ベトナムの治安は悪い?安全?ホーチミンの旅行や観光での危険度も解説
ベトナムは東南アジアに位置する国です。イメージで治安が悪いと思う人もいるでしょう。しかし、ベトナムは訪れてみると治安が安定していると感じることも多々あります。ホーチミンやハノイなどの人気観光地の治安やベトナム観光で置きやすい危険などについて紹介します!
目次
ベトナム旅行をする前に知っておきたい治安状況
年々観光客が増えているベトナムは、今とても注目されている国の1つです。ホーチミンやハノイ、ダナンなどの都市は特に人気があります。
インフレが進み、物価も上がっているベトナムですが、それでも人気がある観光地のため賑わっています。観光だけでなく、ビーチリゾートを堪能することも可能です。
今回は、大人気のベトナムの治安やホーチミンなどの観光地での危険情報について紹介します。
ベトナムとはどんな国?
正式名称は「ベトナム共和国」です。首都はハノイで最大都市はホーチミンです。ASEANに加盟し、カンボジア、中国、ラオスが隣国です。
人口は約9500万人で民族が多い国でもあります。多くの宗教を認めている国でもあり、国民の大半が仏教を信仰していますがカトリック、プロテスタント、イスラム教、ヒンドゥー教を信仰する人もいます。
日本との関係も濃厚で、特に有名なのが「ホンダ」です。ベトナムはバイク社会でホンダのバイクを愛用する人が多くいました。現在でもホンダ、ヤマハ、スズキなどの日本企業が根強い任kにを誇っています。
ベトナムの言語
ベトナムではベトナム語が使われています。中国語やロシア語、フランス語が話せる人もいます。また、ホテルやレストラン、観光地では英語が通じることも多いでしょう。
最近のベトナムは教育に英語を入れることが多くなり、観光客相手に英語で会話できる人も増えているのです。そのため、英語が話せたら観光で困ることはあまりないでしょう。
ベトナムの通貨
ベトナムの通貨は「ドン」です。2019年12月現在、1ドン0.0047円です。日本でも空港や銀行で両替することができます。
昔は、アメリカドルも日本円も使える場所が多々あったのですが、現在はドンでの支払いが推奨されています。
ベトナム政府による推奨のため、ドンへの両替はしていたほうがいいでしょう。
外務省発表のベトナムの危険度
2019年12月現在、ベトナムの治安は良好です。全土において危険レベルは出されていません。サッカーワールドカップの予選が行われたときには、騒動になる可能性が示唆されていました。
また、感染症危険情報も今のところありませんが、ジカウイルスやはしか、風疹、デング熱の流行が見られることもあるので十分に注意してください。
さらに、ベトナムは台風被害が起きることもあります。渡航のときには治安及び、災害や感染症情報にも注目しましょう。
ベトナムは女性の一人旅でも安心?
ベトナムでは、比較的治安が安定しているので女性の一人旅も可能です。女性の一人旅向けのパックを準備している旅行会社もあるでしょう。
しかし、どこに行くにも女性の一人旅は目立ちます。一人参加ができるツアーなどに申し込んで、安全を高めるのもおすすめです。
ベトナムの都市別の治安状況
全土において治安は不安視されていないベトナムですが、都市別にみるとどうでしょうか。ベトナムの中で治安が悪いと言われる場所が存在する可能性もあります。
都市別の治安をチェックして、危険情報や安全性が高い情報を取り入れていきましょう。観光地の治安も紹介します。
ホーチミン
ホーチミンは、ベトナム内でも人気の観光エリアです。観光客が1番多い都市でもあるでしょう。ホーチミンの治安は基本的にとてもよく安全な観光が可能です。夜になっても賑やかで観光客で溢れています。
しかし、売春や偽ガイド、スリやひったくりという被害も起きています。そのため、安全ではあるものの、それなりの注意も必要ということです。
人がとても多いので、観光客狙いの犯罪が起きることも稀ではありません。ただ、女性の一人旅ができるエリアでもあるためホーチミンの人気は年々上がっています。
ホーチミンで注意したいエリア
ホーチミンには1区という観光に適した場所がありますが、2区~8区は治安が悪いと言われています。空き巣やひったくり、強盗、麻薬の密売、睡眠薬強盗が行われています。観光地とは違う雰囲気にも溢れているので近づかないことです。
また、チョロンという中華街も治安が悪い場所です。スリやひったくり、強盗、恐喝が起きています。さらに、ファングーラオも治安が悪いでしょう。いかさま賭博に誘われて金品を奪われることがあります。
また、麻薬や売春、暴力事件などもあるのでホーチミンであっても注意してください。グエン・フエ通りやドン・コイ通りではひったくりも多発しています。
ダナン
ダナンはベトナムのリゾート地なので観光客に人気があります。とても穏やかなエリアで治安は良いと言われています。ダナンで怖い思いをした人は少ないでしょう。
ただし、ビーチなどでの盗難事件は起きています。置き引き被害などが多発しているので荷物への危機管理はきちんとしておくことをおすすめします。
さらには、詐欺やぼったくりなどもあるので、優しく話しかけてくる人にも注意してください。特にタクシーを利用したときはぼったくられることも多いでしょう。
ダナンで注意したいエリア
ダナン大聖堂付近は、観光客がたくさんいます。治安が悪いわけではないものの、スリなどのトラブルは起きています。また、コン市場とハン市場では人が密集しているので窃盗に気をつけてください。
また、ビーチやホテルでの置き引きも発生しています。ほとんどの場所で安全性が高いダナンではありますが、観光客が多い分、持ち物の管理を怠らないことが大事です。
ハノイ
首都ハノイの治安は基本的に良好です。しかし、バイクで近づいてきた人からのひったくりや、買い物をした後のお釣りの詐欺、両替詐欺などが起きています。最近はドンしか使えなくなっているのでドンに慣れていないために詐欺被害に遭うこともあるでしょう。
また、タクシーによるぼったくりも起きています。倍の金額を請求されることもあるので注意してください。
ハノイで注意したいエリア
ハノイの中で治安が悪いと言われているのは旧市街です。ナイトマーケットがあり、人が混雑しているためスリが多発しています。バッグの紐を切られて奪われることもあるので、スリ目的で行動している人もいるということです。
また、ホアンキアム湖では、物売りがいます。しつこく声をかけて買うしかない状況になるように仕向けられることもあるでしょう。中には、写真を撮って料金を請求されるというトラブルもあります。
プクタンという川沿いのエリアも危ないので注意してください。ハンガイ通りとおりやキムマー通りなども窃盗が多く危険です。また、ハノイはバイクも多く交通にも危険性があることを考えておきましょう。
ベトナムの観光客をターゲットにした犯罪
ベトナムの治安は、アジアだけでなく世界的に見ても良いと言えます。そのため、殺人や誘拐などの極悪な犯罪に関しては、強い心配をしなくても良いでしょう。
しかし、ベトナムに観光に行ったことで、何かしらの被害に遭っている人もいます。観光客が被害者になりやすいトラブルについて紹介します。
スリ
スリは、人が多い場所で行われることが多いでしょう。大型ショッピングモールや、観光地です。また、長距離バスの中でもスリが起きています。
集団でスリをする人もいて、いつのまにか人に囲まれており、気づいたら金品がなくなっているということもあります。1人の女性が近づいてきて気をとられていると違う人物から財布を奪われていることもあるでしょう。
日本語で近づいてくる人でスリを行う人もいるので注意してください。スリは、ホーチミンやハノイで多発しています。
ひったくり
ベトナムはバイク社会です。バイクで後ろからひったくりをされることもあります。ひったくり被害に合わないようにショルダーバッグを持っていても、バッグを持たれて引きずられるという被害も起きています。
さらには、タクシーの乗り降りのときにバイクで近づいてきた人物から荷物を奪われたという人もいます。ひったくりは意外と多く起きていると思いましょう。
ぼったくりタクシー
タクシーは、通常料金の倍以上を請求してくるぼったくりがいます。メーターを改造しているタクシーもいて、どんどんメーターが上がってとても高い料金を請求されることもあるでしょう。
タクシー運転手に話しかけられ、強引に乗せられたタクシーがぼったくりだったということもあります。タクシーは、「VINASUN」や「MAILINH」を利用してください。
アプリで呼ぶことも可能なので、安全に利用できる方法をとりましょう。
両替のごまかし
ベトナムでドンに両替をするときに、レートをごまかす人もいれば、紙幣を少なく渡されたという人もいます。100ドルを両替しようと渡したところ、95ドル分のドンしか渡してくれないごまかしもあります。
機械に打ち込むときから、少なめの金額で打ち込み、あたかも全てを両替したようにしてくるのです。空港などの信用できそうな場所でもこのようなごまかしは起きています。
両替したときは、きちんとレシートをもらい、確認してください。ごまかしている場合はレシートをくれないこともあるので、レシートは請求しましょう。
自称ガイドの客引き
ベトナムには、自称ガイドがたくさんいます。勝手についてきて勝手に案内してお金を請求してくることがあります。自称ガイドには、子供がいることもあり子供も詐欺に加担しているのです。
中には、親切を装って、「ベトナムは危ないから案内してあげる」などのように言い、頼んでもいない場所に連れていかれては高額なガイド料を請求された観光客もいるのです。
自称ガイドがついてこようとしたときには、「いらない。」とはっきり断ってください。
薬物
ベトナムは治安が良い国ですが、薬物に関しての治安は悪いと言えるでしょう。ベトナムは薬物を使用している人がたくさんいます。また、ベトナム国内には何百種類という多くの薬物が流出しているのです。
ダナンでは、外国人観光客がベトナム人と薬物を使用していたところが警察に見つかり、逮捕されています。
日本よりも流出している薬物ですが、現地の人に誘われてもしないことです。
ベトナム旅行を安全にするための注意点
ベトナムは、治安が悪い国ではありません。安全な旅行ができるかは自分次第の国です。気をつけることで治安が良い素敵な国と感じることができるでしょう。
ベトナム旅行を安全に行うには、どこに注意したらいいのかについて紹介します。
荷物から目を離さない
スリや置き引きが多いため、荷物からは離れないようにしましょう。ビーチに行くときには、貴重品は持っていかないようにしたり、防水パックなどを利用して常に自分で持っておきましょう。
また、荷物の量を少なめにして、タクシーでの乗り降りのときにも手から離さないようにしてください。
人気のない場所には行かない
ベトナムでは、強盗事件や誘拐事件も起きています。そのため、人があまりいない場所には行かないようにしてください。
基本的には治安はいいものの、警戒心をなくさないでください。小さな子供と一緒に旅行する人や、一人旅を予定している人は、より人気のない場所は避けましょう。
日本語で近付く人に注意
ベトナムの自称ガイドで詐欺をする人は日本語で話しかけてくることが多々あります。また、日本語で話しかけて仲良くなり、食事を一緒にしたところで睡眠薬強盗に遭うという被害もあります。
日本語で近づいてくる人には、詐欺の要因が高いと思って注意してください。何かに誘われてもきっぱりと断りましょう。
外でお金を数えない
両替したときなどは、その場でお金を数える必要がありますが、ショッピング途中などに歩きながらお金を数えるのは危険です。
お金があるのをチラつかせると、スリやひったくりに遭う可能性が高くなるでしょう。お金の存在は隠してください。
鞄やスマホは歩道側に持つ
ベトナムでは、スマホやカメラを盗む人もいます。スマホを持って歩いていると、バイクからひったくられることもあるでしょう。
バッグもひったくられる可能性が高いので、車道側に持つと危険です。歩道側に持ち、人と人でバッグを挟むようにしてください。バッグの上から洋服を着るのもおすすめです。
バッグをひっぱられて抵抗し、骨折などの負傷を負った人もいます。最初からひったくり対策をして怪我のない旅行にしてください。
ベトナムの治安を意識して安全に観光しよう!
ベトナムは治安が良いからこそ世界的にも注目され観光客も増えているのでしょう。凶悪な犯罪は確かにとても少ない国です。
しかし、スリやひったくり、自称ガイドやタクシーによるぼったくりなどは多発しています。ベトナムでより穏やかな時間を過ごすためにも、万全の対策をして旅行に行きましょう!