鳳凰古城(中国)の観光の見どころを紹介!美しい街の魅力やアクセスも
鳳凰古城は中国の湖南省にある、古い街並みが残る区域です。少数民族であるミャオ族やトゥチャ族の住む地域で、川沿いには20世紀初頭ごろに建てられた古い民家が立ち並びます。 ノスタルジックな鳳凰古城に、古き良き中国を体感しに行きましょう!
目次
中国の絶景スポット「鳳凰古城」の魅力に迫る!
中国の内陸部、湖南省のトゥチャ族ミャオ族自治州にある鳳凰古城は、少数民族が古くから暮らす町です。この記事では、知る人ぞ知る鳳凰古城の魅力をたっぷりご紹介します。
鳳凰古城とは?
中国で最も美しい町とも言われる鳳凰古城は、近代化が進む中国の中にあって、伝統的な風景が楽しめるおすすめの町です。中心部を流れる沱江に沿って、高床式の家々が立ち並び、周囲は高い山々に囲まれています。
中心街では20世紀前半の街並みが今も大切に保存されていて、ノスタルジックな雰囲気です。2001年には、中国の「国家歴史文化都市」に登録されました。
鳳凰古城の基本情報
鳳凰古城は湖南省のトゥチャ族ミャオ族自治州の鳳凰県にあります。詳しいアクセス方法は後ほどご紹介するので、最後までお見逃しなく!
住所 | 湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州 |
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アクセス | 上海、広州経由で張家界空港へ |
公式サイト |
【中国】鳳凰古城観光の見どころとおすすめスポット
優雅な水辺の町鳳凰古城には見所がいっぱい。その中でも特におすすめのスポットを5つ、ご紹介します。
少数民族が暮らす伝統的な街並み
ここで暮らすミャオ族とトゥチャ族は、ともに中国国内の少数民族です。中国語とは異なる言語を話す彼らは、独特の踊りや精巧な刺繍などの文化を持っています。
彼らの伝統的な家屋は、湿気を避けるために川から高く突き出した「吊脚楼」と呼ばれるもので、ゆったりと流れる沱江に沿って並ぶ様子が独特の景観を作り出しています。
川沿いの大通りから一歩入って路地裏を散歩するのもおすすめです。細く入り組んだ路地に木造家屋が密集していて、ついつい誘い込まれるような魅力があります。民芸品や食べ歩きのお店もあるので、ぶらぶら歩いてみましょう。フォトジェニックな空間がそこかしこにあります。
沱江遊覧の風景もおすすめ
中心をゆったりと流れる沱江では、遊覧船に乗ることもできます。伝統的な木製の小さな船で、伝統衣装をまとった船頭さんが漕いでくれます。
下から眺める吊脚楼(高床式の家)や頑丈な石橋、エメラルドグリーンの水面や鳳凰古城を取り巻く山々を、のんびりと眺めることができます。時間がある方はぜひ、遊覧船に乗ることをおすすめします。
幻想的な夜景は感動!
日中のノスタルジックな雰囲気とは対照的に、夜の鳳凰古城は幻想的な姿を見せてくれます。中国の伝統的なランタンに火が入り、家々や橋が美しくライトアップされます。中国らしい赤提灯が並ぶ様子は、別世界に来たようです。
中国らしく、夜店の屋台のごはんもさすがの味。水に落ちないよう気をつけながら、夜の鳳凰古城を散歩して食べ歩きをするのもおすすめです。
伝統グルメ「鳳凰姜糖」はお土産にも人気
鳳凰古城の有名スイーツといえばこの鳳凰姜糖。砂糖と生姜、ゴマ、茶油を練り込んだ飴で、香ばしくて生姜が香る、体にも優しい甘さです。
街中でおじさんが器具を使って練っているところを見ることもできるので、見つけたらぜひ出来立てを買って食べてみてください。体全体を使って大きな生地を練っているところは迫力満点です。
袋入りもあり、軽くて持ち運びも便利なので、お土産にも最適です。
お土産や展望も「虹橋」
鳳凰古城のランドマークともいえるのが「虹橋」です。沱江にかかる2階建ての橋で、下は遊覧船が行き交い、1階は歩行者専用の橋で、両側にはお土産屋さんが並んでいます。
ここで手に入れたいのは、ミャオ族やトゥチャ族の女性が手作りした刺繍作品です。精巧で色鮮やかなハンドクラフトは、中国の伝統模様とはまた違った魅力があり、小さなものなら軽いので、荷物にもなりません。2階は有料の展望室で、ゆっくりと座って川や家々を眺めることができます。
付近は鳳凰古城の中でも最も賑やかな場所で、ミャオ族の衣装の女性と写真を撮れたり、自分でも着用体験ができたりするので、民族文化に触れるのも楽しいでしょう。
【中国】鳳凰古城の観光を楽しむポイント
鳳凰古城は魅力的な観光スポットですが、日本人にはあまり知られていない穴場である分、観光の際には準備をしっかりしていくことをおすすめします。
以下では、鳳凰古城観光を快適に楽しむためのポイントをご紹介します。
あると便利な持ち物
中国の内陸部に位置する鳳凰古城では、上海や北京といった近代的な都市部のように、しっかりとした衛生管理がされているとはいえない部分があります。
トイレに紙がないなどのトラブルもあり得ますので、ウェットティッシュやトイレに流せるポケットティッシュがあると安心です。生水も大量に飲むと体調を崩す恐れがあるので、整腸剤などの常備薬もしっかり準備するのがおすすめです。
また、中国の内陸部は気温の寒暖差が激しいので、羽織るものやストールがあると良いでしょう。
鳳凰古城観光のおすすめシーズン
鳳凰古城は内陸にあるので冬場はとても冷え込みます。一番寒い1月には0〜2度まで気温が下がり、道が雪で封鎖されることもあるので、避けた方が無難です。また、夏場も30度前後まで気温が上がるので、熱中症などの危険を考えると、観光には厳しいシーズンです。
旧正月の2月、国慶節のある10月は国内旅行客で混雑するので、こちらもできれば外したいシーズンです。
これらを考えると、鳳凰古城観光のおすすめ観光シーズンは、4〜6月の春から初夏にかけてと、9、11月の秋の行楽シーズンといえるでしょう。
【中国】鳳凰古城へのアクセス方法
鳳凰古城へは、まずは最寄りの張家界荷花空港まで上海、北京、または広州経由で向かいます。一番便利なのは、羽田空港から上海浦東国際空港まで約3時間、乗り継いで張家界荷花空港まで約2時間のルートです。
張家界荷花空港からは、タクシーで15分ほどの張家界バスターミナルまで行き、そこから鳳凰総合バスターミナルまで長距離バスで約3時間半です。鳳凰総合バスターミナルから鳳凰古城の中心部まで、さらにタクシーで移動します。こちらは徒歩で20分、または
ちょっとハードルが高いな、という方は、日本からツアーを利用するのがおすすめです。
鳳凰古城と合わせて観光したい!武陵源
鳳凰古城からバスで1時間程度の場所にある武陵原は、鳳凰古城とセットで訪れたい観光スポットです。天然の石の柱がそびえ立つ光景は圧巻の一言。水墨画に入り込んだような壮大は風景のただ中に入っていくことができます。
せっかく中国内陸部まで来たなら、足を伸ばしてみることを強くおすすめします。
世界遺産の「武陵源」
武陵原は、鳳凰古城と同じ湖南省の別の年、張家界市にある観光スポットです。珪岩という侵食されやすい種類の岩が、長年の風雨や川の流れによって削られ、巨大な石の柱が林立する絶景を作り出しています。盛唐の名詩人王維による詩『桃源行』に出てくる「武陵桃源」という架空の地名にちなんで命名されました。
水墨画に出てくるような奇岩や松が幻想的で、人生で一度は見たい絶景です。
初の本格的3D映画として有名な『アバター』の舞台となったとも言われています。
各種ツアーもおすすめ
アクセス方法の項でも述べたとおり、鳳凰古城まで単独でアクセスするのは簡単ではありません。都市部ではないので、日本語はもちろん英語や中国語の標準語である「普通話」も通じないことがあります。
鳳凰古城観光には日本からツアーを利用するのが断然おすすめです。鳳凰古城単独のツアーだけではなく、近くの世界遺産武陵源もセットになったツアーもあるので要チェックです。
鳳凰古城の美しい夜景や散策を楽しもう!
鳳凰古城はノスタルジックな水辺の町です。ちょっとたどり着くのに時間と手間がかかりますが、本物の中国の古い街並みは、どこか日本の昔の光景と重なるところもあり、感動的です。
懐かしさと珍しさ、両方を味わえる鳳凰古城に、ぜひ観光に訪れてください。