アルタミラ洞窟(スペイン)の壁画は旧石器時代に?行き方や見どころを紹介
スペインにはたくさんの観光地がある観光大国です。その中でもスペイン北部にある洞窟には世界的にも有名な旧石器時代に描かれた壁画アルタミラ洞窟があります。日本の教科書にも載ったことあるとても貴重な旧石器時代に描かれた壁画アルタミラ洞窟について紹介します。
目次
スペインの世界遺産「アルタミラ洞窟」や「壁画」について紹介!
スペインの北部にある小さな村の洞窟にあるのが、歴史的にも貴重な壁画がアルタミラ洞窟にあります。バイソンが描かれた壁画は有名で、日本の教科書にも紹介されている程です。
スペインの世界遺産にも登録されたアルタミラ洞窟や壁画について詳しくみていきましょう。
アルタミラ洞窟の壁画は旧石器時代に描かれたもの?
スペインにあるアルタミラ洞窟の壁画は、ヨーロッパの歴史では18,500年前のソリュトレ期のものと16,500年前から14,000年前にあったマドレーヌ期前半に描かれた壁画といわれていて、日本では旧石器時代末期のものとされています。
近年調査された結果、スペイン・アルタミラ洞窟周辺にある壁画は、さらに古い4万年前年のものであることがわかりました。人類の祖先であるクロマニヨン人が描いたとされていたのが、実はネアンデルタール人が描いたのではないかといわれています。
現代まで状態がよく保存ができた理由
スペイン・アルタミラ洞窟は地滑りや他の原因で、洞窟の入り口が塞がれてしまい外気と遮断されました。風の侵入がなく、湿度や温度の変化もなかったために運よく当時のままの保存が保たれています。
二酸化炭素が発生しなかったのが、今の時代まで残っていた理由です。
アルタミラ洞窟の謎
アルタミラ洞窟のとその周辺にある洞窟に描かれているのに共通している謎があります。リアルに描かれている動物の絵ですが、すべてが洞窟の奥に描かれていて、アルタミラ洞窟は30メートルも奥に描かれているものもあるということです。
現在と違い電気のない時代にどうやって壁画を描いたのでしょうか。焚き火をして松明にかざしながら描いたのか、どうして洞窟の奥に描いたのか謎です。
アルタミラ洞窟を狩りに使っていたのか
たくさんの種類の動物の絵が描かれていますが、火が無いと何も見えない洞窟の奥に描かれ、バイソンの絵も160センチある実際の大きさとかわらないほどの大きな絵です。
洞窟内で生活した様子はなく、狩りに使われていたと考えられています。洞窟内に逃げ込んだ動物が壁画に驚いて、出てきたところを狩っていたのではないかといわれています。
アルタミラ洞窟がある場所は?
スペイン・アルタミラ洞窟は、スペインの北部カンタブリア州のサンティリャーナ・デル・マルという村はずれにあります。村の中心から約5キロメートルの距離です。
アルタミラ洞窟への行き方
スペイン・アルタミラ洞窟に一番近い都市トーレラベガまで鉄道で移動します。トーレラベガからは時間が合えばバスに乗るか、タクシーで行くか2通りです。
バスで約30分の距離なのですが本数は少なく、タクシーを利用する方が多いです。サンティリャーナ・デル・マルの中心部から徒歩で1時間掛かります。
アルタミラ洞窟は現在公開されていない?
現在アルタミラ洞窟は壁画の損傷が酷くなったために、一般人は立入禁止になっているため、洞窟内に入ることができません。アルタミラ洞窟とその周辺の洞窟は、入口は塞がれて非公開になっています。
アルタミラ洞窟のレプリカがみれる場所は?
アルタミラ博物館にレプリカが公開されています。色も当時と同じ顔料を使って、同じ方法でレプリカを作っていて再現度が非常に高いレプリカと評判です。
アルタミラ博物館
アルタミラ博物館にはアルタミラ洞窟以外の人類史にとっても貴重とされる、進化の過程に関する展示が多くあります。博物館の見どころは、アルタミラ洞窟のレプリカですが、アフリカからヨーロッパへ移動したきた人類の祖先についても詳しい展示がされている施設です。
博物館ではアルタミラ洞窟の実際の映像を見ることが可能です。
住所 | Avenida Marcelino Sanz de Sautuola, s/n、39330 Santillana del Mar、Cantabria |
電話番号 | (34)942818005 |
営業時間・定休日 | 火曜~土曜日:9:30~20:00 日曜・祝日:9:30~15:00(5月~10月) 火曜~土曜日:9:30~18:00 日曜・祝日:9:30~15:00(11月~4月) 休館日: 年の毎週月曜日。1月1日と6。 4月13日。5月1日。9月16日。10月12日。12月24、25、31日。 |
料金 | 3ユーロ |
アクセス | アルタミラ洞窟に隣接 |
公式URL |
マドリード国立考古博物館
マドリード国立考古博物館ではスペインの歴史が堪能できます。王家の所有する考古学コレクションを保管する目的で、1867年にイサベル2世によって設立されました。
スペイン王家歴代の王のコレクションが展示されている他、アルタミラ洞窟の模型の展示され、レプリカに触れることができ、たくさんのビソンテが動いているかのように描かれています。0階は先史時代、1階は原始時代、2階には中世キリスト教などの展示フロアです。
先史時代の展示コーナーにはルーシーと呼ばれている1974年エチオピアで発見された化石人骨が展示されています。カランンボロの財宝と呼ばれている金の装飾品も展示されているので、見逃さないようにしてください。
住所 | alle Serrano, 13, 28001 Madrid |
電話番号 | (0034)91577 79 12 |
営業時間・定休日 | 火~土9:30~20:00 日祝9:30~15:00 定休日:月曜日 休館日:1/1、5/1、12/24・25・31 |
料金 | 3ユーロ、学割1.50ユーロ |
アクセス | メトロ4号線セラーノ駅から徒歩3分 |
公式URL |
志摩スペイン村のハビエル城博物館
ハビエル城博物館は、フランシスコ・ザビエルの生家をモチーフして建てられてものです。博物館内にはスペインの歴史が約12,000年前から知ることのできる資料がたくさんあります。
18世紀の貴族の台所が再現されたスペースで、コロンブスが大航海時代について教えてくれ、楽しみながら理解を深めていくことができます。この博物館には世界で3つしかない、スペインのアルタミラ洞窟の実物大のレプリカを所蔵していることでも有名です。
約35平方メートルの壁面には牛や馬が忠実に再現されています。レプリカですが、世界に3つの価値ある代物です。
住所 | 三重県志摩市磯部町坂崎下山 |
電話番号 | 05995-7-3333 |
営業時間・定休日 | 9:30~18:00(土・日曜日、祝日は9:00から) 9:30~17:00(12月~2月中旬) 休館日: 休館日2月22日~28日 |
料金 | 3,200円 (スペイン村入園、バビエル城博物館および無料ショーに使用できる券) |
アクセス | 志摩スペイン村から車で2分 |
公式URL | テキスト |
旧石器時代の美術にふれよう
アルタミラ洞窟の本物は、まだ再公開はされていない、その予定も未定ままなので、しばらくは精巧なレプリカを見ることしかできません。実際にアルタミラ洞窟の近くにあるアルタミラ博物館でレプリカを見るスペイン旅行もいいですが、遠くに行かなくても世界で3つしなかいレプリカが日本の伊勢志摩にあります。
学生の頃、教科書にも載っていた旧石器時代の壁画のレプリカを日本で見ることができるなんて、なんだかワクワクしますね。世界で3つしかないレプリカを見に伊勢志摩に行行きませんか!美しい中世のスペインの街並みが伊勢志摩にあります。