にはボスニア・ヘルツェゴビナがあってこちらも隣接していて、アドリア海を隔ててイタリアがあります。
外務省発表によるクロアチアの危険度
では、クロアチアの治安や危険度はどれくらいなのでしょう。クロアチアは安全なのでしょうか。外務省発表によるクロアチアの危険度をチェックしてみたところ、「レベル1:十分注意してください。」となっていました。
レベル1は「その国・地域への渡航、滞在に当たって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。」というもので、危険度の中では2番目に低いものになります。
ちなみに、レベルは1から4まであります。レベル2は「不要不急の渡航は止めてください。」、レベル3は「渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」、レベル4は「退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」となっています。
ただ、クロアチアはヨーロッパの中でも、特に治安は良い国で、安全だと言われています。
日本のガイドブックには「クロアチアは治安が良い国で安全」と紹介されていて、危険な犯罪や凶悪犯罪も滅多にありません。クロアチア観光の際は、女性でも安心安全な一人旅をすることができるでしょう。
クロアチアで注意したい地域・場所
ここまでで、クロアチアは治安が良い国で安全と紹介してきました。ただ、クロアチアには注意したい地域や場所もあります。ここからは、クロアチアで注意したい地域や場所について詳しく説明していきます。
ドゥブロヴニクなどの観光地
クロアチアで注意したい地域や場所の1つ目は、ドゥブロヴニクなどの観光地です。ドゥブロヴニクは、アドリア海に面する南クロアチアの都市で、16 世紀に完成した巨大な石の壁に囲まれた旧市街として知られています。
ドゥブロヴニクは世界遺産になっている場所なので、本当に多くの観光客が訪れます。
ドゥブロヴニクには、バロック様式の聖ブレイズ教会・ルネサンス様式のスポンザ宮殿・現在は歴史博物館になっているゴシック様式のレクター宮殿といった保存状態のよい建造物がたくさん残っています。
ドゥブロヴニクなどの観光地は、観光客が大勢訪れるので注意する必要があります。人が大勢いると、スリをする人たちにとっては標的なのです。
そのため、ドゥブロヴニクなどの観光地を歩く場合は、リュックを前に背負ったりリュックや荷物の口に南京錠をかけるなどの対策を取ると良いでしょう。
ビーチ
クロアチア観光で多くの観光客が楽しみにしているのが美しいビーチです。クロアチアのビーチは、美しいアドリア海を見ることができるので多くの観光客が海で泳いだりしています。
ただ、この時にも荷物には気をつけなければいけません。海で泳ぐのであれば、ビーチに荷物を置くことになってしまいます。非常に置き引きされやすいので、気をつけてください。
クロアチアのビーチでは、荷物を預けられる場所もあります。自分が行こうとしているビーチにそういったサービスがあるのか調べてから行くのも良いでしょう。
泳ぎたいビーチに荷物を預かってくれるサービスがないのであれば、荷物と木を自転車のチェーンのようなもので括ってしまうのもおすすめです。もちろん、荷物の口に南京錠をしなければ意味がないので必ず南京錠をしてください。
サッカースタジアムやカフェ周辺
サッカースタジアムやカフェ周辺も観光する際には注意しなければいけません。サッカーファンの方であれば知っていると思いますが、クロアチアはサッカー強豪国として有名です。
最近では、以前よりもさらに人気が爆発的に上がり、クロアチアのサッカースタジアムには試合が開催される時期になると地元の方だけでなく、多くの観光客が訪れてサッカー観戦を楽しんでいます。
多くの観光客や地元の人がクロアチアのサッカースタジアムに押し寄せるとなると、その周辺のカフェやレストランも当然多くの人が訪れます。多くの人が訪れて人混みができると、やはりスリや置き引きといった犯罪がどうしても発生するのです。
そのため、サッカースタジアムやカフェ周辺では、スリや置き引きに特に注意しましょう。
また、開催に合わせて周辺のレストランやカフェもかなりの人で混み合います。このような場合、ビーチと同様にスリや置き引きの被害が急増するのです。レストランの席を取るために荷物を置いておくと高い確率で置き引きにあうのでやめましょう。
日本でいうお祭りのようなテンションになってしまう人が多いので、荷物やお財布のことをすっかり忘れてしまう人も多いです。必ず荷物のことは忘れないようにしてください。やはり、荷物の口に南京錠をしておくことをおすすめします。
クロアチアでの観光客をターゲットにした犯罪
ここからは、クロアチアでの観光客をターゲットにした犯罪について紹介していきます。クロアチアでも、やはり観光客をターゲットにした犯罪はあるので、カモにならないためにも事前にチェックしてください。
スリ
クロアチアで起きる犯罪の中で、スリは特に多いです。そのため、日本からクロアチアに観光する場合でもスリには気をつけなければいけません。
クロアチアでは2人以上のグループで行うスリが流行っています。窃盗集団の手口ですが、1人が観光客に話しかけて気を引いて、残りの人が観光客の荷物の中をまさぐって財布などの貴重品を奪うというものです。
盗まれるのは貴重品だけでなく、パスポートや航空券などのチケット、さらには風邪薬なども盗まれてしまいます。クロアチアではお金になるものはなんでも盗まれてしまうので細心の注意を払ってください。
クロアチアで起きるスリは、観光客だけでなく現地のクロアチア人の方も被害にあっていると言われています。そのため、クロアチアでは全員がスリに気をつけるべきなのです。
スリにあいたくないのであれば、リュックなどを前に背負うか荷物に南京錠をかけるということを徹底してください。
ぼったくりタクシー
クロアチアには「ぼったくりタクシー」というものもあります。日本ではタクシーを道路上で拾うことができますが、クロアチアでは日本のようなタクシーの乗り方はしません。
クロアチアでは、タクシー乗り場でタクシーを拾います。そして、タクシー乗り場でタクシーを拾わなかった場合にぼったくりタクシーにあう確率が急増するのです。そのため、タクシーはタクシー乗り場から乗るようにしましょう。
タクシー乗り場がない場合は、ホテルやレストランでタクシーを呼んでもらうようにするとぼったくりタクシーに乗らなくても済みます。また、事前に運賃の相場を調べておくというのも大事です。
事前に観光インフォメーションセンター・ホテル・レストランで目的地までの目安の料金やルートを聞いて、乗車する際にタクシードライバーにおおよそのかかる金額を確認しておくと、より安全です。
クロアチアのタクシー運転手は親切な人が多く、全員が良い人に見えてしまいます。ただ、だからと言ってぼったくりタクシーでないということではないので、必ず目安の金額を確認するようにしてください。
また、貴重品の入った荷物をタクシーのトランクに預けるのは危険なのでやめましょう。タクシーを降りる際にトラブルにならないためにも、貴重品は自分で持ってしっかりと管理しましょう。
レストランなどでの不正請求
また、クロアチアでは稀にレストランなどで不正請求をされることもあります。クロアチアのドュブロブニクなどの観光地では、クレジットカードで支払えるレストランやカフェ・ホテルが多いのでクレジットカードで支払う人が多いです。
ただ、クレジットカード払いだと、レストランで頼んでもないものを追加されていて値段が高くなってしまっていることもあるので注意が必要です。
そのため、クレジットカードで支払いをする際には提示された金額に間違いがないかしっかりと確認を取るようにしてください。少しでも金額が高くなっていた場合には、レストランのウェイターさんに落ち着いた態度で声をかけるようにしましょう。
クロアチア旅行を安全にするための注意点
ここからは、クロアチア旅行を安全にするための注意点について詳しく説明していきます。
荷物から目を離さない
この記事でも何度もも言っていますが、クロアチアを安全に旅行するためには荷物から目を離さないということが大事です。レストランで席を取る際などに荷物を置いて席を離れるのは危険なので、しないようにしてください。
置き引きにあう可能性が上がってしまいます。また、スリにも気をつけるようにしてください。荷物の口には南京錠をかけておくと、スリにあってしまう危険度・確率がかなり減ります
目立つ服装や行動はしない
クロアチアなどの海外旅行では、目立つ服装や行動はしないということも大事になってきます。スリや窃盗などをするグループは、お金を持っていそうな人・服装や格好を見てターゲットを絞っています。
そのため、金のアクセサリーをたくさんしていたり、高級時計をしていて目立っている観光客はターゲットになりやすいです。海外旅行でお洒落をしたいという気持ちはわかりますが、あまりにも目立つ服装は着ないようにすることをおすすめします。
物乞いは相手にしない
クロアチアには物乞いがいます。観光客がたくさん押し寄せるクロアチアのドュブロブニクにも物乞いをする人は多いので、十分に注意しましょう。
物乞いをしている人を見ると、同情してしまって少しだけでもお金を渡したくなるという日本人や海外の観光客は多いです。ただ、クロアチアやその近辺では実は物乞いは「ビジネス」になっています。
つまり、本当は物乞いしなくても生きていけるのに、物乞いをすることで観光客からお金を奪っていっているグループがあるということです。貧しい人にお金を渡したいと思っているのであれば、ちゃんとした団体を通して寄付することが大事です。
旅行地のサッカーチーム以外のグッズは身に着けない
先ほどもお話ししましたが、クロアチアではサッカーの人気が急上昇しています。
サッカーのサポーターたちは試合の展開に熱狂し、その熱のままサッカー会場から出てくるので、もしあなたがサッカーファンでクロアチア以外のサッカーのグッズを身につけていた場合にトラブルになってしまう可能性もあります。
そのため、旅行地・クロアチアのサッカーチーム以外のグッズは身につけないようにしましょう。トラブルを避けるためにもぜひやめてください。
クロアチア旅行を楽しむために気をつけることを頭に入れよう!
クロアチアの治安やドゥブロヴニクなどを観光する際の注意点についてお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか。
クロアチアに旅行する観光客は近年増えていっていますが、クロアチアではスリやぼったくりタクシー・レストランなどでの不正請求があるので、気をつけるようにしましょう。
特に多いのはスリで、ドゥブロヴニクなどの観光地は人が大勢いて狙われやすいです。観光客だけでなく地元のクロアチア人も被害にあうことがあります。
そのため、リュックなどの荷物は前に背負うようにしたり、荷物の口には南京錠をかけて貴重品などを奪われないようにしましょう。
クロアチアでスリに合わないためには、目立つ服装や行動をしないことが大事です。またクロアチアには物乞いもいますが、ビジネスとしてやっている物乞いがほとんどなので相手にしないようにしてください。
物乞いはかわいそうと思ってお金を少額でもあげたくなる人もいますが、貧しい人にお金を渡したいのであればちゃんとした団体を通して寄付するようにしましょう。
クロアチアの治安や気をつけるべきことを頭に入れて、クロアチアの観光を心から楽しんでください。