氷室神社はかき氷で有名な奈良の人気スポット!ご利益やアクセスを紹介
奈良県にある氷室神社をご存知ですか。氷の神様が祀られていることで知られる氷室神社には、樹齢100年の枝垂れ桜や人気のお祭りなど、数多くの魅力にあふれています。そこでこの記事では、かき氷で有名な氷室神社や周辺のおすすめの見どころなどをご紹介していきます。
目次
奈良で話題の氷室神社を紹介!
氷室神社をご存知ですか。氷室神社は、近鉄奈良駅から徒歩約15分のところにある、かき氷で有名な奈良の話題の神社です。
そこでこの記事では、初めての人でも分かりやすい氷室神社の基本情報や、楽しい見どころ、周辺の人気店などをご紹介していきます。
【奈良】氷室神社とは?
奈良市内の奈良公園に隣接する氷室神社とは一体どのような神社なのでしょうか。また、この神社を訪れる参拝者は、どのようなご利益を授かることができるのでしょうか。
氷室神社のご由緒
教科書などで知っている人も多くいると思いますが、西暦710年、藤原京から平城京へと都が移されました。その同じ年、吉城川上流域の月日磐(つきひいわ)と呼ばれる巨石に氷を貯蔵する氷室が設置されました。
そして、冬につくられた氷は夏になるまでその氷室で貯蔵され、春から夏にかけての暖かくなる頃、その貴重な氷は平城京へと献上されました。そのことは奈良時代を通じて毎年のように行われていたと伝えられています。
その後の西暦860年、氷の神様を祀る正式な場所として、ここ奈良の現在の地に氷室神社が創建されたとのことです。つまり、この氷室神社は、氷に関する人々にとっては無くてはならない貴重な神社です。
氷室神社のご利益
氷室神社には、闘鶏稲置大山主命(ツゲノイナギオオヤマヌシノミコト)、仁徳天皇の名前で知られる大鷦鷯命(オオササギノミコト)、そして仁徳天皇の額田大仲彦命(ヌカタノオオナカツヒコノミコト)の三祭神が祀られています。
いずれのご祭神とも氷の貯蔵方法に深くかかわりがあった存在とされていることから、古くから製氷業者の厚い信仰を集めています。そして現在でも、それに携わる多くの人々が参拝のために足を運んでいます。
もちろんあなたが製氷業者でなくても、古くからある由緒ある神社でお参りをすれば、さまざまなありがたいご利益を授かることができるでしょう。行ってみたいと思った人は、次に氷室神社の基本情報をご紹介しますので、出かける際の参考にしてみてください。
氷室神社の基本情報
氷室神社へは、近鉄奈良駅から徒歩約15分のところの奈良公園の近くにあります。ゆっくり町並みの散策を楽しみながら、楽しみいっぱいな氷室神社へと足を運びましょう。
住所 | 奈良県奈良市春日野町1-4 |
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電話番号 | 0742-23-7297 |
開門時間・休業日 | 4月~10月 6:00~18:00 11月~3月 6:30~17:30 |
アクセス | 近鉄「奈良駅」から徒歩約15分 |
駐車場の有無 | 乗用車のみ24台駐車可能 桜のシーズンのみ30分500円 |
公式URL | 氷室神社 |
【奈良】氷室神社の見どころ
このように、神社では珍しい氷の神様を祀る奈良の人気観光スポット・氷室神社には、一体どのような見所があるのでしょうか。気になる氷室神社の見所を3つご紹介します。
樹齢100年の枝垂桜
氷室神社は、氷の神様やかき氷など氷にまつわるエピソードが有名ですが、奈良県で有数の桜の名所としても知られています。
氷室神社の境内には数本の枝垂れ桜がありますが、中でも四脚門と呼ばれる門前にある枝垂れ桜は、奈良で最も早くつぼみが開く一番桜として有名です。
その樹齢はなんと100年と言われ、例年3月20日ごろには見頃を迎え、最盛期には神社と桜との見事なコラボレーションが見られます。そして、4月には美しい花々が散りシーズンの終わりを迎えます。
樹齢100年と高齢の桜のため、懸命に手入れが施されてはいるものの花の数は減少傾向にあるとのことです。
毎年3月中頃になると氷室神社のホームページにて開花情報が発信されるので、気になる人はぜひ貴重な氷室神社の枝垂れ桜の美しさを目に焼き付けに出かけてみましょう。
大人気のお祭り「ひむろしらゆき祭」
「ひむろしらゆき祭」は、毎年氷室神社で開催される大人気のかき氷のお祭りです。遥か昔から氷の神様を祀る氷室神社がある奈良で、自分たちの街を氷の街として発信したいという熱い想いで開催されています。
ひむろしらゆき祭りには、地元奈良県をはじめ、大阪、名古屋などから数十店のかき氷の名店が参加し、2日間で約8000人もの人々が足を運び境内は大賑わいになります。あまりの人気のため、事前にネットで整理券が販売されるほどの人気振りです。
境内には、美味しいかき氷屋さんの情報がずらりと掲載される奈良かき氷ガイドが設置されているので、ぜひ気になるかき氷を見つけて味わってみてください。かき氷ファンならずとも奈良の食文化を知ることができる人気のお祭りです。
幻想的な風景「氷献灯」
「氷献灯(ひょうけんとう)」は、氷でつくられたキャンドルライトです。毎月1日を中心に月1回から2回、神社の境内にはたくさんの氷献灯が灯されます。電灯の明るさとは異なり、氷の中で輝くキャンドルライトはとても幻想的な光を放ちます。
普段は日中に参拝に来る人も、毎月のこの日には美しい氷献灯を鑑賞するために、わざわざ夜に足を運ぶほどの非日常的な珍しい体験を満喫できます。
通常は日没から21時頃まで氷献灯が灯されますが、毎年元旦には0時から4時までの間に灯されるので、初詣を兼ねて氷献灯を拝みに訪れるのも、とてもおすすめです。詳しい日程は氷室神社のホームページで見ることができます。
【奈良】氷室神社のお楽しみ
氷室神社には、これまでご紹介した枝垂れ柳や人気のお祭りなどの、一度は見てみたいおすすめの見どころのほか、訪れたらぜひやっていただきたいおすすめのお楽しみがあります。
そこで次に、氷室神社で参拝者が体験できる3つのお楽しみをご紹介します。ぜひ、あなたも足を運んだ際には実際に体験してみてください。
名物おみくじ「氷みくじ」
神社やお寺などに初詣に出かけた時には、今年の運を占うためにおみくじを引く人が多くいるのではないでしょうか。ここ氷室神社では、氷の神様を祀る氷室神社ならではの「氷みくじ」というユニークなおみくじを引くことができます。
まずは、社務所へと出向いて何も書かれていないおみくじを購入します。そのおみくじを、境内にあるブロック型の氷の上に乗せましょう。すると、白紙のおみくじに運勢を占う文字が浮き上がります。
文字が浮き上がる間はワクワクドキドキで、テンションマックスになること間違いなし。こんなおみくじ今まで見たことがないと、女性やカップルに大人気です。あなたも氷室神社に出かけたら、名物氷みくじを体験してみてください。
かき氷をお供えする「献氷参拝」
「献氷参拝」は、全国でも珍しいかき氷を使った、氷室神社で体験できる夏限定の参拝方法です。かき氷で参拝というと、境内にかき氷屋さんがあるかのように勘違いしがちですが、実はそうではありません。
参拝方法は、まず社務所で参拝の手続きをして、神社でつくられたありがたいかき氷を受け取ります。そして、そのかき氷をお供えしてお賽銭を奉納し参拝をします。参拝が終われば、お好みのシロップをかけて召し上がることができます。
かき氷で参拝なんてなんとも奇妙な感じがしますが、暑い時期に由緒ある氷室神社でできる献氷参拝は、ほかには変えがたい特別な体験です。6月中旬から9月中旬頃の期間限定の参拝なので、この時期に氷室神社に出かけた際にはぜひ体験してみましょう。
氷室神社の「御朱印」
氷室神社にお参りに出かけて、氷みくじや献氷参拝と合わせて済ませておきたいのが、今では日本全国の神社やお寺で人気の御朱印です。本殿手前にある授与所に行けば、立派に描かれた氷室神社の御朱印をいただくことができます。
御朱印といっても、ただ書いていただくだけではありません。ここ氷室神社では、御朱印をお札と同様に取り扱っているので、書き終わった後には、特別に火打ち石でお祓いをしてもらえます。
カッカッと火打ち石を打ってくれると、火花とともに軽快な音が鳴り響き、なんとも有難い気持ちが湧き上がるのを感じられるでしょう。御朱印集めをしている人は、ぜひお気に入りの御朱印帳を持参してお参りに出かけましょう。
【奈良】氷室神社周辺の人気かき氷屋さん
氷室神社周辺には、絶品のかき氷が食べられる全国的にも有名な氷屋さんがあります。そこで最後に、氷室神社周辺で立ち寄りたり人気のかき氷屋さんを3軒厳選しました。
お祭りでも大人気「氷匠ルクレール」
「氷匠ルクレール」は、近鉄奈良駅からすぐの場所にある、熟練のフレンチシェフが腕によりをかけて提供する自慢のかき氷が食べられるお店です。先ほどご紹介した、ひむろしらゆき祭りでも大人気のお店です。
普段は、奈良の人気フレンチ「ビストロ ル・クレール」としてオープンしていますが、6月から9月のランチタイムのみ氷匠ルクレールとして営業をしています。朝の9時30分から整理券を発行し、早い時には昼前には売り切れとなるほどの人気ぶりです。
フレンチシェフがつくるかき氷は、こだわりが半端ではありません。温度や削り方にとことんこだわり、粉雪のようなふわふわとした食感の氷と、かき氷にトッピングされる素材、そして特性シロップが絶妙なハーモニーを奏でます。
それはあたかも高級フレンチを食べているかのような、驚きの味のかき氷を堪能できます。お値段も一般のかき氷店と比べて割高ではありますが、十分食べてみる価値があります。氷室神社の参拝の帰りに、ぜひ立ち寄ってみてください。
住所 | 奈良県奈良市高天町48 森田ビル B1F |
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電話番号 | 0742-27-6060 |
営業時間・定休日 | 10:00~16:00・木曜 |
平均予算 | 1000円〜2000円 |
アクセス | 近鉄「奈良駅」から徒歩約1分 |
駐車場の有無 | 無し |
公式URL | 氷匠ルクレール |
ふわふわクリームがポイント「ほうせき箱」
「ほうせき箱」は、近鉄奈良駅から徒歩約8分のところにある、こちらも奈良で多くのかき氷ファンから愛される、絶品のかき氷が食べられるお店です。
ほうせき箱では、エスプーマと呼ばれるふわふわのクリームがたっぷりかけられたかき氷が人気です。その見事なかき氷の味を楽しむために、夏はもちろん、寒い冬でも長い行列が絶えません。また、かき氷を食べる宿泊プランが企画されるほどの大人気ぶりです。
こちらも、先ほどの氷匠ルクレールと同じく整理券を発行しているので、お店自慢のかき氷が味わいたい人は、早めに出かけることをおすすめします。
住所 | 奈良県奈良市餅飯殿町47 |
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電話番号 | 0742-93-4260 |
営業時間・定休日 | 曜日共通 10時〜11時50分(L.O) ・木曜 |
平均予算 | 昼 1000円〜2000円 夜 1000円〜2000円 |
アクセス | 近鉄「奈良駅」から徒歩約8分 |
駐車場の有無 | 無し 近隣にコインパーキング有り |
公式URL | ほうせき箱 |
独特な和の味わい「おちゃのこ」
「おちゃのこ」は、近鉄奈良駅から徒歩約5分のところにある、中国茶や台湾茶が楽しめるカフェです。こちらでは、白木のテーブルが配置された開放的な店内でいただく、独特な味わいの擂茶(れいちゃ)を使ったかき氷が人気です。
擂茶とは、約20数種類の厳選した豆・雑穀・緑茶などを粉末にしたものです。それがシロップとしてかき氷にかけられ、すっきりとした爽やかなお茶ならではの独特な味わいを楽しめます。
そのほか、女性に人気のほうじ茶ラテのかき氷や、苦味が効いた大人の味わいの抹茶のかき氷もおすすめです。
住所 | 奈良県奈良市小西町35-2 コトモール 1F |
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電話番号 | 0742-24-2580 |
営業時間・定休日 | 10:00~20:00 1、2、5、6、7、8、11月の第三水曜日 および元日 |
平均予算 | 昼 〜1000円 夜 2000円〜3000円 |
アクセス | 近鉄「奈良駅」から徒歩約5分 |
駐車場の有無 | 無し |
公式URL | おちゃのこ |
【奈良】氷室神社へのアクセス
氷室神社へは、近鉄奈良駅やJR奈良駅からは、「春日大社本殿」「高畑町」行きに乗車し、「氷室神社・国立博物館」バス停からすぐの場所にあります。
また、近鉄奈良駅からなら徒歩約15分、JR奈良駅からなら徒歩約25分で行くことも可能です。
専用駐車場が完備されているので、マイカーで出かけることもできます。ただし、桜のシーズンなどには大変な混雑が予想されるので、早めに出かけるか公共交通機関を利用することをおすすめします。
ユニークな氷室神社を訪れよう!
いかがでしたか。奈良公園の近くに位置する氷室神社には、奈良で有名な桜の一つに数えられる樹齢100年の枝垂れ桜や、幻想的な雰囲気が味わえる氷献灯、氷室神社ならではの独特なおみくじが体験できる氷みくじなど、ユニークな体験がたくさんできます。
ぜひ、奈良公園や大仏などを訪れた際には、氷室神社へも出かけてみるをおすすめします。合わせて、奈良で人気のかき氷が味わえるお店にも足を運んでみましょう。きっと、今までにはない珍しい体験をすることができます。