聖ワシリイ大聖堂はロシア・モスクワの美しい寺院!観光の見どころを紹介
ロシア・モスクワにある世界遺産「聖ワシリイ大聖堂」は、とても美しい寺院として有名です。今回は聖ワシリイ大聖堂の見どころや歴史、アクセス方法・チケットの購入方法などをご紹介します。ロシアへ観光に行く際は、ぜひ参考にしてください。
目次
ロシアの「聖ワシリイ大聖堂」について紹介!
ロシアの首都モスクワといえば、「赤の広場」をイメージする方も多いのではないでしょうか。その「赤の広場」にある「聖ワシリイ大聖堂」は、玉ねぎの形をした屋根が特徴的な寺院で、美しいことで知られています。ロシア観光の定番スポットとして有名です。
今回はそんな「聖ワシリイ大聖堂」の観光の見どころや歴史、アクセス方法などについて、詳しくご紹介していきます。
聖ワシリイ大聖堂の観光の見どころ
ただ見るだけでもカラフルで美しい聖ワシリイ大聖堂ですが、見どころを押さえておくと、より観光を楽しめます。さっそく、聖ワシリイ大聖堂の見どころをチェックしていきましょう。
外装・内部の豪華な装飾
まず、聖ワシリイ大聖堂を訪れて、最初に目を引かれるのが、聖ワシリイ大聖堂の色鮮やかな外装です。まるでおとぎ話に出てくるような見た目の建物に、思わず写真を撮りたくなることでしょう。
玉ねぎの形をしたドームが9つあり、どの屋根も形やカラーが違います。ですので、見る角度によって聖ワシリイ大聖堂の雰囲気は結構変わってきます。1か所だけ、西ファサード側から見た場合に、 左右対称に見える構造になっているので、聖ワシリイ大聖堂の外観を見るときは、気をつけて見てみるとおもしろいでしょう。
ぜひ、聖ワシリイ大聖堂の周辺をまわって、いろいろな角度から写真を撮ってみてください。
聖ワシリイ大聖堂は外だけではなく、内装も豪華絢爛です。大聖堂の中に入ってみると、カラフルで可愛らしかった聖ワシリイ大聖堂の外装とはうって変わって、中世の落ち着いた美しさを感じることでしょう。
ロシア正教の教会ということもあり、聖堂内にはロシア正教にまつわる装飾やデザインが多数施されています。他の国にある教会や大聖堂とは、また少し違った装飾になっていますので、貴重な体験ができます。
大聖堂の中は、博物館・美術館のようになっていて、さまざまな壁画や鐘楼、衣装・資料などを見学できます。とくに「イコン」というイエス・キリストや聖書に関連するものを描いた絵画は、一見の価値があります。
聖堂内は撮影可能です。聖ワシリイ大聖堂を訪れたら、ぜひ大聖堂内もチェックしてみてください。
夕日やライトアップされた聖ワシリイ大聖堂
時間や天気によって雰囲気の変わる聖ワシリイ大聖堂。晴れた昼間に見る聖ワシリイ大聖堂も美しいですが、夕日に照らされる聖ワシリイ大聖堂を見に行くのもおすすめです。
夕日に照らされた聖ワシリイ大聖堂はミステリアスで、朝や昼間とは違った厳かな雰囲気をまとった聖ワシリイ大聖堂の写真を撮れます。インスタ映えする聖ワシリイ大聖堂の写真を撮りたい場合には、夕日が射す時間を狙って行くとよいでしょう。
夜の聖ワシリイ大聖堂は、ライトアップされます。さまざまな方向から光が当てられますので、外装の細かい部分もきちんと見られます。周りは暗く、大聖堂がくっきりと見えるので、大聖堂の存在感を十分に味わうことができるでしょう。
朝や昼間のおとぎ話に出てくるような可愛らしい雰囲気とは違い、優雅でとても美しい夜の聖ワシリイ大聖堂。観光客も夜になると減ってきますので、静かに幻想的な景色を楽しめます。
聖ワシリイ大聖堂の歴史
とても美しい寺院として世界的に知られる聖ワシリイ大聖堂は、さまざまな歴史を経て、現在のような形になりました。歴史を知れば、さらに聖ワシリイ大聖堂の魅力がわかります。ここからは、ロシアを象徴する聖ワシリイ大聖堂の歴史を詳しくご紹介していきます。
過去には爆破されそうになった?
ロシアの首都モスクワにある聖ワシリイ大聖堂は、 イヴァン4世がカザン・ハーン国に勝利したことを記念に、1555~1559年に建立されました。カザン・ハーン国を制圧した日が聖母・マリアの庇護祭だったことから、大聖堂の正式名称は「堀の上の生神女庇護大聖堂(ポクロフスキー聖堂)」と名付けられました。
建立された当初は、木造で建てられていて、今のようなカラフルな寺院ではありませんでしたが、17~19世紀にかけて、現在の色鮮やかな寺院になり、赤の広場で存在感を示す建物になったのです。
このようにロシアを象徴する聖ワシリイ大聖堂は、過去に2度も爆破されそうになっています。1度目は、19世紀にナポレオン1世がロシアへ攻め入り、モスクワを制圧した際に爆破しようとしたそうです。結局、大聖堂を爆破することなく、ナポレオンはモスクワより撤退しました。
2度目はスターリンの社会主義体制の時代に、宗教への迫害が起こり、ロシア正教会も迫害の対象になったときです。この時代には数々の寺院が爆破され、聖ワシリイ大聖堂も爆破の対象にされました。有名な建築家がスターリンを説得し、聖ワシリイ大聖堂は爆破されずに済んだそうです。
世界遺産となった「聖ワシリイ大聖堂」
そんな2度にもわたる爆破の危機を乗り越えた聖ワシリイ大聖堂は、1923年に聖堂内に歴史建築博物館がつくられ、その6年後にはロシアの国立歴史博物館の分館になりました。ソビエト連邦崩壊後には、宗教活動も活発になり、 1990年ついに「ユネスコ世界遺産」に登録されました。
聖ワシリイ大聖堂は、今ではロシアを代表する観光スポットに。色鮮やかで美しい寺院は、訪れる多くの人を魅了し続けています。
聖ワシリイ大聖堂はテトリスのモデルにも?
大人気ゲーム「テトリス」を知っている、もしくはプレイしたことあるという方も多いのではないでしょうか。実は「テトリス」はロシアで誕生したゲームで、発売当初のテトリスのゲーム画面に、聖ワシリイ大聖堂が登場します。
ゲームのBGMにはロシア音楽が使われていたり、ゲームで落ちてくるブロックが聖ワシリイ大聖堂のレンガを彷彿させたりと、「テトリス」には聖ワシリイ大聖堂を感じさせるポイントがたくさんあるんです。
聖ワシリイ大聖堂に行く際は、「テトリス」のゲームを楽しんでからお出かけするのも、おすすめです。
聖ワシリイ大聖堂のチケット購入方法
聖ワシリイ大聖堂の内部に入るには、有料のチケットを購入する必要があります。大聖堂内はご紹介した通り、聖ワシリイ大聖堂の歴史を知れる博物館・美術館になっています。
チケットは聖ワシリイ大聖堂の正面入口を入ったところにあるチケット販売所で購入できます。料金は1,000ルーブルと少し高めですが、大聖堂内に見どころがたくさんありますので、ぜひ見学してみてください。
聖ワシリイ大聖堂への行き方・アクセス方法
ここからは、聖ワシリイ大聖堂へのアクセス方法を詳しくご紹介していきます。聖ワシリイ大聖堂はロシアの観光名所である「赤の広場」にありますので、「赤の広場」へ向かえば、自然と聖ワシリイ大聖堂へ辿り着けます。
最寄り駅は、モスクワ地下鉄「プローシャチ・レヴォリューツィ(Ploschad Revolyutsii)駅」、もしくは 「アホートヌィ・リャト(Okhotny Ryad)駅」です。どちらの駅からも徒歩10分ほどで、「赤の広場」にアクセスできます。
住所 | Red Square 2 , Moscow |
電話番号 | +7 495 698-33-04 |
営業時間・定休日 | 11時~18時(11月~4月17時まで、7月~8月は10時~) 定休日: 第1水曜日 |
料金 | 1,000ルーブル |
アクセス | プローシャチ・レヴォリューツィ(Ploschad Revolyutsii)駅より徒歩10分 アホートヌィ・リャト(Okhotny Ryad)駅より徒歩10分 |
公式URL |
世界遺産の聖ワシリイ大聖堂は見どころがたくさん!
ロシア・モスクワ観光で人気の聖ワシリイ大聖堂は、その建物の見た目の美しさだけではなく、内部にはロシアの歴史を感じられる資料や装飾などがあり、見どころが多くあります。ぜひロシアを観光する際は、聖ワシリイ大聖堂に立ち寄ってみてください。