バトゥ洞窟(マレーシア)はクアラルンプールの人気スポット!行き方も紹介
バトゥ洞窟はマレーシアのクアラルンプール近郊にある巨大な洞窟で、人気観光スポットです。マレーシア随一のヒンドゥー教の聖地でもあるため、観光客のみならずヒンドゥー教徒も多く訪れます。バトゥ洞窟の特徴や見どころをご紹介します。ぜひ次回の旅行の参考にしてください。
目次
マレーシアのバトゥ洞窟はヒンドゥー教の聖地!
マレーシアのバトゥ洞窟は、マレーシアのクアラルンプール近郊・セランゴール州にある巨大洞窟で、マレーシア随一のヒンドゥー教聖地の洞窟です。19世紀後半にヒンドゥー教寺院として開いたのが始まりと言われています。
年に1回タイプーサムが行われる
バトゥ洞窟では年に1度、1月下旬から2月初旬にかけて「タイプーサム」というヒンドゥー教のお祭りが開かれます。観光客には信じがたいですが、顔や身体にたくさんの鉄串を刺すヒンドゥー教徒が集まります。
苦行を行うことで神々に感謝を捧げる祭りですが、観光客からすると痛々しくて見ていられないとか。そのため、奇祭とも呼ばれています。見てみたいという方はこの時期を狙って旅行しましょう。
バトゥ洞窟で人気の見どころ4選!
バトゥ洞窟を象徴する特徴的な見どころがたくさんあります。どれも圧倒される豪華さ・壮大さがあり、目を奪われること間違いなしです。訪れる際は必見ポイントなので、チェックしてみてください。
①272段の階段
バトゥ洞窟内に入るためには、まず272段の階段を上る必要があります。最近、階段がカラフルに塗装されたので、インスタ映えスポットとしても人気になっています。272段は思っている以上に過酷ですが、段数を数えて途中休憩しながら登ると、より楽しく登れるでしょう。
階段は比較的急で、ステップが浅めなので足を踏み外しやすいです。足元を確認しながら、注意して登りましょう。登っている途中で後ろを振り返ると、高台からの景観が素敵でつい見とれてしまいます。他の観光客も同様で、途中で振り返って写真を撮っている人も多くいるので、ぶつからないよう前方にも気を配りましょう。
②ムルガン像
バトゥ洞窟と言えば、大階段と巨大なムルガン像が象徴的です。2006年に建設され、世界最大のムルガン像と言われています。ムルガンとは、最高神シヴァの次男でヒンドゥー教の軍神のことです。
入り口で待ち構えている黄金の軍神で、高さ43mというその巨大さから存在感抜群です。バトゥ洞窟へ向かう道中から目に飛び込んでくるため、バトゥ洞窟への期待を掻き立ててくれます。
③ヒンドゥー神話の展示物や壁画
バトゥ洞窟内には、ヒンドゥー神話に基づいて作られた展示物や壁画がたくさんあります。カラフルでかわいさがあるのが特徴で、美術品として鑑賞するのも楽しいです。一つ一つゆっくり鑑賞してみてください。ヒンドゥー教がどこか身近で親しみを持てる宗教だと感じられるでしょう。
④鍾乳洞
大階段を登り切ると、石灰岩でできた洞窟の中の鍾乳洞に入れます。鍾乳洞自体は4億年前に形成されたと言われており、洞窟内はヒンドゥー教の聖地とされています。鍾乳洞の天井には大きな穴が開いており、そこから差し込む光により神秘的な空間が広がっています。ポタポタと落ちてくる水滴にも鍾乳洞の魅力を感じられます。
バトゥ洞窟の入場料・営業時間について!
バトゥ洞窟観光のために、入場料や営業時間など基本情報を押さえておきましょう。マレーシアの気候的問題から、おすすめの訪問時間も合わせてご紹介します。
入場料・営業時間などの基本情報
バトゥ洞窟の営業時間は8時~19時までで、休業日は特にありません。入場料は無料なので、自由に出入りができ、予約も不要です。
ゆっくり見て回りたい方であれば、見学時間は2時間くらい確保しておくとよいです。ヒンドゥー教施設であることを忘れずに、過度に騒いだり大声を出したりせずに、心を落ち着けて見学することを心がけましょう。
マレーシアは常夏のため特に昼過ぎは最も暑くなります。暑い時間帯は大階段を登るのがより過酷になるので、午前中の比較的涼しい時間帯に行くのがおすすめです。しかも午前中の方が比較的空いています。
住所 | Gombak, 68100 Batu Caves, Selangor, マレーシア |
電話番号 | +60 3-6189 6284 |
営業時間 | 8:00~19:00 |
入場料 | なし |
アクセス | KTMコミューター「Batu Caves」駅より徒歩5分 |
クアラルンプールからの行き方は電車が便利!
クアラルンプールからバトゥ洞窟へ行くには電車を利用するのが便利です。クアラルンプールからはKTMコミューターに乗ると、バトゥ洞窟最寄り駅まで一本で行けます。クアラルンプールの中心駅「KLセントラル」駅よりKTMコミューターの「BATU CAVES(バトゥ・ケイブ」駅行きに乗車します。
KLセントラル駅からは「LRT」や「RAPID KL」など違う電車も通っているので、乗車する電車を間違わないように注意してください。乗車すると、乗車時間は40分ほどで到着します。
BATU CAVES駅行きの電車は、1時間から1時間半に1本程度しかないので、必ず時刻表で乗車すべき電車を調べてから行動しましょう。昼の時間帯は特に本数が少ないです。
バトゥ洞窟へ行く時に気を付けることは?
バトゥ洞窟を見学するには、注意すべき事項がいくつかあります。ヒンドゥー教の宗教施設でもあることも大きく関わっています。辿り着いたはいいものの入場できなかったということにならないよう注意事項をご紹介します。
服装について
ヒンドゥー教の施設のため、膝を出すような服装はNGです。入場の際に係員のチェックがあり、NGが出た場合は、足を隠す巻物を借り、腰元から足に撒いて入場します。急な階段を上るので常に下から見られることを考えると、ミニスカートなど丈の短い履物はだめだということは理解いただけるでしょう。
大階段は急でステップも浅く登りにくいので、ハイヒールや滑りやすい靴は事故の元となるので避けましょう。滑らない、動きやすいスニーカーで行くのがベストです。
洞窟内はハトやサルに注意
バトゥ洞窟内は自然がそのまま残っているため、ハトやサルがたくさんおり、鳥と猿の楽園とも言われるほどです。洞窟内はハトのフンの臭いを感じるほどの場合もあります。糞をかけられることもあるので、頭上には注意してください。
サルは子ザルもおり、鍾乳洞の岩場を登ったり降りたりしています。見学するにはとてもかわいい姿を見せてくれますが、どのサルも人に慣れているので、エサを求めて平気でよじ登ってきてバッグを漁ることもあります。餌付けなどはせずに、見学のみに留めることをおすすめします。
一緒に行きたい!バトゥ洞窟周辺の観光スポット3選!
マレーシア・クアラルンプール近郊には、バトゥ洞窟のみならずたくさんの観光スポットがあります。バトゥ洞窟だけではなく、ぜひ他の観光スポットも回ってみてください。バトゥ洞窟と合わせて行けるおすすめの観光スポットをご紹介します。
①国立モスク(マスジッドネガラ)
マレーシアはイスラム教が国教のため、いたるところにモスクがありますが、国立モスクは1965年に独立とマレーシア統一の象徴として建設されました。デザインが特徴的で、多角形の屋根があったり、モスク内にステンドグラスがあったり、美しさが際立ったモスクとして有名です。
幾何学模様の透かし彫りがされた壁と真っ白な大理石の床のコントラストも見事です。高台で景色がいいため、施設内から外の景色をバックに撮影するのも良いでしょう。イスラム教モスクなので、モスク内に入るためには、入り口で貸し出される全身を覆うロープを被る必要があります。
住所 | Jl. Lembah Perdana, Kuala Lumpur,マレーシア |
電話番号 | +60 3-2693 7784 |
営業時間 | 金曜以外:9:00〜12:00、15:00〜16:00、17:30〜18:30 金曜:15:00〜16:00、17:30〜18:30 |
入場料 | なし |
アクセス | KTMコミューター「クアラルンプール」駅より徒歩5分 |
②プトラモスク
プトラモスクはマレーシア・プトラジャヤにあるモスクで、バラ色の花崗岩で作られたピンク色のドームが美しいことからピンクモスクとも呼ばれています。
プトラジャヤ内にある人造湖・プトラ湖の畔に佇んでおり、プトラ湖遊覧船のハイライトになっています。遊覧船はプトラモスクを一周するので、外観をじっくり楽しみたい方はぜひ利用してみてください。
インスタ映えスポットとして人気
プトラモスクの歴史はそれほど古くなく、1997年に建設が開始され、1999年に完成しました。ピンク色のかわいさからインスタ映えスポットとして若い女性を中心に人気を集めています。モスク内部もピンク色を基調として、ステンドグラスや装飾などが美しく、統一感があります。
15000人収容できるモスクのため、内部も広く壮大な印象を受けます。イスラム教モスクのため、中に入るのは全身を覆うロープを借りて入る必要があります。
住所 | Presint 1, 62502 Persekutuan, Putrajaya, マレーシア |
電話番号 | +60 3-8888 5678 |
営業時間 | 金曜以外:9:00〜12:30、14:00〜16:00、17:30〜18:00 金曜:15:00〜16:00、17:30〜18:00 |
入場料 | なし |
アクセス | KLIA Transit「Putrajaya&Cyberjaya」駅より巡回バスL15番で約30分 |
③アクエリアKLCC水族館
アクエリアKLCC水族館はマレーシア最大級の水族館で、約5,000種類の生き物を鑑賞できます。クアラルンプールの中心地にありアクセスも抜群です。大型ショッピング施設「スリアKLCC」や超高層タワー「ペトロナスツインタワー」が隣接しているので、合わせて楽しみたいスポットです。
見どころ
全長90mの水中トンネル「OCEANARIUM」は頭上一面に水槽が広がり、迫力があって幻想的でもあります。ウミガメやサメもいるので見つけてみましょう。
チューブ型のアクリル水槽も見どころの一つです。高さ約5mの巨大円柱が水槽になっており、カラフルな魚たちが泳ぐ姿はとても美しいです。日本ではなかなか見られないサメの餌付けショーもやっており、スリルと迫力満点です。
住所 | Kuala Lumpur Convention Centre, Jalan Pinang, Kuala Lumpur City Centre, 50088 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, マレーシア |
電話番号 | +60 3-2333 1888 |
営業時間 | 10:00〜20:00 |
入場料 | 大人:RM75 子供(3歳~12歳):RM65 |
アクセス | RAPID KL「KLCC」駅より徒歩5分 |
バトゥ洞窟観光はツアーと個人手配どちらがおすすめ?
バトゥ洞窟はクアラルンプールのターミナル駅から電車で一本のため、アクセスも良く個人手配でも問題はありません。入場料もかからないので、電車代のみで安く観光できます。ただし、電車の本数は多いわけではないので、時間帯によっては無駄な時間が発生してしまうこともあります。
一日をバトゥ洞窟見学のみで終わらせないためには、効率よく回れるツアーの利用がおすすめです。バトゥ洞窟を含むクアラルンプールの人気観光スポットを1日で効率よく回れるツアーが多くあるので、ぜひチェックしてみましょう。
午前はバトゥ洞窟観光・バトゥ洞窟近郊セランゴールの観光、午後はクアラルンプール市内の観光スポット巡り、もしくは午前と午後逆となるツアーが定番です。1日ツアーの場合は昼食もついており、ナシゴレンなどのマレーシア名物料理が楽しめます。
マレーシアのバトゥ洞窟は行く価値のあるスポット!
バトゥ洞窟はマレーシアに旅行した際は、一度は訪れてみるべき観光スポットです。壮大で迫力のある見た目と、洞窟内の神秘的空間は非現実とも言える感覚を味わえるでしょう。
インスタ映えスポットとしても良い写真がたくさん撮れるはずです。ヒンドゥー教の文化への理解も深まるので、ぜひマレーシア旅行の際は観光計画に組み込んでみてください。