岡山のもんげーバナナは国産ばなな！皮まで食べれる？購入するには？

「もんげーバナナ」、この変わった名前に聞き覚えはありませんか？テレビの情報番組などで取り上げられたこともあるので、知っている人もいるかもしれません。

日頃私たちが口にするバナナのほとんどは、海外からの輸入品です。

しかし、この「もんげーバナナ」は、」れっきとした国産品。岡山県でのみ生産されています。珍しくも希少な「もんげーバナナ」、普通のバナナとはちょっと変わっています。

どこが普通のバナナとは違うのか、じっくりとご説明します。もしちょっとでも気になったら、一度「もんげーバナナ」を食べてみてください。きっと目からうろこが落ちますよ。

「もんげーバナナ」は、現在流通のほとんどを占めるフィリピン産の「キャベンディッシュ系」とは違い、かつて日本に多く流通していた台湾バナナと同じ「グロスミッシェル種」です。

「グロスミッシェル種」は、香りと糖度が高く、ねっちりとした食感が特徴で、スイーツのような味わいですが、病気のためほぼ絶滅に近い状態です。

「もんげーバナナ」は、そんな「グロスミッシェル種」を独自の技術でよみがえらせた奇跡のバナナです。

「もんげー」とは、岡山の方言で「すごい」とか、「ものすごい」という意味。人気アニメ「妖怪ウォッチ」のキャラクターの口癖なので、意味を知っている人も多いかもしれません。

つまり、「もんげーバナナ」とは、「ものすごいバナナ」という意味です。絶滅寸前のバナナをよみがえらせた点だけでも十分すごいですが、「もんげーバナナ」の「すごい」点はほかにもあります。

いったいどんなところが「もんげー」なのでしょうか。「もんげーバナナ」の「ものすごい」ところをご紹介します。

もんげーバナナのすごいところは、いろいろありますが、一番驚かされるのは、皮まで食べられるところです。リンゴは皮まで食べる人も多いですし、ブドウも皮ごと食べられる品種が人気です。キウィやみかんも皮ごと食べられる品種があります。

でも、さすがにバナナは、普通は皮ごと食べたりしません。硬くて美味しくない上に、農薬の心配もあります。

ところが、「もんげーバナナ」は、普通のバナナより皮が薄くて柔らかく、完全無農薬なので皮ごと食べられます。食べごろは、シュガースポットと呼ばれる茶褐色の斑点が皮全体に浮いてきたころです。おすすめの食べ方は皮ごと輪切りです。

バナナの皮には、精神の安定に作用する神経伝達物質のひとつ「セロトニン」の原料になる、「トリプトファン」という物質が豊富に含まれています。

また、「セロトニン」の合成に深くかかわる、ビタミンB6やマグネシウムも多く含んでおり、それらを同時に摂取できる優れた食品として注目されています。

バナナ自体も、栄養豊富な食品ですが、皮ごと食べることで、その栄養価は、格段にアップします。

「もんげーバナナ」は、果物の栽培では非常に難しいとされる無農薬で栽培されています。それを可能にしたのは、岡山県の「D＆Tファーム」の技術研究です。

また、「D＆Tファーム」では「凍結解凍覚醒法」という独自の技術で開発した種子を用いた作農を行っています。

そのため、「もんげーバナナ」が生産されるのは、岡山県の「D＆Tファーム」の農場のみです。

バナナの常識を覆す「もんげーバナナ」。知れば知るほど俄然興味が湧いてきます。

こうなったら「もんげーバナナ」を一度は食べてみたいと思うのは当然でしょう。幻のバナナとまで言われる「もんげーバナナ」を手に入れるにはどうしたらいいのでしょうか。

「もんげーバナナ」の類似品にご注意くださいという、警告がなされるくらい、希少で人気の高い「もんげーバナナ」。正規品の直売所は、中国、山陰地方に店舗を持つ百貨店「天満屋」の岡山本店、地下にある「おかやま産直市場」のみです。

それとて生産量が限られるため、いつもあるわけではありません。入荷は、調査時点では毎週金曜日のみで、入荷量も一定ではありません。

人気商品のため入荷するとすぐに売り切れてしまうことも多いため、購入のため訪れる際には、入荷状況を確かめてからのほうが安心です。

「もんげーバナナ」を食べてみたいけれど、さすがに岡山までは買いに行けないという人は、通販が利用できます。「もんげーバナナ」は、天満屋岡山本店のホームページからネット購入できます。

配達日指定はできず、配達まで1週間から10日かかりますが、遠方に住んでいる人や、どうしても「もんげーバナナ」を食べてみたい人には通販がおすすめです。

これだけ貴重で人気が高い「もんげーバナナ」、一体いくらするのでしょうか。スーパーなどで売られている輸入バナナは、一房5本くらいで200円前後。特売だと98円ということもあります。物価の優等生と呼ばれるだけあって、1本50円もしません。

フルーツ専門店では1本600円～800円もする高級バナナが売られていたりもするようですが、「もんげーバナナ」はいかほどでしょうか。

国産、希少な「もんげーバナナ」は、1本600円（税抜き）です。有名フルーツ専門店の超高級バナナと同等の価格です。天満屋の通販では、5本セット、箱入りで税込み3780円になっています。

岡山でもなかなか手に入らない貴重な「もんげーバナナ」を、東京で食べる方法はあるのでしょうか。東京で「もんげーバナナ」を食べられる場所をご紹介します。

東京で「もんげーバナナ」を食べられるのは、ただ一か所、銀座にある資生堂パーラー銀座本店「サロン・ド・カフェ」です。

「サロン・ド・カフェ」は、オムライスやクロケットなどの洋食、パフェなどのスイーツで有名な老舗喫茶店ですが、「もんげーバナナ」を使った「岡山県産“もんげーバナナ”のサンドウィッチ」も数量限定で提供しています。

生クリームとねっとりとして濃厚な甘さ、芳醇な香りのもんげーバナナをたっぷり挟んだサンドウィッチは、極上のケーキにも匹敵する美味しさ。2100円で至高の味を堪能できます。

独自の技術を駆使して開発された岡山の「もんげーバナナ」は、植物と、農地としての日本の未来の可能性を広げる第一歩です。今はまだ希少で高価な「もんげーバナナ」ですが、技術の普及と、協力者の増加に伴って、生産量が増えて行けば、もっと手軽に手に入るようになるはずです。

「もんげーバナナ」の普及のためにも、「もんげーバナナ」を食べてみましょう。きっとバナナに対する考え方が変わります。安価な輸入もののバナナもいいですが、食の安心と安全にこだわり、遺伝子組み換えを行わず栽培されている「もんげーバナナ」の魅力を多くの人に知ってほしいです。