奈良の名物料理といえば？おすすめのご当地グルメやスイーツを紹介

かつて日本の都「平城京」があった奈良は、シルクロードを渡ってきた異国の文化が日本の文化と交わった場所でもありました。そんな奈良には、現在も日本の貴重な遺産が多く残っており、奈良は国際的にも高く評価される観光地となっています。

そんな奈良には、ご当地ならではの名物料理がたくさんあります。今回は、意外と知らないことが多い奈良の名物料理やご当地グルメを、詳しく紹介していきましょう。

歴史的遺産が多く残る観光地「奈良」は、美味しい名物料理の宝庫でもあります。以下では、ならの美味しい名物料理を3種類、説明していきましょう。

奈良のおすすめ名物グルメ料理には、「釜めし」が挙げられます。一人分の小さなお釜に、お米や鶏肉、根菜類などを醤油ベースの調味料と共に入れて、炊き上げる料理です。

時間をかけて炊き上げる奈良の釜めしの底には、香ばしいおこげがしっかり付きます。醤油と具材とお米の旨味のハーモニーだけでなく、そのおこげの香ばしさも魅力的な奈良のご当地グルメです。

鶏ガラベースのミルキーなスープが絶品の「飛鳥鍋」も、奈良の名物郷土料理の1つです。鶏ガラスープに牛乳やショウガ、ネギや根菜類、糸こんにゃくなどを入れて作る具沢山のまろやかな鍋となっています。

飛鳥時代から奈良に伝わっている伝統食で、渡来人たちが体を温めるために作り出した鍋とされているのです。ヘルシーで体がよく温まる鍋なので、寒い時期には特に恋しくなる奈良のご当地グルメでしょう。

防腐作用のある柿の葉で寿司を包んだ柿の葉寿司も、奈良のおすすめ郷土料理の1つです。ひと口分の鮭や鯖のお寿司を柿の葉に包み、四角い形に押して保存性を高めたお寿司で、石川県や和歌山県などでも親しまれています。

しっとりした口当たりと、柿の葉の香りが食欲をそそる逸品で、お酒のお供にもぴったりです。

奈良らしさの詰まったご当地グルメは、奈良旅行の良い思い出になるでしょう。以下では、奈良でぜひ食べたい、ご当地名物グルメを具体的に紹介していきたいと思います。

日本最古とされる大神神社の傍で、約40年間営業している「そうめん處森正」は、奈良の名物「三輪そうめん」が美味しく食べられる人気店です。手延べそうめんの元祖とされる三輪そうめんは、江戸時代の記録もある歴史の長いご当地グルメ。

古民家を活用している和風レトロな店内では、リラックスして喉ごし抜群のそうめんを味わえます。

さっぱりとした風味がたまらない奈良の名物グルメ茶粥を、気軽に楽しめる「茶房暖暖」も、奈良で人気のグルメ店です。熱い鉄鍋に入れられている茶粥は、お茶の風味を最後まで強く感じられます。

奈良天理市で生まれたご当地ラーメン「天理ラーメン」は、豚骨ベースのラーメンにニンニクや豆板醤、ニラや豚肉などを加えたスタミナ食です。そんな天理ラーメンに興味がある人には、「彩華ラーメン」を強くおすすめします。

屋台から始まり、関西一帯に店舗を構えるまでになった名店で、ボリューミーでピリ辛な天理ラーメンを楽しめます。

奈良の名物グルメの中には、疲れた時に特に食べたくなる美味しいスイーツもたくさんあります。以下では、奈良でおすすめの名物スイーツを3つ取り上げましょう。

柿の生産量だけでなく、柿の質の高さでも日本一の奈良県。そんな奈良県内で、果樹園でもぎたての柿を使った洋風スイーツが食べられるお店が「堀内果実園」です。

柿の甘さを引き立てる上品な洋風スイーツが充実しています。特に柿のジュレとマスカルポーネチーズの組み合わせが絶妙な、「柿ティラミス」が大人気です。

奈良のおすすめ名物スイーツには、老舗和菓子店「松月堂」の「きみごろも」が挙げられます。100年以上地元でも愛されてきた銘菓で、寒天で固めた甘いキューブ上のメレンゲを、卵黄の生地で包んだ繊細な和菓子です。

じゅわっと溶ける食感と、まろやかな風味には誰もが感動するでしょう。品質を保つことが難しいため、お店以外では販売されていないレアな銘菓です。

奈良の名物スイーツには、内閣総理大臣賞に選ばれた「菓匠千壽庵吉宗奈良総本」の「わらび餅」も挙げられます。本物の希少な本わらび粉と、さつまいものでんぷん粉を合わせて作る天然のわらび餅です。

原料にこだわり抜き、手間暇をかけて練り上げられたわらび餅は、すぐにとろけるほど柔らかく仕上がっています。

奈良には、各地域にたくさんの名物グルメがあるため、グルメ旅が楽しくなるでしょう。以下では、奈良で絶対に食べておきたい、特におすすめの名物グルメを取り上げたいと思います。

800年前から、天然の鮎を使った懐石料理を提供している「つるべすし弥助」も、奈良のおすすめ名物グルメ店です。歌舞伎や人形浄瑠璃の有名演目にも登場しています。

酢漬けにした鮎のお腹に酢飯を詰めて、桶の中で数日発酵させた鶴瓶鮨が看板メニューです。桶が釣瓶とそっくりなことが、名前の由来となっています。現在も、その釣瓶鮨の名が下りがある天然鮎の押し寿司や、塩焼きなどが味わえるのです。

ンらの名物グルメ店には、地元奈良の食材にこだわる「粟ならまち店」も挙げられます。築140年の古民家を再利用しているお店で、完全予約制なので、ゆったりした気分で美味しい素朴な奈良の料理を楽しめるでしょう。

大和野菜と呼ばれる奈良の野菜や、赤味の旨味が濃い大和牛をふんだんに使ったヘルシーな日本料理は、癒し効果も抜群です。

奈良で140年間、本格的な吉野本葛のスイーツを提供し続けてきた「吉野本葛天極堂奈良本店」も、奈良でおすすめの名物グルメ店です。奈良の名産品である吉野本葛を、葛切りや葛うどんなどの上品なスイーツや料理で楽しめます。

奈良の名物は、大切な家族や友達へのお土産にもおすすめです。以下では、お土産としても購入できる奈良の名物グルメを3つ紹介しましょう。

奈良のお土産にぴったりな名物スイーツには、「まほろば大仏プリン」が挙げられます。高級生クリームをたっぷり使っている濃厚なプリンです。固めのプリンなので、持ち帰っている時に崩れてしまう心配が無いでしょう。

奈良土産におすすめのご当地グルメには、「伊勢屋漬物店」の奈良漬けも挙げられます。おかずにもおつまみにも活躍できる奈良漬けは、コリコリした食感と甘辛い味わいが癖になる奈良名物です。

昔ながらの製法で作られる奈良漬けで、酒粕の風味がしっかり残っています。

奈良土産向きの名物スイーツには、菊屋の「御城之口餅粒餡きな粉餅」が挙げられます。豊臣秀吉公が、「鶯餅」と呼んで愛したという逸話のある銘菓です。

一口大の餅でたっぷりの粒餡を包み、きな粉をたっぷりまぶしています。最高級の丹波大納言小豆のみを使っている粒餡は、上品で優しい風味なので、老若男女から喜ばれるお土産になるでしょう。

今回は、奈良で多くの観光客を感動させている名物グルメを紹介しました。奈良には、伝統を重んじる素敵なお店が多いようです。奈良旅行では、ぜひ昔ながらの名物料理やスイーツを堪能してください。