湯殿山神社のご利益は?山形のパワースポットの御神体・お守りも紹介
山形屈指の霊場として有名な出羽三山の湯殿山にある湯殿山神社は、様々なご利益パワーを深い自然の中で受け取ることができる人気パワースポットです。今回は、湯殿山神社のご利益や謎めいた御神体などを紹介します。湯殿山神社のご利益が気になる人は、ぜひ注目してください。
目次
湯殿山神社のご利益は?御神体やお守りについても紹介!
山形の出羽三山の1つ「湯殿山」に社を構えている湯殿山神社は、古くから修験者からも愛されてきたパワースポットです。その山から見下ろす爽快な絶景や独特のルールがある御神体、魅力的な御朱印でも、山形の観光客を惹きつけているのです。
今回は、そんな山形の人気パワースポット「湯殿山神社」の御神体の謎やご利益、御朱印や見どころなどについて確認しましょう。
ご利益の前に!湯殿山神社とはどんな神社?
山形屈指の霊峰の三服に存在しているパワースポット「湯殿山神社」では、自然と一体になる不思議な感覚を楽しめるでしょう。以下では、神秘のパワースポット湯殿山神社の基礎情報に触れていきます。
山形県鶴岡市にある出羽三山の1つ
山形県鶴岡市のパワースポット「湯殿山神社」は、地域の山岳信仰の中心である出羽三山に、羽黒山と月山と共に数えられている湯殿山にあるパワースポットです。出羽三山にはそれぞれに神社が存在しており、3つの神社は出羽三山神社と呼ばれています。
古くから山々を信仰の対象としてきた修験者たちが、修行を行ってきた出羽三山。現在も修験者たちが修行として入山しており、毎年8月には出羽三山神社と羽黒山修験本宗で、1週間山にこもり続ける厳しい修業が行われています。
江戸時代からパワースポットとして全国的に有名となり、先祖供養のために入山する「講」が大流行したのです。また、当時の多くの参拝客の協力によって、湯殿山には「供養塔」が建てられました。
湯殿山神社の御神体について
山形の湯殿山神社には、創建当初から御神体が安置されているとされています。しかし、その姿形は、現在までどの記録にも残されていません。実は、湯殿山神社には、御神体について尋ねたり、一切語ったりしてはいけないという厳しいルールがあります。
現在も参拝するにはお祓いを受け、裸足となる必要がある湯殿山神社は、神聖な山岳信仰の地です。そのため、神様が宿る御神体の神秘的な力への悪影響を避けるために、あまり多くの人の目に触れないようにされてきました。
江戸時代に湯殿山神社に訪れ、御神体を見たとされる有名な俳人松尾芭蕉は、湯殿山神社の御神体のミステリアスさを表現する句を残しています。御神体の姿が気になる人は、ぜひ実際に湯殿山神社を参拝してみてください。
湯殿山神社のご利益・お守り・御朱印を紹介!
山形に連なる山岳信仰の山々「出羽三山」の、1つである湯殿山に1876年に創建された湯殿山神社。嬉しいご利益や健康運を上げてくれるお守り、かっこいい御朱印などでも注目を浴びています。
以下では、パワースポット湯殿山神社のお守りやご利益、御朱印についてそれぞれ具体的に取り上げましょう。
湯殿山神社のご利益は?
湯殿山神社の主なご利益は、家内安全と病気平癒、五穀豊穣とされています。主な祭神は大山祗命と大己貴命、少彦名命の3柱であり、それぞれの神がこれらのご利益をもたらしているのです。
夫婦神のイザナギとイザナミから生まれたとされる大山祗命は、山を守護する神として祀られています。また、苦難を何度も乗り越え国造りを果たしたとされる大国主命の、青年期の姿とされる大己貴命は、五穀豊穣のご利益を授けてくれる神です。
さらに、その小ささから一寸法師のモデルにもなったとされる「少彦名命」は、大国主命の国造りに協力した神とされています。病気平癒や守護のご利益の力が特に強い神とされています。
湯殿山神社のお守りは?
謎めいた御神体で注目を浴びている山形のパワースポット湯殿山神社では、薬や医療を司る神々を祀っています。また、子授けのパワーがあるとされる願い牛が、参道に安置されているのです。
そのため、病気平癒や安産、子授けなどのご利益に与ることができるお守りが、多数販売されています。中でも、出羽三山にある各神社でも販売されている癌封じのお守りは、淡く優しい色合いの鶴の刺繍で人気を集めているのです。
また、安産と多産を象徴する動物である犬の刺繍が施された、子授けのお守りも大人気となっています。また、湯殿山が属する出羽三山の公式HPでは、「ねがい結びお守り」のオンライン購入が可能です。
修験者が魔除けとして好んできた格子柄のモダンなお守りで、5色の色から選べます。山の奥深くにある湯殿山神社に足を運ぶことが難しい人は、ぜひネットで気軽に購入してみてください。
湯殿山神社の御朱印は?
湯殿山神社では、他の神社と同様に御朱印を希望者に授与しているのです。御朱印の申し込みは授与所で受け付けています。湯殿山神社と他の出羽三山の神社では、御朱印は見開きページ全体に大きく書かれるのです。
そのため、御朱印帳を持参する場合は、見開きページが残っているかしっかり事前確認しましょう。見開きページの中央に、朱色の「出羽三山湯殿山霊場」の大きな印が押され、力強い印象のある湯殿山神社の御朱印。
湯殿山神社の授与所では、オリジナル御朱印帳も購入可能です。ネイビーカラーを基調にしたその御朱印帳の表紙には、三神合祭殿と羽黒山にある五重の塔がリアルに描かれています。ちなみに、他の出羽三山の神社でも、同様の御朱印帳を販売しています。
湯殿山神社のご利益以外の見どころ4選!
現在も地元山形の信仰の支えとなっている湯殿山神社ですが、明治期には鳥居が焼失しています。しかし、多くの修験者や参拝客からの支援を受け、大正4年には荘厳な鳥居が元通りに再建されたのです。
以下では、そんな多くの人から愛されている湯殿山神社で注目すべき、ご利益以外の見どころを4つ紹介します。
自然豊かな景色が広がる「湯殿山」
湯殿山神社の大きな見どころには、絶景で多くの参拝客を魅了している神秘の山「湯殿山」が挙げられます。高さ約1,500mの湯殿山は、地元の修験者たちが修行に訪れる霊場です。
古くから湯殿山自体が信仰の対象となってきたことから、湯殿山神社には社殿がありません。湯殿山は治癒や子授けのパワーを持つ山として有名であり、伊達政宗の母義姫や、最上義光などの歴史に登場する人物たちも、湯殿山に祈願したとされています。
湯殿山神社がる三腹からは、豊かな自然に囲まれている山形鶴岡市街を一望できます。ちなみに、湯殿山にはスキー場があり、冬シーズンには湯殿山の景色と雪のアクティビティを同時に楽しめるのです。
滝の行をする行者が多い「御神滝」
湯殿山に鎮座している湯殿山神社には、山の奥に「御神滝」が流れています。神聖な湯殿山の湧き水が、滝となってダイナミックに流れている様子からは、浄化のパワーを受け取ることができるでしょう。
長年修験者たちの滝行の場としても使用されており、一般人も予約を入れてルールをしっかり守れば滝行を体験できます。真夏でもかなり冷たい水が流れているので、滝行体験に挑戦する場合は体調管理をしっかりと行ってください。
また、御神滝を御神体として祀っている御滝神社も、おすすめの見どころスポットなので、忘れずに参拝しましょう。ちなみに、御神滝の流れる水は下流の岸にある13ヶ所の社にも到達します。その13カ所の社を巡って参拝することは、「お沢駆け」と呼ばれているのです。
裸足で御祓いを受けてから入れる「湯殿山神社本宮」
湯殿山神社には社殿がありませんが、湯殿山の清らかなパワーに満ちた見どころスポット「本宮」があります。本宮は湯殿山神社で特に需要な場所なので、入るにはお祓いを受け、裸足になる必要があるので注意してください。
本宮には手水舎や子授けの力があるとされる願い牛の石像などが、設置されています。奥には湯殿山神社の御神体も安置されているのです。しかし、御神体があるエリアは撮影禁止となっているので、御神体が気になっても写真は撮らないようにしましょう。
本宮は山の風が吹き抜ける爽やかなスポットでもあるので、ぜひ清浄な湯殿山の風を胸いっぱいに吸い込んでみてください。
秋におすすめ「美しい紅葉」
赤や黄色に色づく広大な紅葉の景色も、湯殿山神社の見どころの1つでしょう。秋の紅葉の名所としても名高い湯殿山神社。秋の季節には、見事な紅葉の鑑賞を目当てに、多数の観光客が集まります。
シーズン中には、燃え上がるように真っ赤に色づく紅葉が山一面に広がり、その中で明るい朱色の鳥居が存在感を発揮しているのです。山の麓から湯殿山神社に続く参道でも、圧巻の山の紅葉の景色を堪能できます。
鳥居の前で紅葉の絶景を撮影した後は、ぜひ帰りの道中でも山の紅葉の景色をしっかり目に焼き付けてみてください。
湯殿山神社への参拝の注意点は?
出羽三山に数えられる霊峰湯殿山の奥にある「湯殿山神社」に参拝する際には、いくつかの点に注意しましょう。以下では、湯殿山神社の参拝の際に気を付けたいポイントについて、詳しく取り上げたいと思います。
冬の時期は参拝できない
豪雪地帯である山形の湯殿山は、冬季には数メートルもの積雪があります。参道も凍結して車がスリップする危険性が高まるため、冬季中は参拝不可能となっているのです。
冬季には出羽三山の月山にある神社も閉鎖となります。月山と湯殿山の神社に祀られている神々は、出羽三山で唯一冬季も参拝可能な、羽根黒山の「出羽三山神社」の「三神合祭殿」に冬季中合祀されているのです。
冬季中に湯殿山神社の神に手を合わせたい場合は、ぜひ羽黒山の出羽三山神社に訪れてみてください。
湯殿山神社の開山時期はいつ頃?
安全確保の観点から、11月初旬頃から閉鎖されてしまう湯殿山ですが、4月の下旬から開山します。しかし、開山直後は山の中の参道に残っている雪で滑ることもあるので、歩きやすい靴と動きやすい服装で参拝するようにしましょう。
また、本宮へ行く前に必ず受けなくてはいけないお祓いには、1人500円の初穂料がかかります。本宮では裸足での参拝もルールとなっているので、着脱しやすい靴を選ぶこともスムーズな参拝のために重要です。
湯殿山神社へのアクセス
湯殿山神社には、車やバスなどでのアクセスがおすすめです。車でアクセスする場合は、国道112号線か六十里越街道を30分ほど走り、湯殿山前にある有料道路に入りましょう。有料道路をまっすぐ終わりまで進むと、湯殿山神社が見えてきます。
神社の敷地内に車で入ることはできないため、必ず湯殿山神社前にある「参籠所駐車場」に車を停めるようにしましょう。駐車場からは有料シャトルバスが発着しており、シャトルバスで5分ほど進むと、湯殿山神社に到着します。
ちなみに、有料道路の料金は普通車が400円、大型車両が1,400円です。また、シャトルバスは往復で約300円の乗車賃がかかるので、注意しましょう。
また、鶴岡駅からバスでアクセスしたい場合には、週末と祝日、夏季に限定運航している鶴岡観光シャトルバスの利用をおすすめします。所要時間は約2時間で、片道料金は約2,000円です。
住所 | 山形県鶴岡市羽黒町手向手向7 |
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電話番号 | 0235-54-6133 |
営業時間・定休日 | 4月下旬から11月上旬 8:15~16:00 冬季閉鎖 |
アクセス | 鶴岡駅からバスで1時間25分 |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL |
湯殿山神社でリラックスしながら神秘の力を感じてみよう
今回は、湯殿山神社のお守りやご利益、自然豊かな見どころなどを細かく紹介しました。修験者が厳しい修行を行う出羽三山の1つ、湯殿山を祀るパワースポットの湯殿山神社では、自然体のまま神秘的なご利益パワーを感じられるでしょう。
湯殿山神社やパワースポットに関心がある人は、ぜひ山形でのパワースポット巡りのルートに湯殿山神社を入れてみてください。