石鎚神社のお守りや御朱印が人気!ご利益やアクセス方法も紹介
四国の愛媛県にある石鎚神社は、西日本最高峰にある神聖な神社です。古くから修験道の中心として栄えたこちらの神社のお守りは効果も抜群という噂。ぜひ西日本随一のパワースポット・石鎚神社にお参りし、霊験あらたかなお守りからパワーをもらいましょう。
目次
愛媛「石鎚神社」で自然のパワーを感じよう!
標高1,982mある西日本最高峰の山・石鎚山には、685年に創建されたと伝わる石鎚神社というパワースポットがあります。伝説では紀元前63年(崇神天皇第35年)にはすでにここに神社があったとされ、非常に古くから信仰の場であったことがうかがえます。
この記事では、そんな由緒正しい石鎚神社と、そこで頒布されるお守りについてご紹介します。
愛媛「石鎚神社」とは?
685年創建の石鎚神社は、愛媛県中部の西条市にある神社です。役小角や空海などが修行したといわれる修験道(仏教と神道が融合した日本独自の山岳信仰)の聖地で、古くから神聖な場所、パワースポットとして知られています。
西日本最高峰「石鎚山」を神体山とする神社
石鎚神社のご神体は、西日本最高峰、標高1,982mの石鎚山そのものです。石鎚神社には他に前神寺、極楽寺、横峰寺などの信仰の拠点があり、明治時代の廃仏毀釈令以前には、神道と仏教が渾然一体となった修験道の聖地でした。
修験道は仏教の中でも特に密教の教えをベースとしています。日本で古くから信仰されている神々を密教の様々な仏様と同じ存在とみなし、山伏に代表されるように山岳地帯での厳しい修行を通じて様々な神通力を得て、衆生を救済することを目的としています。
このような神道と仏教の神々を同一視する考え方を「神仏習合」と呼び、平安時代頃から盛んに行われるようになりました。石鎚神社でも、石鎚山の厳しい自然を背景に、数多くの山伏たちがここで修行を行ってきました。
石鎚信仰の由緒
石鎚神社の神様は石土毘古神で、これは石鎚山そのものとされています。平安時代の伝説的な修験僧である役小角が開山したとされており、少なくともその頃には山岳信仰の中心地となっていたことは間違いありません。
天台宗を開いた空海も自らの日記で石鎚山での修行について記しており、四国での「四国八十八カ所」の信仰も相まって、明治時代に至るまで各時代の領主・藩主の手厚い保護を受けて繁栄しました。
明治時代には神仏習合が神道の純粋性を弱めているという政府の見解により、廃仏毀釈(仏教を捨てて神道による国家統一を目指す運動)が行われ、石鎚神社の修験道は大きな打撃を受けました。
しかし、長年培われた教えはなくならず、現在では神道の一派である石鎚本教として活動を続け、今でも多くの人の参拝を受けています。
石鎚信仰の3つの教え
このようにして形成されてきた石鎚信仰には、3つの基本的な教えがあります。
それは「修祓・修行・鎮魂」です。修祓は心身を清めて修行ができる状態にすること、修行とは石鎚山への登山を通じて邪心を捨て、無我の境地を体験すること、そして鎮魂とは自然と一体となり心を鎮めて清らかな境地に達することです。
もちろん一般の参拝者に登山が強要されることはありませんが、神聖な修行の場であることは、参拝する際にぜひ気をつけておきたいところです。
お山は女人禁制なの?
多くの修験場がそうであったように、石鎚神社と石鎚山もかつては女人禁制でした。もっとも、お遍路の文化がある四国なので、石鎚山でもお山開きの7月1日から10日の間のみ女人禁制と、比較的緩やかでした。
現在では7月1日のみが女人禁制ですが、それも頂上社のみの制限で、成就社、土小屋遙拝殿までは登ることができます。残念ですが、女性で頂上社まで行きたい場合は7月1日を避けてスケジューリングしましょう。
愛媛「石鎚神社」のパワースポット
石鎚神社は古くからある修験道の聖地で、ご神体である石鎚山には強大なパワーが宿るとされ、数多くの人々がここで修行を行ってきました。
そんなパワースポットである石鎚山の中でも、特に霊験あらたかだと言われているスポットをご紹介します。
①口之宮•本社
まずは口の宮・本社です。しまなみ海道を見晴らす丘の上に立っているお宮で、石鎚神社の最も大きな拠点です。春夏秋冬の祭典、神事の大部分はここで行われ、ご祈祷やお守りの頒布、御朱印への記帳も行うことができます。
国道11号やJR石鎚山駅からアクセスでき、一般の方にもお参りしやすいスポットです。お参りの後は北に広がる瀬戸内海の絶景を眺めましょう。山だけではなく、海からもパワーをもらえる、絶好のパワースポットになっています。
②中宮•成就社
中宮•成就社は石鎚山7合目、石鎚登山ロープウェイから徒歩約20分の場所にあるお社です。乗り物で移動できるのはここまでで、ここから上は徒歩での登山となるので、登拝の主要拠点ともなっています。
中宮•成就社には、石鎚山開山の祖である役小角にまつわる伝説があります。役小角修行途中にが力尽きて下山しようとしたところ、この地で白髪の老人に出会いました。老人がひたすら斧を研ぎ、「この斧を研いで針にする」と告げました。
この言葉を聞いた小角は、その遠大な計画に驚きつつも勇気を鼓舞され、再び修行を続け、ついに西日本最高峰の石鎚山登頂に成功したということです。この逸話にちなみ、中宮・成就社はの不屈の修験道精神を養い、それを成就させるというご利益のあるお社です。
③奥宮•頂上社
西日本最高峰の石鎚山の頂上・弥山は標高1982メートル。登頂までの道は整備されていて子供と一緒に登れる山ですが、合計距離約230メートルの鎖にすがって登る部分もあり、装備はしっかりしていく必要があります。
それでも、5月1日から11月3日までの開山時期には多くの人が修行に訪れます。どうしても叶えたいお願いがある方は、石鎚山の三つの教えを実践してみてはいかがでしょうか。
④土小屋遥拝殿
「遥拝」とは、遠くから神様にお参りすることです。その名の通り、土小屋遥拝殿は自動車道・石鎚スカイライン終点の土小屋にあり、標高は1500メートルとかなり上の方にあります。
車でアクセスできるので、登山しない参拝者のための遙拝所となっているほか、成就社とは別の方向から石鎚山に登頂できる登拝口でもあります。
愛媛「石鎚神社」のご利益
石鎚神社は、開山の祖である役小角が非常に苦労して、一度はあきらめかけながらもついに登頂して神社を創建したことから、諸願成就の神社として知られています。
どうしても成し遂げたいことがあるときにお参りすれば、やり遂げる勇気をもらえそうです。
訪れると願いが叶うと言われている
大変な苦労をして開山した役小角にあやかり、石鎚神社では訪れると願いが叶うといわれています。口の宮・本社で神職の方がご祈祷・ご祈願を毎日受け付けていて、予約不要なので、ぜひ一度うけてみてはいかがでしょうか。石鎚山の雄大なパワーを分けていただきましょう。
良縁成就や健康運アップも
強大なパワースポットである石鎚山のご利益は、諸願成就です。多くの方が気になる良縁成就や、家内安全、身体健康、商売繫盛、厄除けなど幅広いお願い事に対してご利益を受けられます。
愛媛「石鎚神社」のお守りや御朱印
様々なご利益がある石鎚神社は、石鎚山の大自然の力を感じられるパワースポットです。お参りするだけではなく、御朱印やお守りをいただいて、家でもそのパワーを分けていただきましょう。
御朱印帳は石鎚山がデザインされている
石鎚神社では御朱印そのものだけではなく、オリジナルの御朱印帳もいただくことができます。パワースポットである雄大な石鎚山の姿が描かれたデザインで、台紙からも大地のパワーをもらえそうです。
シンプルでかっこいい御朱印
石鎚神社でいただける御朱印は、力強く書かれた「霊峰石鎚山・石鎚神社」の文字がかっこいいシンプルな御朱印です。「石」の御朱印も素朴ながら美しく、霊峰石鎚山の雄大な雰囲気にぴったりです。
天狗のお守り「天てん」が人気!
御朱印はちょっとハードルが高いという方は、お守りをいただいて帰るのはいかがでしょうか。お守りで一番人気があるのは、修験道と縁の深い天狗をモチーフにしたお守り「天てん」です。
招福天狗の「天てん」のお守りはかわいい天狗のマスコットキャラクターですが、頂上社でしか頒布されていない限定品です。手に入れたい方は、しっかり準備をして5月から11月の間に登拝しましょう。
お守りは種類豊富
諸願成就の神社だけあり、お守りも種類が豊富です。上述の「天てんお守り」の他、ピンクと青の色違いがあるかわいらしい「縁結びお守り」、「学業成就お守り」や、干支の木彫りの根付けがついた「干支お守り」があります。
珍しいところでは、大漁・海上安全旗なども頒布されていて、さすが瀬戸内海の神社です。
妊婦さん向けには、綾織りが美しい「安産お守り」、腹帯と安産お守りがセットになった「安産帯」も人気です。安産祈願も一緒に行ってもらえば、初めてのお産でも安心して迎えることができそうです。
愛媛「石鎚神社」へのアクセス方法
西日本最高峰の石鎚山をご神体とする石鎚神社というと、お参りするのが難しそうと感じる方もいるかもしれません。しかし、口の宮・本社や中宮•成就社、土小屋遥拝殿までは乗り物に乗っていけるので、意外と簡単にお参りできます。
奥宮•頂上社までは登山が必要ですが、成就社ルート、土小屋ルートともに古くからの修行者たちが連綿と整備を重ねてきたため、初心者にも登山可能です。
成就社ルートは通年登山できる代わりに起伏が土小屋ルートよりも激しく、所要時間は2時間半から3時間程度です。土小屋ルートは比較的起伏が少なく2時間から2時間半程度と短いですが、冬期は閉鎖されます。
また、成就社ルート、土小屋ルートともに鎖を伝って登る箇所はいずれも迂回路が設けられているので、腕力に自信のない方や子供でも、鎖を使わずに登頂できるでのご安心を!
西条駅から石鎚神社本社までは車で15分
JR予讃線の西条駅からは、石鎚神社まで車で15分の好アクセスです。隣の駅であるJR石鎚山駅からは徒歩11分ですが、道があまり整備されていないため、土地勘がない場合には多少不便です。
本社だけではなく更に上のお社にもお参りを予定している方には、体力温存のため西条駅から車またはタクシーで行くのがおすすめです。
住所 | 〒793-8555 愛媛県西条市西田甲797番地 |
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電話番号 | 0897-55-4044 |
営業時間・定休日 | 24時間 無休 |
駐車場の有無 | 有り |
アクセス | 西条、小松I・Cより車で15分 JR西条駅より車で10分 |
公式URL | http://ishizuchisan.jp/ |
水の都・西条市にもちょっと寄り道!
お参りを終えて西条市に戻ったら、ぜひ西条市内も散策してみてください。石鎚山から流れる地下水が市内数カ所で自然に湧き出ていて、水の都とも呼ばれる西条市のお水は、日本の名水百選にも選ばれています。
自噴水といって、泉のようにじわじわと沸くのではなく、ポンプを使わずともパイプを挿すだけで勢いよく噴出してくるその様子は圧巻です。
このような自噴水は「うちぬき」と呼ばれていて、うちぬきのいくつかではその場でお水を飲むこともできるので、石鎚山からのパワーをここでもいただくことができます。
また、お水がおいしいところはお酒もおいしい!ということで、西条駅は酒蔵のデザイン、駅東側にある「酒蔵通り」からはボランティアによる酒蔵巡りツアーも開催されています。もちろん、試飲も可能なので、お土産に西条のお酒もおすすめです。
霊峰・石鎚神社でパワーをもらおう!
西日本最高峰の霊峰・石鎚山は古くから修験道の聖域として尊敬を受けてきました。石鎚神社は、石鎚山そのものをご神体としているパワースポットで、雄大な石鎚山の大自然のパワーを受けて、様々なご利益をいただくことができます。
西日本最高峰とはいえ、古くから何人もの人が登拝してきた石鎚山は、初心者も登れるお山です。ぜひ頂上社まで登ってみて、大自然の力を感じてみてはいかがでしょうか。
また、頂上社や本社では諸願成就の神社だけあってお守りも数多く揃っています。お守りや御朱印をいただいて、石鎚神社のパワーを身近に置けば、願いがきっと叶いそうです!