コサックダンスはウクライナの伝統舞踊！踊り方･音楽･衣装も紹介

コサックダンスというと、ロシアの伝統舞踊というような気がしますが、実はコサックダンスはウクライナの伝統舞踊です。この記事では、コサックダンスについて詳しく紹介していきます。

ここからは、そもそもコサックダンスとはどのようなものかについて説明していきます。

コサックダンスは、ウクライナの伝統的な踊りです。現在はロシアがコサックダンスの本場とも言われていますが、本来はウクライナの伝統舞踊です。

コサックダンスは本来は女性は踊らずに男性だけが踊るものでした。

コサックダンスは、ウクライナでは軍事共同体の中で体を鍛えるための踊りとして踊られていました。そのため、コサックダンスは男性だけが踊るものだったのですが、次第に伝統舞踊としても発展していきました。

コサックダンスの原型は13世紀からあったと言われています。ウクライナは13世紀にモンゴル人によって国家を滅亡させられているのですが、その時にモンゴル人が広めた東洋武術からコサックダンスの歴史が始まっていきました。

コサックダンスは元々が東洋武術なので、現在でも演武として披露することもあります。コサックダンスを演武として披露する時には、コサックダンスの踊り以外に、剣や槍などを用いることも多いです。

ここからは、コサックダンスのやり方を詳しく紹介していきます。

コサックダンスの足の出し方は、しゃがんだ状態で手を組んで足を交互に蹴り出すというものです。

片方の足を伸ばした状態の時には、もう片方の足はかかとを浮かせてつま先で耐えている状態になります。今度は、伸ばしている足がつま先で耐えている状態になり、かかとを浮かせてつま先で耐えていた足を前に蹴り出して伸ばしていきます。

コサックダンス中の足の位置や体勢について詳しく説明します。コサックダンスの際に蹴り出した足は、膝がピンと伸びるようにやるのが正しいです。慣れていない場合には、膝を伸ばすのはかなり難しいので、注意してください。

足の裏が地面にベタ付けになっている状態では、絶対にコサックダンスはできません。足の裏を地面にベタ付けしてしまうと、腰が後ろに引っ張られてしまって背中から倒れて危ないので、絶対にやめてください。

コサックダンスをする際には、必ずかかとを浮かせて、足のつま先の方で耐えるようにしてください。また、コサックダンスに慣れていない時には倒れてしまうことが多いので、倒れた時に手をついて手首を痛めてしまうこともあります。

手首のストレッチも入念にしておきましょう。 最初のうちには、柔らかいものやマットを背中側に敷いて、後頭部を守ることをおすすめします。

また、コサックダンスは手を組んでやるものですが、最初のうちは手を組んでコサックダンスをするのはとても難しいです。そのため、初めは手を組まずに、倒れた時に手のつきやすいところに手を置いておくことをおすすめします。

コサックダンスを練習する際には、最初はしゃがんだ状態で足を交互に出すところから始めると良いでしょう。そこから、手をついて左右のバランスをとったり、足だけでバランスをとったり、と段階を踏んでやるようにしてください。

動画で公開されているコサックダンスの踊りをしている人たちはプロなので、最初からあの人達の踊りを真似しないようにしてください。体を痛めてしまう可能性が高いです。

コサックダンスをうまく踊るためのコツですが、背中を丸めてしまうとバランスを崩してしまうので、なるべく背中は丸めずに伸ばすようにしましょう。

さらに、腰が足の上にしっかりと乗っていること、かかとが浮いていること、出した足を上げすぎないことも、コサックダンスをうまく踊るためのコツになります。コサックダンスを踊る際には意識してみましょう。

また、コサックダンスを見る機会があれば、踊りの上手い人はこれらのコツが完璧にできているのでチェックしてみてください。

コサックダンスの音楽の特徴について説明していきます。実は、コサックダンスの伴奏の音楽には特に決まりがなく、テンポなども決まりがありません。

決まりはないものの、コサックダンスに使用される曲は4分の2拍子であることが圧倒的に多く、一番コサックダンスを踊りやすいと言われています。

コダックダンスは即興の感覚を呼び起こすものとされていて、音楽のテンポが頻繁に変わります。

コサックダンスに使用される曲で多いのは、ウクライナ民謡の「ホープ、私の蕎麦団子」「キエフからルーブヌィまで」です。その他にもロシア民謡がよく使用されていて、「カチューシャ」「コロブチカ」が使われています。

「カチューシャ」や「コロブチカ」は、日本ではテトリスのゲームの曲に使用されたこともあって馴染み深いものとなっています。その他に行進曲などが使用されることもあります。

ここからは、コサックダンスの美しい衣装について説明していきます。

コサックダンスの際に着用する衣装は、ウクライナの民族衣装です。ウクライナの民族衣装は「ソロチカ」「ヴィシヴァンカ」と呼ばれていて、とてもカラフルで可愛らしい衣装です。

ウクライナの民族衣装は「ソロチカ」「ヴィシヴァンカ」は基本的には真っ白のシャツに、赤や緑・青の糸を使って丁寧に刺繍が施されています。これらの刺繍は地域によってデザインが違っていて、深い意味が込められています。

刺繍は動植物や幾何学模様などをデザインしていて、この刺繍には「悪から人々を守り、富や健康をもたらす」という魔除けの意味が込められているのです。

特に、布のつなぎ目・袖口・首回りには「魔が入り込みやすい」と言われていて、その場所に多く刺繍がされています。

ちなみに、男性の民族衣装には襟元にもしっかりと刺繍がされているのですが、女性は魔除けのネックレスをしているため女性の衣装の方が刺繍は少なくなっています。

女性は民族衣装の他にふわっとしたスカートとブーツのようなものを履いて、コルセットや王冠・帽子を身につけ、髪型を統一して踊ります。

男性は民族衣装の他に、ズボン・ベルト・上着・帽子を身につけて踊ります。身につける装飾品は、その人のステータスにもなっています。

コサックダンスの時に着用する帽子は、毛皮・またはフェイクファーが使用されている帽子です。ロシア帽・ウシャンカと呼ばれていて、ロシアなどのマイナス数十度にもなる寒冷地で頭部を寒さから守るために着用する帽子です。

ウシャンカには、あまり高価でない羊の皮やウサギなどの毛皮、またはフェイクファーが使用されます。

コサックダンスについて詳しく説明してきましたが、いかがだったでしょうか。コサックダンスはウクライナの伝統舞踊で、元々は体を鍛えるために踊られていたもので、男性だけが踊るものでした。

コサックダンスは元々が東洋武術のため、現在でも演武として披露されることがあります。コサックダンスを演武として披露する時には、コサックダンスの踊り以外に、剣や槍などを用いることも多いです。

コサックダンスをやるのであれば、必ず足の裏をベタ付けせずに、かかとを浮かすようにしてください。かかとを浮かせて、足のつま先の方で耐えるようにして、足を交互に出すということをしないと背中から倒れてしまって危ないです。

コサックダンスを練習するのであれば、最初はしゃがんだ状態で足を交互に出すところから始めてください。そこから、手をついて左右のバランスをとったり、足だけでバランスをとったり、と段階を踏んでやることがおすすめです。

ぜひ、ウクライナの伝統舞踊であるコサックダンスを練習してみてください。