フェスティバルゲート(大阪の遊園地)跡地は現在廃墟?事故の噂は?
大阪メトロと堺筋線の動物園前駅のすぐそばに、遊園地や映画館、飲食店などが入っていたアミューズメント施設、フェスティバルゲートがありました。バブル期の1997年にオープンし、大人気を博しました。どんな場所で何があり、跡地はどうなっているのか詳しくお伝えします。
目次
大阪の遊園地「フェスティバルゲート」の現在を紹介!
フェスティバルゲート跡地へのアクセス方法
住所 | 大阪府大阪市浪速区恵美須町3丁目4-36 |
アクセス | 大阪市営地下鉄御堂筋線 動物園前駅5番出口直結 徒歩約5分 大阪堺筋線 動物園前駅5番出口直結 徒歩約5分 JR・南海電鉄 新今宮駅 徒歩約4分 阪堺線 南霞町駅すぐ。 |
フェスティバルゲートとは?営業終了となった理由
大阪の遊園地、フェスティバル営業停止になった理由について見ていきましょう
フェスティバルゲートとは
大阪の恵美須町に、バブルと言われていた時代の1997年7月18日にオープンした「フェスティバルゲート」は、地上8階、地下1階の、他に類を見ない遊園地でした。400台近い車を駐めることができる駐車場も併設されていました。
この近辺で多くの方が訪れる場所は、通天閣や天王寺動物園くらいしかなかった為、遊園地、映画館、飲食店、ゲームセンター、各種ショップ等が入った、豪華なのに入場無料というフェスティバルゲートは、大変な人気がありました。
何より一番人気だったのは、建物の中を通り抜けるジェットコースターで、見た目の迫力が大変話題を呼びました。フェスティバルゲートの側を通ると一番目を引くのが、このジェットコースターでした。
フェスティバルゲートが営業終了となった原因
周りにこれだけ遊んで楽しめるような遊園地などはなく、大変人気を博したフェスティバルゲートでしたが、営業開始から約4年で入場者数は半分以下となってしまいました。
オープンした年に起こったアジア各国の通貨下落(アジア通貨危機)から始まり、今も変わらず大人気のUSJが出来たことも、フェスティバルゲートの不振に拍車をかけました。そんな中、大阪屈指の遊園地フェスティバルゲートは集客が見込めず、賃料の高さが負担となり、テナントは撤退していきました。
そして、事業に参入していた銀行も撤退し、運営会社のフェスティバルゲートは、380億円の負債を抱え、倒産しました。
事故の噂は?
遊園地での事故は確かに起こってしまいましたが、それはフェスティバルゲートではなく、万博公園にあったエキスポランドでの2007年の事故でした。
風神雷神Ⅱというジェットコースターで一人の方が命を落とされました。この悲しい事故により、フェスティバルゲートだけではなく、遊園地全体の来場者数が激減しました。
フェスティバルゲートの跡地をめぐる利用案
大阪の遊園地フェスティバルゲートの跡地については様々な利用案が出ています。どのような利用案があるのかを見ていきましょう
スポーツアミューズメント施設
大人気だった遊園地、フェスティバルゲート閉館後、しばらく廃墟と言われる状態になっていました。その後、フェスティバルゲート跡地の利用案の一つとして提案されたのが、スポーツアミューズメント施設でした。
当初マルハンは、「ツーテンゲート」という名前で、ボーリング場の入った2階建ての施設を2013年までに完成をと考えていましたが、現実のものとはなりませんでした。
韓流テーマパーク
次に出されたフェスティバルゲート跡地の利用案が「韓流テーマパーク」でした。特に韓流ブームがあったわけではない時に、どうしてという声も聞かれましたが、マルハンの創業者が韓国出身だったこともあり、提案されたものでした。
韓流スターのプロデュースのショップ、K-POPコンサートができる会場、韓国の輸入食材のお店などが入る建物を2014年秋頃までにオープンを目標に考えられていましたが、日韓関係の悪化を理由に、撤回することとなりました。
商業施設
そして、パチンコ店などの風俗店の営業は出来ないという条件が入っていた、5年間の事業履行契約が切れる2014年に、フェスティバルゲート跡地の利用案として提案されたのが、パチンコ店や量販店などが入った現在の商業施設というものでした。
大阪市に競売にかけられ、パチンコ店最大手のマルハンが14億2000万円で落札し、商業施設に決まるまで、地元市民からは「このフェスティバルゲート跡地を何もしないまま放っておくくらいなら、パチンコ店でも営業してほしい」という声もあったくらいです。
とにかく決まって良かったというのが、地元の方々含め、誰もがそう思った瞬間でした。
フェスティバルゲートの跡地の現在は?
フェスティバルゲートの跡地の現在はどうなっているのか見ていきましょう
巨大パチンコ屋「マルハン新世界店」
2014年12月30日、全国308店舗目となる「マルハン新世界店」が、スパワールドの隣、フェスティバルゲート跡地1Fにオープンしました。
マルハン最大級の面積となるこちらの店舗は、遊園地だったフェスティバルゲートがあった場所だけにとにかく広く、総設置台数が1400台(パチンコ917台、パチスロ483台)に、立体駐車場が897台分用意されており、現在もオープン当初から変わらない人気ぶりです。
ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ新世界店」
フェスティバルゲート跡地に、2015年2月27日に「MEGAドン・キホーテ新世界店」がオープンしました。通天閣、串カツが有名で、訪日外国人の方々が大変多く訪れる場所です。その為、免税コーナーのスペースを広く取っています。
お土産品、ブランドの衣料品に力を入れています。買い物に疲れた時の為に、休憩スペースが用意されています。こちらはイートインもできます。
定休日 | なし |
営業時間 | 朝9時〜翌朝5時 |
大見出し:フェスティバルゲート周辺のおすすめスポット
フェスティバルゲート周辺には、様々なアミューズメント施設やおすすめのスポットが数多くあります。どのようなおすすめスポットがあるのかご紹介します
温泉施設「スパワールド」
フェスティバルゲート周辺のおすすめスポット1つ目は「スパワールド世界の大温泉 」です。通天閣の側にある、世界の温泉が24時間楽しめる施設です。
エステ、マッサージなどのリラクゼーション施設に、スポーツジム、ホテルも併設されており、観光客も多い大阪屈指の人気スポットです。
温泉は、アジアゾーンとヨーロッパゾーンに分かれています。この温泉は、毎月、男湯、女湯が変わるので、何度も訪れて、温泉を満喫することができます。同じフロアに4種類のサウナもあり、しっかり汗をかいて日頃の疲れを癒すことができます。
岩盤浴は別料金になりますが、トルコ、イスラエル、エジプト、韓国など、世界8カ国の効能が体験でき、心も体もリラックスできると評判です。
そして、朝11:00〜翌朝4:00まで営業しているフードコートは、とても広く、たこ焼きや串カツ、おでんなど軽食をゆっくり楽しむことができます。
しっかり日常の疲れをとることができると、主婦の方々にも大変人気の場所なのです。
住所 | 大阪府大阪市浪速区恵美須東3丁目4-24 |
電話番号 | 06-6631-0001 |
営業時間・定休日 | 24時間営業 |
平均予算 | 1000円から2000円。 |
アクセス | OSAKA METRO 御堂筋・堺筋線:『動物園前駅』5番出口よりすぐ JR環状線:『新今宮駅』東出口よりすぐ 南海電車:『新今宮駅』より徒歩10分 阪堺電軌鉄道:『新今宮駅前停留所』下車してすぐ 近鉄電車:『大阪阿部野橋駅』より徒歩15分 |
駐車場の有無 | 有(100台) 1時間300円/以降30分毎に150円。 |
公式HP | http://www.spaworld.co.jp |
大阪市内が一望できる展望台「通天閣」
フェスティバルゲート周辺にあるおすすめスポット2つ目は、大阪の下町「新世界」にある大阪のシンボル「通天閣」です。現在の通天閣が実は二代目になります。初代通天閣は、1912年に日本一の高さのものが建てられました。
ですが、1943年に火事のもらい火によって解体されてしまいました。そして現在の二代目が、フェスティバルゲートができる41年前の1956年に建てられました。既に通天閣は、還暦を超えているのです。
B1Fには、森永製菓、江崎グリコ、日清食品のアンテナショップがあります。通天閣とのコラボ商品や出来立てのポップコーンなどがあり、買い物を楽しむことができます。
2Fには、「キン肉マン」の作者ゆでたまごさんが協力された「キン肉マンプロジェクトアーカイブコーナー」があります。他では見ることの出来ない商品がたくさん並んでおり、ファンには必見のコーナーです。
そして3Fには、「カフェ・ド・ルナパーク」があり、ここの通天閣パフェは、ボリュームがあって美味しいと大人気です。こちらのお店はセルフサービスになっており、このパフェは背が高いので、運ぶ時に倒さないよう、注意が必要です。
高い所が好きな方は、入場料にプラス500円(高校生以上)を支払うと、外の風を感じることができる跳ね出し展望台へ行くことができます。この展望台は、プロポーズなどでも使われる、知る人ぞ知る場所なのです。
住所 | 大阪府大阪市浪速区恵美須東1丁目18-6 |
電話番号 | 06-6641-9555 |
営業時間・定休日 | 8:30〜21:30(年中無休) |
料金 | 大人(高校生以上):800円 障がい者割引料金(高校生以上):600円 中学生/小学生/幼児(5歳以上):400円 障がい者割引料金【中学生/小学生/幼児(5歳以上)】:300円 |
アクセス | 大阪市営地下鉄 堺筋線 恵美須町駅3番出口(徒歩4分) 大阪市営地下鉄 御堂筋線 動物園前駅1番出口(徒歩7分) |
駐車場の有無 | 無 |
公式HP | https://www.tsutenkaku.co.jp/index.html |
子供連れにおすすめ「天王寺動物園」
フェスティバルゲート周辺にあるおすすめスポット3つ目は「天王寺動物園」です。
やはり、土日祝日は大変混雑しますので、その時は、人気のある動物を先に見てから回られると、ゆっくり他の動物たちも見ることができます。
羊の毛刈り、カバの歯磨き、ナイトZOOなど、様々なイベントがありますので、HPを確認して、何度も足を運んで頂きたいと思います。園内で食事をされる時は、11:30頃が一番空いているので狙い目です。
天王寺動物園は、小さなお子様がいる親御さんには知っておいて頂きたいことがあります。それは、お金を払って入場しても、子供さんがグズったりした時は、動物園から出て、その日中に再度入るのは無料だということです。
ですが、一度出られる場合は、ゲート窓口に申し出て頂く必要がありますので、ご注意ください。
住所 | 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-108 |
電話番号 | 06-6771-8401 |
営業時間・定休日 | 9:30~17:00(入園は16:00まで) (5月・9月の土日祝日は18:00まで開園、入園は17:00まで) |
料金 | 大人:500円 小・中学生:200円 未就学児:無料 |
アクセス | 【新世界ゲート】 地下鉄「動物園前駅」1号出口より徒歩5分~10分 【てんしばゲート】 地下鉄「天王寺駅」5番出口より徒歩5分~10分 |
駐車場の有無 | 天王寺公園地下駐車場(500台) |
公式HP | https://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu170/tennojizoo/ |
現在も変わり続ける天王寺界隈
いかがでしたでしょうか。そういえば、あの迫力のある遊園地フェスティバルゲートがあったなぁ、現在のマルハンやMEGAドンキホーテの場所は、フェスティバルゲートの跡地だったと思い出された方も多いのではないでしょうか。
当時は、このフェスティバルゲート周辺だけがキレイだったり、ホームレスの方が入らないように、警備員の方もたくさん立っておられました。
本当に新世界、天王寺界隈は変わってきてますよね。フェスティバルゲートがあったことなんて思い出せないくらいです。
現在では、USJができて、あべのハルカスができて、訪日外国人の方が爆発的に増えて、高級旅館を手がけていた星野リゾートが新今宮にホテルを建てました。
遊園地フェスティバルゲートがあった頃は、こんなにも変わり、治安も良くなるとは誰も想像もしていなかったはずです。
変わっていく中で変わらずに残る新世界の良さがある
フェスティバルゲートがあった頃とどんなに街並みが変わっても、変わらないのが、現在もリーズナブルな価格設定と、下町ならではのおもてなしではないでしょうか。子供のお小遣いでも食べに来ることができる串カツ、天王寺動物園の入場料などです。
変わらずに非常に安いホテル、旅館はたくさんありますが、現在ではたくさんの訪日外国人の方が宿泊されています。そのおかげでたくさんの仕事ができ、さらに新世界は元気で活気のある街になりました。
大阪は新世界のような下町に限らず非常に人懐っこい人がたくさんいる街です。ちょっとお節介過ぎるのも大阪人ならではの優しさでもあります。そんな大阪で、大阪ならではの場所に、食べ物に一人でも多くの方に出会って頂きたいと思います。