ナポリ(イタリア)の観光スポット！名所やおすすめの観光地を紹介

イタリア南部、カンパニア州の州都であるナポリは、古代ギリシャ人が築いた植民都市「ネアポリス」にまで遡ります。ローマなど他のイタリア都市からは独立した存在で、独自の文化を築いてきました。ナポリが他の都市と同様「イタリア」として一つの国家になったのは、1861年のことです。

その後、1995年には旧市街が「ナポリ歴史地区」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。

独自の歴史をもつナポリには、古くからの観光名所が数多くあります。ここからは、ナポリ旧市街を中心に、おすすめの観光スポットをご紹介します。

ナポリの象徴ともいえるサン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂は、ナポリの中心であるプレビシート広場に面して巨大な列柱廊を広げる、円形の聖堂です。新古典主義様式で、1816年に完成しました。

広場の反対側にはナポリの王宮があり、ナポリが独立した王国だった頃の威容を伝えています。

サンタ・ルチア地区にある「卵城」は、12世紀のお城です。この不思議な名前は、お城の建築の際に地面に卵を埋め、「この卵が割れるとき、城もナポリも滅びる」と古代ローマの詩人ヴェルギリウスが予言した、という伝説に基づきます。実際には12世紀の築城で、中世イタリアの素晴らしい技術を今に伝えています。

1284年、当時のナポリ王カルロ1世によって建設されたこの城は、重厚な5つの塔が印象的な中世のお城です。1300年代前半には、ジョット、ペトラルカなど初期ルネサンスを代表する芸術家がこの城に集いました。現在は市立博物館としてナポリの歴史を伝えています。

19世紀に建設された「ガッレリア・ウンベルト1世」は、当時の最新の建築資材であった鉄骨アーチとガラス張りが美しい商店街です。

現在でもジェラート屋やカフェなどが立ち並ぶナポリきっての商業施設として現役です。

ナポリはイタリアの中でも特に食の名所として有名です。新鮮な魚介を楽しみましょう。

また、ナポリはコーヒーの美味しさでも有名です。ぜひカフェに立ち寄って、港の風を感じながら一息ついてはいかがでしょうか。

ナポリ沖にあるカプリ島は、古代ローマ時代からの別荘地です。ナポリに行った際にぜひ足を伸ばして欲しいところです。

ナポリとカプリ島を結ぶ船が発着するのはこの港です。高級ホテルやおしゃれなバー、土産物屋さんが並ぶ賑やかな観光名所です。青の洞窟に向かう船もこちらから発着します。

カプリ島の名所といえばこの「青の洞窟」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。カプリ島は断崖絶壁に囲まれた島で、この洞窟もそんな厳しいカプリ島の自然が産んだ景観のひとつです。

ローマ皇帝アウグストゥスにちなんで「アウグスト公園」と名付けられました。カプリ島とナポリ湾を一望できる展望台は必見です。

ナポリに行ったら周辺の観光スポットにも足を伸ばしてみましょう。

紀元79年、火山の噴火で一夜にして埋まったポンペイは、古代の生活がそのまま残された貴重な遺跡です。建物や壁画など、古代ローマそのままの街並みの中を歩く体験は感動です。

アマルフィは独立した公国として11世紀に最盛期を迎え、現在の海事法の基礎となるアマルフィ海法を制定した、歴史的にも重要な場所です。

その後衰退しましたが、その分古い建物が数多く残され、急峻な地形に建てられた街並みが多くの人を魅了する名所となっています。

地中海に面したナポリとその周辺には、憧れの観光スポットが目白押しです。開放的な雰囲気の中で、歴史や自然に触れるゆったりとした時間が過ごせそうです。