琵琶湖には鳥居が浮かんでいる！パワースポット白髭神社についても紹介

琵琶湖は日本最大の大きさを誇る湖で、滋賀県全体の面積の6分の1を占めています。京都市も琵琶湖疎水から取水しており、生活にも欠かせない湖になっていますが、滋賀県民の公募で「琵琶湖八景」が選ばれるなど風光明媚な湖としても人気があります。

近年は水上アクティビティープログラムも盛んで、水上ヨガやサップ・カヌーなどのプログラムも人気です。その琵琶湖に浮かぶ鳥居をご存知でしょうか。湖の中に立っている幻想的な鳥居として観光客より注目を集めています。琵琶湖に浮かぶ鳥居「琵琶湖鳥居」とは一体何なのかご紹介をしていきます。

「琵琶湖鳥居」は琵琶湖の西側に当たる高島市にあり、琵琶湖に浮かぶ最大の島・沖島をバックにして佇んでいます。湖岸にある白鬚神社の一部ですが、もはや白鬚神社のシンボル的存在になっています。

朱塗りが景色に良く映えて、世界遺産の厳島神社を彷彿とさせる風景に出会えるため、「近江の厳島」とも称されています。

琵琶湖鳥居はなぜ湖にあるのでしょうか。とても歴史ある鳥居のため、地元の方でもなぜ湖にあるかは知らない方が多く諸説あるのが現状ですが、正しいと思われる最も有力な情報をご紹介します。

琵琶湖は100万年以上前から存在する古代湖の1つとされており、長い歴史を遡ると琵琶湖鳥居は元々陸上にあったと言われています。

「湖の中から突然鳥居が現れた」という都市伝説のような噂もありますが、実際は長い年月を重ねるうちに、琵琶湖の水位が徐々に上がって鳥居が自然と水中に沈んでいったという説が有力とされています。

白鬚神社は全国にある白鬚神社の総本社で、猿田彦命を祀っています。琵琶湖鳥居は白鬚神社の一部となります。琵琶湖鳥居と白鬚神社の間には一定の距離がありますが、昔は琵琶湖鳥居が陸上にあり白鬚神社と地続きだったことから白鬚神社の一部であると証明されます。

白鬚神社は近江最古の神社と言われており、1900年以上前の第11代垂仁天皇の時代に皇女・倭姫命が創建したとされています。本殿は現在重要文化財に指定されています。紫式部・与謝野鉄幹晶子夫妻など有名歌人の歌碑や松尾芭蕉の句碑などがあり、長い歴史を感じられるポイントが多くあります。

白鬚神社は古くから延命長寿の神様として信仰を集めています。白鬚神社が祀っている猿田彦命が近江にやってきた時、琵琶湖で釣りを楽しんでいるうちに気づいたら白髪の老人になっていたという伝説から白鬚神社の名が付きました。

このことから延命長寿の神様として広まり、長寿のご利益があると言われています。他にも縁結び・子授け・福徳開運・商売繁盛・交通安全のご利益も期待できます。

白鬚神社はパワースポットとしても注目を集めています。社殿後方に山の上まで続く古墳群があり、その一つの古墳の石室を囲って祀ったのが境内社である「岩戸社」と言われています。

白鬚神社には11社の境内社がありますが、岩戸社は最も奥に鎮座しており、古くから神聖な場所と言い伝えされてきました。そのためパワースポットとして人気です。

岩戸社の隣にしめ縄で囲い祀られた巨石「磐座」があり、パワーをもらえると話題になっているので、願いを込めて盤座に手を合わせてみましょう。

琵琶湖では湖レジャースポットとして、カヌー・サップ・バナナボートなど各種水上アクティビティーも人気です。ではそのような水上アクティビティーを利用して琵琶湖鳥居をくぐることができるのでしょうか。

基本的には個人で琵琶湖鳥居をくぐることはできません。白鬚神社と琵琶湖鳥居の間には交通量の多い公道があり、自由に行き来をすると交通事故が発生することも考えられます。

ただし、琵琶湖では水上アクティビティが充実しており、サップやカヤックで琵琶湖鳥居をくぐるアクティビティープログラムを作っているツアー会社もあります。白鬚神社の観光とセットにして約2時間程度のプログラムが多いです。

ツアー会社主催であれば注意事項もきちんと把握ができ、安全に琵琶湖鳥居をくぐれるので、琵琶湖鳥居に近づいてくぐってみたい方はプログラムへの参加がおすすめです。水上アクティビティーも楽しめて一石二鳥です。

 禁止されているわけではありませんが、水上バイクやボートでの通過は地元の方に問題視されています。幻想的な景観を損ねることはもちろん、神聖な場所で大きな音を立てることも問題です。

鳥居の柱に水上バイクを勢いよくぶつけて、柱に大きな傷がついてしまった事故も発生しています。インスタ映え写真を狙って若い方がマナーを守らずに水上バイクやボートで通過することが後を絶たないと言われていますが、航行禁止区域には指定されていないため水上バイクなどを取り締まることはできません。

ただ、歴史ある琵琶湖鳥居を守っていくためにも、水上バイクやボートでの通過は控えた方が良いと言えるでしょう。

琵琶湖鳥居のある白鬚神社がパワースポットとして注目を集めると同時に、琵琶湖鳥居自体もフォトジェニックなスポットとして若い方を中心に人気を呼んでいます。この世のものとは思えないほどの幻想的な写真が撮れるので、おすすめの撮影時間をチェックしてインスタ映え写真を狙ってみましょう。

日没前の時間帯が最もフォトジェニックな写真が撮れるため、白鬚神社の参拝客も最も込み合う時間帯になります。日没前の太陽で空がオレンジ色で覆われると同時に、湖面もオレンジ色に染まり、幻想的な光景を目の当たりにできます。

日没前と同様に日の出の時間帯も同じように幻想的な光景を見られるので合わせておすすめです。インターネットで琵琶湖エリアの日没・日の出の目安時間を調べられるので事前に調べてから行動計画を練りましょう。

琵琶湖鳥居は毎週土日の日没から約2時間ライトアップがされます。他にも1月1日～1月5日の日没から21時頃まで、9月5日の日没から22時頃まで、大晦日は夜明けまでライトアップされます。

日が暮れると鳥居の姿は見えなくなってしまいますが、ライトアップされることで湖上にくっきりと鳥居が浮かび上がります。まるで鳥居だけが浮いているような不思議な光景を見られます。

大晦日は年越しから初詣まで一大イベントとなり、ライトアップされた鳥居を見ながら年越しし、そのまま白鬚神社へ初詣というのが定番コースです。家族でデートでぜひ琵琶湖鳥居のライトアップを見に行ってみてください。

琵琶湖鳥居・琵琶湖鳥居のある白鬚神社についてご紹介をしてきました。パワースポットと呼ばれるにふさわしく、白鬚神社の神聖な佇まいからはパワーをもらえることを期待できます。

厳島神社にも引けを取らない琵琶湖鳥居はファミリーでも友達・恋人同士でも楽しめるスポットです。白鬚神社参拝・琵琶湖鳥居をセットで楽しめる観光計画を立ててみましょう。