泉の広場は心霊スポット?赤い女の幽霊?行き方についても紹介
大阪の街の中心部・梅田駅周辺には広大な地下街が広がっています。その地下街にあるのが「泉の広場」。この泉の広場には「赤い女」というう都市伝説が。ここではこの赤い女が都市伝説なのか単なる噂なのかを検証。「梅田ダンジョン」と呼ばれる地下街の攻略法もまとめてみました。
目次
大阪の梅田にある泉の広場は心霊スポット?
大阪梅田駅にある泉の広場は、地下街におけるランドマーク的なスポットになります。地元の人にとっては、通勤通学の通路であったり、待ち合わせ場所であったり、ごく当たり前にあるスポットと言ってもいいでしょう。
そんな泉の広場は、多くの目撃情報が存在する心霊スポットでもあります。そして泉の広場で目撃される霊は、ほぼ間違いなく「赤い女」。赤い服を着た女性の霊がこのスポットに存在しているというのは本当なのでしょうか?
泉の広場とは
梅田に地下街ができたのは1963年(昭和38年)のこと。そして泉の広場が完成したのがそれから7年後の1970年(昭和45年)になります。泉の広場はイタリアにあるトレビの泉を参考に噴水が設置され、比較的無機質なイメージのある地下街を明るいイメージにしました。
1980年(昭和55年)に噴水は2代目にリニューアル、2002年(平成14年)には大理石を基調とした3代目の噴水に生まれ変わっています。
泉の広場は地下街のランドマークとして、待ち合わせ場所として地元の人にも愛されるスポットになりました。行き方は少し複雑ですが、慣れると待ち合わせ場所にはピッタリです。
梅田で定番の待ち合わせスポット
泉の広場は、梅田地下街全体を見ると端の方にあるため、待ち合わせ場所としては非常に使いやすいスポットになっています。行き方は複雑で梅田の地下街は「梅田ダンジョン」と言われるほど複雑に入り組んでおり、泉の広場のように行き方が分かりやすいスポットが他にないため愛されていたのでしょう。
心霊スポット「泉の広場」に出る赤い女の話
泉の広場が心霊スポットと言われる理由はひとつ。「赤い女」の存在のみと言っていいでしょう。「赤い服を着ている女性の霊が出る」というだけでは、さほど驚くような話ではないのですが、この泉の広場では、心霊現象の赤い女の目撃情報があまりにも多いのが特徴。
そんな噂を集めてみました。
赤い女に関する口コミ
泉の広場の心霊現象である赤い女の目撃情報で、もっとも有名なのが「こっちを見ている」というもの。
ある人が泉の広場付近にあるドラッグストアで買い物をしていると、泉の広場にいた赤いコートを着た女性と目が合います。何か違和感を持ちながらも買い物を続け、会計を終えて店を出ようとすると、赤いコートの女はこちらを見つめたまま近づいてきていたとか。
怖さを感じたその人は目を逸らそうとしてその場を立ち去ろうとするものの、赤いコートの女がいきなり目の前に現れます。その人がびっくりしていると、隣にいた男性がその人の手を強引に引っ張り地上に連れ出てくれたそうです。
外に連れ出してくれた男性曰く「アレが見えてしまうなら、今後あまり泉の広場には近づかない方がいい」とだけ言い残して立ち去ったそうです。
もうひとつ目撃情報で多いのが「黒い目」というもの。
ある男性が泉の広場を歩いていると、前から赤い服を着た女性が下を向いたままこちらに歩いてきます。このままではぶつかると思っていると女性は男性の目の前で止まります。至近距離でゆっくり女性が顔を上げると、その顔にあるはずの目が真っ黒だったというもの。
この黒い目の体験談は非常に数が多く、赤いコートであったり、赤いドレスであったり、来ている服の色が赤い女だったということだけ共通しています。
赤い女の話の真相は?
泉の広場には本当に赤い女が出るのでしょうか? そしてその赤い女は霊なのでしょうか?
こればかりは想像の域を出ません。ただし「泉の広場の赤い女」という話は、大阪では非常に有名な話です。面白がって創作の話をネットに挙げている人もいるでしょう。また、面白がって赤いコートを着て泉の広場を歩く女性もいるかもしれません。
実際にテレビの心霊番組でも特集が組まれ、自称霊能者が「いる」と断言しているケースもあります。本物か偽物か? こればかりは自分の目で確かめるしかないのかもしれません。
赤い女の正体は?
泉の広場にいる赤い女に関しては、霊という人もいれば実在の人物という人もいます。そんな中、ひとつ信ぴょう性の高い情報があります。それが「アキちゃん」という実在の女性の話。
泉の広場が完成した頃、この地下街にはいわゆる暴力団関係者が多く、泉の広場周辺は「立ちんぼ」と呼ばれる女性が集まる場所だったとか。そんな立ちんぼのひとりが「アキちゃん」。このアキちゃんが惚れたヤクザ者に騙されて捨てられたことをきっかけに、ちょっとおかしな行動をとるようになったとか。
毎日のように赤いドレスに身を包み、泉の広場あたりを走り回りながら、意味不明な言葉をうわごとのように呟いていたというアキちゃん。そして泉の広場に若いカップルが来ると、決まって鬼のような形相で睨みつけていたそうです。
このアキちゃんの話が形を変えて、「赤い女」の話になったのではないかと言われています。
現在は改修工事で明るい場所に!
さて、散々赤い女の話で脅かしてしまいましたが、泉の広場は今ではすっかりリニューアルされ、明るくキレイな場所に生まれ変わっています。
改修工事が終わったのは2019年12月5日。1970年から続いていた噴水は撤去され、光の木をイメージした新たな待ち合わせ場所として生まれ変わっています。
心霊スポット「泉の広場」までの行き方は?
さて、泉の広場についてですが、心霊スポットであること以上に問題なのかもしれないのが、その行き方について。梅田の地下街はとにかく面積が広く、初見ではまともに移動することも難しい場所です。
駅の地下通路で「ダンジョン」と言えば東京の新宿駅が有名ですが、正直地下街の複雑さでは圧倒的に梅田の地下街の方が複雑で広大。まさに「梅田ダンジョン」の名に恥じない難しさです。
そこで、梅田ダンジョンの攻略法を伝授しておきましょう。
泉の広場の住所
まずは泉の広場の住所を確認しておきましょう。泉の広場の住所は、「〒530-0018 大阪府大阪市北区小松原町 梅田地下街」ということになります。
どうですか? まったくヒントがないでしょう? これも迷子が続出する理由の一つかもしれません。住所があてにならない以上、実際に歩いていく道順を覚えるしかありません。
大阪駅から泉の広場までの行き方
梅田の地下街は合計7つの駅を繋ぐ巨大迷路です。この駅名を覚えておかないと、地下街で案内板を見てもどの方向に何駅があるかまったく見当もつかないはず。まずは7つの駅名と路線を知っておきましょう。
- JR「大阪駅」
- JR「北新地駅」
- 御堂筋線「梅田駅」
- 谷町線「東梅田駅」
- 四つ橋線「西梅田駅」
- 「阪急梅田駅」
- 「阪神梅田駅」
地下街で繋げられるほど近い距離ならひとつの駅にまとめてくれてもよさおうなところですが、実際にこれだけの駅が繋がっています。
梅田の地下街で迷子になる人は、大阪在住ではない遠方から喜多方が中心になるかと思います。仮に新幹線で大阪を訪れたと想定すると、まず到着するのは「新大阪駅」。JR線で大阪駅の隣の駅ということになります。
新大阪駅からこの梅田地域に出るには、JRに乗るか御堂筋線に乗るかといったところですが、ここではJR大阪駅についたと想定しましょう。では、JR大阪駅から泉の広場への行き方を解説します。
泉の広場までの行き方① 地下街を歩かない
いきなり飛び道具のような解説で申し訳ありません。それには理由があります。理由はひとつ。「地上経路の方が圧倒的に分かりやすいから」です。
JR大阪駅に着いたら1Fに降り(大阪駅のホームは2F)、改札を出たら南方面を目指しましょう。目指すは「大丸梅田店」です。中央口の改札を出たら右方向に大丸梅田店がありますので、そこから外に出ましょう。
南方面で外に出ると、目の前を左右に走っているのが「扇町通」です。この通りを(大丸梅田店を背にして)左に進みます。数分歩くと立体交差の「曽根崎東」という交差点に出ます。
泉の広場はこの交差点の真下です。交差点には各所に「ホワイティうめだ」という地下街に入る階段がありますので、階段を下りて曽根崎東の交差点の中心に向かうイメージで進めば泉の広場に出ることができます。
泉の広場への行き方② 地下街に挑戦しよう
せっかく名高い「梅田ダンジョン」を目の前にしたのだから、ダンジョンを攻略したい! という非常に勇気のある貴方。そんな勇者のために地下街での行き方もまとめてみました。
JR大阪駅御堂筋口改札をスタート地点とします。
- 御堂筋口の改札を背にして右斜め前方の「地下鉄御堂筋線」の方面へ向かう。
- エスカレーターで地下へ。
- エスカレーターを降りたら左へ。
- 右手に御堂筋線の改札があり、改札と並んで地下街「ekimoうめだ」があります。
- ekimoうめだに入りそのまま直進。
- ekimoうめだを出ると広い場所に出ますがまっすぐ直進。
- 左斜め前方に「ドトールコーヒー センターモール店」があるのでそこに向かって左斜め前方へ。
- ドトールコーヒーのあたりが「ホワイティうめだ」の入り口。
- そのまままっすぐ直進すれば泉の広場です。
行き方のポイントはまず御堂筋線の改札方面に向かうこと。案内板を見ながら進めば下りエスカレーターが見つかるかと思います。続いてekimoうめだを発見すること。エスカレーターを降りて左に向かった後は、右側を注意してみておきましょう。
続くポイントはekimoうめだを抜けた後。少し広い通路が左右に走っていますが、この通路は無視してとにかくまっすぐ進みましょう。この時は左斜め前方に「ドトールコーヒー」が出てきますので見逃さないように。
ドトールコーヒーのあたりで上の方の看板を見ると、「whityうめだ」の看板があります。この「whityうめだ」が泉の広場がある地下街の名前です。whityに入ったらあとはまっすぐ進むのみ。かなり距離があるので不安になるかもしれませんが、道中頭上の看板に「EAST MALL」の文字があれば安心です。信じて直進しましょう。
泉の広場はゲームにも登場する?
赤い女の都市伝説でも有名な梅田地下街ですが、通称「梅田ダンジョン」と言われています。では、実際のゲームで梅田ダンジョンは登場するのでしょうか?
梅田ダンジョン
この記事でも散々触れている「梅田ダンジョン」という言葉。では実際に梅田地下街を舞台にしたゲームは存在するのでしょうか? 実は梅田ダンジョンが登場するゲームは存在しません。梅田地下街がダンジョンみたいだから「梅田ダンジョン」という言葉が誕生しただけのようです。
2017年頃スマホアプリで話題となった、東京新宿駅の地下街を舞台にしたゲーム「新宿ダンジョン」の開発会社が、「梅田ダンジョンも開発中」という発表をしましたが、実際に製品化はされていないようです。
また、一般の方が開発したフリーゲーム「ウメダンジョン」などは存在していますが、公式のゲーム会社が発売しているゲームソフトは見当たりませんでした。
泉の広場はセーブポイントとして利用される
梅田地下街が「梅田ダンジョン」と呼ばれているのと同時に、泉の広場は「梅田ダンジョンのセーブポイント」と呼ばれています。もちろんこれも実際のゲームの話ではありません。広大な梅田地下街において、もっとも分かりやすいランドマークが泉の広場。そこで泉の広場がセーブポイントと呼ばれるようになりました。
2018年に泉の広場のリニューアルが決定した後、利用者に最後のイベント企画を募集したところ、「泉の広場=セーブポイント」という意見が多く寄せられたそうです。そこで2019年4月5日~5月6日にかけてホワイティ梅田は、泉の広場をセーブポイントと認定しました。
この期間噴水をブルーのLEDで幻想的に表現し、さらに噴水の前にはRPGゲームの画面のようなパネルを設置。当時大阪では「泉の広場が本当のセーブポイントになった」と大きな話題になりました。
泉の広場がなくなる?
上でも触れた通り、泉の広場は大幅リニューアルが2018年に決定。2019年5月から改修工事に入りました。長年多くの人に愛された泉の広場はなくなってしまうのでしょうか?
泉の広場がリニューアルされる!
泉の広場といえば噴水であり、赤い女であり、心霊スポットでした。しかし2019年に行われたリニューアルで、長年愛され続けた噴水はついに撤去されることが決定しました。しかし泉の広場自体がなくなるということではなく、噴水がなくなり新たなスポットとして生まれ変わることになりました。
リニューアルオープンされるのはいつ?
2020年1月現在、すでに泉の広場はリニューアルオープンされています。噴水は撤去され、広場の中心部には大きな木が設置され、待ち合わせ場所としての機能は失われていません。また、LEDライトで装飾されると、かつてのセーブポイント感も失われていないことに気づくでしょう。
生まれ変わった泉の広場に赤い女は?
2020年、新たに生まれ変わった泉の広場。ここで注目されるのは、リニューアルされても赤い女の目撃情報は寄せられるのか? というものです。仮に赤い女が霊的なものであれば、リニューアルと関係なく出没するはずです。
仮に赤い女が霊ではなく実在の人物だった場合はどうでしょう? これはあまり考えにくいかもしれません。理由は工事中に目撃情報がなかったという事実。赤い女が実在の人物であれば、工事中だろうと泉の広場に出没したはずです。
特に赤い女が精神を病んでしまっている人であれば、リニューアル工事という事実を理解できずに、フラフラとやってくるでしょう。しかし、いろいろと調べましたが、半年ほどあった公示期間中、赤い女の目撃情報は見つかりませんでした。
生まれ変わった泉の広場。もし現在の泉の広場で赤い女らしき影を見かけたら? 霊現象である可能性が非常に高いと思われますので、決して近づかないように気を付けてください。