笏谷石は福井の名産品!価格やお土産におすすめの商品•採石場も紹介
笏谷石(しゃくだにいし)は福井県福井市にある足羽山で採掘される石で、福井の名産品としても知られています。とはいえ笏谷石をよく知っている人は少ないでしょう。この記事では笏谷石自体についてや価格・笏谷石を使用した商品などを詳しくご紹介します。
福井の青い輝き!笏谷石をチェックしよう
笏谷石は福井県福井市にある足羽山で採掘される石のことを指しており、青緑色をしていることから越前青石・青石とも呼ばれています。成分は火山活動によって噴出した火砕流に含まれる火山岩や火山灰などが堆積して凝縮したものです。平成28年には福井県を代表する石に選出されています。
この記事ではいろいろと不思議の多い笏谷石について詳しくご紹介をします。笏谷石自体の特徴や価格・笏谷石を使用して作られた商品・笏谷石の採石場の情報などをご紹介していくので、福井旅行に行く際はぜひ笏谷石にも注目してみましょう。
笏谷石とは?
笏谷石とはどのような石なのでしょうか。まずは笏谷石自体についてご紹介をしていきます。福井の宝石とも言われる神秘的に美しい笏谷石をぜひチェックしてみてください。
福井で採石される火山礫凝灰岩
笏谷石は足羽山から採掘されていた火山礫凝灰岩です。火山礫凝灰岩とは約1600万年前の火山活動で降り積もった火山灰や火山岩が固まってできたものを指しています。足羽山の北西側山麓の石谷地区の石質が優れていたことが転じて笏谷石という名称になったと言われています。
福井県では約1500年前の古墳時代から採石されており、石仏・墓・城の石垣・建物の材料などに利用され、現在に至るまで福井の町の文化を支える重要な役割を果たしています。江戸時代には北前船で日本中に運ばれ、全国的にも有名になったと言われています。
水に濡れると深い青色になる
笏谷石は水に濡らすと深い青色に変化する神秘的な石として知られています。このことから別名を「青石」とも呼ばれるようになり、薄青色できめの細かいものが得に上質と言われています。
柔らかく加工しやすい素材
笏谷石の石質は柔らかくて加工しやすく、さらに色も美しいことから福井県では昔から生活にも利用され、名石として一目置かれています。平安時代末期には細工しやすい性質を生かして、精緻な彫刻を施した石塔や石造美術品にも使用されていました。日本の歴史とも密接に関わってきたことがわかります。
笏谷石の価値
笏谷石にはどれほどの価値があるのでしょうか。価値に関わる情報を集めましたので、チェックしてみてください。
現在は採石されていない貴重な石
笏谷石は約1500年前の古墳時代から生活の中で様々な用途で利用するために採石し使われてきました。しかし、現在では笏谷石の採石ができなくなったことから、笏谷石の重要性が再確認され、希少価値が出てきつつあります。まさに幻の石と言えるでしょう。
ランクによって価値が変わる
笏谷石には1〜5までのランクがあり、密度によって異なります。笏谷石を使った商品を製作販売している「ふくいブルー」では、ランク5の笏谷石にこだわり、ランク5の笏谷石しか使っていません。ランク5は全体の10%程度しかない希少価値の特にある笏谷石です。
現在は採石ができなくなっているので、長い歴史の生活の中に眠っている笏谷石を譲り受けて製作を行っています。最高の笏谷石を使った商品に触れることができるので、福井へ訪れる際は「ふくいブルー」ブランドについてもぜひチェックしてみてください。
笏谷石を使った製品
笏谷石は加工しやすいという特徴を生かして生活の中で使われてきたため、笏谷石を使った商品が多く存在します。ここからは笏谷石を使ったおすすめの製品をご紹介していきます。笏谷石を使った器などを販売するブランド「ふくいブルー」が有名で、実際の店舗の他、ネット販売もしているのでチェックしてみましょう。
①湯呑み•茶器
笏谷石を使って湯呑み・茶器が製作されています。湯呑みはオーソドックスな湯呑みの他、夫婦湯呑みセット・茶托などがあり、湯呑みタイプは1個10,000円~、茶托は1個5,000円~販売されています。ギフト用セットも用意されているので、大切な人への贈り物としてもぴったりです。
茶器は抹茶椀3タイプ・蓋付水差し・棗(なつめ)・茶筅立てがあり、茶筅立ては5,000円ですが、その他は50,000円~の料金設定です。神秘的な青色がよくわかり、水に染まると変化する色合いを楽しめます。
②盃•酒器
笏谷石を使って盃•酒器が製作されています。大きさ・形の違う様々なタイプの盃・酒杯が販売されており、マグカップ・ビアカップは普段使いもしやすくおすすめです。盃には笏谷石にきれいな越前塗蒔絵が施された製品もあります。1個3,800円~価格設定されており、高いものでは30,000円にもなります。
③ブレスレット
笏谷石はブレスレットにも加工製作されており、パワーストーンとして若い方にも人気があります。情熱とカリスマ性を与え勝利へ導く石としても信じられており、願掛けや勝負の際にブレスレットとして身に着けるケースが多いです。
小さい丸型の笏谷石を20個程度連ね合わせて、ブレスレットにしています。丸型の笏谷石はそれぞれ微妙に色合いや模様が異なり、自然の神秘性を感じることができます。
笏谷石の採石場「笏谷石採石場」
笏谷石採石場は5世紀後半頃に、継体天皇が国民の生計のために採掘を奨励したゆかりの地として知られています。七ツ尾口というところに笏谷石採石場がありますが、採掘事業は昭和38年まで行われていましたが、坑道が奥深くなったために人力での採掘は限界となり、近隣の長谷川口に採掘を集約しました。
長谷川口は不景気や自然石を使える職人不足・タイルなどの安い代替品に依存する販売不振などによって、1999年9月から採掘を停止しています。現在は見学のみができるようになっていますが、注意事項がたくさんあるので事前にチェックしておきましょう。
現在は基本的に立ち入りが禁止されている
現在、笏谷石採石場は基本的に立ち入り禁止とされていますが、見学料を払うことで見学することは許可されています。見学料は足羽山の笏谷石文化のシンボルでもある「七ッ尾口」を保管管理するために使用されます。
見学する際は注意事項があります。採石場内はとても入り組んでいて危険なので必ずスタッフの指示に従って見学してください。足場が不安定な場所もあるので、歩きやすい靴で行きましょう。携帯電話の電波は入らないのでご注意ください。笏谷石の持ち帰りは厳禁となります。
採石場内での飲食・タバコも厳禁です。環境保護の目的のほか、タバコによる火気は危険なためです。また、写真を撮りたい方も多くいると思われるので、撮影ルールもチェックしておきましょう。
採石場内の撮影自体は可能ですが、SNSなどに掲載する場合は採石場管理事務所の事前確認が必要となります。むやみにSNSへ投稿することはやめましょう。ルールが多くありますが、希少価値の高い笏谷石文化を継承するためには必要なことなので理解するように努めてください。
イベントが開かれることもある
笏谷石採石場内ではイベントが開催されることもあります。採石場は全国的にも神秘的な画になる場所が多く、歌手のミュージックビデオの撮影や映画の撮影などにも利用されることが多くあるほどイベントにぴったりの空間です。
笏谷石採石場ではピアノコンサートや狂言の舞台としても使われています。幻想的な空間がピアノや狂言の世界観にマッチし、観客を非日常へ導いてくれるためおすすめです。笏谷石採石場の公式ホームページから予約ができるので、興味のある方は確認してみてください。
住所 | 福井県福井市足羽5丁目13 |
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電話番号 | 0776-24-1622(管理会社:越前石株式会社) |
公式URL |
笏谷石に触れてみよう!
笏谷石について詳しくご紹介をしてきました。笏谷石は日本の古代から採石され、人々の生活に使われてきました。現在は採石禁止になっており、水に触れると変化する神秘的な色合いも相まって、希少価値がどんどん上がってきています。
笏谷石を使用した製品も多くあるのでぜひ触れてみてください。購入すると少々お高めですが、それだけ価値のある石なので購入する価値は十分あります。福井を訪れる際はぜひふくいブルーと言われる笏谷石もチェックしてみましょう。