リヒテンシュタイン城はドイツの「妖精の城」!行き方や見どころを紹介
ドイツにあるリヒテンシュタイン城は観光スポットとしてとても人気の場所です。ドイツの「妖精の城」とも呼ばれるほど魅力的な美しさで、ルパン三世の映画のモデルにもなりました。この記事では、リヒテンシュタイン城への行き方や見どころについて詳しく紹介します。
目次
景観が素晴らしい!ドイツのリヒテンシュタイン城を紹介!
リヒテンシュタイン城は、ドイツ南西部のヴュルテンベルク州にあります。シュヴァーベンアルプと呼ばれる深い森に囲まれた場所で、断崖絶壁に建っているのが印象的です。その景観の現実離れした美しさから「妖精の城」ともいわれています。
この記事では、おとぎの国から抜け出したような美しい観光スポットである城について詳しく説明しましょう。
【ドイツ】リヒテンシュタイン城とは?
この城の魅力のひとつですが、足がすくんでしまうようなロケーションが印象的です。しかも円筒型の塔が上品で美しく、まるでファンタジーの世界から飛び出てきたような情景はロマンティック感そのものでしょう。
この城は、19世紀の騎士物語「リヒテンシュタイン」に登場する城を再現したもので、中世の騎士の世界観を忠実に再現しています。収集した武器の展示もあり、現在に残っているドイツの古城以上に中世らしい雰囲気を楽しむことができるのです。
ルパン三世の映画のモデルになったお城
ご存じの方も多いでしょうが、ルパン三世の作品の中でも有名な「カリオストロの城」はリヒテンシュタイン城がモデルとなっています。カリオストロの城といえば、ルパンが塔から塔へと飛び移ってクラリスの部屋まで行くシーンが有名でしょう。
リヒテンシュタイン城の歴史
ヴィルヘルム・ハウフのロマンチックな小説「リヒテンシュタイン」に触発されて、ヴュルテンベルクのヴィルヘルム伯爵であるウーラッハ公は、中世の騎士の城の歴史的な基礎の壁にリヒテンシュタイン城を建設しました。
城の起源時は、増築や破壊、再建、そして再度の破壊を繰り返しましたが、1803年に廃城に代わって、狩猟の館が建てられます。細部にまでこだわったリヒテンシュタイン城とそのネオゴシック建築は、中世へのリスペクトです。
リヒテンシュタイン城の詳細情報
カリオストロの城のモデルはリヒテンシュタイン城という名前ですが、リヒテンシュタイン公国の城ではありません。ややこしいので間違えないように気をつけましょう。
リヒテンシュタインという名前がついているので、まずはスイスとオーストリアに境目のあるヨーロッパの小国であるリヒテンシュタインだと思いがちですが、そちらにあるのはファドーツ城で、リヒテンシュタイン城があるのはドイツ南西部のヴュルテンベルク州です。
住所 | D-72805 Lichtenstein Germany |
電話番号 | +49 7129 4102 |
営業時間・定休日 | 1月・2月 「閉館」 3月 AM10:00~PM4:00 4月~10月 AM9:00~PM17:30 11月・12月 AM10:00~PM16:00 クリスマス(12月24日、25日、26日)は休業 |
入場料 | (城の中庭) |
公式URL |
【ドイツ】リヒテンシュタイン城の見どころ
リヒテンシュタイン城は中世に敬意を払うために建てられましたが、その建築スタイルと家具がロマン主義であるため「ヴュルテンベルク州のおとぎ話の城」といわれています。そんなリヒテンシュタイン城の見どころについて紹介しましょう。
「妖精の城」と呼ばれるほどの美しい景観
リヒテンシュタイン城は19世紀に建てられた城で「妖精の城」と呼ばれていますが、それは海抜817メートルのシュヴァーベンアルプスの端にあり、とても素晴らしい景観です。
ヴィルヘルムハウフの小説「リヒテンシュタイン」に影響されたネオゴシック様式の城の周辺には、19世紀の他の建物やチャペル、広い庭園、そしてロマンチックな中庭があり、リヒテンシュタイン城を引き立てます。
後期ロマン主義の文化の豪華さが最高の状態であるということがわかるでしょう。
城内の中世の雰囲気にも注目
城内はガイドツアーで見学します。ヴィルヘルム・ウーラッハ大公が収集した武器を展示する「武器の間」や、木彫りの装飾である「騎士の間」をはじめとする重厚な部屋の数々が見られます。
基本的なツアーは、城の1階から2階までとなっており、導くのに30分かかります。 1階には、鎧、15世紀と16世紀の貴重なガラスの絵画が飾られた小さな礼拝堂、中世の絵画、美しい板張りの壁画があります。
2階では、訪問者は紋章のある豊かに描かれた部屋と、中世の家具が細部まで豊かな湾の部屋を見つけるでしょう。そして城の中でも美しい部屋といわれる騎士のホールにも入ることができます。
展望台からの眺めは最高!
リヒテンシュタイン城は、このような感じで山頂の絶壁に建てられています。高さがかなりあるので、この場所から山のふもとにある街全体を撮ってみると、この素敵な景観になるのです。
【ドイツ】リヒテンシュタイン城の行き方
リヒテンシュタイン城へのアクセスですが、城まで行くには、空港から電車、バス、そしてバスを降りたら徒歩で行く方法があります。いくつかの方法があるので紹介します。
日本からドイツまでの行き方
リヒテンシュタイン城への起点となるのが、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州の州都シュトゥットガルトです。日本からシュトゥットガルトまでのアクセスを考えてみましょう。
日本からドイツ国内外にアクセスする場合、基本的にはドイツの大きなハブ空港であるフランクフルト空港へ行く直行便です。シュトゥットガルトに行くには、そこから国内便、または鉄道でシュトゥットガルト空港を目指すということです。
シュトゥットガルト空港についたら市内、例えばシュトゥットガルト中央駅までは、近郊の電車で30分弱くらいです。電車内はラッシュ時間帯を除けば混んでいることもなく、治安もよく安全でしょう。
空港から電車で移動
シュトゥットガルト中央駅から列車で約40分のロイトリンゲン中央駅下車します。電車の場合は、リヒテンシュタインの隣街にあるロイトリンゲン駅が最寄駅です。
ちなみにシュツットガルトからロイトリンゲン駅まで電車で行くと、1時間くらいで到着します。なお、ロイトリンゲンの他にも日本でなじみがある街の中で、日本から直通便がある近い空港であるとすればそれはミュンヘンです。
ミュンヘンから行く場合も想定してみましょう。ミュンヘンからリヒテンシュタイン城への行き方は、ミュンヘンからウルム・プロッヒンゲン・ロイトリンゲンと3回乗り換えが必要となり、こちらは約4時間弱の長い電車旅です。
最寄り駅のロイトリンゲン駅からはバスで移動
ロイトリンゲン駅で降りたら、リヒテンシュタイン城までタクシーもしくはバスで行きましょう。BUSと書いてある標識の方へ行くとバス停があります。
バスの場合は、ロイトリンゲン中央駅からバスでおよそ40分のホナウ停留所で下車し、そこからさらに徒歩で30分くらい山道を歩きます。 ロイトリンゲンに着いた時に雨が降っていたら歩くよりもタクシーの方をおすすめします。
バス停からは山道
バスの場合は、バス停を降りるとそこからは山道を徒歩で歩いて行きましょう。バス停からの徒歩での行き方を説明します。バス停からリヒテンシュタイン城まで徒歩では30分かかります。
森の中を歩くトラッキングのような状態になるので、歩きに自信のある方におすすめします。城へ向かって歩いていく道ですが、バス停から車の進む方向に歩いてハイリケン通りを左に曲がり、今度はアホルン通りに進みます。
そこから道なりではなく、そのまままっすぐ森の中に入っていく草の道を選択します。所々に城に行くアイコンや目印がありますが、とにかく普通の道路ではなく森の道なので含んでおきましょう。
タクシーの場合は、城の駐車場に着いたらすぐ目の前がリヒテンシュタイン城です。 タクシーの運転手に帰りもまたここに迎えに来てもらうように頼んでおくと便利です。
【ドイツ】リヒテンシュタイン城を観光する際の注意点
メインの城の中にはガイド付きツアーとしてのみ入ることができるなど、観光する際にいくつかの注意点があります。マナーを守るためにも事前によく確認しておくことが大切です。
城内は撮影禁止
城内は写真撮影が禁止されていますので、マナーを守りましょう。その代わり外での写真撮影は可能です。特に城の中庭にある展望台が一番の撮影スポットになっています。
リヒテンシュタイン城のガイドブックやパンフレット、インスタグラムの写真でおなじみの、断崖絶壁にたたずむ全体像の写真を撮影することが可能です。
天候が変わりやすい
あんなに晴れていたのに帰りのバスに乗ったとたんにどしゃぶりの雨が降ってきたというような事がよくあります。天候が変わりやすいので、注意しましょう。
城内部の見学はツアーの申し込みが必要
城内の見学は、ガイドツアーの参加が唯一の手段です。城内ガイドツアーは、英語ではなく基本的にドイツ語のみになるのですが、日本語に翻訳されたパンフレットがチケット売り場にありますので、それを見ながら城内をガイドと一緒に回っていきましょう。
城門を入ってすぐ横に土産屋を兼ねた小さなチケット売り場があります。城内はガイドのみ見学が可能です。チケットの裏にはツアーの時間が書かれていますので確認します。購入時にその時間に城の前にいるように指示があるでしょう。
【ドイツ】リヒテンシュタイン城周辺のおすすめグルメ
城の近くには、食事ができるカフェ・レストランがあります。森の緑に囲まれた素敵な外観のお店です。観光後に寄るにはちょうどいいので、立ち寄ってみましょう。冬季シーズンは休業しているときがありますので確認してから訪ねるのをおすすめします。
駐車場近くにあるカフェ「Altes Forsthaus」
ベジタリアン料理もある山の上のカフェレストランです。城の中には食べるところがないので、城を見学したあとに訪ねるのもいいでしょう。人気のあるホームメイドの手作りケーキが味わえます。
住所 | Schloss Lichtenstein 1, リヒテンシュタインバーデン ヴュルテンベルグ州 ドイツ |
電話番号 | 0 7129 2440 |
営業時間・定休日 | 水曜日〜日曜日 11:00〜18:00 定休日 月曜日、火曜日 |
アクセス | ホナウから山道をのぼって出てきたところにある |
公式URL |
お城近くのドイツ料理のお店「Schloßschenke Lichtenstein」
城のすぐそばにあるドイツ料理のレストランです。塩味ベースで野菜とお肉がたっぷり入った温かい料理が人気です。レモネードビールは、ビールが飲めない人でも飲みやすく口当たりがいいでしょう。
住所 | Schoss Lichtenstein 1 - 72805 Lichtenstein |
電話番号 | 0 7129 60381 |
営業時間・定休日 | 1月・2月 休業 3月 AM10:00~PM16:00 4月~10月 AM9:00~PM18:00 11月 AM10:00~PM16:00 12月 休業
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アクセス | リヒテンシュタイン城の駐車場の近くにある |
公式URL |
ドイツに行ったらリヒテンシュタイン城を訪れよう!
今回は中世の世界観が満載のリヒテンシュタイン城について、行き方や見どころを紹介しましたが、いかがでしょうか。断崖絶壁に立つという驚きのロケーションの景観はすばらしく、周囲の豊かな自然も魅力的です。
騎士物語への強い憧れで建てられたこのお城は、19世紀に建てられましたが、中世に建てられたお城以上に中世の世界観が残っており、城の外観はインスタ映えスポットともいわれています。
実際に訪れれば、そのよさは、実感できるでしょう。ドイツ観光を計画されている方は、ぜひ立ち寄っていただき、中世の世界観を満喫してみましょう。