メキシコの治安は最悪で悪い!旅行や観光で危険度や危ない場所も紹介
メキシコは陽気な国で治安が悪いイメージがつきにくいのではないでしょうか。ラテンの国なので明るい雰囲気があります。また、多くの世界遺産が存在しているため旅行や観光に訪れたい国でもあるでしょう。メキシコの治安や危険情報についてまとめたのでご覧ください。
目次
メキシコは危ない国?治安はどうなの?
国中で陽気な音楽が聞こえてきそうなメキシコは、治安が悪い国なのでしょうか。メキシコに行った経験がある人の中には、「治安の心配はなかった」と感じた人もいれば「とても危ない国」と感じた人もいます。
2019年現在のメキシコの治安や危ない場所、観光に向いている地域を把握しましょう。また、メキシコで起きている犯罪についても紹介します。
国の全てが危ないわけではないメキシコなので、安全な旅行は可能だということも先に知っておいてください。
メキシコとはどんな国?
北アメリカにあるメキシコは、「メキシコ合衆国」が正式名称です。人口は約1億3000万人と日本と同じくらいです。首都はメキシコシティで、最大都市もメキシコシティです。
アメリカ合衆国の下に位置し、グアテマラやベリーズも国境に接しています。宗教は、ほぼローマ・カトリックですが、プロテスタントやユダヤ教、イスラム教、仏教を信仰してる人もいます。
日本とメキシコは昔から交流があり、日系メキシコ人も存在しています。また、日本企業もいくつかメキシコ進出をしています。
メキシコの言語
言語は主にスペイン語です。先住民族がいるため、ナワトル語やマヤ語を使う国民もいます。アメリカがとても近いので英語が通じる国と思われがちですが、英語は通じにくいでしょう。
教育がしっかりしている国なので、国民のほとんどが識字力を持っています。しかし、英語は通じないことがほとんどなので、スペイン語でのこんにちはである「オラ」は覚えて行きましょう。
また、ありがとうは「グラシアス」です。さよならは「アディオス」と聞いたことがあるスペイン語も多いのでいくつかマスターしてメキシコ旅行を楽しみましょう。
メキシコの通貨
メキシコの通貨はメキシコペソです。2019年11月現在、1メキシコペソ約5.6円です。アメリカドルが使用できる場所もありますが、全てではないので注意しましょう。
メキシコペソへの両替は成田空港でできます。メキシコ国内では、両替しにくいので日本での両替がおすすめです。
チップの文化があるので、チップ分の両替も済ましておいたほうがいいでしょう。
外務省発表によるメキシコの危険度
2019年11月現在、メキシコ国内の治安はとても複雑です。危険レベルが全くついていない安全なところもあれば、危険レベル1の地域や危険レベル2の地域もあります。また、危険レベル3のとても危ない治安が悪い地域もあります。
コアウイラ州などの一部地域では、治安の改善が見られ危険レベルがなくなりました。しかし、ゲレロ州の一部の地域は危険レベル3にコリマ州は危険レベル2に引き上げられています。
ゲレロ州では、殺人や誘拐が多発しており、コリマ州では犯罪組織が対立するというとても危険な状態になっています。旅行や観光で訪れることがないようにしてください。
各種犯罪が増加
メキシコでは、身代金目的の誘拐や殺人、強盗が起きており日本人被害者もいます。選挙が行われたときにはデモや襲撃、放火、殺人も起きました。特に、犯罪組織の活動が活発化し、危険も増しています。
また、スリやひったくり、置き引き、麻薬などの犯罪も起きています。メキシコでの犯罪で特に怖いのが誘拐と殺人ですが、軽犯罪から大きな犯罪まで種類多く行われているのが現実です。
感染症は現在ありませんが、サルモネラ症や呼吸器感染症、デング熱、チクングニヤ熱などには注意してください。
メキシコの治安が悪い危険な地域
メキシコでは、殺人事件が多くとても危ない地域があります。日本人ではないものの、男性3人が車で拉致され拷問を受けて殺害された事件もあります。
日本人も、誘拐され殴られて身代金を要求されたり、ナイフで脅されて金品を奪われるという事件の被害に遭っています。
治安が悪い地域や、危ないと言われている地域では事件の発生率も高いでしょう。メキシコで特に治安が悪い地域を紹介します。
テピト
スラム地区であり、とても危ない場所です。危険と知りつつも、比較的治安が安定している地区から近く間違えて入ってしまう可能性があるとされています。メキシコ国内でも最も治安が悪い場所の1つです。
この地区では低所得層の人が多く、ブラックマーケットもあります。また、ドラッグの売買もありドラッグ中毒者で溢れています。さらには、バスジャックが行われたり通りかかったタクシーを止めて観光客を引きずりだし荷物を奪う事件もありました。
現地の人も避ける場所であり、タクシー運転手も通りたくないと思う場所です。旅行で訪れるのはもってのほかですが、間違えて入ってしまわないように注意してください。
イスタパラパ
イスタパラパもメキシコで最も危険な地域の1つです。ここでは、スリや強盗の他、麻薬や誘拐、殺人事件も起きています。麻薬組織がいる地区でもあるため、夜間は危険度が高まります。
観光客は滅多に訪れる場所ではないので、行くと目立つでしょう。注意しなければならないのは、地下鉄です。イスタパラパ付近には駅が多いので、間違えて降りないようにしてください。
ここには、スラム街もあります。現地での有名人の誘拐もありました。世界的に危険である治安が悪い地区とも言われているので行かないでください。
タクバヤ
強盗事件が多いため治安が悪い地区です。人が混雑する時間帯に車を運転している人を狙った強盗事件や銃を使って脅すピストル強盗が起きています。
日本人にも、未遂ではあったもののピストル強盗の被害者になった事件がありました。殺人事件はそんなに起きていないものの、武器を使った強盗が多いのでいつ殺人があるかも分かりません。
電車を利用すると、タクバヤで乗り換えることも多々あります。しかし、駅構内での移動のみにし、タクバヤを散策することはないようにしてください。
ミスコアク
メキシコシティ内にあるミスコアクは、スリや置き引き、ひったくりなどが起きています。メキシコで起こり得る犯罪が起きやすいため、危険で治安が悪い地域です。
ミスコアク遺跡があるものの、観光に適している地域ではありません。特に行かなくてもいい場所とされているので、治安が悪いと思って近づかないようにしてください。
駅があるので、降りてミスコアクの地を巡るようなことはしないほうがいいでしょう。
オセアニア
メキシコシティ国際空港がある地区です。観光客が多くいるため、観光客を狙ったスリや置き引き、ひったくり、強盗などが起きやすいでしょう。
空港や駅構内の治安はそんなに悪くありません。しかし、一歩外に出ると犯罪に巻き込まれる可能性が一気に高まります。
早めに治安が安定している地区に移動し、オセアニアで過ごす時間を短くしてください。
メキシコの比較的安全な地域とは?
メキシコには、治安が良い地区もあります。国全体が危険レベルがあるのではなく、危険レベルがつけられていない地区のほうが多いのです。
それでも、軽犯罪は起こる可能性はあるでしょう。メキシコで安全な旅行や観光ができる地区を紹介します。
メキシコ旅行の計画をするときには、治安が安定している地区ばかりを行くようにしましょう。
ソカロ周辺
神殿が多く、大きな広場があります。ソカロ周辺は、メキシコシティでも1番治安がいい地区の1つです。レストランやショッピングモール、宮殿など見どころたっぷりで不自由することがないでしょう。
ソカロ周辺は警備もしっかりしており、観光警察も配置しています。ただ、観光客が多いとなるとスリや置き引きも多発するでしょう。
自分の荷物への管理を徹底することで安心した観光ができます。現地の人の雰囲気も良く、教養を身につけている人ばかりではないでしょうか。
ポランコ地区
圧倒的な治安の良さを持つのがボランコ地区です。ここは、富裕層が多く高級住宅街や高級ホテル、レストラン、飲食店がある洗練された場所です。
ブランドショップやソマヤ美術館、公園などもあり平和さを感じるでしょう。警察の出動率も少なく、現地の人は女性が1人で歩いていることもあります。
夜間になると街灯が少なく一気に暗くなるため歩くのは危険です。ただ、犯罪発生率は夜も他の地区に比べると圧倒的に少ないでしょう。
メキシコでの観光客を狙った犯罪
日本人がメキシコに旅行に行くと巻き込まれる可能性が高い犯罪を紹介します。これまで、日本人観光客が被害に遭った事件もあります。
観光客に多い犯罪は、最初から観光客が狙われている可能性も高いので注意しましょう。
スリ・置き引き
現在のメキシコは、ピーク時よりは減ったものの、少しずつ失業者が増えてきています。金品を狙ったスリやひったくり、置き引きが多発しています。治安の悪さを思わせる発生率なので気をつけてください。
観光地だけでなく、バスの中や地下鉄の中、でも被害に遭うこともあります。
また、金品を狙った観光客の誘拐事件もあります。スリやひったくりよりも極悪な犯罪も起きているので、メキシコで多発するのは軽犯罪だけとは限りません。
強盗
メキシコでは、タクシー運転手による強盗や、バスに乗っていたときに強盗犯が乗車して乗っていた人全員が被害に遭う強盗、銃器を使用した強盗が起きています。
また、信号待ちや渋滞している車を襲い金品を盗られる強盗や、車を盗んでいく事件も起きました。
メキシコの強盗は、犯人がピストルを所持していることもあるのでとても危険です。強盗犯から女性が暴行される事件も遭ったため1つの事件でいくつもの被害が出ることもあるのです。
メキシコを安全に旅行するための注意点
メキシコは、場所によってはとても治安が悪いので危ないため、危険なところには近寄らないでください。これが、メキシコ旅行を安全に行う第一条件です。
ただ、治安が安定していたり観光名所においては注意しないと危険に遭遇することもあります。
意識するだけではなく、実際に実行してほしい注意点を紹介します。
単独行動はしない
メキシコでの単独行動は危険です。メキシコでは、集団強盗や組織での誘拐も行われています。単独行動をしている観光客は狙いやすくなるでしょう。
また、昼でも夜でも犯罪が発生するのでどの時間帯でも一人で出歩かず、複数で行動してください。
夜間の外出を控える
昼間でも治安が悪い場所は危険ですが、夜間になると色んな地区で治安が悪化します。人が少ない場所も増えるので危険が増します。
夜間に出歩くことで、つきまとわれたり、誘拐や強盗の被害が多くなるでしょう。麻薬の売人や中毒者がウロついている危険性もあります。
メキシコでは、夜22時以降で事件発生率が上がっています。22時までにホテルに戻り夜はホテルで安全に過ごしてください。
貴重品は見せないようにする
貴重品を見せないというのは、例えば腕時計をしないとか、アクセサリーをつけないなどです。貴重品をつけて観光する必要はありません。
また、スマホを手に持ちながら歩くとか、財布の中身が見えるような支払いの仕方をしないことも大切です。できるだけ地味に過ごしたほうがいいでしょう。
流しのタクシー・白タクは利用しない
メキシコには、タクシーの種類がいくつかありますが、「リプレ」と言われる流しのタクシーは危険です。ぼったくりや、乗車してしばらくすると強盗犯が侵入し、金品を盗られた事件が起きています。
また、白タクという無許可のタクシーもとても危険です。同じように強盗事件が起きています。安全と言われている「シティオ」という無線タクシーや、空港専用タクシー、ホテル専用タクシーを利用してください。
特に4星以上のホテルにあるタクシーは、英語も通じる安全性が高いタクシーとして知られています。
単独で長距離バスは利用しない
長距離バスを狙った強盗事件が起きています。また、荷物に対する警戒心が薄れることから置き引き被害もあるでしょう。単独で長距離バスを利用すると危険度が増します。
バスでの移動をするときは、途中で乗客が乗り降りしない1等バスや料金が高めにはなりますがデラックスバスを複数で利用してください。
空港内の両替所は利用しない
空港内での両替は、レートが悪く手数料がぼったくりの範囲を超えていると言われています。メキシコ人に対するレートと、外国人に対するレートの違いもあります。
また、空港で両替した直後に強盗や盗難に遭う事件もあります。なるべく成田空港で両替してください。
メキシコの治安に注意しよう!
メキシコでは、殺人や誘拐などのとても怖い犯罪も多々起きています。しかし、治安が悪い地域に行かないことや観光ルートをしっかり調べて安全に徹することで、良い旅にすることもできます。
メキシコが気になる方は、その都度、治安を確認し注意すべき情報を集めてからメキシコに行きましょう。