大船観音像のご利益はすごい?観音寺の御朱印やアクセスについても紹介
大船観音像寺にある大船観音像はご利益がすごいと言われているだけでなく、都市伝説のような話もあります。この記事では、大船観音像寺の御朱印のもらい方やアクセス方法、さらには近くにある美味しい食堂について詳しくまとめました。
「大船観音像」や「観音寺」について紹介!
大船観音像は、神奈川県鎌倉市岡本一丁目にある曹洞宗のお寺・大船観音寺にある像になります。大船観音像は大船観音寺に行かなくても、JR大船駅に近づくと車窓からも見えるため、地元住民の方や電車を利用する方は知っているようです。
大船観音像の大きさですが、高さ25m、幅19m、奥行13mもあります。重さは1915トンにもなるようです。
大船観音像は完成までには30年もかかったことでも有名なのですが、なぜそんなに完成までに時間を費やしてしまったのかというと、世界恐慌が原因でした。
世界恐慌の影響で資金や資材が不足したため、大船観音像は未完成の状態で23年間放置されてしまったのです。その後、資金が集められ工事が再開し、現在の大船観音像が完成しました。
ちなみに、「大船観音像の下半身は山中に埋まっている」という噂もあるようですが、このような噂が出る理由は大船観音像が胸から上だけの像だからです。実は、大船観音像は初めは立像になる予定でした。
しかし、この土地の地質が柔らかかったため、「立像では耐えられない」ということが分かり、胸から上だけの現在の大船観音像になったとのことです。
大船観音像が立像であれば、奈良にある東大寺の大仏の2倍の高さになっていたとも言われていますが、経験した以上の資金不足に苦しめられていたことでしょう。
大船観音像にはご利益がある?観音寺の行事を紹介!
ここからは大船観音像のご利益や大船観音寺の行事について詳しく説明していきます。
1日行っただけで4万6000日分参詣したのと同じご利益をいただけるとされている日もあるので、ご利益をいただきたい方はチェックしてみてください。
元旦に行われる「歳朝祈祷」
元旦行事として毎年行われているのが、「歳朝祈祷」です。「歳朝祈祷」は元旦から3日まで大船観音像の胎内でご祈祷が行われます。
大船観音像は後ろ側から胎内に入ることが出来るようになっているのです。このご祈祷には、1年の無事と平安のご利益があると言われています。
2月1日に行われる「節分追儺会」
2月1日には「節分追儺会」が行われます。これは、節分の日より一足先に豆まきをする行事です。ご利益としては厄災消除・延命長寿になります。
厄災消除・延命長寿を願う節分追儺会の後には、大勢のゲストと豆まきが行われる行事で、毎年大変な人気です。満員になることもあるようで、満員になると入れないので、興味がある方は早めに行くことをおすすめします。
7月10日に行われる「四万六千日」
7月10日には「四万六千日」が行われます。大船観音寺のサイトには「この日に参拝すれば大功徳があります。」と書いてありますが、なぜこの日は大功徳があるのかと不思議に思う方は多いです。
詳しく説明すると、毎年7月9日と7月10日は東京都台東区の観世音菩薩の縁日のうち、特に多くの功徳が得られるとされる功徳日とされているのです。
元々は千日詣りと行って、本来はこの日に参詣すると1000日参詣したのと同じ功徳が得られるとされていました。しかし、1716年頃から7月9日と7月10日に参詣すれば4万6000日参詣したのと同じ功徳があるとされるようになったようです。
そのため、7月10日を「四万六千日」と呼ぶようになったとのことでした。大船観音寺は東京都台東区にあるわけではありませんが、別の地域でも7月10日を「四万六千日」としているお寺は多いです。
そもそも、なぜ4万6000日なのかというと、一生という言葉を一升に転換して考えたことがきっかけになります。昔は一生升は様々なものの量を測るときに使われていました。今の計量カップのような役割だったのです。
そんな一生升にお米を擦り切りいっぱいに入れて、入ったお米の数を数えたところ、4万6000粒あったことが4万6000日の語源になったようです。
4万6000日を年数に直すと126年になるので、7月10日にお寺でお参りをすると126年間お参りしたのと同じ功徳が得られると言われています。
出来るだけたくさんのご利益をいただきたい方は、なんとしてでも功徳日である7月10日の「四万六千日」に大船観音寺に行くようにして4万6000日参詣したのと同じ功徳を得てください。
12月31日に行われる「土地堂念誦」「歳末諷経」「除夜の鐘」
12月31日、1年間の最後の日には「土地堂念誦」「歳末諷経」「除夜の鐘」が行われます。
この日は土地神様に対して、1年の無事だったことを感謝します。年が明けて午前0時になる前に除夜の鐘が打ち始められ、毎年200名程の方が鐘をついているようです。
大船観音寺の御朱印について
ここからは、最近人気の御朱印について紹介して行きます。大船観音寺にも御朱印があるため、御朱印を集めている方はぜひご朱印帳を持って行くようにしてください。
御朱印の御初穂料
大船観音寺の御朱印の御初穂料は300円です。
御朱印がもらえる場所
- 御朱印は、大船観音寺の授与所でもらうことができます。300円を用意して、御朱印をいただきたい御朱印帳のページを開いて、御朱印をいただきたいということをお寺の方に伝えましょう。
大船観音寺へのアクセスについて
ここからは大船観音寺へのアクセスについて紹介します。大船観音寺に行く予定がある方は、ぜひ参考にしてください。
大船観音寺に駐車場はある?
大船観音寺には駐車場はありません。そのため、大船観音寺のサイトには電車で来ることをおすすめしています。電車で大船観音寺に行く場合、JR大船駅で降りて西口から出るようにしてください。
JR大船駅西口から徒歩5分ほどで大船観音寺に着きます。迷うこともないはずです。
どうしても大船観音寺に車で行きたいという方は、大船観音寺の近隣に有料の駐車場やコインパーキングがあるのでそちらを利用するようにしましょう。大船観音寺の近くにはコインパーキングがたくさんあります。
近くにある大人気の名物食堂「観音食堂」もおすすめ!
大船観音寺に行ったのであれば、近くで美味しいご飯を味わいたいという方も多いと思います。大船観音寺の近くにある「観音食堂」は、大人気の名物食堂です。
「観音食堂」の創業は1960年、昔からある食堂で地元民から旅行客まで大勢の方に愛されています。魚屋さんがやっている食堂なので、新鮮な魚をお手軽価格で楽しめると人気なのです。
「観音食堂」はメニューが多くボリュームも凄いですが、何よりも美味しいと評判です。「観音食堂」の1階は全席禁煙となっているので、食事中のタバコが気になる方にもおすすめできます。
大船観音像は人々を見守る魅力的な観音様
大船観音像や大船観音寺について説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
大船観音寺に初めて行った方は、大船観音像の大きさに驚かれる方が多いです。大船観音像は確かに大きいですが、当初の予定では現在の胸から上だけの像ではなく、立像になる予定でした。
しかし、立像を立てるには土地の地質が柔らかすぎることが判明したため、胸から上だけの現在の大船観音像になったのです。
そういうことを知ってか知らずか、今でも都市伝説的に「大船観音像には実は下半身があって、下半身は山の中に埋まっている」という噂も流れています。大船観音像に行った後には、近くにある大人気の名物食堂「観音食堂」に行くと良いです。
「観音食堂」は昔からやっている食堂で、新鮮なお魚を楽しめます。料理がおいしいだけでなく、メニューが多くボリュームは多いので、お腹いっぱいになって満足できるでしょう。
大船観音像は地元民や観光客からとても愛されている像です。大船観音寺では年中行事をやっていますので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。おすすめは、7月10日の「四万六千日」に大船観音寺に行って多くのご利益をいただくことです。