グアムの治安は危険で悪い?安全?犯罪の危険度などの情報も紹介
グアムは、アメリカ領土であるため治安が悪い場所だというイメージもあれば、日本人が多く訪れる海外リゾートのため治安が良いイメージもあります。「日本から最も近い海外リゾート」とも言えるグアムの治安や犯罪の種類、その危険度など国内の安全状況について紹介していきます。
目次
グアムへ行く前に知っておきたい治安状況
グアムは日本から飛行機で3時間半で到着する、身近な海外リゾート地です。そのため、ビーチや街中で日本人に出くわすことも多く、観光地にいるとそれほど異国感は感じず、治安が悪い危険な感じもしないでしょう。グアムはアメリカ領ですが、アメリカの中ではかなり治安は良い方と言えます。
とは言え、グアムも外国であるため、犯罪はあります。日本国内と同じような安全で平和ボケした感覚は禁物です。女性が夜に一人で出歩いたり、街中で鞄を置きっぱなしにするといった行動は、治安の如何を問わず、様々な犯罪を誘発してしまいます。
グアムの治安が悪い場所ではビーチなどでの盗難や、ひったくりといった軽犯罪が頻発しています。厳戒な注意を要するほどの治安の悪さではないですが、あくまで外国なのだという意識は忘れないようにしましょう。
これは、訪れる国の治安状況にかかわらず、持つべき意識かもしれません。
グアムとはどんなところ?
グアムは、太平洋にあるマリアナ諸島南端の島で、1898年からアメリカの海外領土となっています。日本との時差は+1時間と短く、飛行機でたったの3時間半で到着します。さらに、比較的治安が良くて安全と言われるリゾート地であるため、リピーターの日本人も多いでしょう。
流通通貨は米ドル、公用語は英語とチャモロ語です。チャモロ語とは、グアムと北マリアナ諸島で使用されている、スペイン語をベースとした言語のことです。グアム島内では日本語が通じる人も多く、また英語の通用度はほぼ100%であるため、通常の観光において言葉で不自由することはほとんどないでしょう。
気候は海洋性亜熱帯気候、年間の平均気温は26〜28度と、1年を通じて海水浴が可能な常夏の島です。11月から5月は乾季、6月から10月は雨季に分類されます。
雨季と言っても、日本の梅雨のように、1日中雨が降り続くような天候ではありません。スコールといって一時的に大雨が降り、その後はすぐに止んで晴れ間が戻ることが多いのです。
また、7~11月は台風シーズンと言われています。しかし、実際には日本の台風シーズンのように、頻繁に上陸し甚大な被害をもたらすようなことはそう多くはないようです。そのため、もし仮にこのシーズンで旅行計画を立てることになっても、そこまで気にしなくても良さそうです。
外務省発表によるグアムの危険度
ここからは、グアムの最新の危険度・治安について紹介していきます。
2019年12月時点で外務省が発表している情報では、テロなどの危険情報や感染症にまつわる情報は特に出ておりません。しかし、「最新のスポット情報や安全対策基礎データなどを参照の上、安全対策に心がける」よう周知されています。
グアムの治安状況は日々刻々と変化しています。ご自身が旅行へ行く前には、外務省のホームページなどから最新の治安情報を確認し、安全な渡航ができるよう注意しておきましょう。
グアムで治安の悪い場所
2019年の世界治安ランキングでは、日本が43位であり、グアム(アメリカ)は65位と、比較的治安は良い方であると言えます。しかしながら、同じグアム島内でも危険度の高い治安の悪い場所や、注意が必要なシチュエーションがあります。
ここからは、日本人観光客がよく訪れる場所である一方で、治安が悪いとされる場所について紹介していきます。
サンビトレスロード
サンビトレスロードは、大型ホテルが立ち並ぶ道で、通称「ホテルロード」と呼ばれています。付近にはDFSギャラリア・グアムや、ザ・プラザなどの商業施設も数多く立ち並んでいます。この辺りは、ショッピングモールが夜遅くまで営業しているため、人通りも多いです。
観光客でにぎわっていて人気が多いため、一見治安が良く安全な地域にも思えますが、ここではひったくりに注意が必要です。
また、それ以外の場所では細く暗い道が多く、街灯もまばらになるため夜道は注意が必要です。特にサンドキャッスルからハイアットホテルに続く道は細く暗いため、女性同士やカップルは十分気を付けましょう。悪質なひったくりだと、車の中から肩にかけているバッグをひったくって逃走することもあります。
タモンビーチ
タモンビーチは、グアムを訪れる人のほとんどが立ち寄るビーチと言っても過言ではないほど、多くの観光客でにぎわうビーチです。そのため人も多く、あまり治安が悪いという印象はないかもしれません。しかし、ここでは、海に入っている間に置きっぱなしになっている荷物が盗難に遭う被害が頻発しています。
ビーチへ行く際は、なるべく貴重品は持ち歩かないようにしましょう。どうしても持ち歩きたい場合は、同行者と交代で荷物番をするなど、荷物から目を離さないように工夫すると良いでしょう。
ひったくりはその場でバッグを開けて中身を確認するのではなく、逃げてから開けます。そのため、仮に貴重品が入っていないバッグでも、盗難の被害となることは十分あり得るのです。日本ではなく外国にいるのだという意識で、手荷物の取り扱いには十分注意しましょう。
リティディアンビーチ
リティディアンビーチは、グアムの北側に位置し、絵にかいたような真っ青な海が有名なビーチです。手つかずの自然が残っており、先ほどのタモンビーチとは異なり観光客が少なく、真っ白な砂浜と透き通るような青い海が魅力的な穴場のビーチです。
しかし、このリティディアンビーチは、実は治安が悪い場所の一つなのです。駐車しているレンタカーを狙った車上荒らしの被害が多数報告されています。リティディアンビーチはグアムの中心部タモンから離れた場所に位置しているため、公共交通機関では行けずレンタカーを借りて行くしかないのです。
ビーチへ行く際は、レンタカーに貴重品だけでなく荷物は絶対に残しておかないこと、あえて施錠はしないことを徹底してください。荷物が車内にあるだけで、車上荒らしのターゲットになりやすいです。また、施錠してしまうと車上荒らしに車を壊されてしまい、タモンへ帰れなくなってしまう危険もあるため注意しましょう。
グアムでの観光客をターゲットにした犯罪
ここまでは、グアム島内でも特に危険度の高い治安の悪い場所を紹介してきました。続いては、観光客をターゲットにした犯罪の種類について解説していきます。
グアムでは、殺人事件などの重犯罪はさほど多くありませんが、軽犯罪は頻発しているため老若男女問わず注意が必要です。
置き引き
ビーチやレストラン、公共交通機関内やホテルのロビーなど、ほんの一瞬荷物から目を離した隙に置き引きの被害に遭う観光客が後を絶ちません。
対策としては、まず第一に荷物から目を離さないように気を付ける事です。日本ではわずかな時間であればと、荷物を置きっぱなしにすることも多いと思います。しかし、グアムではこのような平和ボケした行動は足元をすくわれます。面倒でも、その場を離れる場合には同行者に荷物を見てもらう、なるべく持ち歩けるだけの荷物しか持っていかないことを徹底しましょう。
ひったくり
グアムではか弱い女性や、注意散漫となっているカップルを狙ったひったくりの被害も頻発しています。安全に移動したければ、短い距離でもタクシーを利用する、ホテルの送迎サービスを活用するなどの予防策が重要です。
グアムは車社会のため、地元の人は基本的に移動には車を利用しています、テクテク歩いているのは観光客だと、目を付けられやすいのです。日本ではさほど珍しくない夜の道歩きですが、グアムでは絶対にやめておきましょう。
また、万が一ひったくりの被害に遭った場合でも被害を最小限にとどめるために、外出する際は多額の現金は持ち歩かないようにしましょう。パスポートなどの貴重品もホテルの金庫に保管しておき、外出時は持ち歩かないことが大切です。
車上荒らし
グアム旅行では、レンタカーを借りて郊外のビーチを訪れる観光客も多いです。その際気を付けなければならないのが、レンタカーを狙った車上荒らしです。窓ガラスを割られて車内の荷物が盗まれるので、自分の荷物の盗難のみならず多大な賠償金を支払わなければなりません。
また、先ほどリティディアンビーチでも車上荒らしが多いことについては触れましたが、公共交通機関では行きづらいためレンタカーを借りて訪れているわけです。そのため、車上荒らしに車を壊されてしまっては、帰路にも多大な影響が出てしまいます。
対策としては、絶対に車内に荷物(特に貴重品)を残しておかないこと、また施錠をしないことを徹底しましょう。
グアム旅行を安全にするための注意点
ここからは、グアム旅行を安全にするための注意点をいくつかご紹介します。食事に買い物、マリンアクティビティと、魅力が盛りだくさんのグアムを安全に満喫できるよう、旅行前に今一度グアムの治安状況を確認しておきましょう。
深夜は出歩かない
夜遅くまで営業しており、多くの人でにぎわっている大型ショッピングモールなどの中心街であれば、人通りも多くそこまで危険度は高くありません。しかし、都市部以外や、はたまた夜の徒歩移動は、車社会のグアム内では目立ってしまうため控えることが無難です。
深夜の時間帯に、女性同士やカップルが徒歩で移動している時に、ひったくりに遭うケースは非常に多いようです。日本よりは治安が悪いグアムでは、複数人で移動していれば大丈夫とか、男性がいれば大丈夫といったことはありません。どうしても夜遅くに外出するのであればタクシーなどを利用するようにしましょう。
見知らぬ人の車に乗らない
グアムでは道を歩いていると、片言の日本語で「コンニチハ!」とか、「オネエサンカワイイ!」などと声を掛けられることも多いです。日本人はハッキリNOと言えない優しい性格の人が多いこと、愛想が良いことから、現地の人も声をかけやすくナンパが多いのだそうです。
甘い口車に乗って、見知らぬ人の車に乗ったが最後、強姦被害や盗難被害に遭うなどの恐ろしい事件に巻き込まれたという報告も数多くあります。せっかくの楽しい旅行なので、開放的な気持ちになることもあると思います。
しかし、目の前にいる知らない人は何か悪いことを企んでいるかもしれないと警戒心を持ち、知らない人に声をかけられてもついていかないようにしましょう。
人気のない場所に行かない
人が多い場所では、それほど治安が悪く感じる事もないでしょう。しかし、一歩人気の少ない場所に入れば、街灯も少なく人目につきづらいため、ひったくりや強姦、麻薬取引などの犯罪が起こりやすくなります。
複数人であっても、男性が一緒でもそこは外国です。人気のない場所には昼間であっても近づかないように気を付けましょう。
荷物から目を離さない
日本では、長時間の荷物の置きっぱなしは別として、わずかな時間であればその隙に盗む人もいないだろうと、油断しがちです。しかし、それは日本人の平和ボケしている感覚であって、そのままの感覚で海外へ行くとすぐに被害に遭ってしまいます。
ビーチやホテルのロビーなど、グアム旅行中はどこにいる時も荷物から目は離さず、その場を離れることがあれば短時間であっても同行者に見張りをお願いすることをオススメします。
ビーチに荷物を置きっぱなしにしない
ビーチを訪れる際は、たくさんの荷物を持ちこんで遊ぶことはできないので、どこかに荷物を置いてビーチに入ることとなってしまいます。鍵付きのロッカーが設置されているようなビーチであれば良いのですが、観光客が少ないビーチなどではそのような施設が準備されていないこともあります。その場合、他に人が少ないからと安心して、浜辺に荷物を置きっぱなしにしては恰好のカモとなってしまいます。
ビーチへ行く際はなるべく持ち物は最小限にすること、貴重品は防水ケースなどに入れて首から下げて肌身離さず持ち歩くこと、どうしても荷物を置く場合はロッカーを利用したり同行者に荷物番を頼むなど、細心の注意を払うことをオススメします。
気を引き締めつつも、常夏リゾートを満喫して!
以上がグアムの治安や危険な場所、注意すべき犯罪の種類でした。注意点をたくさん挙げてきましたが、これらのことはグアムに限らず、どこへ行くにも気を付けるに越したことはないことばかりです。
グアム観光では、日本国内ではなかなか味わえない南国の常夏ムードやアメリカンな食事、広大なビーチでのマリンアクティビティなど、たくさんの魅力が詰まっています。
せっかくの旅行で被害に遭わないために、事前に治安情報を収集するなど警戒心を持ちつつも、グアムの魅力を思う存分満喫してきてください。