白馬村青鬼集落とは?地名の由来やアクセス方法•保存地区も紹介
長野県にある白馬村。スキーの名所として有名ですが、他にも絶景を楽しめる観光スポットがあります。それが青鬼集落。文化財にも指定されている、日本古来の趣を感じられる情景を楽しむことができます。今回は、四季折々で様々な表情を見せる、白馬村青鬼集落をご紹介します。
目次
日本の原風景が残る人気スポット!白馬村青鬼集落へ行こう
しばらく家と職場の往復だけが続いていると、非日常を感じられる風景を見に出かけたくなりますよね。そんな時におすすめのスポットが、長野県にある白馬村青鬼集落。白馬村は自然が豊かでマイナスイオンがあふれ、日頃の疲れを忘れさせてくれます。
それだけでなく、白馬村青鬼集落にはここでしか楽しめない日本の原風景が残っているのが特徴です。今回は、そんな魅力あふれる白馬村青鬼集落のおすすめポイントと、観光する際のポイントをご紹介していきます。趣ある写真と一緒にご紹介します。写真好きの方も必見ですよ。
白馬村青鬼集落とは?
白馬村青鬼集落は、長野県北安曇郡にあります。北安曇と聞いただけで、綺麗な川も水や雄大な北アルプスなど、豊かな自然が思い浮かびますよね。白馬村青鬼集落からも、同じような大自然の絶景を楽しむことができます。
また、それだけでなく、白馬村は日本古来の家屋や生活方式が保存された貴重な文化財が集まった集落でもあります。趣深い日本らしい風景と、豊かな大自然を同時に堪能できる、貴重なスポットとなっています。
具体的に白馬村にはどんな特徴や、おすすめポイントがあるのか一つずつチェックしていきましょう。
集落の棚田は「棚田百選」にも選ばれている
白馬村青鬼集落に行った際に、絶対に写真に収めたいのが棚田です。白馬村は棚田百選にも選ばれている絶景が広がります。春夏秋冬、それぞれ違う絶景が広がるのがポイントです。どの季節にも、その美しい景色を収めるために多くの人が訪れます。
初めて訪れる方におすすめなのが春の青鬼集落の棚田です。水を張った棚田に北アルプスが反射し、異次元にいるような絶景が広がります。季節の花々も色どりを添えてくれる、美しい季節です。
夏には緑豊かな棚田が広がり、活気あふれる雰囲気になります。紅葉と黄色く色づいた秋の棚田のコントラストも一見の価値あり。雪に覆われた棚田は、どこか懐かしい趣深さが感じられますよ。どの季節もそれぞれの美しさが楽しめる、白馬村青鬼集落のシンボルです。
兜造りの屋根が特徴的な家
棚田と一緒に楽しみたい白馬村青鬼集落のもう一つの特徴が、古くからある兜造りの家屋を見られることです。今の時代他ではなかなか見られない、独特のこの屋根の作りには古人の知恵が感じられます。
雪深いこの地域の特徴も反映した作りにもなっています。また、この特徴的な屋根は夏は2階部分の遮光効果にもなっているんですよ。風通しも良くなり、自然を最大限に利用して快適な生活ができるように考えられています。
集落内には今でも14棟の昔ながらの家屋が保存されていて、今でも人が住んで昔ながらの子の形状を大切に保存しています。屋根のてっぺんにはそれぞれ「水」や「寿」など、それぞれ文字が書かれているので、それぞれ何と書いてあるのか観察するのも面白いですよ。
観光用に指定された場所以外は立ち入り禁止
白馬村青鬼集落は、今でも一般の方が生活しているエリアです。観光地として整えられているというより、生活地域にお邪魔している、という感覚で訪れましょう。地元住民の方の生活を妨げないためにも、ルールをしっかり守ることが大切です。
私有地や生活区間には無断で入らないようにしましょう。住民の方のことも考えて、観光できる場所で道が指定してあります。マップに沿って、その場所以外には入らないように気をつけましょう。
歩くコースもそうですが、同時に騒音にも気を付けたいですね。特に団体で訪れている際は、騒がしくなりがちなので注意が必要です。早朝に訪れる時なども、地元の方の生活を優先した行動を心掛ける必要があります。
散策には「協力金」を支払う
地元の方の生活を妨げないためにも、車で訪れた際はふもとの駐車場に車を停めて、それ以降は歩いて散策しましょう。駐車場では少しだけ駐車料金が必要ですが、これがこの集落の風景を保存するための協力金になります。
変動がある可能性がありますが、今のところ乗用車は500円、二輪車は100円となっています。この美しい風景が後代に引き継がれるためにも、一人一人のちょっとした協力が大きな力になります。
青鬼集落の地名の由来
自然豊かで、日本の原風景を楽しめる白馬村青鬼集落の魅力をお伝えしてきました。それにしても、青鬼集落という名前自体とても興味深いですよね。
ここからは、青鬼集落に行く前に知っておきたい、青鬼集落の名前の由来をご紹介します。知っておくと、実際に行った時により楽しめるはずです。
御善鬼伝説
鬼と聞くと、凶暴で悪さをする存在というイメージが浮かびますよね。でも青鬼集落の名前の由来になった鬼は正反対なのが面白いポイントです。青鬼集落の名前の由来になった御善鬼伝説について簡単に紹介します。
ある時、村に鬼が現れたのですが、その鬼は村の人々を助け、善行を重ねていったのだとか。村のために尽力する鬼を、そのうち村の人々は「御善鬼様」として奉るようになり、村の信仰になったそうです。
鬼のイメージを覆す面白いエピソードですよね。そして、今でもそれが名称として残っているところに、歴史のロマンが感じられます。
鬼無里村の鬼退治伝説と繋がっているとも言われている
面白いのが、このエピソードが隣村との鬼伝説とつながっているということです。青鬼集落の隣の村では、その昔人々を苦しめる悪い鬼が現れました。そして、その鬼を村人たちで力を合わせて洞窟に閉じ込めることに成功。
しばらくすると、その洞窟から鬼が消えていたのだとか。そして青鬼集落に先ほどの善行をする鬼が登場。このことから、鬼無里村に出た鬼が悔い改めた結果、青鬼集落で村人を助けるようになったといわれています。
鬼エピソードに関しては、色々と面白い話があるので、訪れる前に少し調べてから行くのがおすすめです。
青鬼集落は全てが文化財!
白馬村青鬼集落がおすすめなもう一つの理由は、文化財に指定されているということです。日本の貴重な財産を、ぜひ一度は見ておきたいですよね。
青鬼集落は「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている
白馬村青鬼集落は、平成12年に集落全体が重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。地元の人々が暮らしをしながら、昔ながらの兜造りの家屋や美しい棚田風景を大切に守っています。
時間が飛ぶように過ぎていく現代に生きている中で、時間が止まったようなこのような美しい景色があるのはとても大切なことです。少しでも長くこの風景が残せるといいですよね。
景観や地元住民へ配慮した上で観光する
重要伝統的建造物群保存地区に指定されている、ということもあり、観光する際は観光する側にも協力が求められます。先ほども触れたように、観光する際は指定されているエリア以外には立ち入らないようにしましょう。
また、そこで生活している地元住民の方に配慮した行動を心掛ける必要があります。景観を損なわないように、ゴミは自分で持ち帰ったり、騒音をたてないようにしたり、最低限のマナーを守るようにしましょう。
白馬村青鬼集落へのアクセス方法
白馬村青鬼集落の近くには線路も走っているので、景色をゆっくり楽しみながら電車で訪れることも可能です。最寄り駅は信濃森上駅です。そこからはタクシーを使って目的地まで行きましょう。タクシー乗車時間はおよそ15分ほどです。ここからは車で訪れる方法もご紹介します。
長野駅から車で約1時間
白馬村青鬼集落へのアクセスは車を使うのがおすすめです。長野駅から車で約1時間、中央自動車道 豊科ICで下りた場合、そこから車で約1時間強で到着します。インターを下りたら高瀬川右岸道路を進み、途中で国道148号線に入ります。姫川を超え、細い道をしばらく進んだところが目的地です。
集落への入り口に駐車場がある
先ほどもご紹介したように、集落への入り口に駐車場があります。文化財を守るため、また、地域住民の方の生活を守るために、駐車場より先は車で乗り入れることはできません。協力金になる駐車料金を払って駐車しましょう。
住所 | 〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村北城17511 |
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電話番号 | - |
営業時間・定休日 | 無し |
料金 | 一般車:500円、二輪車:100円 |
駐車場の有無 | 有り |
アクセス | 中央自動車道 豊科ICから車で約1時間。 姫川を過ぎて、しばらく走ったところにある。 |
公式URL | - |
神秘的な白馬村青鬼集落を満喫しよう!
今回は、日本の原風景が残る白馬村青鬼集落につてご紹介してきました。写真好きな方はもちろん、日頃の疲れを忘れてリフレッシュしたい方にもおすすめの絶景スポットです。
文化財に指定されていることや、地元住民の方もいることから、配慮しながらの観光が必要ですが、一見の価値ありの絶景が広がるので、ぜひ訪れてみてくださいね。