ハワイのチップの基本を知ろう!金額の相場やタイミングも紹介!
アメリカ領土のハワイでは、ホテルやレストラン等でサービスを受けた際にチップを渡すのが常識です。チップを払わないとトラブルに発展する恐れがあり、海外旅行初心者は注意しなければなりません。ハワイのチップ相場や具体的な渡し方、注意点などを紹介していきます。
目次
ハワイに行ったら知っておきたいチップの常識
太平洋の中央付近に位置しているハワイは、アメリカ合衆国の50番目の州にして世界的人気を誇るリゾート地です。
美しい自然と開放感抜群の常夏の気候。海水浴を楽しめるワイキキビーチだけでなく、ホテル・レストラン・ショッピングエリアなど便利な施設も充実しています。
一人当たり10万円前後の金額で行けるツアープランもあり、年間に150万人以上の日本人が訪れるほどの定番の観光旅行地として知られています。
ハワイには世界中の観光客をもてなす態勢が整っているため、ほとんど外国語を話せない方でも片言の英語で十分にコミュニケーション可能です。
しかし、「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、観光客といえどもハワイの文化に合わせる必要があります。特に気を付けなければならないのが、「チップ」の存在。旅慣れしていない日本人は、チップを巡って現地のスタッフとトラブルになってしまう恐れがあります。
そこで今回は、ハワイのホテル・レストランでスタッフに渡すべきチップ金額の相場や具体的な渡し方、注意点などをまとめてみました。ハワイ旅行を検討している方は、現地で恥をかかないようにしっかりチェックしておきましょう!
まずはチップについて解説!
海外に行ったことのない方の中には、「チップ」という文化そのものを知らない方が少なくありません。ホテル・レストランでスタッフにいきなり金銭を要求された際に、びっくりして詐欺だと勘違いしてしまうことでしょう。
ここでは、ハワイ旅行時に忘れてはならないチップの基礎知識について解説していきます。
チップとは
チップ(tip)とは、ホテル・レストラン・タクシーなどのサービスを利用した際に従業員に渡すお金のことです。
例えば、ハワイのホテルに着いた時にスタッフが自分の荷物を部屋まで運んでくれたら、その相手に"Thank you."(ありがとう)と言ってチップを手渡します。
チップ制度は、欧米を中心に海外で広く浸透している文化の一つです。チップを渡す習慣のない日本人にとっては馴染みの薄い行為であり、うっかりチップを忘れると「世間知らずな日本人だ」と白い目で見られることになります。
チップを払う意味
チップはサービスの対価であり、客がスタッフにチップを支払うのはマナーにして「義務」です。お金を陰で直接手渡しすると悪いことをしているような気がしますが、きちんと現地の法律で認められている経済活動なので心配いりません。
高額の給料が保証されている日本では、店員が客に対して親身に接することが当たり前になっています。しかし、海外ではウェイターやドアマンなどのサービス業従事者の基本給が低く設定されており、客から貰えるチップが生活費として欠かせません。
チップの存在が彼らの重要なモチベーションであり、高い金額のチップをくれる客に対しては従業員も最大限の敬意を払って接してくれます。ハワイに行く際には、「サービスは無料ではない」という海外の常識をしっかり理解しておきましょう。
ハワイではチップを渡すのがマナー
チップ文化は、国によって大きく異なります。スタッフにサービスしてもらった際には絶対にチップを渡さなければならない国もあれば、チップを渡すと失礼にあたる国もあります。
ハワイが属しているアメリカは、広くチップ制度が浸透している国です。ルームサービスを担当しているホテルマンや観光バスのドライバー・ガイドなどの人々と接する機会があれば、チップを渡すのを忘れないように気を付けましょう。
チップが絶対に必要な国 | ・アメリカ ・カナダ ・エジプト など |
チップを渡すことが望ましいとされている国 | ・ロシア ・オランダ ・トルコ など |
チップが不要な国 | ・日本 ・フランス ・アルゼンチン など |
ハワイでのチップの渡し方の基本
チップ文化に疎い日本人観光旅行客の中には、チップの渡し方が分からなくて困っている方が少なくありません。
ここでは、ハワイのホテル・レストランでスタッフにチップを渡す際の注意点を紹介していきます。
チップはスマートに渡す
ハワイのホテル・レストランでチップを渡す際の一つ目の注意点は、スピーディーに渡すことです。
旅慣れしていない日本人の場合、財布を取り出してお金を渡すまでにあたふたしてしまい、非常に見苦しいです。スタッフも一人の客の相手だけをしている暇はなく、待たせてしまうと気まずい空気が流れます。
チップが必要になるのは分かりきっているので、前もってチップをポケットの中に入れておいてすぐに渡せるように準備しておきましょう。
チップは紙幣で渡す
ハワイのホテル・レストランでチップを渡す際の二つ目の注意点は、紙幣で渡すことです。
チップは、1ドル紙幣単位で渡すのがマナーです。1ドル未満のセント(硬貨)でチップを渡すと、ジャラジャラ音がして仕事の邪魔になる上に、働きぶりを暗に批判していると受け取られかねません。
お金を1ドル紙幣に両替して、何枚か用意しておくと良いでしょう。
チップを渡すタイミング
ハワイのホテル・レストランでチップを渡す際の三つ目の注意点は、タイミングです。
「ハワイではチップを渡さなければいけない」と早まって、ホテルマンが荷物を運んでる最中にチップを渡そうとすると仕事の邪魔になります。
相手が仕事を終え、自分の持ち場に戻る直前のタイミングで素早くチップを渡すと良いでしょう。
笑顔と感謝が重要
ハワイのホテル・レストランでチップを渡す際の四つ目の注意点は、敬意を忘れないことです。
チップはサービスの対価であると同時に、自分の感謝の気持ちを伝える手段でもあります。相手の目も見ずに不愛想な態度でチップを渡すのは、とても失礼な行為です。
軽く笑顔を浮かべて"Thank you."(ありがとう)と言いながら、チップを紳士的に手渡しましょう。金さえ払えば良いというわけではありません。
ハワイでチップを渡すシーンと金額の相場
チップの金額は個人の裁量にゆだねられており、いくら渡せば良いのか明確な金額が決まっていません。少なすぎるとマナー違反になり、かといって多すぎても相手を困惑させてしまいます。あらかじめ、チップ金額の相場を把握しておきましょう。
ここでは、ハワイのホテルやレストランで渡すべきチップ金額の相場をシチュエーションごとに紹介していきます。
レストラン
レストランを利用したら、帰る際にウエイターにチップを支払いましょう。
チップ金額の相場は、食事代金(税別)の15〜20%程度(高級レストランの場合は25%程度)が目安です。100ドル分オーダーしたら、20ドル程度のチップを支払うイメージです。
チップの渡し方は、店舗によって千差万別。テーブルの上に置いて帰る、レジに備え付けのボックスに入れる、レシートにチップの金額を自分で記入して合算料金を支払う、などの方法があります。
ホテル
ホテルでは、様々な従業員にチップを渡す機会があります。ポーター(荷物運び)、ルームサービス、ベッドメイキングなどの仕事をしてもらったら、忘れずにチップを払いましょう。
チップ金額の相場は、1~5ドル程度です。彼らは一日に何十人もの宿泊客を相手にしているので、無理に高い金額のチップを渡さなくて大丈夫です。
スタッフが目の前にいる場合は、チップを直接手渡しするのが基本。ルームキーバーに渡したい場合は、部屋を出る前に机の上に置いていきましょう。メモ用紙に"Thank you."と書き添えておけば、そのまま受け取ってもらえます。
タクシーなどの交通機関
タクシーや送迎バスを利用したら、下車の際にドライバーにチップを支払いましょう。
チップ金額の相場は、乗車料金の10〜15%程度が目安です。荷物の積み下ろしまで行ってもらった際は、荷物一つにつき1ドルのチップを上積みします。
チップの渡し方は、手渡しがベストです。なお、乗車料金がチップ代込みになっている場合は、無理に渡さなくても構いません。
その他サービス業
サーフィンのインストラクターやマッサージなどの観光客向けサービスを利用したら、帰る際にチップを支払いましょう。
チップ金額の相場は、サービス料金の15〜20%程度が目安です。
チップの渡し方は、手渡しがベストです。旅行会社のパッケージツアーに参加している場合、料金がチップ代込みになっていてチップ不要の場合もあります。
支払方法別のチップの払い方を紹介!
チップは1ドル紙幣単位で手渡すのが一般的ですが、レストランや観光客向け施設のようにチップ金額の相場が高い場合、別の方法を利用して支払っても構いません。
ここでは、ハワイのホテル・レストランでチップを渡す際の具体的な払い方を紹介していきます。
クレジットカードでのチップの払い方
チップの金額が高くなる場合、現金で直接渡すのが難しくなるため、クレジットカード決済で支払うことも可能です。
ハワイのレストランでは会計用のレシートに「Tip(チップ)」欄があり、自分の支払いたいチップ金額を自分で記入してクレジットカード払いできます。
また、料金総額の15%・18%・20%の中から任意の割合を選んで、食事代金と合算払いできるお店もあります。英語を話せない日本人でも、相場のチップ金額を簡単にクレジットカード払い出来て便利です。
現金でのチップの払い方
支払いたいチップ金額分の紙幣が手元にある場合は、現金でチップを払いましょう。クレジットカード払いだと従業員の手元に渡るまでに時間がかかってしまうため、現金の方が喜ばれます。
ちなみに、25ドルのタクシー料金で3ドル程度のチップを上積みしたい場合、30ドル支払って"Keep the change,please."(お釣りはいりません)と言えば、会計の手間を省けます。
会計にチップが計算済みの場合もある
ハワイを訪れる日本人観光旅行客の中には、海外の文化に疎くてチップを払わない方が少なくありません。
オーナー側もそのことを熟知しているようで、近年では会計料金の中に最初からチップ代を加算しているお店が増えています。
特に、団体ツアー客を相手にしている施設ではこのパターンが多いです。チップ関連のトラブルに巻き込まれずに済むので、自信のない方にはこのタイプのお店を利用することをおすすめします。
ハワイでのチップの注意点
チップ制度は、日本人にとって馴染みの薄い文化です。正確な知識を持っていないと、悪意を持った連中に騙されて金銭的被害に遭う恐れがあります。
ここでは、ハワイのホテル・レストランでチップを渡す際の注意点について解説していきます。
両替を済ませておく
一つ目の注意点は、あらかじめ日本円を両替して細かい紙幣を準備しておくことです。
基本的に、チップは商品の売買と違ってお釣りが出ません。金額の大きい札しかない場合、英語で"〇〇 dollars for change,please."(〇〇ドルのお釣りをください)とはっきり主張しないと、チップ代として全額持っていかれます。
また、「こいつは旅慣れしてない日本人だな」と見くびられたら、サービス代と称して多額のチップを要求されるリスクもあります。チップの相場を正確に覚えておき、適切な金額を支払えるように備えておきましょう。
チップが不要なお店もある
二つ目の注意点は、全ての施設でチップを渡す必要は無いということです。
ホテルやレストランなど、一人一人の客に対して個別にサービスを提供する施設ではチップが必要です。しかし、たとえハワイでも、公共機関などの場所ではチップの手渡しは必要ありません。
うっかり騙されないように注意してください。
チップが必要な場所 | チップが不要な場所 |
・ホテル ・レストラン ・タクシー ・送迎バス ・観光客向けサービス など | ・一般的な小売店 ・ホテルの会計 ・公共交通機関 ・病院 ・銀行の窓口 など |
ハワイのチップの常識を知って旅を楽しもう!
今回は、ハワイのチップ金額の相場やチップの渡し方、注意点などを紹介いたしました。
チップ制度はサービス提供者と客が円滑な関係を築くための文化であり、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
ハワイ旅行を計画している方は、ぜひ本記事を参考にしてチップの基本を習得してください。