ベネチア(水の都)のおすすめ観光地!グルメ・治安・観光日数も紹介
「水の都」として知られるイタリアのベネチアは、世界屈指の人気観光地。水路が縦横無尽に走り、船やゴンドラが行き交うロマンティックな街です。街全体が世界遺産に登録されているベネチアで、人気の観光スポットやとっておきのおすすめ観光スポットをご紹介します。
目次
ベネチアのおすすめ観光スポットを紹介!
世界中から観光客が訪れる人気の観光地ベネチア。アドリア海のラグーナ(潟)に浮かぶ、大小100余りの島々から成る水上都市です。車が走る道路がなく、主要な交通手段は船と徒歩という物語の舞台のようなベネチアは、街全体が世界遺産。歴史ある建築物も多く、見どころ満載。
歴史とロマンの街ベネチアで、絶対に見逃したくないおすすめの観光スポットを厳選してご紹介します。ぜひ、ベネチア観光の参考にしてください。
ベネチアのおすすめ人気観光スポット7選!
ベネチアの街と、いくつかの建築物は、「ベネチアとその潟」として、1987年に世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録基準は、2005年2月に世界文化遺産と世界自然遺産が統合して新しくなりましたが、「ベネチアとその潟」は、以前に設けられていた、世界文化遺産の登録基準6項目すべてに該当する、3つしかない世界文化遺産のうちの1つです。ちなみに残りの2つは、中国の泰山と莫高窟です。
そんなベネチアは、どこもかしこも見どころだらけ。中でも観光客にとくに人気がある、おすすめの観光スポットを7つご紹介します。ここを見なければベネチアを訪れた意味がない、それほど重要かつ魅力的な観光スポットです。
ベネチア映画祭で有名「ドゥカーレ宮殿」
ヴェネツィア共和国時代に総督の邸宅兼政庁として使われていた「ドゥカーレ宮殿」は、白い柱とピンクの壁が特徴の、ゴシック様式の美しい建築物で、数あるベネチアの観光スポットの中でも1位2位を争う人気の場所です。
ベネチア映画祭の会場にもなる内部は、世界最大の油絵、ティントレットの「天国」やベネチア派の画家たちの絵画が飾られ、美術館としても公開されています。
住所 | Palazzo Ducale, Piazza San Marco, 1, 30124 Venezia VE, Italy |
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電話番号 | +39 041 271 5911 |
営業時間・定休日 | 4月1日〜10月31日8:30~19:00 11月1日〜3月31日8:30~17:00 1月1日・12月25日定休 |
料金 | 25ユーロ(ピアッツァサンマルコ美術館・ドージェ宮殿 ・コレール博物館・国立考古学博物館 ・マルチャーナ国立図書館の記念ホール共通チケット) |
アクセス | ヴァポレット停留所・サンザッカリア サンマルコ広場すぐ |
ベネチア観光の中心「サン・マルコ広場」
かつてナポレオンが「世界一美しい広場」と絶賛した「サン・マルコ広場」。アーチを描くゴシック様式の白い柱が回廊となって広場を取り巻くさまは圧巻です。
ベネチアの中心ともいえる「サン・マルコ広場」は、ベネチア観光のスタート地点に最適です。細い通路が複雑に入り組んだベネチアでは、観光客は道に迷いがちですが、とりあえず「サン・マルコ広場」に出れば、迷宮から脱出できます。
周囲には数々のおすすめ観光スポットが点在し、映画に登場するおしゃれなカフェもあるので、ベネチアを観光するならまず「サン・マルコ広場」を訪れることをおすすめします。
住所 | Piazza San Marco, 30100 Venezia VE, Italy |
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電話番号 | |
営業時間・定休日 | |
料金 | |
アクセス | ヴァポレット停留所サンマルコから徒歩5分 |
世界遺産に登録されている「サン・マルコ大聖堂」
サン・マルコ保ロバの正面に建つ「サン・マルコ大聖堂」もしくは「サン・マルコ寺院」は、ベネチアの守護聖人、サン・マルコを祀った大聖堂で、世界遺産に登録されています。
ビザンティン様式を取り入れた建物は、いくつもの尖塔がそびえ、壮麗で優美。思わずため息が漏れるほどの美しさです。
住所 | Basilica di San Marco, Piazza San Marco, 328, 30100 Venezia VE, Italy |
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電話番号 | +39 041 270 8311 |
営業時間・定休日 | 9:30~17:00 (日祝日は14:00~、11~6月の日曜祝日は14:00~16:30) |
料金 | 5ユーロ(サン・マルコ寺院のガレリア・博物館) |
アクセス | ヴァポレット停留所サンマルコから徒歩5分 |
ベネチアで最も古い橋「リアルト橋」
ベネチアでもっとも主要な運河、カルナグランデに架かる「リアルト橋」は、アーチ形に反った大理石の美しい橋です。もともとは木造でしたが、幾度かの火災を経て、16世紀に大理石に作り替えられました。橋の上は、運河を含むベネチアの街の撮影スポットとして人気です。
住所 | Sestiere San Polo, 125, Ponte di Rialto, 30125 Venezia,Italy |
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電話番号 | |
営業時間・定休日 | |
料金 | |
アクセス | ヴァポレット停留所リアルトから徒歩1分 |
貴族のコレクションが展示「コッレール博物館」
サン・マルコ広場にある「コッレール博物館」は、かつてはベネチア共和国の行政長官の執務室があったゴシック様式の建物で、2階と3階が博物館として公開されています。彫刻家カノーヴァや風景画家カナレットの作品のほか、当時の貴族の暮らしの様子がわかる貴重な品々が展示されています。
住所 | Piazza San Marco San Marco 52, 30124 Venice, Italy |
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電話番号 | +39 041 240 5211 |
営業時間・定休日 | 4月1日~10月31日 10:00~19:00(最終入場18:30) 11月1日~3月31日 日~木10:30~17:00(最終入場16:30) 金土10:30~19:00(最終入場18:30) |
料金 | 25ユーロ(ピアッツァサンマルコ美術館・ドージェ宮殿 ・コレール博物館・国立考古学博物館 ・マルチャーナ国立図書館の記念ホール共通チケット) |
アクセス | サン・マルコ広場すぐそば |
ゴンドラ観光におすすめ「カナルグランデ大運河」
カルナグランでは、ベネチアの街を流れるもっとも大きく、もっとも美しい運河です。運河沿いにはロマネスク、ゴシック、ルネッサンス、バロックと様々な様式の歴史的な建築が建ち並び、ゴンドラに揺られながらのベネチア観光はベネチア名物にもなっています。
住所 | ゴンドラ乗り場は複数あり おすすめはサン・マルコ広場埠頭 |
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電話番号 | |
営業時間・定休日 | 4月~10月9:30~12:30、14:00~18:00 11月~5月9:30~12:30、14:00~17:00 |
料金 | 8:00〜19:00・80ユーロ/30分 19:00〜8:00・100ユーロ/35分 |
アクセス | サン・マルコ広場すぐ |
観光客も参加可能「仮面のカーニバル」
世界三大カーニバルの一つに数えられるベネチアのカーニバル。その歴史は古く、起源は11世紀にまで遡ります。いったんは衰退したものの、1979年にベネチア政府の後押しによって再開され、現在は世界中から300万人もの観光客が訪れる一大イベントになっています。
誰でも自由に参加でき、ベネチア中が仮装をした人々で溢れかえりますが、祭りの中心は、やはりサン・マルコ広場です。
住所 | Piazza San Marco San Marco 52, 30124 Venice, Italy |
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電話番号 | |
開催期間 | 2月~3月にかけての2週間 |
料金 | |
アクセス |
ベネチアのおすすめ穴場観光スポット5選!
ベネチアには、これぞベネチア観光といった、定番の観光スポットのほかに、穴場の素敵な観光スポットもたくさんあります。ここでは、通好みのとっておきの観光スポットを5か所ご紹介します。
聖母マリアのために建てられた「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会」
17世紀にペストの終焉を祈願して建てられた「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会」は、サン・マルコ広場からゴンドラにまず最初に目に飛び込んでくる優美な教会です。聖具室には巨匠ティツィアーノの天井画があり必見です。
住所 | Fondamenta Salute, 30123 Venezia,Italy |
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電話番号 | +39 041 274 3911 |
営業時間・定休日 | 9:30~12:00、15:00~17:30 |
料金 | 4ユーロ |
アクセス | ヴァポレット停留所サルーテから徒歩1分 |
カップルにおすすめ「ため息の橋」
16世紀に造られた「ため息の橋」には、「夕暮れ時にこの橋の下でキスをすると、永遠の愛が約束される」という伝説があります。
この伝説は、少年と少女のロマンスを描いたアメリカ映画「リトル・ロマンス」でより一層有名になり、ゴンドラでこの橋をくぐるのが、人気の観光コースになっています。
しかし、ロマンティックな伝説とは裏腹に、この橋は本来ドゥカーレ宮殿の尋問室と牢獄を結ぶもので、牢に向かう囚人が自由を想ってため息をついたことから「ため息の橋」と呼ばれています。
住所 | Piazza San Marco, 1, 31024 Venice, Italy |
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電話番号 | +39 041 271 5911 |
営業時間・定休日 | 8:30~19:00 |
料金 | 18ユーロ |
アクセス | ゴンドラからの観光がおすすめ ドゥカーレ宮殿内部からの観光も可 |
昔は美術の学校だった「アカデミア美術館」
14世紀から18世紀にかけてのベネチア派の絵画を中心に、およそ2000点を所蔵する「アカデミア美術館」。
黄金期を迎えた16世紀のベネチア絵画を代表する三巨匠、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼや、最後のベネチア派と呼ばれる18世紀の巨匠ティエポロの作品など優れた作品を多く展示しています。
住所 | Campo della Carita Dorsoduro n.1050, 30130 Venezia |
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電話番号 | +39 041 522 2247/041 241 3942 |
営業時間・定休日 | 月8:15~14:00 火~日8:15~19:15 1月1日・5月1日・12月25日定休 |
料金 | 15ユーロ |
アクセス | ヴァポレットアカデミア停留所から徒歩1分 |
美しい建築物が多い「サン・ジョルジョ・マッジョーレ島」
「サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会」が建つ「サン・ジョルジョ・マッジョーレ島」は、ベネチアを形成する118ある島の一つ。橋での連結はなく、移動にはヴァポレットを利用します。
島のほとんどを占める「サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会」は、水辺の貴婦人と呼ばれ、気品に満ちた佇まいで訪れる人を魅了します。壁に飾られたティントレットの『最後の晩餐』と『マナの収集』、高い鐘楼からの眺めは必見。
住所 | Isola San Giorgio Maggiore, Venezia |
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電話番号 | +39 041 522 7827 |
営業時間・定休日 | 4月~10月9:00~18:30(11月~3月は~17:00) |
料金 | 5ユーロ |
アクセス | ヴァポレットサンジョルジョ停留所から徒歩1分 |
インスタ映えにピッタリ「ブラーノ島」
カラフルな街並みがキュートな「ブラーノ島」は、ベネチア本島とはまた趣が違ってメルヘンの世界に迷い込んだかのよう。繊細な優雅なレース編みの産地としても有名で、女性観光客にとくに人気の島です。
住所 | Burano, Venezia |
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電話番号 | |
営業時間・定休日 | |
料金 | |
アクセス | ヴァポレットブラーノ停留所 |
ベネチアでおすすめのグルメスポット3選!
グルメの国イタリアにあるべネチアは、おすすめのレストランやカフェもたくさんあります。地元の人にも人気の、ベネチアでおすすめのグルメスポット3店をご紹介します。
記念日にもおすすめ「リストランテ アレ コローネ」
ベネチアの4つ星ホテルの中にある「リストランテ アレ コローレ」は、料理、サービス、雰囲気どれをとっても文句のつけようがない超高級レストラン。値段は高いですがそれだけの価値はあります。
住所 | Castello, Campo Della Fava, 5527 30125 Venezia, Italy |
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電話番号 | +39 041 523 2222 |
営業時間・定休日 | ランチ12:00~14:00 ディナー19:00~23:00 |
平均予算 | 125ユーロ |
アクセス | リアルト橋から徒歩2分 |
おしゃれなカフェならここ「インプロンタ カフェ」
イタリアのグルメ雑誌にも紹介されている人気レストラン「インプロンタ カフェ」。新鮮なアドリア海の魚介類を使った料理が人気です。店内はモダンでおしゃれですが、ランチタイムやディナータイム以外はバールとしても営業しているので気軽に立ち寄ることができます。
住所 | Calle dei Preti, 3815, 30123 Venezia VE, Italy |
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電話番号 | +39 041 275 0386 |
営業時間・定休日 | 月~金7:00~24:00 土8:00~翌1:00 日曜定休 |
平均予算 | 30ユーロ |
アクセス | サンマルコ広場からリアルト橋経由で徒歩約20分 |
静かに食事したい時に「アンティカ トラットリア ポステ ヴェーチェ」
ベネチア一の老舗トラットリア「アンティカ トラットリア ポステ ヴェーチェ」は、魚市場の目の前。元は郵便局だった建物も趣があり、落ち着いた雰囲気の中で食事ができます。
住所 | San Polo 1608, Venezia |
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電話番号 | +39 041 721 822 |
営業時間・定休日 | 12:00~15:00、19:00~22:30 火曜定休 |
平均予算 | 40ユーロ |
アクセス | ヴァポレットリアルトメルカート停留所から徒歩2分 |
ベネチアでおすすめの買い物スポット2選!
ベネチアでは観光のほかに、買い物も楽しみの一つです。ベネチアで買い物が楽しめる、とっておきのスポットはこちらです。
新鮮な野菜や果物が味わえる「リアルト市場」
お土産に、というわけにはいきませんが、ベネチアならではの新鮮な魚介類、野菜や果物を買うことができるのが「リアルト市場」。地元の人の食生活を支える活気あふれる市場では、ベネチアの別の一面を垣間見ることができて興味深いです。
住所 | Campo della Pescheria,San Polo, Venezia |
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営業時間・定休日 | 7:00~14:00 日月定休 |
アクセス | ヴァポレットリアルトメルカート停留所すぐ リアルト橋のたもと |
ガラスショップが並ぶ「ムラーノ島」
ベネチアングラス製造の島として知られる「ムラーノ島」には、ガラス博物館やベネチアングラス製作を見学できる工房があり、ガラス好きにはたまらない観光スポット。もちろん正真正銘、本物のベネチアングラスを買うこともできます。
住所 | Murano, Venezia |
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アクセス | ヴァポレットコロンナ停留所下船 |
ベネチア旅行に必要な観光日数や治安は?
ベネチアは、定番観光スポットを駆け足で観光するだけなら1日でも事足りますが、せっかくの世界遺産、それではあまりにもったいないです。数々の歴史的建築物を堪能しつつ、ムラーノ島やブラーノ島まで足を延ばすなら、2日は欲しいところです。
ベネチアのホテルはほかのイタリアの観光地に比べてかなり高いですが、泊まってでも観光する価値は十分にあります。ベネチアは、凶悪事件は多くありませんが、やはり観光客を狙ったスリや置き引きは多いです。とくにカーニバルの時期は、一瞬たりとも気を抜かないようにしましょう。
ベネチアの人気スポットを観光しよう!
年々水位が上がり、いずれ水没は免れないと危惧されているベネチア。サン・マルコ広場が水浸しになっているニュース映像を見るたびに、あながち杞憂でもないのかもしれないと考えさせられます。
ベネチアにはここでご紹介した以外にも、まだまだ隠れた人気スポットがたくさんあります。ベネチアが永遠に失われてしまう前に、ぜひベネチアを訪れて、素晴らしいベネチアを堪能してください。