ポルトガルの治安は危険なの?リスボンなど一人旅で注意すべき点も紹介
ポルトガルは景色や建物がとても美しい国です。一人旅で訪れる人もいるでしょう。ポルトガルの治安は比較的安全です。ただ日本と比べて危険があるのも事実です。ポルトガルの治安や危険情報についてまとめたので一人旅を予定している人は必見です。
目次
ポルトガル旅行の前に知りたい治安状況
有名世界遺産がとても多いポルトガルは、カラフルな街並みが可愛く、建物のゴージャスさがあったりと見るもの全てに圧倒される国です。ポルトガルは女性人気が高いお洒落な国でもあります。
また、ヨーロッパのお洒落な国というだけでポルトガルへの憧れも増すものです。見た目に安心感があるせいか、ポルトガルの治安は良いと決め付けてしまうところもあるでしょう。
しかし、実際のポルトガルの治安は安全なのでしょうか。今回は、ポルトガルの現在の治安情報や危険情報、観光するときに注意すべきことについて紹介します。
ポルトガルとはどんな国?
正式名称は「ポルトガル共和国」です。首都はリスボンで最大都市もリスボンです。隣国はスペインで、大西洋に面しているユーラシア大陸最西端の国です。EU加盟国でもあります。
人口は約1029万人です。人口のほとんどがローマカトリックを信仰しています。2011年に財政難が問題になり、財政再健策が行われ、現在は失業率が減っています。外国人のお金持ちもポルトガルに興味を示しています。
失業率が減ったものの、まだ貧富の差があり問題点も多いでしょう。しかし、ポルトガルはヨーロッパの美しい国として大きな存在感があります。
ポルトガルの言語
ポルトガルでは、ポルトガル語が使われています。観光地や都市部、若者には英語が通じることが多いため、英語で過ごすこともできるでしょう。
ただ、ポルトガルでは英語よるもフランス語のほうが流通している印象があります。フランス語かポルトガル語で書かれたものも多く、ポルトガル人にとってフランス語は近い存在なのです。
英語でも困ることはないでしょうが、フランス語が話せる人は英語よりフランス語のほうがおすすめです。
ポルトガルの通貨
ポルトガルはユーロ圏なので通貨もユーロです。2019年11月現在1ユーロ約120円です。ユーロやアメリカドルは世界的通貨なのでユーロは有名です。だいたい1ユーロのほうが1アメリカドルよりも高いことが多いでしょう。
ユーロへの両替は日本でも可能です。外貨の中でも使いやすい通貨です。ただ、ユーロ圏に属している国の情勢によりユーロの価値が変わることがあります。ポルトガル情勢だけでなく、周辺国の情勢にも気をつけておきましょう。
ポルトガルの治安状況は?
ポルトガルの治安は、危険レベルもなく安定しています。国全体を見ても危険がほぼないと判断されています。ただ、窃盗などの軽犯罪が増えています。殺人などの凶悪犯罪は減っているものの、観光時は注意しなければなりません。
また、注意したいのが自然災害です。山火事の危険性やハリケーンの接近など多々自然災害による被害への注意を勧告されるときがあります。
治安を左右する犯罪だけでなく、自然災害による危険性や注意点についても頭に入れておきましょう。
ヨーロッパ諸国の中では比較的安全
ポルトガルは、ヨーロッパの中でも治安が良い安全な国です。ヨーロッパというと世界で一番治安が良いと言われるアイスランドがあります。アイスランドや日本の治安には劣るものの、世界的に見ても治安が良いでしょう。
ヨーロッパは、ロシアやウクライナなどで治安が不安視されている場所もあります。ポルトガルは基本的にどの地域も治安が良いので、あらゆる意味で危険性は低いでしょう。
ただ、外国であること、日本にはない犯罪もあることには注意しておきましょう。
テロの可能性は?
ポルトガルでは、近年テロが起きていないためテロの危険性は低いと言えるでしょう。しかし、ヨーロッパ諸国ではテロが起きています。ロシアやフランス、ベルギー、イギリス、お隣のスペインではテロが発生した過去があるのです。
そのため、ポルトガルのテロの可能性が0とは言えません。テロが起きている国が近くにあるだけにポルトガルへの影響を考えなければならないときもあるでしょう。
ポルトガルの危険な地域
安全と言われるポルトガルですが、注意してほしい地域もあります。ポルトガルを旅行するときや、一人旅で訪れたときには、危険な地域への危機感を高めてください。
ただ、危険と言われていても、外務省の危険レベルはついていないので旅行や一人旅ができない場所ではありません。
気を抜かずに安全な旅行をするための情報として、危険地域を把握しておきましょう!
リスボン
首都のリスボンは、スリや置き引きが多く日本人観光客も被害に遭っています。中には落書きが多い地域もあり怖い雰囲気が漂っている場所もあります。また、バイシャ地区やトラム28ではスリ被害が多発しています。スリグループの存在にも注意してください。
バイロ・アルト地区は昼はスリ、夜は酔っ払いに気をつけましょう。フィゲイラ広場では、スリの他にひったくりの被害も多発しています。注意していても、荷物を奪われる可能性もあるので、より注意力を高めたいのがリスボンです。
また、リスボンでは置き引きや車上荒らしも起きています。人が多く夜は酔っ払いもいるせいか、喧嘩が起こることもあるでしょう。一人旅の人は夜のリスボンの歓楽街には近づかないことをおすすめします。
ポルト
ポルト大聖堂やクレリゴスの塔など観光スポットが多いのがポルトです。ポルトガル第二の都市とも呼ばれています。しかし、この地域ではドラッグを常用している人や販売している人がいます。物乞いのようにお金を要求する人もいます。
また、車上荒らしやスリ、ひったくりも起きています。細い路地や人が住んでいない住宅地なども存在しているので、入り込まないようにしてください。
一人旅の場合は夜間の一人行動はしないことです。
セトゥーバル
ポルトガルで治安が悪いと有名な場所です。リスボンやポルトなどのように人気がある都市でリスボンから近いため交通の便も良いでしょう。しかし、スリやひったくりが多発してます。観光客に話しかけ、スリを行うスリ集団もいます。
リスボンよりも安く食事ができたり宿泊できるスポットのため観光客が集まりやすくスリ集団も多く動いているのです。スリは、昼間でも盛んに行われています。
車上荒らしも頻繁に起きている場所なので、車移動をする人は注意が必要でしょう。
ポルトガルでの旅行者をターゲットにした犯罪
ポルトガルは、日本から17時間~20時間もかかる国です。時差は9時間あるため、日本で寝ている時間になると眠くなって警戒心が薄れることもあるでしょう。
その面でもポルトガルで過ごす時間には注意が必要です。観光客が狙われている犯罪について紹介します。
スリ
ポルトガルでの犯罪でとっても多いのがスリです。ポルトガルのスリの特徴は、単独犯ではなく複数犯で行うことが多いということです。
スリグループに周りを囲まれて、リュックから財布を盗られるとか、スリグループに前後を挟まれて財布を盗られるという被害が起きています。また、道を聞かれて対応しているところで財布を盗まれた人もいます。
電車に乗るときや、電車待ちをしているときなんかは特に狙われることが多いので注意してください。
置き引き
置き引きもポルトガルで多い犯罪です。荷物をしっかり持っているつもりでも、話しかけられたときに気をとられたせいで荷物を奪われることもあるのです。
空港やホテル、レストランで荷物を椅子に置いたり背もたれにかけていたところ、置き引きされた被害も起きています。
また、小銭を落としたように見せかけ、目の前でバラまかれ拾っているところ荷物を奪われるトラブルもあるので、置き引きは様々な手口に注意してください。
ひったくり
人があまりいない場所を歩いていたら、バイクに乗った人物から荷物をひったくられた事件がありました。ポルトガルでひったくりが起きているのは、ほぼ人があまりいない場所です。
また、一人で行動している人も狙われやすいという特徴があります。バッグを肩にかけていたところ、肩紐をナイフで切られて荷物を奪われることもあるでしょう。
旅行者の荷物はひったくり犯がどこで狙っているのか分かりません。
強盗
ナイフや銃を持って強盗を行う人がいます。気をつけなければならないのが両替した直後やATMを使って現金を引き出した直後です。思った以上に見られていてターゲットにされます。
また、歩行中に首を絞められて金品を奪われた人もいます。さらに、時計やアクセサリーをつけていると、強盗犯からひきちぎられて奪われたトラブルも発生しています。
強盗は以前よりも減ってきてはいます。しかし、まだまだ安心はできないのが現状です。
車上荒らし
車上荒らしで気をつけたいのがレンタカーです。レンタカーを見つけると、外側から中を物色され、荷物があると盗まれてしまいます。車上荒らしは現在増えている犯罪なので注意してください。
また、レンタカーだけでなく観光バスも気をつけてください。バスの中に荷物を置いて観光すると、戻ったときにはなくなっていることもあります。
レンタカーや観光バスの特徴は、犯人がしっかり捉えていると思ってください。
暴行
繁華街などで酔っ払いによる暴行が起きることがあります。レストランなどで食事をしていただけなのに急に殴られたという被害者もいます。
また、ポルトガルはサッカーが強い国です。クリスティアーノ・ロナウド選手など世界的に有名な選手もいます。国をあげてサッカーを応援しているので、試合後に暴動が起きることがあります。
国内のサッカーチームの試合でも、ファン同士によるケンカが起きているので巻き込まれると怪我をする可能性も高いでしょう。
ポルトガルを一人旅する際の注意点
一人旅でポルトガルを訪れる人もいます。比較的治安が良いので、一人旅特集が組まれることもあります。外国を一人旅したい人にもおすすめされている国です。
しかし、どこを旅行するにも一人旅ということはそれだけ危険度が高いことも忘れないようにしましょう。安全な一人旅をする秘訣を紹介します。
リュックは前側にかける
ポルトガルでは、集団によるスリが行われることが多く、リュックを後ろから開けられて財布を抜かれる被害が多発しています。そのため、リュックを持っていくのなら前に持ってください。
チャックのジッパーは、真ん中ではなく、左右どちらかに寄せてジッパーがどこにあるのか分からないようにするのも大切です。チャック部分に鍵をつけてもいいでしょう。
ショルダーバックの場合は、歩行者側にバックを寄せたり、肩紐が頑丈のものを選んで持っていってください。
女性は露出の多い服装を控える
女性で一人旅をする人は、露出が少ない服装にしてください。女性の一人旅はどの国でも目立つでしょう。露出するとより目立ってしまいます。
場合によっては、現地の人に絡まれることもあれば酔っ払いに絡まれることもあるでしょう。
一人旅を楽しむには、とにかく目立たないことが大切です。
親切な人に注意する
親しげに会話をしてきながら、貴重品を奪うスリや置き引き被害もあります。また、強盗事件が起きることもあります。
親しげに近づいてくる人には、他に仲間がいる可能性もあります。会話に夢中になっているときに、違う人物が荷物を奪うこともあるでしょう。
特にリスボンなどの観光地は治安も悪く、話しかけてスリをする人物もいるので気をつけてください。
夜は出歩かない
繁華街などもあるため、夜のポルトガルも楽しみたい気持ちになるでしょう。昼間の治安が良いと、夜も大丈夫だと思って出かける人もいます。
しかし、ポルトガル旅行を一人旅として来ている場合は夜間は出歩かないことです。酔っ払いが多くなったり喧嘩が多発しているエリアもあるので危険です。
また、夜になると人気がなくなり治安が悪くなる場所もあるので、単独行動はしないようにしましょう。
人気のない場所を避ける
昼でも夜でも一人旅の場合は人気がない場所を避けてください。殺人などの事件は少なくなっているのが現状ではありますが、一人で行動しているとひったくりや強盗に遭う危険性は高いでしょう。
一部の地域では、現地の男性でも一人歩きは危険と判断する治安が悪い場所も存在しています。とにかく治安重視で行動してください。
一人というだけで、治安が良いポルトガルでも環境が変わることもあるのです。他の旅行者がいる場所や、明るくて治安が不安視されていない場所を楽しむようにしてください。
ポルトガルは注意して楽しむことができる治安が良い国!
ポルトガルはヨーロッパでも世界的に見ても治安が良い国です。日本人も安心して訪れることができ、中には日本と変わらない治安の良さと感じる人もいるほどです。
しかし、スリや置き引きなどの多さは日本以上です。治安は良いですが、治安の良さに溺れてはいけません。意外と被害に遭っている人がいることを忘れないようにしましょう。
治安がより良い場所で、荷物への注意力を高めればポルトガルで最高の旅行ができるはずです。