恵山モンテローザは廃墟スポット!バブル時代の当時・現在の様子を紹介
「恵山モンテローザ(えさんもんてろーざ)」とは、 北海道函館市にある有名な廃墟スポット。バブル時代に観光スポットとしてにぎわったことから「豪華な廃墟」として注目を集めています。ここでは、恵山モンテローザの現在と過去についてご紹介します。
目次
廃墟として有名な「恵山モンテローザ」を紹介!
函館にある廃墟として有名な「恵山モンテローザ」。
バブル時代に賑わった恵山モンテローザは、閉業により廃れてしまうものの、いま改めて注目を集めているスポットです。
この記事では、恵山モンテローザの過去と現在についてご紹介します。
恵山(えさん)とはどんなところ?
恵山とは、標高618メートル活火山。登山をすることができたり、ツツジの美しい公園があったり、観光スポットとしても人気です。
住所は函館市ですが、函館市のはずれに位置し、市街地からは車でおよそ60分かかります。
函館の市街地から恵さんに行くまでの道は海岸線が美しく、自然の織り成す風景を眺めることができると人気のドライブスポットでもあります。
恵山モンテローザとはどんな場所?
では、まずは恵山モンテローザがどのようなスポットであるのかについてご紹介します。
北海道の函館にある廃墟スポット
「恵山モンテローザ」は、北海道の函館市にある有名な廃墟スポット。
バブル時代に多額の資金を投入して建てられたことから、「あまりにも豪華すぎる廃墟」と例えられることもあります。
実際に建物を見てみると、当時の装飾や建物の作りなど、バブル時代ならではの片りんをあちらこちらに見られると話題。
かつての賑わいから一変した現在の廃れようが「美しい」とか「美しいからこそ怖い」などと、廃墟マニアにも人気のスポットです。
バブル時代は複合リゾート施設だった
恵山モンテローザは、札幌の鉄鋼加工メーカーであった「三井」が、「恵山高原ホテル」を買収して開発した複合リゾート施設です。
日本のバブル時代とは、1985年から1991年まで、景気がまるでバブル(泡)のように大きく膨らみ上昇していった時のこと。
日本の各地では、大量の資金を投じてあらゆる建物が建設され、一見無駄とも思えるような施設も数多く建てられました。
恵山モンテローザは、まさにそのうちのひとつ。
宿泊施設や温泉、テーマパークなどの複合施設を大規模開発することが予定され、1988年、第1工期だけで約300億円ともいわれる巨額の資金を投じて、鳴り物入りで建設されました。
人でにぎわう人気施設だった
恵山モンテローザは、外観や内装の豪華さが名物の施設でした。
函館市の郊外で美しい景色の中、のんびり宿泊や温泉を楽しむことができるリゾートとして、道南あたりに住む人はもちろん、函館から車でおよそ5時間かかる札幌周辺に住む人にも「恵山モンテローザが素晴らしい」という評判が広まっていたほど。
週末や連休ともなるとたくさんの人が訪れる人気ぶりで、恵山モンテローザに行くことは、道央や道南の人たちにとって一種のステータスともなっていたそうです。
バブル崩壊とともに倒産、廃墟化
巨額の資金を投じて営業をはじめ、営業をしながら徐々にテーマパークやほかの施設を作り上げていくことを予定していた恵山モンテローザ。
しかし、バブルが終わりに近づくにつれて資金繰りがうまくいかなくなり、さらに客足が徐々に遠のいたことで、当初の大開発計画がとん挫。
1999年にはすべての施設を閉鎖し、建物はそのまま放置されることとなったため、今日まで廃墟として残ることとなりました。
恵山モンテローザの当時の見所4選!
恵山モンテローザは、開業当時は大変賑わう人気の施設でした。バブル当時の恵山モンテローザの見どころについてご紹介します。
①シンボルだった「涅槃像」
恵山モンテローザのシンボルともいえるのが、こちらの涅槃像です。身丈はおよそ45mあり、その巨大さが話題となりました。
現在、涅槃像は札幌市にある
かつて恵山モンテローザにあった巨大な涅槃像は、現在、札幌市南区にある佛願寺にあります。大涅槃聖堂では、日本最大の大仏様を拝むことができます。
住所 | 〒005-0850 北海道札幌市南区石山東6丁目1−24 |
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アクセス | 地下鉄南北線「真駒内駅」からバスで約10分 |
公式URL |
②京都の金閣寺がモチーフ「金龍閣」
恵山モンテローザ内にある「金龍閣」は、京都にある金閣寺をモチーフにして建てられたもの。きらびやかな外観は、まるで金閣寺のようです。
③豪華な作りだった「ホテルと屋外プール」
恵山モンテローザでは、ホテルと屋外プールも贅沢なつくりとなっています。
ホテルの前に広がるプールの中央には、洋風の彫刻のようなオブジェがあり、ホテルに来る客を出迎えるように鎮座しています。
④入口にあるパリ風の「凱旋門」
入口にある「凱旋門」は、フランスのパリにある凱旋門を思わせる豪華な造り。
恵山ののどかな街並みにマッチしているかといえば・・・それは微妙なところですが、恵山モンテローザがおしゃれで高級感があるように印象付けるものであることは間違いありません。
恵山モンテローザの現在の様子は?
かつては大変な賑わいを見せた恵山モンテローザですが、現在は廃墟と化しており、廃れた様子が脚光を浴びています。
ここでは、恵山モンテローザの今の姿に迫ります。
①立派な仏像や金龍閣などが残る
かつて、輝くようにそびえていた立派な「仏像」や、金閣寺をもとにして作られたという「金龍閣」などは、現在も残っています。
大涅槃像だけは札幌に移されましたが、現在でも当時の豪華な建築物を見ることが可能です。
②心霊スポットの噂は少ない
恵山モンテローザは、よく心霊スポットとして名の挙がる有名な場所ですが、実際に幽霊を見たという人は少ないようです。
恵山モンテローザでは、過去にこの場で残忍な事件が起きたとか、人の生死にかかわる重大な何かがあったとは伝えられていません。
単に、経営破綻した会社の建物がそのまま廃墟となっただけであり、ここに訪れても怖いことが起きるわけではなく、単なる「廃墟」でしかないという噂がほとんど。
心霊現象を期待していっても、何も起こらなかったという人が大半のようです。
一部、嫌な空気を感じる人もいる
ただ、恵山モンテローザが完全に心霊スポットではないとは言い切ることができません。
なぜなら、「暗闇に立つ人の姿を見た」とか「嫌な空気を感じる」など、一部心霊現象のようなことを体験した人がいるからです。
確かに、廃墟など、朽ち果てた場所や暗く寂れた場所には霊が集まりやすいといわれるので、噂はあながち嘘ではないでしょう。
③敷地や内部は立ち入り禁止に
恵山モンテローザの敷地内や建物の中は、現在は立ち入り禁止となっています。当時の面影は、敷地の外から遠く眺めることしかできません。
興味本位の立ち入りはやめておこう
人気の廃墟であり、心霊スポットとしても注目されているため、恵山モンテローザに訪れる人は後を絶ちません。
恵山モンテローザでは、当時の敷地内の装飾や建物のエクステリア、家具やカーテンなどのインテリアもそのままとなっています。
特に手入れされていないので、万が一壊れてけがなどをすれば大変危険であり、ケガや事故については自己責任です。
もし見学に訪れても敷地内や建物内など、立ち入り禁止区域には立ち入らないように注意しましょう。
恵山モンテローザの場所とアクセス
恵山モンテローザは、恵山つつじ公園を目指して行くのがおすすめ。駐車場も、つつじ公園の無料駐車場に停めて、歩いていきましょう。
函館市内からはおよそ1時間、レンタカーや自家用車など、車でのアクセスが便利です。
住所 | 〒041-0523 北海道函館市柏野町117−7 |
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アクセス | JR函館駅から車で1時間 |
駐車場の有無 | 恵山つつじ公園に無料駐車場あり(250台) |
恵山モンテローザには気を付けて行こう
豪華な廃墟として注目されている「恵山モンテローザ」は、バブル当時の贅沢さを思わせる面影が今もたくさん残されています。
廃墟好きな人や心霊スポットに興味のある人が多く訪れる場所ですが、何の管理もされず放置されたままの状態なので、安易に立ち入ると危険です。
敷地内や建物は立ち入り禁止なので、外から眺める程度にとどめましょう。
恵山モンテローザに訪れる時は、隣にあるつつじ公園にもぜひ立ち寄ることがおすすめ。美しい花や函館の風景を満喫できる美しいスポットです。
恵山モンテローザを訪れる時は、ぜひ注意していきましょう。