スラムダンクの踏切は江ノ電・鎌倉高校前駅!聖地化して人気の撮影スポットに
アニメの聖地として人気を集めているスポットは、休日ともなると全国からファンが集まります。「スラムダンク」は1993年から放映されたアニメにもかかわらず、いまだにOPに登場する踏切は人々を惹きつける存在です。スラムダンク以外に踏切が登場するアニメも紹介します。
目次
アニメ「スラムダンク」のOPに出てくる踏切について紹介!
数々の名言がいまだに語り継がれるスラムダンクは少年ジャンプの連載で人気を博し、ついにアニメ放映されることになりました。アニメ版スラムダンクのOPに登場する踏切は、BAADの「君が好きだと叫びたい」の曲に乗り、開始55秒からわずか6秒間だけ登場します。
スラムダンクで使われている踏切のシーンは、神奈川県内に実在する江ノ電の踏切がモデルになっています。20年以上に渡り多くの人の心を掴み続ける「踏切」は、背景に映る湘南の碧い海とともに全国的に知れ渡っている聖地です。そこで今回は、アニメ「スラムダンク」に登場する踏切について紹介していきます。
スラムダンクの踏切の場所は?
スラムダンクのファンでなくても一度は訪れてみたい通称スラムダンク踏切、聖地化された踏切までの詳しい場所と行き方について紹介します。
スラムダンクの聖地!江ノ電「鎌倉高校駅前」の踏切までの行き方
鎌倉高校駅前の踏切までは、電車なら江ノ島電鉄、通称江ノ電を利用することになります。JR東海道本線の鎌倉駅か藤沢駅が江ノ電への乗換駅です。江ノ電・鎌倉高校駅前で下車し鎌倉方向へ約100m歩いたところに踏切があります。改札を出ると踏切までは一本道なので迷うことはありません。
車なら東京方面からは国道134号線を進み、休憩所として賑わう七里ヶ浜ドライブインから1.3km、約3分の距離に鎌倉高校駅前の交差点があります。静岡方面からなら、江ノ島大橋から1.5km、約4分で到着です。休日は混雑する道路なので、到着時間はおおよその目安です。また、近隣には駐車場はありません。
スラムダンクの踏切での撮影のコツ
それでは、スラムダンク踏切での撮影ポイントについて解説していきます。できるだけアニメに近いシーンを再現するにはどうしたらいいのか、ポイントを抑えれば意外に簡単です。
撮影する時間帯と天気
スラムダンクのOPと同じシーンを撮りたいのであれば若干雲の多い夕方が最適です。南を向いて撮影するので、晴れた正午頃は逆光になり最悪の条件になります。湘南近郊に住んでいて時間が許すのであれば、晴れか曇りの早朝か夕方を狙いましょう。
遠方に住んでいるのであれば、晴れていたら正午を避け夕方に近い時間帯がベストです。曇りであれば、時間帯はそれほど気にかけなくて大丈夫です。
カメラの使い方
アニメ版スラムダンクのOPで使われているシーンでは、海が少しぼやけています。つまり、ピントは踏切の警報機に合わせて、開放気味にすれば再現できる可能性が高くなるわけです。
細かい調節ができないカメラであれば、風景モードではなく人物モードにして遮断機を中央に入れて半押し、全体をフレームに入れてから全押しします。
踏切は駅に近いので電車のスピードは落ちています。そのため、電車をフレームに入れるのであれば、それほど気をつけなくてもスナップ写真の感覚で大丈夫です。カラー設定ができるカメラであれば、電車の色に合わせて緑の発色を強くすれば、よりアニメ版スラムダンクっぽい仕上げリになるはずです。
スラムダンクの踏切で撮影する時の注意点
当たり前のことですが鎌倉高校駅前踏切の周辺は公道なので、地元住民の方が生活圏として利用しているエリアです。歩行者もいれば車も通りますから、地元の方の通行を優先して邪魔にならないように写真撮影する必要があります。
また、どのような理由があっても、線路内への立ち入りは厳禁です。鉄道マニアが線路内で撮影して問題になっている話を聞いたことがあるでしょう。鉄道営業法によると線路内に立ち入っただけで1万円の罰金、電車の運行を妨げると刑法が適用されるので5年以下の懲役または100万円以下の罰金になります。
現地で交通整理にあたる整理員の方の話では、今のところ交通事故などのトラブルは起きていないようですが、現地を通行するのがスラムダンクの聖地を訪れるファンだけではないことを充分に自覚しましょう。
スラムダンクの踏切は台湾人にも人気?
2014年頃からスラムダンクの踏切に訪れる台湾人が増えているようです。こんな小さな鎌倉高校駅前の踏切が、なぜ台湾人の人気スポットになったのか、なぜ台湾でスラムダンクが知られるようになったのか、台湾事情の秘密を探ってみました。
台湾からの観光客が増えた理由
スラムダンクの連載が始まった1990年ごろ、アジアではバスケットボールはマイナーなスポーツに過ぎませんでした。しかし、連載が好評で国内ではバスケットボールの人気は急上昇し、スラムダンクはアニメ化されることになります。
日本のアニメが海外に輸出されていることは有名ですがスラムダンクも例外ではなく、アジアでは中国・台湾・韓国にも進出します。その中で、特に熱狂的だったのが台湾だったのです。スラムダンクの人気を裏付けするように、湘北高校のユニフォームなど関連グッズがたくさん発売されています。
さらに、台湾ではスラムダンクのパロディで実写版が撮影されたり、アニメの続編が放映されたりと、日本以上にスラムダンク熱は高まっています。そのため、鎌倉高校駅前踏切は台湾でも聖地となり、一目見ようと台湾からの観光客が後を絶たないわけです。
スラムダンクの踏切は多くのアニメの聖地?
スラムダンクで有名になった江ノ電・鎌倉高校駅前の踏切は、青春アニメの聖地ともされています。多くのドラマやアニメで使用されるスポットなので、目にする機会が多いはずです。しかし、ファンから聖地として扱われ、巡礼者まで現れるアニメとなると数は限られるでしょう。
ここからは、スラムダンクのOPに使われた「踏切」が登場するアニメについて紹介していきます。原作者によって踏切が持つ意味や描写が異なりますから、スラムダンクとの違いを比べてみる楽しみもあります。
ハナヤマタ
2011年から連載が始まった少女漫画で2014年7月からアニメ化。おとぎ話のヒロインに憧れながらも、普通の生活を送る普通の女子中学生が和服で金髪の少女と出会い、よさこい部を通じて大人へとステップアップしていく物語です。
ハナヤマタの聖地の舞台となるのが江ノ電沿線、西は鎌倉高校駅前から東は鎌倉駅までです。アニメのOPでは正午頃の風景が登場します。アニメ本編では夜の鎌倉高校駅前が度々登場し、作中でも重要な意味を持つスポットです。
2014年8月には江ノ島電鉄とタイアップし「江ノ島電鉄×ハナヤマタ・夏は江ノ電、しませんか?」のキャンペーンを実施し、メガ切符や限定コラボグッズが江ノ電グッズショップにて販売されました。
TARI TARI
江ノ島電鉄沿線を舞台とした、P.A.WORKのオリジナルアニメ。歌うことが大好きな女子高生が教師により声楽の道を閉ざされ合唱部を作ります。しかし、発表会での結果に部員は減る一方、廃部を余儀なくされます。同じ頃、廃部の危機に合ったバドミントン部と合同で「合唱時々バドミントン部」を立ち上げ活動する物語です。
江ノ島電鉄沿線が舞台なので、OPを始め踏切のシーンが登場します。TARI TARIは、藤沢市役所や地元企業など江ノ島地区の各方面から協力を受けて制作されたアニメです。藤沢市の皆さんも、この踏切が大好きなのでしょう。コラボ企画もたくさん開催され関連グッズも発売されています。
ルールを守って聖地を守ろう!
アニメの聖地が全国に広がる中で、観光客のマナーが問題になっています。どうしても休日に人が押し寄せることで、地元住民や旅行者同士のトラブルは起こりやすくなります。条例などでスラムダンクの聖地が規制され、満足な観光ができなくなるのを防ぐには、ルールを守って楽しむのが一番です。