蔵王で観光!宮城・山形にまたがる蔵王エリアのおすすめスポットを紹介
東北地方の蔵王エリアは、温泉やスキー場があるため冬の観光地として人気があります。しかし、標高1,000メートル以上の高台から美しい自然を楽しめる景勝地や文化施設は、春や夏場の観光にもおすすめです。蔵王エリアのおすすめ観光スポットをまとめてみました。
目次
宮城・山形にまたがる蔵王エリアのおすすめ観光スポットを紹介
東北地方の宮城県・山形県の県境には、蔵王連峰(ざおうれんぽう)と呼ばれる活火山の連なりがあります。
標高1,000メートル以上の山頂から見渡す眺めは最高。周辺には温泉やスキー場などの施設もあり、リゾート地として非常に人気があります。
そこで今回は、宮城・山形にまたがる蔵王エリアのおすすめ観光スポットをまとめてみました。東北観光に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
蔵王のおすすめ観光スポット【自然】
蔵王観光といえば、多くの方は冬場のゲレンデをイメージすることでしょう。しかし、蔵王連峰周辺は豊富な自然に恵まれており、春や夏場の観光にもおすすめです。
まずは、宮城・山形にまたがる蔵王エリアの観光におすすめな景勝地を見ていきましょう。
五色沼とも呼ばれる「御釜」
御釜(おかま)は、宮城県の蔵王町・川崎町の境界付近に広がる巨大な火口湖です。直径約300メートル。水深は20~60メートル程度。エメラルドグリーンの湖面は天候によって様々な色に変化するため、「五色沼」と呼ばれることもあります。
駐車場から展望台まで徒歩数分。近くに売店があるので、休憩時に重宝します。ちなみに、御釜の水は強酸性なので泳ぐことは出来ません。
4月下旬~11月上旬の午前5時~午後7時の時間帯には、蔵王町の公式サイトで御釜のライブ映像を閲覧できます。事前にチェックしておくと良いでしょう。
住所 | 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地内国有林内 |
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電話番号 | 0224-33-2215(蔵王町農林観光課) |
営業時間・定休日 | 4月下旬から11月上旬ならいつでも観光可能 定休日:11月上旬~4月下旬の期間中は、 蔵王エコーライン・ハイラインが冬期通行止め |
料金 | 蔵王ハイラインの通行料金 二輪自動車:390円 軽・小型・普通自動車:550円 マイクロバス、路線バス:1,340円 その他(大型バス):2,190円 大型貨物自動車:2,190円 |
アクセス | 東北自動車道「村田IC」または「白石IC」から車で約1時間 |
公式URL | http://www.zao-machi.com/31 |
宮城県内最大級「平沢弥陀」
平沢弥陀の杉(ひらさわみだのすぎ)は、蔵王町立平沢小学校の北西数百メートルほどの場所に立っている巨大な杉の木です。樹高約45m、幹周り約10m、樹齢約900年。宮城県の天然記念物に指定されています。
奥州藤原氏が丈六阿弥陀堂(じょうろくあみだどう)を祀った際に、お堂の参道並木として植樹したものの名残と言われています。
多くの杉は江戸~明治の時代に伐採されたため、現在ではこの一本が残るのみ。歴史ある古木を見ていると、思わず手を拝みたくなるほどの神々しさを感じます。
住所 | 宮城県刈田郡蔵王町 刈田郡蔵王町平沢字丈六78-1 |
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電話番号 | 0224-33-2328(蔵王町教育委員会) |
営業時間・定休日 | いつでも観光可能 定休日:無し |
料金 | 無料 |
アクセス | ミヤコーバス「平沢バス停」から徒歩15分 |
公式URL | http://www.zao-machi.com/1113 |
自然や野鳥の生態が学べる「ことりはうす」
宮城県蔵王野鳥の森自然観察センター「ことりはうす」は、遠刈田温泉の近くにある施設です。自然保護の大切さを多くの人に認知してもらうため、1994年(平成6年)に開かれた「全国野鳥保護の集い」に合わせて開館しました。
蔵王エリアに生息している動植物・野鳥を紹介する展示物が館内にあるだけでなく、本物の野鳥を双眼鏡で観賞できる観察室も完備されています。
ことりのブローチやツリーなどの小物が販売されていて、お土産におすすめです。
住所 | 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉上ノ原162-1 |
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電話番号 | 0224-34-1882 |
営業時間・定休日 | 9:00~16:30 定休日:月曜(休日を除く)、休日の翌日(土日祝日を除く)、 12月28日~1月4日 |
料金 | 350円 ※高校生以下は無料 |
アクセス | 東北自動車道「村田IC」または「白石IC」から車で30~40分 |
公式URL | http://mifi.main.jp/kotori/ |
蔵王を一望できる「駒草平」
駒草平(こまくさだいら)は、蔵王エコーライン沿いにある展望台です。標高約1,300メートルの高台からの展望に定評があり、蔵王連峰や不帰の滝などの壮大な景観を楽しめます。
また、周辺は高山植物のスポットとしても大人気。夏場にはコマクサが咲き誇り、秋には紅葉が広がります。
冬場には道路が通行止めになりますが、春・夏・秋の季節には蔵王の絶景を見に行ってみてください。
住所 | 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地内 |
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電話番号 | 0224-33-2215(蔵王町農林観光課) |
営業時間・定休日 | 4月下旬から11月上旬ならいつでも観光可能 定休日:11月上旬~4月下旬の期間中は、 蔵王エコーライン・ハイラインが冬期通行止め |
料金 | 無料 |
アクセス | 遠刈田温泉から車で約30分 |
公式URL | http://www.zao-machi.com/531 |
3つの滝を眺められる「滝見台」
滝見台(たきみだい)は、蔵王エコーライン沿いにある展望台です。海抜約700メートルの地点にあり、三階滝・不動滝・地蔵滝の3つを同時に観賞できます。
中でも、落差181メートルの三階滝は「日本の滝百選」にも選ばれたおすすめの観光名所。夏が終わると辺りは紅葉に包まれ、四季の移り変わりも楽しめます。
住所 | 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地内 |
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電話番号 | 0224-33-2215(蔵王町農林観光課) |
営業時間・定休日 | 4月下旬から11月上旬ならいつでも観光可能 定休日:11月上旬~4月下旬の期間中は、 蔵王エコーライン・ハイラインが冬期通行止め |
料金 | 無料 |
アクセス | 遠刈田温泉から車で約10分 |
公式URL | http://www.zao-machi.com/510 |
蔵王のおすすめ観光スポット【歴史】
蔵王連峰は、昔から東北地方で神聖視されてきた地域です。険しい山頂付近は密教徒の修験道の地として最適な環境。「蔵王」という名称も、蔵王権現が祀られたことに由来しています。
蔵王エリアには景勝地以外にも文化的な観光スポットがあり、教養を高めたい方におすすめです。ここでは、蔵王エリアにあるおすすめの歴史的観光スポットを見ていきましょう。
真田家ゆかりの史跡「白石城」
白石城(しろいしじょう)は、白石駅近くの益岡公園内にある史跡です。残っている資料が少ないため正確な建築年代は不明ですが、関ヶ原の戦い後、約260年に渡って伊達家の重臣・片倉氏の居城として活用されていたと伝えられています。
真田幸村の三女・阿梅(おうめ)が片倉氏の後室となったこともあり、真田家ゆかりの観光地としても人気。現在の白石城の天守閣は1995年(平成7年)に復元されたものですが、周辺の街並みを見下ろせば殿様気分を楽しめます。
住所 | 宮城県白石市益岡町1-16 |
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電話番号 | 0224-24-3030 |
営業時間・定休日 | 4月~10月:9:00~17:00 11月~3月:9:00~16:00 定休日:12月28日~12月31日 |
料金 | 一般:400円、小学・中学・高校生:200円、未就学児:無料 |
アクセス | 東北自動車道「白石IC」から車で約10分 |
公式URL | http://www.shiro-f.jp/shiroishijo/index.html |
昔ながらの山道が保存されている「旧羽前街道」
旧羽前街道(きゅううぜんかいどう)は、蔵王町宮から笹谷峠へ続く道です。平安時代頃から使われている歴史的な古道で、一部の区間ではアスファルトではなく山道のままになっています。
道中の四方峠には展望櫓があり、絶景を楽しめます。夏の夜に肝試しに訪れる方もいますが、日没後は本当に辺りが真っ暗になるので注意してください。
住所 | 宮城県刈田郡蔵王町大字平沢 広域農道コスモスライン |
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電話番号 | 0224-33-2328(蔵王町教育委員会) |
営業時間・定休日 | いつでも観光可能 定休日:無し |
料金 | 無料 |
アクセス | ミヤコーバス「平沢バス停」から車で10分 |
公式URL | http://www.zao-machi.com/1107 |
蔵王のおすすめ観光スポット【レジャー】
標高1,000メートル超の山々が連なる蔵王連峰では、雄大な自然を活かしたアクティビティが大人気です。夏の登山、冬のスキーなど、四季折々の景観を楽しみながら体を動かせる魅力があります。
ここでは、蔵王観光時におすすめのレジャースポットを見ていきましょう。
夏はトレッキング冬はスキーが楽しめる「蔵王連峰」
宮城県・山形県の両方にまたがるように広がっている蔵王連峰は、東北地方屈指のレジャースポットです。夏前後には多くの観光客がトレッキング(山登り)に訪れます。
春先には新緑が芽吹き、秋には紅葉が広がる美しい自然。最高峰の熊野岳(1,840メートル)から見渡す眺望は、一度見たら人生観が変わるほどのスケールです。
近くにはゲレンデコースもあり、冬になると樹氷が立ち並ぶファンタジーのような環境でスキーを楽しめます。春夏秋冬、どの季節でもアクティビティを行えるのが蔵王連峰の魅力です。
住所 | 山形県山形市蔵王 |
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電話番号 | 0224-22-1321(白石市商工観光課) |
営業時間・定休日 | いつでも観光可能 定休日:無し |
料金 | 無料 |
アクセス | 山形蔵王ICから車で30分 |
公式URL | http://www.city.shiroishi.miyagi.jp/site/kanko/1473.html |
ファミリーにおすすめ!「国営みちのく杜の湖畔公園」
国営みちのく杜の湖畔公園(こくえいみちのくもりのこはんこうえん)は、自然豊かな釜房湖の傍に作られた巨大な公園です。
キャンプ場を擁する「北地区」、森林地帯が広がる「里山地区」、ボート乗り場やふるさと村がある「南地区」などのエリアに分かれていて、家族で一緒にレジャーを楽しめます。
住所 | 宮城県柴田郡川崎町 大字 大字小野 二本松53-9 |
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電話番号 | 0224-84-5991 |
営業時間・定休日 | 春(3/1~ 6/30):9:30~17:00 夏(7/1~ 8/31):9:30~18:00 秋(9/1~10/31):9:30~17:00 冬(11/1~2月末):9:30~16:00 定休日:毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌水曜日) 年末年始 |
料金 | 大人450円、中学生以下無料、シルバー210円 |
アクセス | 宮城川崎ICから車で約10分 |
公式URL | https://michinoku-park.info/ |
蔵王のおすすめ観光スポット【モノづくり体験】
東北地方には様々な伝統文化が根付いており、観光客を対象とした地元のモノ作りイベントが人気を博しています。郷土品の制作を通じて、東北地方への親しみがさらに高まることでしょう。
ここでは、蔵王エリアでユニークな体験イベントに参加できるおすすめの観光スポットを紹介していきます。
乳製品の手作り体験ができる「蔵王酪農センター」
蔵王酪農センターは、約100ha(東京ドーム20個分)の広さを誇る巨大な牧場です。ふれあい牧場やチーズ直売店などの施設があり、蔵王連峰を眺めながら牛・ヤギ・羊などの動物たちと穏やかな時間を共有できます。
また、蔵王ハートランド内には、新鮮な牛乳を使ってチーズ・バター・アイスクリームなどを作る体験コーナーもあります。ただし、各体験サービスは1週間前までに予約が必要。来園する前に予約するのを忘れないようにしてください。
住所 | 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字七日原251-4 |
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電話番号 | 0224-34-3311 |
営業時間・定休日 | 4月上旬~11月下旬の9:30~17:00 定休日:11月~3月までは冬期休業 |
料金 | 入場無料、体験コース料金は500円から |
アクセス | 白石ICから車で20分 |
公式URL | https://www.zao-cheese.or.jp/ |
自分だけのこけしが作れる「みやぎ蔵王こけし館」
みやぎ蔵王こけし館は、宮城県の伝統品・こけしの魅力をPRするために昭和59年5月に開館した施設です。
1階の展示コーナーには、5,000個以上のこけしを陳列。実演コーナーや販売コーナーもあり、こけしの製造過程を学べます。
2階には、予約制のこけし絵付け体験コーナーを完備。少人数なら当日予約も可能ですが、春・夏・冬の大型連休時には空席が少なくなるため、なるべく3日前までに予約することをおすすめします。
住所 | 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字新地西裏山36-135 |
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電話番号 | 0224-34-2385 |
営業時間・定休日 | 9:00~17:00(最終入館:午後4時30分、年末年始は午後3時) 定休日:無し |
料金 | 大人300円、小中学生150円、未就学児無料 こけしの絵付け体験850円 |
アクセス | 仙台駅前33番乗り場から高速バスで70分 宮城交通バス「遠刈田湯の町バス停」から徒歩10分 |
公式URL | http://kokeshizao.com/index.html |
陶芸体験ができる「蔵王焼 万風窯」
蔵王焼 万風窯(まんぷうがま)は、1988年に設立された老舗の陶芸場です。1,200坪の敷地内で窯焚きの様子を見学できる他、実際に自分で作品制作に挑戦できる陶芸教室も行われています。
手回しロクロを使って食器を作る「手びねりコース」や電動ロクロを使う上級者向けの「電動ろくろコース」など、多彩なサービスに対応しています。
食器に好きな絵を描ける「クレヨン絵付けコース」は、小さいお子さんに大人気。家族で一緒に陶芸体験したい時におすすめです。
住所 | 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字下ノ原8-3 |
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電話番号 | 0224-34-4117 |
営業時間・定休日 | 9:00~17:00 定休日:年末年始 |
料金 | 手びねりコース:2,900円(高校生までは半額) 電動ろくろコース:電動ロクロ使用料2,000円+粘土1kgあたり2,900円 クレヨン絵付けコース:1,450円~ |
アクセス | 東北自動車道「村田IC」または「白石IC」から車で20分 |
公式URL | https://www.manpuu.jp/ |
蔵王のおすすめ観光スポット【温泉】
活火山地帯である蔵王連峰付近は、東北地方屈指の温泉スポットとして知られています。
独特の硫黄臭を放つ蔵王温泉は「美人の湯」と呼ばれており、美容・健康効果抜群。最高の眺望を眺めながら入浴できるので、寒い冬場だけでなく夏場の観光旅行時にもおすすめです。
ここでは、蔵王エリアのおすすめ温泉スポットを紹介していきます。
日帰り入浴を楽しめる「神の湯」「壽の湯」
神の湯・壽の湯(ことぶきのゆ)は、遠刈田温泉街にある共同浴場です。
神の湯は、熱い湯とぬるめの湯の二つの浴槽を備えたかけ流し温泉。壽の湯は、宮大工によって江戸時代の湯小屋を再現した風情ある温泉です。
どちらも入浴料が安く、無料の足湯や休憩所を完備していて地元の常連客で賑わっています。なお、源泉の温度が68℃に達しているため、高温の温泉が苦手な方は注意してください。
住所 | 神の湯:宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉仲町32 壽の湯:宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉旭町34 |
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電話番号 | 0224-34-1990 |
営業時間・定休日 | 神の湯:9:00~21:30 壽の湯:5:00~8:30、10:30~21:30 定休日:無し |
料金 | 大人330円、小学生以下110円 |
アクセス | 白石ICから車で20分 |
公式URL | http://toogattaspa.jp/index.html |
足湯や散策におすすめ「遠刈田温泉」
遠刈田温泉(とおがったおんせん)は、標高300メートルの高原に広がる温泉地です。昔から湯治場として利用され、リウマチ・関節痛・筋肉痛などの症状に効くともっぱらの評判です。
神の湯・壽の湯を中心とした浴場だけでなく、高級ホテルや旅館などの宿泊施設も周辺に充実しています。飲食店も多く軒を連ねており、長期間養生したくなる魅力があります。
住所 | 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉 |
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電話番号 | 0224-33-2211 |
営業時間・定休日 | 神の湯:9:00~21:30 壽の湯:5:00~8:30、10:30~21:30 定休日:無し |
料金 | 330円 |
アクセス | 白石ICから車で20分 |
公式URL | http://togatta.jp/ |
蔵王のおすすめ観光スポットに行こう
今回は、蔵王エリアのおすすめ観光スポットを紹介いたしました。
風光明媚な自然の広がる蔵王は、四季折々の景観を楽しめる魅力的な地域です。東北方面にお出かけの際は、ぜひ蔵王エリアにも足を運んでみてください。