犬鳴峠は最恐心霊スポット!トンネルの過去の事件・怖い話や場所を紹介
毎年夏になると話題に上る心霊スポットの中でも最恐と言われる「犬鳴トンネル」は、福岡県の犬鳴峠にあり毎年肝試し目的で訪れる人が多い有名な場所です。犬鳴峠・旧犬鳴トンネルが最恐と言われる所以となった犬鳴村伝説や数々の心霊現象をご紹介します。
目次
最恐心霊スポットと言われる「犬鳴峠」紹介!
皆さんは、心霊スポットというとどこを思い浮かびますか。日本全国に心霊スポットは存在しますが、その中でも最恐と言われているのが九州の福岡県にあります。それが、以前から心霊スポットとして知られていた「犬鳴峠」ですが、2020年2月に公開された映画「犬鳴村」(清水崇監督)によって、さらに認知度が高まりました。
特に旧犬鳴トンネルが最恐心霊スポットとして、記憶に強く残っている人も少なくないでしょう。
そもそも、犬鳴峠が心霊スポットと言われるようになったのには、いくつかの要因があります。その要因を紐解きながら紹介していきます。
最恐と言われる心霊スポットの犬鳴峠とは?
犬鳴峠は、北九州方面と福岡市方面を結ぶ県道21号線で、福岡県宮若市と久山町の境にある峠です。古くから、宮若市と久山町を行き来するために使われた道でした。1949年に旧犬鳴トンネルが開通しました。
1975年に新犬鳴トンネルが開通するまでは、旧犬鳴トンネルが利用されていましたがヘアピンカーブが多く険しい道路の上、周辺は不気味な雰囲気のため、人通りは少なかったようです。
足場も悪く、夜には電灯もなく手元の灯りだけで進まなければならないという淋しい雰囲気のある犬鳴峠は、あまり好まれた場所ではなかったようです。
このような雰囲気も心霊スポットにはうってつけだったのでしょう。
福岡県の宮若市と久山町との境にある心霊スポット
最恐心霊スポットとして有名な旧犬鳴トンネルは、正式名称が犬鳴隧道で、長さが約150mあります。トンネルは、手掘りのため心霊スポットにふさわしい雰囲気を醸し出しています。福岡県の久山町と宮若市の境にある犬鳴連峰の峠にあり、今では、新犬鳴トンネル(長さ1385m)が使われています。
犬鳴峠の名前の由来
犬鳴峠の名前の由来には、いくつかの説があります。例えば、犬鳴峠のそばにある犬鳴山は、奥深く険しかったため犬でも山を越えるのが難しいと泣いたことから犬鳴峠と言われるようになった。
とか、律令時代に稲の置き場(稲置・いなぎ)があり、「いなぎ」が「いんなぎ」になり「いぬなき」に変化していったという説もあります。
昔々、一人の猟師が犬と一緒に漁に猟に出かけた。すると、犬が大きな声で吼えるので、うるさいと思った猟師が犬を撃ち殺してしまった。しかし、実は、大蛇から猟師を守るために知らせていたのです。そのことを知った猟師は、お坊さんになり犬鳴山に犬の慰霊碑を立てた。というお話もあります。
犬鳴峠で起こる心霊現象・怖い話4選
それでは、犬鳴峠で起こる心霊現象の中から4話ご紹介します。心霊スポットではよくある現象も含まれていますが、不気味な雰囲気の中の犬鳴峠で起きると、恐怖の度合いが頂点に達することでしょう。
①若い女性の幽霊の目撃
心霊スポットでは、女性の幽霊の目撃情報が多く報告されますが、犬鳴峠も例外ではありません。
犬鳴峠の久山側にある電話ボックスで、女性の幽霊を見た!電話を掛けると女性の話し声が聞こえてくる。あるいは、旧犬鳴トンネルを進んでいくと女性の声が聞こえてくる。このような話がいくつもあります。
しかし、心霊現象の起こる電話ボックスですが、今は撤去されていますので、残念ながら試してみることはできません。電話ボックスは、犬鳴峠だけではなく、東尋坊など他にも心霊現象が起こる場所として使われます。
もしかしたら、あの世よこの世をつなぐ唯一の手段なのかも知れません。今は、携帯電話の普及で電話ボックスも少なくなりましたが、山奥ではまだまだ必要なのでしょう。
②トンネルを通ると車に手形が付く
白いセダンで犬鳴峠にあるトンネルを通ると車に多くの手形がついて取れない!といううわさがあります。このような心霊現象は、犬鳴峠だけではなく他の心霊スポットでも聞かれます。特に、旧犬鳴トンネルで焼殺された男性が所有しいていた車だ白い車という事が恐怖を倍増しているのでしょう。
しかし、特に白い車は例が付きやすいといわれますので、心霊スポットに行く際には、白い車は避けた方がいいでしょう。
③犬の鳴き声が聞こえる
犬鳴峠を車で走っていると犬の鳴き声や息遣いが聞こえたり、すっと現れて消えていく犬の幽霊の目撃情報もあります。
この犬に関係する心霊現象は、犬鳴峠以外にあまり聞かな現象ですね。もしかしたら、峠越えの途中で息絶えた犬の無念がまだ残っているのかも知れません。
④有名な犬鳴村伝説がある
犬鳴峠を語るには外せないのが犬鳴村でしょう。いくつかの犬鳴村伝説がありますのでご紹介します。
トンネルを抜けたところに「この先、日本国憲法は通用せず」の看板があり、その奥に地図から抹消された犬鳴村(廃村)が存在する。犬鳴村の人たちはよそ者を嫌い、侵入者を襲う。江戸時代からの厳しい差別を受けて閉鎖された集落が犬鳴村である。など、犬鳴村について所説言われています。
しかし、犬鳴村は存在せず、1994年に完成した犬鳴ダムの底に沈んだ集落・犬鳴谷村(1989年まで存在した)がモデルになったという説が有力です。
映画「犬鳴村」では、犬鳴ダムの底に沈んだ村人達は、犬を食べるので、周りから意味嫌われていたところに、電力会社の人たちによって、強制的にダムの底に沈められた。その時に多くの村人が犠牲になったという話になっています。
当時の心霊が好きな人たちが様々な検証や議論をし、実際にあった犬鳴谷村を元に情報を膨らませていったようです。
とても興味深いのですが、今でも、犬鳴ダムの水が少ない時は、犬鳴谷村の一部を見ることができますので、ご興味のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
犬鳴峠で心霊現象以外に過去に起こった事件3選
犬鳴峠には、心霊現象を裏付けるような事件が起こっています。これらの事件が、犬鳴峠が最恐の心霊スポットと言われる所以でしょう。その事件3件をご紹介します。
①犬鳴トンネル焼殺事件
1988年12月6日、10代の少年2人が、夕方の田川市内で車を探していたところ帰宅途中の20代の男性に声をかけ、車を貸せないといわれ、激情した少年たちは、車ごと男性を奪い仲間の家で監禁します。その後、10代の少年グループ5人は、旧犬鳴トンネルへ20代の男性を連れていき暴行し、ガソリンをかけて生きたまま焼殺するという痛ましい事件が発生しました。
少年グループのあまりの残酷な犯行であったので、聞いたことがあるというある方もいると思います。この事件がきっかけで犬鳴峠が最恐心霊スポットになってしまったのかも知れません。
ちなみに、焼殺された男性が乗っていた車の色が白だったそうです。
②犬鳴峠近くの犬鳴ダムで死体遺棄事件
ひとつの集落が犠牲になった上に完成した犬鳴ダムで、2000年に死体遺棄事件がありました。64歳の男性を拉致監禁した後、殺害し犬鳴ダムに遺棄したというものです。他にも犬鳴ダムは自殺をする人もあるため、あまり観光客が訪れることもなく、ひっそりとしています。
しかし、新緑や紅葉の時期には、綺麗な景色を楽しむことができますので、心霊とは別にドライブで訪れてみてはいかがでしょうか。
犬鳴ダムのダム湖は、車で一周することができます。時計回りで進むという一方通行ですので、ご注意ください。休憩所やトイレもありますので、天気のいい日はピクニックもおすすめな自然豊かな場所でもあります。
この犬鳴ダムは、水が少ない時には、ダムの底が現れて犬鳴谷村の一部を見ることができます。
③その他交通事故も多く発生
犬鳴峠は、もともと交通の難所として知られています。急なカーブがいくつもあったり、冬には路面凍結が多い場所でもあり交通事故が多発する場所です。
そこに、最恐心霊スポットとして有名になると、心霊体験をしたいという人が走りなれない道を真夜中に通ると事故も起きやすくなるわけです。
2001年、心霊体験を目的に訪れた若者5人がトラックと正面衝突をする事故を起こし、5人中4人が犠牲となりました。とても痛ましい事故です。
このような痛ましい事故が起きるのは霊が関係しているのではないかという憶測もあり、一層恐怖心をあおっているのではないでしょうか。
犬鳴峠にある旧犬鳴トンネルの現在は?
それでは、最恐の心霊スポットと言われる旧犬鳴トンネルの現在どのようになっているのでしょうか。詳細をお伝えします。
現在は廃道になり通行止めに
1975年に新犬鳴トンネルが開通したので、それに伴い旧犬鳴トンネルは廃道になりました。以前は、歩いて通ることができましたが、今はコンクリートブロックの壁で封鎖されています。
コンクリートブロックは、トンネルをすべて覆っているわけだはなく、上の方が開いています。登れないことはないのですが、トンネルの中は手堀りのため崩落の危険があるので、中には入ってはいけません。
コンクリートブロックに書かれた落書きが、多くの人が最恐心霊スポットを訪れているのだと実感させられます。
崩落の危険性がある
犬鳴峠の周辺の道は、陥没や崩壊の危険があるのはもちろんですが、治安が悪化していることもあり、通行止めになっています。
廃道はとても狭くガードレールはあるのですが、ガードレールの先は崖になっていて、なおかつ、ところどころ陥没していてとても危険です。
犬鳴峠は、昔から難所と言われていますので、通行止めの先にはいかない様にしましょう。
電波が届かないことも
犬鳴峠は、携帯電話の電波が届きにくい山奥です。緊急事態が起こっても連絡の仕様がありません。その上、イノシシなどの野生動物が生息していてとても危険です。むやみに立ち入らない方が無難です。
心霊スポットの犬鳴峠の場所とアクセス
犬鳴峠の最恐心霊スポット・旧犬鳴トンネルまでのアクセス方法をご案内します。
車利用の場合、県道21号線上にある新犬鳴トンネルの前の分岐点通っていくしかないのですが、フェンスで封鎖されているので、それ以上は進めません。新犬鳴トンネルの隣にありますので、そこから徒歩異動になります。
公共交通機関を利用する場合、福岡市にあるJR九州バス:千代町・自治会館のバス停から犬鳴口で下車。ここまでの所要時間約50分です。ここからさらに徒歩で約35分ほどで旧犬鳴トンネルに到着です。
JR九州バスで馬出から白木橋まで約40分ほど。そこから徒歩約33分という手段もあります。ただし、公共交通機関は夜間は運行していませんので、ご注意ください。
住所 | 〒811-2501 福岡県糟屋郡久山町大字久原 白木橋(バス |
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アクセス | 若宮役場前の交差点を右折し県道21号線に入りそのまま10㎞ほど進む JR九州バスで「犬鳴口」で下車。新犬鳴トンネルを出たところにある |
駐車場の有無 | 特に無し |
最恐心霊スポットの犬鳴峠は心して行きましょう!
最恐心霊スポットの犬鳴峠・犬鳴トンネルをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。史実に基づいた伝説や実際に起こった事件などが背景にあるので、心霊スポットとしては本物!として接していく必要があるでしょう。
決して面白半分で訪れてはいけない場所という事は肝に銘じておいてください。
現在、近隣の住民の方の間で、心霊スポット巡りに来られる人たちによる迷惑行為が問題になっているようです。例えば、深夜に騒いだり、ゴミが捨てられていたり、通行止めのフェンスが破られたり、マナーの悪さが目立ちます。
もし、どうしても行ってみたい!と思われるなら、最低限のマナーを守りましょう。そして、くれぐれも立ち入り区域には入らない様にしましょう。
そして、携帯電話が通じない場所でもありますので、誰かに行き先を伝えておきましょう。もし事故などにあったとしても、捜索してもらえるように準備をしておくのもいいでしょう。
それでは、お気をつけていってらっしゃい!