ハワイ旅行の費用・予算はいくら?相場や旅費を節約する方法を紹介
夏休み休暇やハネムーンの行き先で、高い人気を誇るのがハワイです。格安航空券によって気軽に海外旅行ができるようになりましたが、日本から年間150万人以上が訪れるハワイへの旅行費用はどれくらいなのでしょか。この記事でハワイ旅行の費用やその節約方法を紹介します。
目次
ハワイ旅行の費用(旅費)について紹介!
日本人にとって「一番行きたい外国」として、今でも高い人気を誇るのがハワイです。日本政府は長い間、日本人の海外渡航の自由を制限していました。
しかし、東京オリンピック開催の半年前の1964年4月1日にその制限が解除され、最初の「団体観光旅行団」が海外に向けて出発しました。その目的地こそ、この記事で紹介するハワイでした。
しかし、その際の渡航費は、当時の平均月収の6倍もかかり、ハワイへの渡航は高嶺の花という印象を日本人に強く与えました。
しかし、1970年に「ジャンボ」の愛称で知られるボーイングB747型機がハワイに乗り入れるようになり事態は一変しました。350人以上の乗客が可能な「ジャンボ」の登場により、ハワイへの旅行費用は大幅に下がりました。
その結果、これまで「高値の花」「雲の上の話」と考えられていたハワイ旅行は、「貯金をすれば行ける外国」「手の届くハワイ」へと変化し、これまで以上に身近な海外の渡航先になりました。
日本からハワイへの渡航者は、バブル時代の1980年代に急増し、1990年代には、年間700万人の海外からの観光客の約28%に当たる200万人が日本からの旅行者だったほどでした。
ハワイへの渡航目的も様々です。家族旅行、ゴルフ、ショッピング、ビーチなどを楽しむために訪れる観光客がほとんどですが、1973年に現在のワタナベウエディングがホノルルに日本人の海外挙式場をオープンして以来、
現在でもハワイで結婚式を挙げるために渡航する日本人は非常に多く、年間42万組の日本人のカップルが、ハワイで結婚式を挙げていると言われています。
ハワイ旅行の費用の相場や平均の予算は?
ハワイへの旅行費は、日本政府が日本国民に海外渡航の自由を認めた1964年と比べれば格段に安くなりました。特に1980年代後半に、日本政府が航空規制緩和を行った結果、多くのLCC、つまり格安航空会社が事業を展開するようになり、その結果格安の航空券を入手することが可能になりました。
一例を挙げると、LCCのAir Asia(エアアジア)は関西国際空港~ホノルル空港の往復券をセール時に20,000円で提供することがあります。
また多くの日本国内のツアー会社がプロモーションの意味も兼ねて、ハワイ4泊6日という一般的な日程で70,000円という格安パックツアーを提供することもあります。基本的にハワイ旅行の予算の相場は、エコノミー、ビジネス、ファーストと言った搭乗ランク、ハワイに行くシーズン、また滞在するホテルによって大きく変わっていきます。
一般的なハワイ旅行の費用の平均や相場は、100,000円~200,000円です。この金額に含まれるものについては、この記事の後半で具体的に説明します。
ハワイ旅行にかかる費用
ハワイ旅行にかかる費用は、大きく2つに分類することができます。1つはハワイに出発する前にかかる費用で、もう1つはハワイに着いてからかかる費用です。ここではまず、ハワイに行く前にかかる費用について紹介します。
旅費の中に含まれる、ハワイに行く前に支払いを済ませなければならない費用には、大きく分けて4つのものが含まれます。これからハワイに行く前に支払いを済ませなければならない4つの必要経費を詳しく説明します。
ESTAの申請費用
ハワイ旅行の旅費に含まれ、ハワイに出発する前に支払いを済ませる必要がある最初のものは、ESTAの申請費用です。日本人であれば、アメリカに旅行に行く際、90日以内の滞在であればビザを取得する必要はありません。
これは「一般査証相互免除措置」と呼ばれるアメリカと日本の間で交わされた取り決めに基づいています。しかし2009年1月にアメリカ合衆国への入国制度が変更されました。
ビザ免除国に指定されている国からアメリカ合衆国に入国、または乗り換えのために通過するすべての旅行者は、事前に電子渡航認証システム「ESTA(エスタ)」の認証を受けることが義務付けされるようになりました。
ESTAの申請は、渡航の72時間前にESTAのホームページ上で行います。申請に必要なものは、パスポートの情報、クレジットカードの情報、そして申請者の情報です。ESTAの申請には14ドルかかります。日本円で1,500円くらいです。
海外旅行保険料
ハワイ旅行の旅費に含まれ、ハワイに出発する前に支払いを済ませる必要がある2番目のものは、海外旅行保険料です。アメリカの医療費は高額なことで知られています。例えば風邪を引いたため診療所に行き診察を受ければ200ドル以上かかり、処方箋に100ドル以上、薬局で50~100ドルが請求されます。
入院費は1泊1,000ドル、外科手術の相場は5000ドルで、盲腸であれば手術費用で8000ドル請求されます。救急車を呼べば2,000ドル請求されます。
日本人旅行者の中にはアメリカで 肺炎や肺結核と診断されて49日間入院した結果、9335万円の医療費を請求されたケースも報告されています。 もしもの時に備え、必ず海外旅行保険料を予算に含めるようにしましょう。保険内容によって金額に差はありますが、海外旅行保険料の相場は、1,000円~5,000円ほどです。
飛行機代(航空券)
ハワイ旅行の旅費に含まれ、ハワイに出発する前に支払いを済ませる必要がある3番目のものは、航空券です。この記事ですでに紹介しましたが、ハワイへの渡航費つまり航空券の値段は、搭乗クラス、ハワイへ行くシーズンによって違います。またLCCが提供する格安航空券を購入できれば、予算を抑えて渡航することもできます。
しかし一般的な航空券の値段の相場は、50,000円~100,000円です。この値段には、燃料チャージ料( 往復6,000円 )、空港使用料(7,500円 ) 、米国入国税(1,500円 ) は含まれていません。
宿泊代
ハワイ旅行の旅費に含まれ、ハワイに出発する前に支払いを済ませる必要がある4番目のものは、宿泊代、つまり現地でのホテル代です。 ホテルによっては、チェックアウトの際の現地払いができる所もありますが、旅行前の予約の際に全額前払いする必要のある所もあります。ホテルの宿泊料金は、ホテルの立地条件に大きく左右されます。
ビーチに近くオーシャンビューが楽しめる好条件の客室であれば当然値段は高くなります。また空港に近いホテルもアクセスの良さゆえに宿泊料金が高いのが普通です。ホテルの宿泊料金は、1泊10,000円~70,000円が相場ですが、1泊25,000円で予算を抑えるのがおすすめです。
ハワイ旅行の現地でかかる費用
ハワイ旅行にかかる費用は、ハワイに出発する前にかかるものだけではありません。ハワイに着いてからかかるものもあります。これからハワイ旅行にかかる予算を考える面で、忘れてはいけない、ハワイ滞在中にかかる費用を4つ取り上げます。
ハワイに行くことだけが旅行ではありません。ハワイでの滞在を満足のいくものにして初めてハワイ旅行は意義あるものになります。ぜひ注目してください。
食事代
ハワイ旅行にかかる予算に含めるべき、ハワイ滞在中にかかる費用として考慮すべき最初のものは、食事代です。海外旅行中は、日ごろできないことをしたいと思うのが普通です。特に食事に関しては、少し羽目を外したいと思うかもしれません。しかし、ハワイで外食にかかる費用は高く、簡単に予算オーバーになってしまいます。
ホテルの宿泊料金に朝食が含まれている場合は問題ありませんが、そうでない場合、外で朝食を取るなら1,500円はかかります。昼食も同様です。夕食は3,000円が相場です。ですから、外食を1日1回に抑え、あとは最寄りのスーパーで食材を購入して、滞在先で調理すれば、ハワイ滞在中の予算を抑えることができます
交通費
ハワイ旅行にかかる予算に含めるべき、ハワイ滞在中にかかる費用として考慮すべき2番目のものは、交通費です。 ツアー会社のツアーパックでハワイに旅行するのであれば、ハワイ滞在中の移動手段はすべてツアー会社が手配しますが、個人で計画した旅行の場合は、すべて自分で手配しなければなりません。
便利なのはタクシーですが、日本と同様に決して安くはないので、予算を抑えるためにバスを利用できます。ハワイには「The Bus」という定額で1日乗り放題の交通手段があります。値段も5.5ドルとお手頃なので、ぜひ利用しましょう。
ショッピング・お土産代
ハワイ旅行にかかる予算に含めるべき、ハワイ滞在中にかかる費用として考慮すべき3番目のものは、ショッピングとお土産代です。ハワイに限らず、海外旅行をした際の楽しみの1つはショッピングです。
ショッピングモールや建ち並ぶ様々なお店を見学したり、ウインドーショッピングしたりするのも楽しいですが、海外旅行ではお財布のひもが緩んでしまいがちです。
2万円、3万円とショッピングのために予算を組んではいるものの、予算内に抑えるのは簡単なことではありません。旅費が大幅にオーバーしないように、ぜひ気を付けましょう。
オプショナルツアー代
ハワイ旅行にかかる予算に含めるべき、ハワイ滞在中にかかる費用として考慮すべき4番目のものは、オプショナルツアー代 です。
ハワイを満喫するために準備されているオプショナルツアーには、シュノーケリングを楽しめるもの、ダイビングを楽しめるもの、オアフ島の観光スポットをもれなく回れるツアー、乗馬を楽しめるもの、星空観測を楽しめるものなどがあります。
料金の相場は、10,000円~20,000円です。ハワイ旅行の思い出に、旅費にぜひ含んでおきたいものです。
ハワイ旅行の費用を節約する方法
憧れのハワイ旅行を思う存分楽しみ、生涯忘れることのできない思い出作りをしたいと多くの人は考えています。しかし、特に家族でハワイ旅行を計画しているなら、できるだけ旅費を抑えたいと思います。
旅費を抑えながら、ハワイ旅行を満喫することなどできるのでしょうか。これからハワイ旅行を満喫しつつ、旅費を抑えるためにできる5つの点を紹介します。日ごろの生活を簡素にしているので、旅行先くらいは思う存分楽しみたいものです。ぜひ注目してください。
オフシーズンに行く
ハワイ旅行を満喫しつつ、旅費を抑えるためにできる最初の点は、オフシーズにハワイに行く計画を立てることです。ゴールデンウイークや夏休み休暇は、日本からの訪問者も多く、そのため航空券やホテルの宿泊代が高くなります。
しかし、ゴールデンウイーク前後であれば、旅行者が少ないので値段が下がり、お得な価格でハワイ旅行が楽しめます。
また、週末ではなく平日に旅行するのもおすすめです。ハワイには雨季があるので、雨季ではない4月~9月の間で、日本が休暇時期ではない時をターゲットにして旅程を組んでみましょう。
飛行機やホテルのグレードを下げる
ハワイ旅行を満喫しつつ、旅費を抑えるためにできる2番目の点は、飛行機のグレードやホテルのグレードを下げることです。この記事ですでに紹介しましたが、格安航空会社の航空券は機内でのサービスは限られていますが、値段は安いので旅費を抑えることができます。
またホテルの選択の際にも、どうしても譲れない点でなければ妥協し、安めのホテルを予約すれば、旅費を抑えることができます。
モバイルWi-Fiルーターや無料Wi-Fiスポットを利用する
ハワイ旅行を満喫しつつ、旅費を抑えるためにできる3番目の点は、モバイルWi-Fiルーターや無料Wi-Fiスポットを利用することです。Wi-Fiルーターのレンタル料金は、1日1,000円するので、4泊6日であれば4,000円はかかります。
ですからマクドナルドやショッピングモールなどの無料のWi-Fiを使用できるスポットを活用し節約を試みてみましょう。
前もって購入する物を決めておく
ハワイ旅行を満喫しつつ、旅費を抑えるためにできる4番目の点は、ハワイ旅行の予算を立てる際に前もって購入するものを決めておくことです。 これは衝動買いを避ける面で役立つことです。
ついつい財布のひもが緩くなってしまうのが海外旅行ですが、購入するものがあらかじめ分かっていれば、旅行前に立てた予算を守りやすくなります。また目的意識を持って買い物に行けるので早めに用を済ますこともできます。
チップ代に注意!
ハワイ旅行を満喫しつつ、旅費を抑えるためにできる5番目の点は、チップ代に注意することです。アメリカでは、受けたサービスに対してチップを支払う習慣があります。ホテルの客室を出る際にハウスキーパーのためにチップをベッドの上に置いていきます。
またレストランで食事をした際には、退出する前にテーブルにチップを残します。ですから外食が多ければ当然支払うチップの料金が増えてしまうので、その点を計算して予算を立てる必要があります。
ちなみに支払うチップの相場は料金の15%~20%が相場と言われています。ホテルの客室に残すチップはシングルが1ドル、スイートが5ドルというのが相場です。
賢く旅費を節約しハワイ旅行を満喫しましょう!
ハワイへの旅行は、今でも日本人にとっては特別のものです。大切な休暇を大切な人たちと一緒にこの特別な地で過ごせるのは最高の贅沢と言えます。
どれほど年月が経とうと、決して色あせることなく、観光客を魅了し続けるハワイは、私たち日本人にとっては憧れの地であるのと同時に「心の観光地」でもあります。賢く旅費を節約し、憧れのハワイ旅行にぜひ出かけましょう。