小樽の龍宮神社は有名パワースポット!ご利益やアクセスなど紹介
北海道有数の観光地として知られる小樽。そんな多くの見どころにあふれる小樽で、北海道有数のパワースポットとして有名な龍宮神社についてご紹介します。例大祭や御朱印、お守り、アクセス方法など、気になる龍宮神社の魅力をご覧ください。
目次
小樽のパワースポット【龍宮神社】を紹介!
龍宮神社に出かけませんか。北海道有数の観光地の一つに数えられる小樽にある龍宮神社は、北海道有数のパワースポットとして有名な神社です。また、小樽を訪れればさまざまなご利益が授かれると多くの参拝者が足を運びます。
小樽には運河、市場、スイーツ、海鮮、オルゴール、ガラス工芸夜景など数多くの見どころにあふれています。そのような見どころ豊富な街小樽で、それらの魅力に勝るとも劣らない小樽のパワースポット「龍宮神社」についてご紹介していきます。
小樽の龍宮神社ってどんなところ?
小樽にある龍宮神社の由緒や歴史、ご利益などについてご紹介します。
ご由緒と歴史
慶応年間から明治初期にかけて、北海道という新天地に夢を抱いた人々が海を渡りました。そして、小樽をはじめ函館・江差・積丹へとやって来て、これらの場所はたくさんの人たちが行き交っていました。
特にここ小樽は、物資の補給、困難な陸路を避ける輸送の拠点とされていました。それにより多くの人々や物資による賑わいをみせていました。
現在は龍宮神社の境内には幼稚園が建ち、境内には小さな子供達の元気な声が響いています。そしてその境内に脇には線路が通り、毎日電車が行き交っています。明治の頃の小樽の時には、考えもつかないような光景が広がっています。
龍宮神社の御鎮座地はアイヌの祭場だった
龍宮神社がある御鎮座地は、もとは原住民アイヌの祭場で、当時のアイヌ民族が海へと魚介を求め、山へと熊を求める生活を営んでいました。
そして、海路安泰と海幸祈願、熊祭のために、木片を削り祭具として用いたイナホを立てて祭事をとりおこなっていました。
イナホはアイヌ語で神を意味し神社を指しています。現在龍宮神社がある周辺の稲穂町という名前は、ここから由来しているものです。
龍宮神社は榎本武揚により建立された
戊辰戦争の局面の一つで、旧政府軍と新政府軍の最後の戦いである函館戦争に敗れた榎本武揚は、薩長軍に囚われたものの明治政府に登用され要職を歴任します。
明治維新以降、榎本武揚は小樽港には素晴らしい港があることに着目し、北海道を日本の貿易や外交の中心地にする構想の中に位置付けました。
明治9年国有地払い下げの際には、龍宮神社がある小樽の稲穂町周辺を手に入れて開拓に力を注ぎました。そして榎本武揚はアイヌ民族の祭場に桓武天皇を祀り、ここに移り住む人たちの平穏な暮らしを守るため社を建立しました。
榎本武揚は、幼い頃から神田湯島に設立された江戸幕府直轄の教学機関の昌平坂学問所で儒学と漢学を学びました。また、ジョン万次郎の私塾では英語を身に付けました。さらに、勝海舟らに軍艦の操縦や航海術などを学びました。
その後オランダに留学した際には、航海術、造船術や国際法などを学び、帰国後は幕府の海軍副総裁となります。
江戸城開城後の戊辰戦争の際には、土方歳三らと函館五稜郭に立てこもり抵抗するも、新政府軍の攻撃を受けあえなく降伏します。黒田清隆の庇護のもと北海道開発に従事し、海軍中将兼駐露公使となり樺太・千島交換条約締結を果たします。
第一次伊藤内閣のもと逓信大臣に就任後、黒田内閣では農商務大臣・文部大臣、第1次山縣内閣で文部相、第1次松方内閣では外務大臣等を歴任しました。このように、龍宮神社の創始者ではる榎本武揚は、数々の活躍のもと日本の歴史にその名を刻みました。
龍宮神社の名付け親は公爵一条実孝公
龍宮神社は、明治天皇が北海道をご訪問した際、天皇とともに北海道を訪れた有栖川宮熾仁親王より「龍宮殿」という名を直筆でいただき、明治15年に社名としました。
その後公爵一条実孝公による直筆にて「龍宮神社」の名前をいただき、大正5年に龍宮神社と改称され現在に至っています。
龍宮神社のご利益
龍宮神社の御祭神には、底津和田都美神(そこつわだつみのかみ)、中津和田都美神(なかつわだつみのかみ)、上津和田都美神(うわつわだつみのかみ)の3つの神様が主祭神として祀られています。
これらの神様は和田都美三神(綿津見三神) と呼ばれ、海の底・中・上を守る神様であることから、海上安全や大漁祈願のご利益があると言われています。まさに海に面する小樽にふさわしい神様と言えるでしょう。
そのほかにも豊受姫命(とようけひめのみこと)、大物主神(おおものぬしのかみ)、大毘古命(おおびこのかみ)、桓武天皇(かんむすめらみかど)榎本武揚遠祖を主祭神以外に祀り、五穀豊穣、疫病除け、学力向上などのご利益があると伝えられています。
北海道有数のパワースポットの一つ!
広大な北海道には、数多くのパワースポットがあります。ここ龍宮神社も北海道有数のパワースポットの一つとして有名です。そのことを知ってかしらずか、龍宮神社の境内に足を踏み入れると、言葉には表現できないような特別な気を感じると言われています。
さらに、参拝に訪れた人の中には、「清らかな気持ちになり心が洗われたようだ」と心ゆく寄付をされる人もいるとのことです。
先にご紹介したように、龍宮神社があった場所はアイヌの祭場でした。パワースポットと言われる所以は、その当時の霊験あらたかな気配が長い時間を経た今日でも未だ残り続け、訪れる人に特別なパワーを与えているからかもしれません。
平成22年に麻生太郎氏が参拝
平成22年には、かつて総理大臣を務めた麻生太郎氏が参拝に訪れています。この龍宮神社を建てたのは、旧幕府軍の総大将であった榎本武揚であることはご紹介した通りです。しかし、麻生氏は、戊辰戦争時代の明治政府軍中心的人物である大久保利通の子孫です。
平成22年に榎本武揚没後100年記念祭が行われた際に、当時自民党幹事長であった麻生太郎氏がこの龍宮神社を訪れ、「100年目の仲直り」として正式に参拝にやって来ました。その時に榎本武揚の像の前に「オンコの木」を植樹しました。
100年という長い期間を経て果たされた仲直りとは、なんともロマンに満ちた話です。その1ヶ月後、麻生氏は念願の総理大臣になります。「100年目の仲直り」と、まるで登り竜のような小樽のパワースポット・龍宮神社のご利益のおかげかもしれません。
小樽三大例大祭の「龍宮神社例大祭」を開催!
例大祭は、神社で行われるお祭りの中でも最も特別なお祭りです。年に一度ずつ行われ、多くは神社に由緒がある日が選ばれます。次に、小樽三大例大祭の一つに数えられる「龍宮神社例大祭」についてご紹介します。
龍宮神社例大祭の開催時期
龍宮神社の例大祭は毎年6月20日から22日にかけての3日間にわたって行われています。20日は主に宵宮祭、21日にはいよいよ本祭が始まりお神輿のお披露目です。そして22日は龍宮神社例大祭最終日となります。
例大祭では数々の企画が催されるほか、たくさんの屋台や露店が軒を連ね訪れる人たちを心から歓迎します。
龍宮神社例大祭の見どころ
20日の午後5時から宵宮祭が始まり、幼稚園生・小学生による稚児舞奉納や、小樽松前神楽保存会による松前神楽奉納が催されます。その日の最後は、最終日に行われる決勝に向けて、のど自慢によるカラオケ大会の予選が開催されます。
21日にはいよいよ本祭が始まります。午後2時30分頃にはお神輿が宮出しされ、威勢の良い掛け声とともに町の中を練り歩きます。その後、空手演武やバンド演奏、こどもダンスなどが行われ、午後8時15分頃になるとお神輿が宮入となります。
最終日に22日は還御祭が執り行なわれ、数々の催し物の最後のカラオケ大会の決勝で幕を下ろします。龍宮神社前から竜宮通りを下り、さらに梁川通り沿いに中央通りに出るまでの区間には100店もの露店や屋台が立ち並び、例大祭を盛り上げています。
小樽の龍宮神社の御朱印を紹介!
神社やお寺を巡る際にいただく御朱印が大人気です。それぞれの寺社ごとで個性豊かな御朱印がいただくことができ、それらを眺めているの旅の思い出が蘇り楽しい気持ちになれます。
龍の文字が特徴の迫力ある御朱印
龍宮神社の御朱印は、「龍」の文字がひときわ伸びやかで躍動感いっぱいに描かれています。昇り龍のように、人生の運気が上昇する文字としての『言霊』を、御朱印に書いていただけます。
このような御朱印を授かれば、これまであまり運に恵まれなかった人でも、その日から運気がうなぎ登りに上昇しそうな勢いを感じられます。龍宮神社を訪れた際にはぜひ御朱印を授かってください。
御朱印の初穂料 | 初穂料はお志ということなので、 300円から500円ほどを納めれば良いでしょう。 |
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御朱印の受付時間 | 8:30頃〜17:00頃 |
龍モチーフの御朱印帳も人気
御朱印帳は、運気上昇と立身出世を祈願して作成されたとのことです。おもて面には黒龍の龍神、裏面には流星刀をモチーフに描かれています。
流星刀とは、榎本武揚により富山で発見された鉄隕石で作らせた短刀のことです。5振りのうちの1振りが龍宮神社に奉納されました。御朱印帳の初穂料は1冊2000円です。御朱印と御朱印帳は、社務所に足を運び初穂料を納めればいただけます。
小樽の龍宮神社のおすすめ御守
龍宮神社にはバラエティに富んだお守りが用意されています。その中から人気のお守りを3つご紹介します。
形が可愛い「ランドセル守り」
ランドセルの形をした可愛いお守りです。色は黒・赤・黄・青・ピンクと取り揃えられています。キーホルダー形式なので、カバンなどに取り付けて持ち歩くことができます。
「ランドセル守り」は、学校へ通う子供たちの交通安全健康祈願・学業成就などを祈願するお守りです。龍宮神社を訪れた際には、学校へ通うお子さんの安全などの祈願のために、お土産としてお買い求めください。初穂料は800円です。
龍宮神社のオリジナル「昇龍吉守」
龍宮神社オリジナルのお守りです。「昇龍吉守」は、お守りのおもてには天に昇る龍が描かれています。仕事やスポーツ、そのほか普段の生活においても運気を上げてくれるお守りです。運気を上げたい人におすすめです。初穂料は1000円です。
カラフルでおしゃれ「草木染麻守り」
「草木染麻守り」は、開運厄除けのご利益があると言われるお守りです。魔よけの効果がある麻のお守りに、カラフルな草木染めが施されています。見た目にもとても上品で色鮮やかなお守りです。初穂料は800円です。
おじいちゃんやおばあちゃんには、いつまでも長生きしてますます元気よく笑顔でいられますように、健康祈願・幸福祈願のご利益がある長寿守り(初穂料500円)がおすすめです。
そのほか、古くから物事が上昇することの象徴として考え龍が、心身の浄化や厄を払う水晶玉を持つ本「水晶開運招福守」(初穂料1000円や、玄関に置くと運気が上昇すると言われるおみくじ付きの「金龍守・銀龍守」(初穂料500円)などがあります。
小樽の龍宮神社の詳細情報
最後に、これまで記事を読んでいただき、龍宮神社に出かけたくなった人のために、アクセス方法を含めた龍宮神社の基本情報をご紹介します。
龍宮神社へのアクセス
龍宮神社の最寄駅はJR小樽駅です。札幌からならJRに乗って、乗り換えなしで1本で行けるのでおすすめです。乗車時間は40分前後です。マイカーで出かけるなら、札幌からなら約40分で到着できます。
JR小樽駅からは、余市方向に向かって徒歩約5分とアクセス抜群です。また、龍宮神社の敷地には駐車スペースが用意されています。でも、収容台数が少なく車の出入りも頻繁にあるので、できれば近隣の有料駐車場に止めることをおすすめします。
龍宮神社の基本情報
龍宮神社は24時間参拝が可能です。でも、御朱印やお守りなどがいただける社務所は、朝8時30分頃から夕方5時ごろまでです。
住所 | 北海道小樽市稲穂3-22-11 |
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電話番号 | 0134-22-4268 |
開門時間 | 参拝は24時間可能 社務所は8:30~17:00頃 |
アクセス | JR「小樽駅」から徒歩約5分 |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL | 龍宮神社 |
小樽の龍宮神社を参拝しよう!
小樽のパワースポットとして知られる龍宮神社についてご紹介してきました。龍宮神社には訪れると不思議なパワーを授かれると言われ、さまざまなご利益があるお守りや人気の御朱印などもいただくことができます。
年に1度の例大祭に期間に足を運べば、3日間にわたって行われる色々なイベントや、100店を越える屋台や露店での食べ歩きなども楽しめます。
榎本武揚が活躍していた明治時代から、小樽の人々の厚い信仰を受けるパワースポットの龍宮神社に、ぜひ参拝に出かけてください。