フィッツロイ山(アルゼンチン・パタゴニア)でトレッキング!絶景スポットも
パタゴニアの秀峰フィッツロイ山は氷河が作り出す絶景が有名で、アルゼンチンの世界自然遺産にも登録されています。フィッツロイ山は素晴らしい朝日が見れるトレッキングコースもあります。アルゼンチン・パタゴニアの絶対見逃して欲しくないトレッキングスポットを紹介します。
目次
アルゼンチンのフィッツロイについて紹介!
フィッツロイはアルゼンチンの南にあるパタゴニア地方のアンデス山脈にある標高3,405メートルある山です。ロス・グラシアレス国立公園の一部にあり、アルゼンチンの世界自然遺産に登録されています。
フィッツロイの頂き付近に夕日が落ちていく光景は、年に数回しか見ることができない現象で「ダイヤモンド フィッツロイ」と呼ばれています。ダイヤモンド フィッツロイが見れる時期は4月下旬です。
フィッツロイは「パタゴニア」のロゴデザインとなった山?
アルゼンチン・パタゴニアのロゴのマークはクライマーの聖地と呼ばれているフィッツロイ山群を表しています。黒い部分は「山」で白い縁取りは「雪」で夕焼けに染まる空と青い海が描かれています
パタゴニア地方ってどこ?
フィッツロイのあるアルゼンチン・パタゴニアは南アメリカ大陸の南緯40度より南の地域のことで、冒険家のマゼランによって名前が付けられました。風が強いことでも知られ、この辺りには世界でも有数の氷河や太古の昔から手付かずの大自然が残る、世界中のトレッカー達の聖地といわれています。
フィッツロイをトレッキング!おすすめのコースは?
フィッツロイのあるロス・グラシアス国立公園は入場料無料で公園内をトレッキングすることが可能です。 クライマーの聖地フィッツロイのおすすめのトレッキングコースをみていきましょう。
出発は「エル・チャルテン」
エルチャルテンという町がフィッツロイのトレーニングの拠点です。バリローチェかエルボルソンからバスを利用して来る人が多いです。アルゼンチンを北上してチリのハイネからはペリトモレノ氷河へ行く拠点となるエルカラファテの町からエルチャルテンへ移動する必要があります。
エルカラファテからエルチャルテンへはバスで所要時間は4時間です。
日帰りの場合
エルチャルテンから日帰りでのフィッツロイ山トレッキングは所要時間は往復で約8時間です。フィッツロイ山が近くで見られるロストレス湖までの距離は、12キロメートルになります。
赤フィッツロイと呼ばれる朝焼けをどうしても見たい方は、日の出に合わせて4時間逆算して出発する必要があります。
一泊二日する場合
1泊2日コースは、フィッツロイ山が近くで見られるロストレス湖の手前のキャンプサイトでキャンプをすることになります。キャンプサイトからロストレス湖までは、1時間の距離なのです。
キャンプサイトは無料で利用できますが、食糧やキャンプ用品が必要になるので、もって登るのは大変ですが、何日間もキャンプすることが可能です。朝焼けの赤フィッツロイを見る場合は、天候を見てから登ることができます。
ロス・トレス湖とトーレ湖の両方を巡る場合
ロス・トレス湖とトーレ湖の両方を巡る場合は2泊3日必要です。ロストレス湖手前のキャンプサイトで1泊した後は、お隣のセロトーレを望むことのできるトーレ湖トレッキングコースに進みます。
このコースは山が好きで山のキャンプが好きな人向けのコースです。2泊3日でフィッツロイもセロトーレも両方を拝むことができます。
コース | 登山概要 |
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日帰り | 歩行距離:12キロメートル(登山口-ロストレス湖) 標高差:700メートル 所要時間:往復約8時間 |
1泊2日 | 歩行距離:12キロメートル(登山口-ロストレス湖) 標高差:700メートル 所要時間:キャンプサイトからロストレス湖 まで1時間 |
2泊3日 | 歩行距離:12キロメートル(登山口-ロストレス湖)→8キロメートル トーレ湖-登山口 9キロメートル 所要時間:登山口→ロストレス湖 4時間 トーレ湖→登山口 2.5時間 |
フィッツロイの絶景スポット
アルゼンチン・パタゴニア地方のフィッツロイの素晴らしい絶景スポットをみていきましょう。
日に染まるフィッツロイを眺められる「ポインセノットキャンプ場」
フィッツロイ山に一番近いキャンプ場になります。美しいパタゴニアの山並みを堪能することが可能です。7つの山を全部総称してフィッツロイ・トラバースと呼んでいます。
名前 | 概要 |
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①アグハ・サンテグジュペリ | 標高2,558メートルで1970年に初登頂に成功 山の名前は、「星の王子さま」の著者に因んでいます。 |
②アグハ・ラファエルファレス | 標高2,482メートルで1974年初登頂に成功 以前は「イノミナータ」と呼ばれていたのが、アルゼンチンのクライマーの名が付けられました。 |
③アグハ・ポインセノット | 標高3,002メートルで1962年初登頂に成功 フランスの登山家ジャック・ポワンスノーに因んで命名 |
④セロ・フィッツロイ | 標高3,405メートルで1952年初登頂成功 巨大な岩塊という意味で、パタゴニアを象徴する山で、先住民は「チャルテン」と呼んでいます。 |
⑤アグハ・バルビオイス | 標高2,653メートルで1978年初登頂成功 山の尖端しか見えません。隣のメルモスと同じで、大きく鋭く尖った山です。 |
⑥アグハ・メルモス | 標高2,732メートルで1974年初登頂成功 頂上が尖っっています。 |
⑦アグハ・ギジャメ | 標高2,579メートルで1965年初登頂成功 登るのが比較的簡単だといわれています。 |
フィッツロイと氷河湖のツーショットが眺められる「ロス・トレス湖」
フィッツロイ山の真下にある湖で、良く晴れた日には湖畔がエメラルドグリーンに輝きます。ロス・トレス湖の湖畔からは切り立ったフィッツロイの峰々と氷河の絶景を見ることが可能です。
常に視界にはフィッツロイ山の美しい大自然が疲れを忘れさせてくれます。 フィッツロイ山と氷河と湖が揃うベストショット が撮れる場所です。
逆さフィッツロイが見られる?「カプリ湖」
イタリアのカプリ島のように美しいということで名前が付けられました。湖には島があり、湖越しにフィッツロイの山々を見渡すことができます。湖は透明度が高くとても綺麗で、景観も素晴らしいです。
カプリ湖とフィッツロイの山並みは絵になる光景で、ロス・トレス湖まで行くことが難しい方も十分感動できます。
フィッツロイをトレッキングする時の注意点
フィッツロイをトレッキングする時の注意すべき点をみていきましょう。
フィッツロイのトレッキングにおすすめの荷物
トレッキングの持ち物は日帰りの場合とキャンプをする場合と荷物も異なってきます。赤フィッツロイを見る場合は、深夜の暗い道を歩くことになるので、必ずヘッドライトを持っていくようにしましょう。
日帰りの持ち物は下記の通りです。
- 水約1リットル
- サングラス
- 日焼け止めクリーム
- 帽子
- 軽い上着(湖周辺は冷えます)
- お菓子
- 汗拭きタオル
- 雨具
- 手袋(湖付近はかなり冷え込みます)
キャンプの場合
エルチャルテンの町には何件かのレンタルショップがあります。日本からでは荷物も多くなるので、寝袋やマットなどは現地でレンタルすることをおすすめします。
キャンプの場合の持ち物は下記の通りです。
- 水1L前後
- サングラス
- 日焼け止めクリーム
- 帽子
- 防寒具
- 手袋(湖付近はかなり冷え込みます)
- 滞在日数分の食料
- 寝袋・シート
- バーナー
- ガス缶(エルチャルテンでもカラファテでも入手可能)
- 水汲み用の水筒もしくは大きめのペットボトル
- 汗拭きタオル
- ティッシュペーパー
- ヘッドライト
- 雨具
フィッツロイの絶景を歩こう
パタゴニアはアルゼンチンとチリにまたがる広大な100万平方キロメートルある、大自然がいっぱいの国立公園です。こんなに絶景スポットをトレッキングしたら気持ちいいこと間違いなしです。
登山上級者がトレッキングするイメージが強いですが、初心者でもどんな年代の方でも楽しめる比較的歩きやすいトレッキングポイントもたくさんあります。歩いても飽きることのないパタゴニアのフィッツロイへのトレッキングに出かけてみませんか。
アルゼンチン・フィッツロイの魅力の虜になります。