プロメテウス火山の噴火の仕組みは?モデル・時間・構造についても紹介
ディズニーシーのシンボル、プロメテウス火山の構造や噴火の仕組みについて解説します。プロメテウス火山のモデルや豆知識といったことなどもご紹介しますので、ぜひプロメテウス火山のことをより深く知って、ディズニーシーでのひとときを楽しんでください。
目次
ディズニーのシンボル「プロメテウス火山」について紹介!
ディズニーシーに入園して、パークの奥側に向かって足を進めていくと、ショップが並ぶ通りを抜けてすぐに目に飛び込んでくる大きな火山が「プロメテウス火山」です。
ディズニーシーの中でもひときわ大きなプロメテウス火山は、パークのゲストの目を引き、ディズニーシーのシンボルとも言える存在となっています。
プロメテウス火山の噴火は本物?仕組み・構造について
プロメテウス火山は、時折、大きな音をあげ、煙を出しながら噴火します。その迫力から、プロメテウス火山は本物なのかと思う人も少なくありませんが、プロメテウス火山は、ディズニーシーの建設にあたって人工的に作られたものです。
となると、今度はプロメテウス火山の構造と噴火の仕組みが気になるのではないでしょうか。ここからは、プロメテウス火山の構造と噴火の仕組みについて、順に解説していきます。
プロメテウス火山の構造
まず、プロメテウス火山の構造から見ていきましょう。プロメテウス火山は、人工的に作られた岩でできており、実際の文献に沿って地層などが忠実に再現されています。
溶岩は火山によって種類が異なり、日本の火山は高粘性のマグマから流れる「アア溶岩」がほとんどですが、プロメテウス火山は、ハワイなどで見られることが多い低粘性の「パホイホイ溶岩」を再現しており、このあたりは日本の火山とは対照的です。
地学に詳しい人から見ても、ディズニーシーのプロメテウス火山の作り込み方は、非常に忠実で再現度が高いと評価されているので、機会がありましたら細部まで見てみてください。
プロメテウス火山が噴火する仕組み
プロメテウス火山が噴火する仕組みとして、自然の火山ガスの代わりに人工のプロパンガスが使われています。噴出したプロパンガスを燃やすことで炎をあげて火山の噴火を表現しているので、実際のようにマグマが吹き出すことはありません。
マグマこそ出ないものの、そのリアルな音や噴火の炎と煙で本物さながらの迫力ある火山を再現しています。
また、プロメテウス火山の噴火中には、人気アトラクション「センターオブジアース」のある火山の空洞部に電灯がチカチカと点滅するようになっています。
これは、ミステリアスアイランドの天才研究者であるネモ船長が発明したネモニウム電球という地熱発電を利用した電力供給が、噴火の影響で一時的に不安定になることから、点滅するというようになっています。
このように作り込まれた世界観は、ディズニーシーの大きな魅力として、多くのゲストから愛されている理由の1つであることは間違いありません。次回、ディズニーシーを訪れた際には、ぜひこのようなところにも注目してみてください。
プロメテウス火山が噴火する時間・頻度は?
プロメテウス火山が噴火する時間と頻度は、完全に固定されているわけではありませんが、およそ1時間に1回の頻度で噴火します。
ディズニーシーのハーバーショーが行われる際などは、噴火しないこともあったり、ショーが始まる前に、1時間よりも短い間隔で噴火したりということもあります。噴火の時間が完全に定まっていないことで、より本物の火山に近づけているとも考えられるでしょう。
プロメテウス火山のモデルは?
プロメテウス火山の構造と仕組みを知ると、いかにこだわって忠実に作り込まれているかがわかりますが、そもそもプロメテウス火山のモデルとなっている火山はあるのかというのは気になるところではないでしょうか。
プロメテウス火山のモデルは、イタリアのカンパニア州にある「ヴェスヴィオ山」という火山です。ヴェスヴィオ山の高さは1,132mで、日本の富士山が3776mであることと比較すると、それほどまで大きな山ではないと言えるでしょう。
なお、プロメテウス火山のモデルであるヴェスヴィオ山をはじめ、メディテレーニアンハーバーのエリアはイタリアをモデルとして作られています。
プロメテウス火山の工事が終わるのはいつ?
すでにご存知の方も多いかもしれませんが、現在、ディズニーシーのプロメテウス火山は工事の真っ最中です。工事期間中は、ハーバーショーなどでのプロメテウス火山のライトアップなどの演出が中止されてしまいます。
また、周りに足場が組まれているなど、通常のプロメテウス火山の景観とは異なるので、記念に写真を撮る際などは気になるかもしれません。工事終了は2020年10月下旬を予定しているので、それまでは少し演出や景観が劣ることは頭に入れておいた方がよいでしょう。
プロメテウス火山の修繕工事は、火山の上側、火口部から開始され、すでに修繕工事が完了した火口付近の足場は外されています。今後、プロメテウス火山の修繕工事が進むにつれ、工事が完了した箇所の足場は外されて景観を徐々に取り戻すでしょう。
火口部の修繕工事が行われている間は、プロメテウス火山の醍醐味である噴火の演出も停止されていましたが、工事完了と該当箇所の足場の撤去によって、プロメテウス火山の噴火は再開されました。
なお、プロメテウス火山の工事の作業自体は、基本的にディズニーシー閉園後の夜間、ゲストがいない間にしているので、一般的に、ディズニーシーで遊んでいる間に修繕作業を目にすることはありません。
プロメテウス火山の知っておきたい豆知識!
プロメテウス火山の基本的な構造や仕組みなどが分かったところで、最後にプロメテウス火山についての豆知識をご紹介していきます。
もちろん、何も知識がなくともディズニーリゾートを楽しむことはできますが、予備知識があることで、より面白みが増すので、ディズニーシーへ足を運ばれる際には、ぜひ豆知識の内容を意識しながらプロメテウス火山をじっくり見てみてください。
シンデレラ城と高さが同じ
ディズニーシーのシンボルであるプロメテウス火山とディズニーランドのシンボルであるシンデレラ城の高さは同じ高さです。
プロメテウス火山とシンデレラ城の高さは、ともに約51mとなっており、両パークでバランスを取るとともに、ディズニーシーからシンデレラ城が、ディズニーランドからプロメテウス火山が見えないように配慮されています。
ただし、将来的な地盤沈下を考慮して、設計時にプロメテウス火山がやや高くなるように作られたとのことなので、やや高さは異なります。長い目で見て設計をするあたりもディズニーリゾートならではと言えるでしょう。
なお、ディズニーリゾート内でもっとも高い建物は、人気絶叫系アトラクション「タワー・オブ・テラー」で、高さは約59mです。
隠れミッキー
ディズニーランドとディズニーシーには、パーク内のいたるところに「隠れミッキー」と呼ばれる、大きな円に小さな円が2つくっついたミッキーの形が隠れていることはご存知でしょうか。
プロメテウス火山にも、この隠れミッキーが存在します。とは言っても、プロメテウス火山にある隠れミッキーは少し特別なものとなっています。
通常、パーク内にある隠れミッキーといえば、模様の中にひそかにミッキーの形が隠れているというものがほとんどです。しかし、プロメテウス火山の場合、噴火の際にミッキーの形の炎をあげるという珍しい隠れミッキーが見られます。
ただし、プロメテウス火山の噴火は、毎回ミッキーの形の炎をあげるわけではありません。まさにレアな隠れミッキーなので、噴火の瞬間にはぜひプロメテウス火山の炎をチェックしてみてください。
ディズニーシーののシンボルはプロメテウス火山
今回は、ディズニーシーのシンボル「プロメテウス火山」の構造や仕組みなどを解説しました。プロメテウス火山には、ディズニーリゾートならではのこだわりが詰め込まれており、そのバックグラウンドを知ることで、より深くディズニーシーを楽しめます。
ご紹介したプロメテウス火山の豆知識などを意識しながら、次回のディズニーシーでのひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。