東大寺(奈良)の見どころ!見逃せないスポットや魅力を紹介
奈良にある東大寺にはたくさんの見どころがあります。この記事では、見逃せないおすすめのスポットや魅力について紹介しました。東大寺が聖武天皇によって作られた経緯や、貴重な文化財を見ることができる東大寺ミュージアムについて見どころを紹介しています。
奈良にある東大寺の見どころを紹介!
奈良にある東大寺にはおすすめの見どころがたくさんあります。この記事では、東大寺のおすすめの見どころを紹介していきます。
東大寺とはどんなお寺?
ここからは、東大寺とはどんなお寺なのかやその魅力について紹介していきます。東大寺や奈良の大仏さまが建てられた経緯を知らない方は、ぜひこの機会に知ってください。経緯を知ることで、見どころが増えます。
聖武天皇が建立したお寺
奈良の東大寺は、聖武天皇が建立したお寺です。東大寺や奈良の大仏さまは、災いを治めるため・仏様の力で国を守ってもらうために作られたのです。東大寺が建てられた時代には、多くの災難がありました。
この時期には地震や日食が続き、神亀5年(728年)には皇太子が死亡しました。天平元年(729年)には長屋王の変があり皇太子が死亡、天平9年(737年)には天然痘が大流行し大勢の人が苦しみ死亡しました。
一説には、当時の日本の総人口の25〜35%に及ぶ100万人〜150万人が死亡したと言われています。
その後も、天平12年(740年)に藤原広嗣の乱が起きています。その後、天皇や貴族たちに華厳経を説いていた良弁によって東大寺と大仏建立が進言され、天平15年(743年)に聖武天皇がこれを受け入れたのです。
全国からのべ260万人が参加したという大仏建立は、まさに国家の一大プロジェクトでした。9年の歳月をかけて作られた東大寺と大仏は今でも多くの人を魅了し続けています。
有名な奈良の大仏がご本尊
奈良の東大寺は、有名な奈良の大仏がご本尊となっています。「奈良の大仏さま」とよく呼ばれている御本尊は、東大寺盧舎那仏像(とうだいじるしゃなぶつぞう)と言います。高さは約15mあります。
奈良の大仏さまを見る際は、印相も見どころです。東大寺盧舎那仏像の右手の印相は「施無畏印(せむいいん)」となっていて、この意味は「畏れることは無いですよ」というものです。
東大寺盧舎那仏像の左手の印相「与願印(よがんいん)」となっていて、この意味は「人々の色々な願いを叶えますよ」というものです。こうしたことを知ってから奈良の大仏さまを見に行くと、また違った魅力を感じることができます。
東大寺の見どころ5選!
ここからは、東大寺の見どころ5選を紹介していきます。この5つの見どころは、観光する際に必ずチェックすることをおすすめします。
日本最大の木造建築「東大寺大仏殿」
日本最大の木造建築といえば「東大寺大仏殿」です。「東大寺大仏殿」は、創建から2度焼失していますが、鎌倉時代と江戸時代に再建されました。
江戸時代に焼失してしまった際には、柱とする木材を調達できなかったため、芯となる槻を檜板で囲って鉄釘と銅輪で締めて柱としたようです。
現在でも、世界最大級の木造建築となっています。大晦日から元旦にかけては、正面唐破風下の観相窓が開かれるため、大仏尊像のお顔を外から見ることができるので、この時期に観光するのもおすすめです。
東大寺最古の建物「法華堂」
東大寺最古の建物「法華堂」は、通称「三月堂」とも呼ばれている建物です。「法華堂」は建物自体が国宝ですが、所蔵している10体の仏像もすべて国宝となっていて見所になっています。仏像は一体をのぞいて乾漆造です。
「法華堂」の拝観場所には畳敷きの腰掛け台もあるため、心ゆくまで「法華堂」や仏像を拝観することができます。
国内最大の寺院の門「南大門」
国内最大の寺院の門「南大門」も、とても魅力的な建物で見どころです。「南大門」は、平安時代に大風で倒壊してしまっています。
現在見ることができる「南大門」は、鎌倉時代に東大寺を復興した重源上人(ちょうげんしょうにん)が再建したものになります。
「南大門」の大円柱18本は屋根裏まで達っしていて長さは21メートルもあります。門の高さは基壇上25.46メートルとなっています。国内最大の門を一度は見てみることをおすすめします。
日本三大名鐘の1つ「鐘楼」
日本三大名鐘の1つ「鐘楼」は、重さ26.364トンもある大鐘で、こちらも見どころです。奈良の人々からは「奈良太郎」という愛称で親しまれてきました。
毎日、午後8時に「奈良太郎」の厳かな音色が奈良市内に響き渡っています。ぜひ午後8時の「奈良太郎」の音色を聞いてみることをおすすめします。
奈良にいる場合は、午後8時に耳を澄ますと「奈良太郎」の音色が聞こえる場合もあります。
奈良の絶景が魅力「二月堂」
奈良の絶景が魅力「二月堂」は、大仏殿を通り過ぎた東側の場所にあります。急な坂道・石段を頑張って登っていった先にある「二月堂」からは、奈良を見渡すことができて、隠れた見どころとなっています。
夕暮れ時に「二月堂」の方へ行くと、奈良の美しい夕焼けを楽しむことができます。二月堂には、灯篭がいくつも並んでいるのですが、夕焼け時には灯篭の影が二月堂の扉に映し出されてとても綺麗です。
ぜひ、「二月堂」から美しい奈良の景色を楽しんでください。
東大寺で歴史を詳しく学べる場所を紹介!
ここからは、東大寺で歴史を詳しく学べる場所を紹介していきます。
貴重な文化財が見れる「東大寺ミュージアム」
貴重な文化財が見れる「東大寺ミュージアム」は、東大寺所蔵の寺宝を展示している場所です。貴重な国宝がたくさん展示されているため、修学旅行などで学生が大勢足を運んでいます。
「東大寺ミュージアム」の入口には、壁をスクリーンとして東大寺と大仏建立のストーリーが映し出されています。
これを見ることによって、「東大寺ミュージアム」に展示されている貴重な国宝についても理解も深まるので、ぜひ見てみてください。
休館日はありませんが、臨時休館することがあるのでホームページをチェックすることをおすすめします。
開館時間・休館日 | 4月~10月:9:30〜17:30 11月~3月:9:30〜17:00 入館は閉館時間の30分前まで 臨時休館あり・ホームページをチェック |
入館料 | 大人(大学生以上):600円(550円) 高校生:600円(500円) 中学生:600円(400円) 小学生:300円(200円) 音声ガイド貸出価格:500円 |
公式URL |
東大寺へのアクセス方法は?
東大寺へのアクセス方法についてお伝えしていきます。
東大寺まで電車で行く場合には、JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バスに乗って、「東大寺大仏殿・春日大社前」で下車してください。そこから徒歩5分で東大寺につきます。
近鉄奈良線「奈良駅」からであれば、ぐるっとバス(大宮通ルート・奈良公園ルート)に乗って「大仏殿前駐車場」で下車してください。そこからすぐが東大寺です。近鉄奈良駅からであれば、徒歩約20分で東大寺につきます。
住所 | 〒630-8211 奈良県奈良市雑司町406-1 |
電話番号 | 0742-22-5511 |
拝観時間・休館日 | 4月~10月:7:30~17:30 11月~3月:8:00~17:00 |
入堂・拝観料 | 大人(大学生以上):600円 高校生:600円 中学生:600円 小学生:300円 |
アクセス | JR大和路線・近鉄奈良線 「奈良駅」から市内循環バス 「東大寺大仏殿・春日大社前」 下車徒歩5分 近鉄奈良線「奈良駅」から ぐるっとバス (大宮通ルート・奈良公園ルート) 「大仏殿前駐車場」下車すぐ 近鉄奈良駅から徒歩約20分 |
駐車場の有無 | コインパーキング多数あり |
公式URL |
奈良にある東大寺に訪れてみよう!
奈良にある東大寺の見どころや魅力、見逃せないスポットについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。奈良の東大寺や大仏さまは、聖武天皇によって建立されたものです。
当時、地震や日食が続き、それ以外にも疫病によって100万人〜150万人が死亡してしまったり、乱が立て続けに起きて皇太子が死亡してしまうなどとにかく災難が続いていました。
そうした状態だったため、災いを収めるため・仏様の力で国を守ってもらうために奈良にある東大寺や奈良の大仏さまは作られたのです。一度は、見どころがたくさんある奈良にある東大寺を訪れてみることをおすすめします。