グアムのチップのマナーを紹介!ホテルなどシーン別の相場や渡し方も
グアムを観光する際、レストランやホテルなどではチップが必要です。日本にはチップの習慣がないので、戸惑う方も多いはず。そこでこの記事ではグアムにおけるチップの相場やスマートな渡し方などをシーン別に紹介しています。グアム旅行に行く前に読んで、参考にしてください。
目次
知っておきたいグアムのチップの常識!
日本人が旅行で訪れるのに人気のグアムはアメリカ領なので、チップを払う習慣があります。日本にはないチップ習慣に戸惑うこともありますが、サービス業に従事しているかたはチップを前提としているため、給料が安く抑えられています。
サービスを受けたらお客として、そのスタッフにお礼のお金を渡すのがチップです。グアムのチップ事情について見ていきましょう。
そもそもチップとは?
チップとは、日本でいう心づけのこと。何かをしてもらったりしたときに感謝の気持ちを込めて少額のお金を渡す行為をいいます。
チップを渡す意味
西洋ではサービス業従事者に対し、お客が料金とは別にその人にささやかなお金をあげる習慣があります。近年、ヨーロッパではチップがなくなりつつありますが、アメリカはチップ文化の国。
そもそもお客からもらうチップがあって初めて生活できるほどといわれるくらい、アメリカでのサービス業の給料は低く設定されているといいます。アメリカ領であるグアムでもチップ文化が残っているのです。
日本では馴染みがない
チップは日本では馴染みがありません。給料をもらっているので、それ以上お客から心づけをもらったら確かに嬉しいですが、ないからといって特に不満を示すものでもありません。
そのため、日本人がアメリカへ行くと、慣れないチップの習慣に戸惑い、スマートな渡し方ができなくなってしまうのです。
グアムでは
グアムはアメリカなのでチップ文化のある国といいましたが、実は近年、グアムでチップはほとんど必要ないといわれています。本来チップを渡すべきところでは、サービスチャージという形で加算された金額が請求されることがほとんどです。
したがって、改まってチップを渡すと、チップの二重支払いとなってしまうようです。ただし、これはレストランやバーなど飲食店に限ったようで、ホテルやタクシーなどではチップが必要といわれています。
それでも、日本人観光客がチップを払わなかったからといって、問題になることは全くありません。ホテルの部屋の掃除も、チップのあるなしにかかわらずしてもらえます。
グアムでチップを払わなくてもいいようになったのは、チップに不慣れな日本人観光客のためだそうです。チップを全く払わなくても、グアムでは快適な旅行が楽しめます。
しかし、気持ちの問題として、何かをしてもらったらやはり、感謝の気持ちを込めてチップを渡したほうがいいのではないでしょうか。以下に、グアムにおけるチップの相場の金額を記しますので参考にしてください。
グアムにチップの相場は?シーン別に解説!
チップの習慣に不慣れな日本人からすると、チップっていくらぐらい渡せばいいのか見当がつきませんよね。そこで、チップのおおよその目安をシーン別にご紹介するので参考になさってください。
タクシーなどの交通機関
グアムでタクシーを利用する場合、料金とは別にドライバーにチップが必要です。チップの額の目安は料金の10~15%程度。現金またはトラベラーズチェックで料金と一緒に渡します。
ホテルの送迎車サービスでもチップが必要です。ドライバーに1~3ドルくらい渡しましょう。スーツケースなど荷物を運んでもらったら、荷物1個につき1ドル余分に渡します。
観光ハイヤーを利用した時にもチップは必要です。タクシーより多めの5~10ドルくらいを渡しましょう。
ホテル
グアムのホテルで何らかのサービスを受けたらチップを渡しましょう。スーツケースなどの荷物を運んでくれたら、荷物1個につき1ドルを渡します。配車・駐車サービスの依頼は1~3ドルのチップを渡してください。
ベッドメイクにはベッド1つにつき1~2ドルのチップを枕元に置いておきます。コンシェルジュにレストランや旅行ツアーなどの予約をとってもらったら、1件につき2~3ドルのチップを渡します。
電話の依頼や忘れ物の問い合わせなどには5~10ドルのチップが相場です。食事をホテルのルームサービスに頼んだら、食事代金の10~15%ほどのチップを運んできてくれたルームサービス係に渡しましょう。
レストランやバーなどの飲食店
グアムにはトニーローマなどのカジュアルレストランや、バイキングスタイルで食事がいただけるバッフェと呼ばれるレストランがあります。これら格式があまり高くない気軽な飲食店であってもやはり、グアムではチップが必要です。
こうした気軽なレストランでのチップの額の目安は、料理代金の10~15%ほどといわれています。格式の高いレストランではさらに相場が上がり、15~20%ほどになります。また、バーでは1杯に付き1ドルのチップをバーテンダーに渡しましょう。
しかし、マクドナルドのようなファーストフード店や、フードコートのように自分たちで席をとるところではチップの必要はありません。また、レシートにSCと書かれているものはサービスチャージとして請求されているため、チップは不要です。
ツアー会社やホテルが発行したクーポンを利用する場合もチップは必要ないでしょう。
その他サービス業
グアムでの、上述以外のサービスに対するチップについて相場を調べてみました。
結婚式
グアムで憧れのウエディングをする場合、結婚式のコーディネーター、へメイクなどの担当者、ドライバーにチップが必要です。額の目安はそれぞれの料金の10~15%ほどです。教会の牧師とカメラマンにはチップは必要ありません。
ツアー
ツアーデスクからツアーを申し込んだ場合、代金にはチップ分が含まれているため、ツアーデスクには料金のみの支払いで大丈夫です。
ただし、滞在ホテルのコンシェルジュにツアー申し込みの依頼をした場合には、上述したようにコンシェルジェに対するチップが必要になります。
同様に、申し込んだツアーで特別に車いすのサポートがいる、貸切車を申し込んだなどの場合には、現地でドライバーやガイドに5~10ドルのチップを渡すといいでしょう。
空港
グアムの空港の売店で物を買ったり、カウンターでチェックインしたりするときには、特にチップは必要ありません。空港送迎車での荷物の出し入れをしてもらった時には、荷物1個につき1ドルのチップを渡します。
また、車いすのサポートを依頼するなど何らかの「お願い」をするときには、してもらったことに対する感謝の気持ちで3~5ドル程のチップを渡すといいでしょう。
覚えておきたいチップのスマートな払い方のコツ!
チップの習慣に慣れていない日本人からすると、グアムでチップをどうやって渡したらいいか一苦労します。できるだけスムースに、かっこよく払うコツはないか、探してみました。
事前にチップをポケットに忍ばせておく
グアムのレストランやホテルでサービスを受けたときなどにスッとさりげなくチップを渡せるように、事前にお金をポケットに入れて準備しておくのがコツです。1ドル札を2枚ずつセットにしたのを3組ほど作り、折りたたんでポケットに忍ばせておくのです。
そうすればいざという時、モタモタ財布を開いたりせずに、サッと渡せるはず。1回につき2ドル、または2組で4ドルという風に、シーンに応じて金額も変えられます。素早く、さりげなく渡せるとかっこよく見えます。
笑顔と感謝の言葉を添える
グアムでチップを渡すときは黙って差し出すのではなく、笑顔でサンキューといって渡せば大丈夫。難しい言葉は一切必要ありません。サンキューだけなら英語が苦手な方でもいえますよね。
そして、大事なのは笑顔。日本のように深刻な顔で謝意を伝えるのではなく、気さくな感じで。グアムの輝く太陽のように明るく、カラリとしたスマイルで渡しましょう。
現地の人をお手本にする
グアムに限らず、海外を観光するときは、その国の現地の人たちをお手本に真似するとうまく行きます。ポケットに小額紙幣を入れておいてチップとして渡しているのも外国人を真似たスタイルです。
レストランで食事を終えた後、チップを渡しているのか、渡さないのか、渡すとしたらテーブルに置いて出ていくのか、伝票に挟んでいるのか、など周りの現地人を見て真似してみてください。
グアムでのチップ払い方を支払方法別に紹介!
グアムでのチップの支払い方には次のような3パターンがあります。
手渡しでの払い方
ホテルなど直接サービスをしてくれた人に、thank youといって折りたたんだお札を渡します。握手をするかのようにスッとさりげなく渡せるとかっこいいですね。
直接渡せない場合の払い方
グアムで滞在するホテルのベッドメイクに渡すチップは、上述したように直接手渡しできないため、枕元にお札を置いておくことになります。むき出しでお金を置いていくのでもいいですが、日本のあるものがまさに心づけといった感じで喜ばれています。
それは、ポチ袋。100均などで売っているポチ袋がかわいいとグアムでも人気のようです。ポチ袋にお札を入れ、thank youなどと書いておいたり、日本の文化である折り紙で鶴などを折って添えておくと、感激されるようです。
こうした細やかな心遣いができると、グアムでの滞在がさらに豊かなものになるでしょう。
クレジットカードでの払い方
グアムのレストランやホテルでの支払い時、伝票にサインを書く際の伝票挟みにチップのお札を一緒に挟んで渡すのがスマートです。
現金がない場合は、レシートの合計金額をドル単位に切り上げ、差額分をチップとして書き込むと、チップ分も含めてクレジットカードを切ってくれます。
ただし、レストランによってはレシートにGratuityと記載されているところがあります。Gratuityとは謝礼。要するにチップのことです。高級なレストランではGratuity、つまりチップ分がすでに計算されてレシートに入っていることがあります。
グアムでチップを渡す際の注意点
グアム滞在中のホテルやレストランでのチップにおける諸注意を集めてみました。
チップを払わない行動はNG!
チップはサービスに対するお礼の気持ちです。しかし、サービスが良くなくて頭にきたからチップは払わなかった、という日本人がときどきいます。これは、残念ながら世界の常識からするとNGなんです。
グアムを日本に置き換えて考えてみます。たとえば国内のどこかのレストランかホテルで、とても態度の悪いスタッフに対応されたとします。頭にきて文句を言ったり、上司を呼びつけたりすることはあっても、黙って支払いもせず勝手に帰ることはありません。
グアムのサービス業に従事している人からすると、チップは余分な収入などではなく、もらうべき給料の一部といっていいでしょう。上司でもない人間(=お客である日本人)が勝手に給料を減らして良いわけはありません。
それに、チップを渡さないことは日本人からすると抗議の気持ちであっても、グアムの人から見ればそうは受け取りません。単にマナーのない日本人客としか見ないはずです。頭に来たらチップを渡さないではなく、抗議の気持ちをきちんと表しましょう。
なぜ頭に来たのか、その理由を相手に伝えるのです。英語が流暢でないからと怖気づくことはありません。そのレストランやホテルのマネジャーを呼びつけ、ジェスチャーでもいいからとにかく表現しましょう。
怒っている、基本的にこと、抗議していることが伝わるはずです。その場はチップを置いて出てきて、後でその旅行を主催した旅行会社などにクレーム報告をします。その後は旅行会社の方から適切な処理をしてもらうのがいいでしょう。
抗議の気持ちはチップに込めるのではなく、正当に、きちんと表す。これがマナーです。
チップは紙幣で渡す
グアムでのチップは1ドル札以上を使います。少額とはいえコインは使わないようにしましょう。1ドル札がなくて50セントコインを2枚で、という払い方はNGです。両替できる機会にまとめて1ドル札に換えておいて準備しておきましょう。
例外もある
ググアムのレストランでは、最近はほとんどがチップが必要ではなくなったといいます。伝票を見ると、上述したようなSCやSVCと記載がされています。サービスチャージが含まれているという意味なので、チップは不要です。
同じく、上述したようにGratuityと記載されている伝票もあります。謝礼が含まれているので、こちらもチップは不要です。伝票をよく見て、チップを渡したほうがいいのか渡さなくても大丈夫なのか判断すればOKです。
グアムのレストランでは、たいていチップ分10%として事前に計上されているようです。改めてチップを渡す必要がないことが多いので、日本人からするととてもありがたいです。
ファーストフードやフードコートなど自分で席をとるレストラン、セルフサービスのレストランはチップは要りません。ただし、ハンバーガーショップでも席まで持ってきてくれるレストランの場合はチップが必要です。
グアムに行ったらチップで感謝を伝えよう!
観光でグアムを訪れたら、ホテルやレストランなどで、さりげなくスマートにチップを渡しましょう。感謝の気持ちを込めて笑顔とthank youというのも忘れずに。快適なグアム旅行を楽しんでください。