琵琶湖の離島･沖島(滋賀)の観光スポット！アクセス方法も紹介

滋賀県にある琵琶湖の離島・沖島はどんな島なのでしょうか。沖島は猫のいる島として人気。猫のくつろぐ様子や、猫の寝転ぶ様子など、自由気ままに過ごす猫たちの姿を島内で見かけることができます。

たくさんの猫を見ることのできる離島・沖島の歴史やそれぞれの島の人口や、猫の魅力についてもたっぷりご紹介します。

滋賀県の琵琶湖に浮かぶ沖島は、日本で唯一の淡水湖の有人島で、近江八幡市に属します。

琵琶湖の東側にある近江八幡市（おうみはちまんし）から、琵琶湖の沖合約1.5㎞のところに浮かぶ沖島は、周囲は約6.8㎞、面積約1.53k㎡で、琵琶湖最大の島です。

沖島には、通称ケンケン山と、頭山（かしらやま）という2つの山があります。人が住んでいるのは、近江八幡市に向いた山のふもとあたりで港の周囲に集中しています。

琵琶湖の沖島では、漁業を生業としている人が大半です。淡水である琵琶湖ですが、実はたくさんの魚など魚介が豊富に獲れる場所として知られます。

琵琶湖で主に獲れるのは、川海老やフナなど。島内の飲食店では、琵琶湖の特産品を使ったおいしい料理を食べることができます。

最近は、昔ほど多くの漁獲量を記録することはできず、獲ることができる魚などの数は減少傾向にあるそうです。

沖島の伝承によれば、沖島に人が住み着き始めたのは、平安時代末期だといわれています。

保元元年（1156年）に起こった保元・平治の乱に敗れた清和源氏の流れをくむ武者が島を開拓し、沖島に定住したことが始まりでした。

室町時代には、8代将軍足利義政とさまざまなかかわりと持つこととなります。

ひとつ目は、将軍義政の命により、沖島の住民に湖上の船舶を監視する役割が与えられます。

そしてもう一つが、 義政の乳母である今参局（いままいりのつぼね）の流刑地として、義政自身が沖島を選んだことです。

ある時、義政の正室である日野富子が産んだ子が早くに亡くなってしまう出来事がありましたが、このことが今参局の呪詛であるという悪いうわさが広がり沖島に流罪としたのです。

今参局は配流の途中に刺客を差し向けられて非業の死を遂げ、沖島で生活をするということはありませんでした。

また同じ頃、琵琶湖の嵐を逃れた浄土真宗の僧蓮如上人（れんにょしょうにん）が沖島にたどり着きました。

このときに遺された真筆「虎斑の名号」と「正信偈」は、島内にある西福寺の寺宝として大切に保管され、公開されています。

「沖島には苗字が7つしかない」といわれています。

保元・平治の乱に敗れて沖島にたどり着いた武者たちは、全員で7人だったそうで、それぞれに西居、茶谷、中村、小川、久田  南、北を持っていました。

この姓からどんどん繁栄し、現在でもこれら7つの姓が島の人の主な性として残っています。

沖島にはほかの姓を持つ人も住んでいますが、少数派だそうです。

琵琶湖に浮かぶ離島、沖島には、現在約300人が住んでいます。

湖にある島に人が住んでいる例は世界的に見てもかなり珍しいものであり、世界からも注目を集めているスポット。地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語っているとされる場所や地域を認定する「日本遺産」にも認められています。

沖島から近江八幡市内への交通手段は船。

船は1日に12便、日曜は10便運航しており、島民の通学、通勤用に定期便も運行されています。

片道は約10分なので、水上バスのような感覚で気軽に乗ることができ、島民の大切な足として機能しています。

さっそく、琵琶湖・沖島でおすすめの観光スポットをご紹介します。【名所編】として、5つの人気スポットをピックアップしました。

「弁財天（厳島神社）」水の上に建てられた鳥居が特徴的な建物です。古くからこの地にあり、島民とともにあります。

水の神である弁財天がお祀りされ、島内の安全を見守っています。縁結びや開運にもご利益があります。

「近江八幡沖島郵便局」は、島内唯一の郵便局。こちらから郵便物を送ると、オリジナルの風景印を消印として推してもらうことができます。

大切な人へのお手紙や、家に帰った時に自分で読むことができるように書いた自分あての手紙など、さまざまな郵便物をぜひこちらから送ってみませんか。

沖島には、島中に猫たちの姿を見つけることができます。あちらこちらにいる猫たちは、どの猫たちものんびりきまま。好きなようにくつろぐ姿がとっても愛らしく見えます。

写真を撮る人の姿もたくさんあり、地元の人にも観光客にも大変かわいがられています。

沖島では、猫たちへの餌付けは禁止。むやみやたらと猫エサを与えると猫たちが体調を崩してしまう可能性があるので、十分に気を付けましょう。

猫たちを眺めながら、猫とともに素敵なひとときを過ごせる猫島です。

沖島にはたくさんの桜スポットがある場所として有名です。春の桜が咲く季節になると、島内では、いろいろな場所で桜の花が大きく開きます。

桜の開花時期に合わせて桜まつりが開催され、地元の人や本土の市内の人など、多くの人が訪れます。 

琵琶湖といえば、釣り人にはたまらないバス釣りを楽しめる場所ですが、沖島には、バス釣りのポイントがあります。

6月から8月頃までは、大物のバスがよく釣れるそう。沖島では、ブラックバスがよく釣れる場所まで漁船をチャーターして連れて行ってもらうことができます。

釣りの面白さを満喫することができる話題のスポットです。

琵琶湖・沖島でおすすめの観光スポット【グルメ編】です。3つのスポットをご紹介します。

「湖島婦貴ことぶきの会」は、天然うなぎの蒲焼きが美味しいと評判のお店。こちらを食べるには、予約が必要なので、ぜひ事前にお店に連絡をしてから訪れるようにしましょう。

沖島産の魚を使った料理が美味しい「汀の精（みずのせい）」は、地元の人にも人気のお店。

琵琶湖の新鮮な魚介を楽しめるお店で、ご当地グルメを満喫したいという人におすすめです。

「いっぷくどう」では美味しいコーヒーやスイーツなどの喫茶メニューが充実したお店。

島での散策に疲れたら、一服して疲れを癒すことのできるお店です。

琵琶湖・沖島では、島に宿泊することができます。ここでは、琵琶湖・沖島での人気の宿を2つご紹介します！ 

昔からある沖島の漁家民宿として人気の宿が、「漁家民宿　湖上荘」です。

沖島ならではの魚や新鮮な食材を使った料理を楽しむことができます。

アットホームな雰囲気も魅力。また足を運びたくなる素敵な雰囲気の宿です。

ゆったりとした雰囲気の穴場宿が、「沖島民泊　湖心」です。

沖島ならではののんびりとした雰囲気の中で過ごす時間は、忙しさやストレスを忘れさせてくれる癒しのひととき。

少しの間現実逃避したいという人にもおすすめです。

温かなスタッフの方の人柄もまた魅力です。

琵琶湖・沖島にぜひいってみたいという方へ、ここでは琵琶湖の沖島へのアクセス方法についてご紹介します。

堀切港まで公共交通機関で行く場合、JR琵琶湖線 「近江八幡駅」からバスで向かいます。

JR琵琶湖線 「近江八幡駅」 北口から近江鉄道バス 「近江八幡駅北口」より『長命寺経由・休暇村行き』乗車 し、 『堀切港』で下車します。

所要時間は、約32分です。

近江八幡市内から車やタクシーで堀切港に行く場合、近江八幡駅北口からタクシーで堀切港までは約11㎞あります。

駅から堀切港までの所要時間は、約20分。

自家用車で訪れる場合、堀切港には一般車両用の駐車スペースがありません。港に駐車場はありますが、すべて島民用となっているため、来島者は駐車できないので注意しましょう。

観光で沖島を訪れる場合は、来島者用駐車場または最寄りの有料駐車場を利用することがおすすめです。

沖島へ行くには、近江八幡市の堀切港から船に乗って渡ります。

近江八幡市の堀切港から沖島に行く船は、一日12便運航しています。所要時間は10分。

船には、学生さんや会社員など、たくさんの人が乗船しています。

琵琶湖・沖島の周辺にもおすすめの観光スポットがあります。ここでは沖島観光と合わせて見たいスポットを2つご紹介します。

ラ コリーナ近江八幡は、屋根一面が芝におおわれたお店。

広々とした吹き抜け空間の1階には、和・洋菓子の売場が並び、和菓子売場では、たねやの全商品を取り揃えるほか、「できたて工房」を併設しています。

洋菓子売場では、クラブハリエ最大のバームクーヘン専門店。また、2階にはカフェがあり、焼きたてバームクーヘンを楽しむことができます。

八幡堀（はちまんぼり） は、堀に沿って、白壁の土蔵や旧家が立ち並ぶ、風情溢れる場所。近江商人の発祥と発展を感じさせてくれます。

城下町ならではの雰囲気を味わいたい人におすすめです。

琵琶湖にある沖島を含む4つの島が楽しめるクルーズも人気です。

4つの島を楽しめるクルーズ船の名前は「ぐるっとびわ湖島めぐり」といいます。ゆったりのんびり島めぐりを楽しむことができると人気のプランです。

2020年の運航は、新型コロナウイルス流行の影響で休止が決定します。来年度の運航も未定。今後の運航開始にぜひ期待したいものです。

琵琶湖・沖島には、たくさんの観光スポットや宿泊施設など、見どころが数多くあります。

淡水湖に浮かぶ唯一の島である珍しさもまた、観光に最適。

琵琶湖・沖島にはかわいい猫がいたり、釣りの穴場スポットがあったり、いろいろと楽しめる魅力あふれる場所です。

ぜひ滋賀県へ出かけたら、猫のかわいい琵琶湖・沖島の素敵な観光スポットに出かけてみませんか。