アラブ首長国連邦のドバイの治安は良い?旅行や観光の危険度や注意点も紹介
ドバイは中東で最も注目されていると言っても過言ではない国です。高層ビルや金融センターがあり中東のイメージを変えてくれるのがドバイでしょう。一度は観光で訪れたいものの中東であるために治安に不安もあります。ドバイの治安や注意点をまとめたので紹介します。
目次
ドバイは安全?旅行前に知っておきたい治安状況
パトカーがランボルギーニだったり、金の自販機があったりと何かとお金持ちを思わせるドバイでは、7つ星ホテルがあることで有名です。ドバイに旅行で行くことは長年の夢だという人も多いでしょう。
ドバイは豪華で皆が豪遊しているイメージがありますが実はUAE人というのはとても少なく、ドバイにはインドなどから出稼ぎで来ている人が多いのです。そのため、格差社会が繰り広げられています。
そのドバイを観光するとなると、やはり気になるのが治安でしょう。中東に位置するドバイでもあり格差社会のドバイでもあるので治安が悪い一面もあるのが事実です。ドバイで注意したい面や治安、安全な旅行の心構えなどについて紹介します。
アラブ首長国連邦のドバイとはどんな国?
「ドバイ首長国」はアラブ首長国連邦の首長国の1つです。アラブ首長国連邦は7つの首長国で構成された国です。ドバイの国名はアラブ首長国連邦ですが首長国名はドバイ首長国です。
ドバイ首長国の首都はドバイ市で、最大都市もドバイ市です。人口は約313万人です、宗教はアラブ首長国連邦で国教がイスラム教とされていますが、ドバイはイスラム教文化が他の首長国に比べて薄いのが特徴です。
ドバイには、UAE人以外の人が多いためイスラムの制約が薄くなっているのです。日本からは直行便も出ています。
ドバイの言語
ドバイの言語はアラビア語です。しかし、外国人労働者が多いことから、外国の言葉もたくさん飛び交っています。そのため、アラビア語よりも英語のほうが使われることも多いでしょう。
ドバイでは、観光地では英語で過ごすことも可能です。アラブ首長国連邦が独立する前には、イギリスの領土でもありました。そのため、イギリス英語が流通しているという特徴もあります。
アメリカ英語では少し通じにくい可能性もありますが、基本的には英語ができれば問題なく過ごすことができるでしょう。
ドバイの通貨
ドバイの通貨は「ディルハム」です。2019年12月現在の1ディルハムは約29.55円です。アラブ首長国連邦ではディルハムが使われているため、その他の首長国もディルハムが使えます。
アメリカドルとは固定相場制なので現在の相場を見てアメリカドルからの両替がお得かどうかを確認してから両替することをおすすめします。
全てのお店でアメリカドルが使えるわけではありませんが、一部では使うことも可能です。使えないことも考えると最低限のディルハムは持っていたほうがいいでしょう。
外務省発表によるドバイの危険度
2019年12月現在、ドバイの治安は危険レベルが発せられていないため良好です。しかし、イエメン情勢には注意しなければなりません。反政府の部祖言う勢力がアラブ首長国連邦の首長国を攻撃する可能性があります。
過去には、カタールとの外交を断絶するなどもあり、情勢が不安を抱えることもありました。今のところ治安が安定していますが、万が一の事態に陥る可能性があることも把握しておきましょう。
感染症の危険情報についても現在は出ていません。はしかや風疹、MERSコロナウイルスが流行することもあるので、観光や旅行を考えているときは新しい情報を常に仕入れてください。
ドバイで注意したい治安の悪いエリア
ドバイでは、治安が悪いと言われる地域があります。治安が悪いといえども、外務省では危険レベルはついていません。
しかし、観光するときに気をつけておかないと犯罪に巻き込まれる可能性があります。治安が悪いエリアでの観光を注意して行う意味でも、安全性が問題視されている場所を見ておきましょう。
ドバイで治安が悪い地域に注意するのは当然のことですが、ドバイ周辺国の治安にも目を向けてください。周りの治安情勢に影響されることもあります。現在のアラブ首長国連邦の首長国はどこも危険レベルはついていません。
ゴールド スーク周辺
ドバイと言えば、やはり金です。ゴールドスークは、金を取り扱うお店が立ち並んでいます。どちらかというと、昼間よりも夜のほうが活気に溢れていて、人も多くなります。
ゴールドスークは観光で訪れる人も多いですが治安が悪いところもあります。1つは売春婦がいて男性観光客を狙っていることです。また、近くには外国人労働者が多く入る場所もあります。
イスラム教徒が多くいる場所でもあり、外国人観光客は目立つため何かと狙われやすいのです。スリなどの犯罪にも注意してください。
スパイススーク
たくさんのスパイスが集まったスパイススークは、スパイスなのにお洒落に見えて購入したくなるものが沢山あります。珍しいスパイスに遭遇することもあるでしょう。ドバイで人気のスークです。
しかし、治安が悪いと言われる場所でもあり、女性の性被害が多く起きています。特に多いのが痴漢です。また、強引な客引きも行われるので注意してください。
客引きのほとんどが男性で、慣れなれしく抱きついてこられたという観光客もいます。客引きにも注意したショッピングを楽しみましょう。
ザ・ドバイ・モール
1300店舗以上が立ち並ぶ大きなショッピングモールですが、ドバイモールは観光客が多くスリやひったくりの被害が多発しています。人が多いので痴漢被害も起きているでしょう。
また、女性が露出が多い服装をしていると性犯罪のターゲットになるだけでなく、警察に注意されることもあります。日本にはないほどの巨大なショッピングモールですが、自分しだいで治安が悪い場所になってしまいます。
ショッピングモールでは、観光客が多くのお金を持っていると思われるため、スリ、置き引きなどの窃盗もそれなりに増えると思ってください。ワクワクするショッピングモールだからこその警戒が必要です。
ドバイでの観光客をターゲットにした犯罪
ドバイで頻繁に起きている観光客への犯罪について紹介します。ドバイは安全で治安が良いイメージもあります。中には中東だから治安が悪いと思う人もいますが、中東だから治安が悪いというのは違います。
ドバイは安定した治安で安全性はあるものの、何かしらの犯罪も起きているというイメージを盛ってください。観光客がより多く被害に遭っている犯罪には警戒した旅行にしましょう。
窃盗などの犯罪から、銃器を用いた犯罪や薬物の犯罪がある可能性もあるので注意してください。
スリ・置き引き
人気のスークやショッピングモール、観光地でよく起きているのがスリや置き引きです。ドバイの人はお金持ちで心に余裕があるので窃盗はしないと思う人もいるでしょう。
しかし、ドバイには沢山の外国人労働者がいます。彼らは思っている以上にUAE人と収入格差があります。そのため、労働者によるスリや置き引きが起こることも考えられます。
特に、高価なアクセサリーや時計、スマートフォンは狙われやすいので注意してください。購入した商品も床などに置いてしまうと盗られる可能性があります。
性犯罪
ドバイの治安が悪いイメージを持つ人は性犯罪の多さを知っているからでしょう。ドバイでは、女性に対する暴行や性犯罪だけでなく、子供を標的とした性犯罪も起きています。性犯罪は世界的にも多いと思ってください。
ドバイでは、タクシーに乗り込むとタクシー運転手が人気のない場所まで行き性犯罪に及ぶこともあります。また、声をかけてきた人の車に乗り込んで性被害に遭った観光客もいます。
ショッピングモールなどの人が多い場所では、痴漢の被害が多発しています。ドバイはイスラム教でありながらもイスラム文化が濃くないため、露出する観光客も多くいます。狙われるので注意しましょう。
ドバイへ旅行する際の注意点
ドバイにも治安が悪いと言われる場所や治安が悪いと感じる犯罪があります。しかし、中東ならではの建物や、ドバイだからこそ感じられる豪華さには魅力があり旅行で行きたい場所であることには変わりないでしょう。
現在の治安は安定してるため、より治安が良いときにドバイに行きたいと願う観光客も多いはずです。しかし、安全に旅行するには自分で安全性を高めなければなりません。
また、ドバイには日本にはないルールも存在しています。ドバイを安全にそして、スムーズに旅行するための注意点を紹介します。
女性は夜一人で出歩かない
性犯罪が多いドバイなので女性の一人行動は慎みましょう。特に夜は一人で出歩いていると性犯罪の被害者になる可能性が高くなります。必ず複数人で行動してください。外国人が多いドバイでも女性の単独行動は目立ってしまいます。
男性と一緒に行動するときは、人が多い場所では男性の内側を歩き、周りからカバーしてもらうようにしましょう。知らない人とは距離をあけて歩いてください。周りを警戒しながら歩くことが大事です。
また、露出にも気をつけましょう。ドバイは暑い国なので薄着になることも多いはずです。しかし、イスラム文化もあることや性犯罪が多いことも考えた服装がおすすめです。
公共の場で泥酔はしない
イスラム教の文化もあるドバイですが、飲酒は可能です。しかし、ホテルやお酒を提供している場所で飲酒することが基本です。公共の場で泥酔すると違反行為として逮捕される可能性もあります。
ビーチや公園など景色が良い場所もあり、お酒が飲みたくなることもあるでしょう。また、日本では飲酒が禁じられていない場所でもあるため飲んでいいと思ってしまうこともあります。しかし、ドバイでは、どこでも飲酒ができるとは限らないのです。
飲酒しただけで、何も犯罪をしていなかったとしても逮捕される事例もあるのでお酒を飲むのであれば、レストランやホテルなどで提供している場所のみで楽しみましょう。
電車内で飲食・居眠りはしない
日本では電車で寝ている人も何か飲んだり食べたりしている人もいます。しかし、ドバイではこれらのことは禁じられています。また、電車内でツバを吐くとか、座席に足を乗せるなども禁止されています。
これらの行為をすると罰金を求められることがあるでしょう。基本的には、普通はしない行為ですが、居眠りはする可能性があるので気をつけてください。
ドバイは女性や子供だけしか乗れない車両もあります。男性観光客は車両を確認して乗車するようにしましょう。女子旅の場合は、性犯罪の危険性を下げ、安全に行動するためにも女性専用の車両を使ってください。
コスプレや女装をしない
日本だけでなく海外でも人気のコスプレですが、これもドバイでは禁止されています。女装も禁止です。コスプレをすることも女装することも法律違反です。逮捕される可能性があります。
ドバイ貿易センターでは、中東最大級のマンガやアニメの祭典が行われたことがあります。コスプレがしたくなるようなイベントですが、コスプレでの参加は控えたほうがいいでしょう。
ハロウィンやアーティストのライブなどでコスプレする人が多い日本の感覚はドバイでは持たないことです。また、ドバイでは写真撮影にも敏感なところがあります。周りに人がいるときには、写真を撮りたい旨を説明してから撮影しましょう。
結婚前の男女のキス・抱擁も注意
ドバイでは、結婚前の男女がキスやハグをするのは禁止されています。結婚前の男女がドバイに旅行に行ったときは、ホテルの部屋も別々に予約しなければならないこともあるでしょう。結婚前の男女の絡みは違法行為であり禁固刑になる可能性もあります。
実際に、ドバイを訪れた日本人カップルが車内で性行為をしていたところ、現地の人に通報されて逮捕されました。日本でもわいせつ罪に問われそうですが、このカップルは結婚前の性行為が原因で捕まったのです。
日本ではこの理由で捕まることはないため文化の違いを理解した行動が必要です。カップルで手を繋いで歩くのも控えたほうがいいでしょう。ドバイでは性犯罪が多い割りに、カップルには厳しい制約があるのです。
ドバイの治安やルールに注意した旅行にしよう!
ドバイは治安が安定しています。建物などにスケールの大きさを感じることもでき、日本から離れた国にいる実感も強くなるでしょう。また、ポイ捨てが違法でもあるので街には清潔感もあり、日本人は過ごしやすさをより感じることができます。
ただ、痴漢などの性犯罪が多いことがドバイの治安が悪いと感じてしまう要因になっています。女性は特に気をつけた観光をし、できるだけ男性と一緒に行動したり複数人で行動することをおすすめします。
また、ドバイには日本には全くないルールがあり、破れば法律を犯したことになる可能性があります。ドバイに旅行に行くときには、ドバイでしてはいけないことをしっかりとインプットしてください。安全で快適なドバイ旅行にするためにもルールを守りましょう。