出雲大社で縁結びのご利益・効果を最大限に授かる参拝方法を紹介
古来から多くの人に信仰されてきた島根県の出雲大社(いずもおおやしろ)。縁結びのご利益があるとして、全国各地からたくさんの人が参拝に訪れるパワースポットです。この記事では、出雲大社で縁結びのご利益や効果を最大限に授かるための礼儀正しい参拝方法をご紹介します。
目次
出雲大社で縁結びのご利益・効果を授かろう!
島根県出雲市にある出雲大社は、正式な呼び名を「いずもおおやしろ」といいます。
出雲大社は、縁結びのご利益で名高い神社。きちんとした参拝方法を守れば、縁結びのご利益や効果がアップするといわれています。
素敵な「ご縁」を願う人へ、出雲大社で得られるご利益や正しい参拝方法を解説します。
出雲大社のご利益について
出雲大社にお祀りされている大国主大神様(おおくにぬしのみこと)は、日本という国の基礎を築いた神。縁結びの神様として、古くから信仰されてきました。
室町時代末の狂言「福の神」では出雲の神は福の神として、さまざまな幸せをもたらすものとして表現されています。
また江戸時代に書かれた井原西鶴の御伽草子『好色五人女』にも、男女の縁を出雲の神に願う内容の記述があり、縁結びの神として広く信仰されていたことがうかがえます。
八百万の神が「ご縁」について話し合う
出雲地方では、旧暦10月を「神無月(かんなづき)」ではなく、「神在月(かみありづき)」と呼びます。
なぜかというと、旧暦10月になると、全国から八百万の神々が出雲大社に集まるから。
出雲大社に集まった八百万の神々は、人々の人生諸般のことや男女の縁組みなどについて話し合いをするといわれています。
このこともあり、出雲大社は「縁結び」のご利益がある神社としてお多くの信仰を集めるようになりました。
縁結びは恋愛成就だけじゃない?
縁結びというと、多くの人は男女の縁のことを思い浮かべるでしょう。
しかし、大国主命が人々に授けるご利益は、恋愛や結婚に関するものだけではありません。
出雲大社で授かることのできるご利益は、「仕事の縁」「親子の縁」「勝負の縁」「人生に影響を与える人との出会い」などさまざま。
私たちが幸せに生きていくためのさまざまな「ご縁」に関わります。
悩み事を解決に導いてくれるかも!?
もし今、何か悩み事を抱えているなら、出雲大社を参拝してみましょう。
参拝後、いつの間にかそばにやってくるものが、あなたにとっての「縁のあるもの」なのかもしれません。
出雲大社の参拝前に訪れたいご利益UPスポット
出雲大社でのご利益を最大限に授かりたいのなら、とある場所に立ち寄ってから参拝をすることがおすすめです。
そこで、出雲大社参拝前にぜひ足を運んでほしいご利益UPスポットを2か所ご紹介します。
神聖な砂でご利益UP!「稲佐の浜」
「稲佐の浜(いなさのはま)」は、毎年10月になると集まる八百万の神々の玄関口となる浜。
古事記や日本書記、出雲国風土記など、日本に伝わる神話に登場し、有名な「国譲り神話」や「国引き神話」の舞台となった場所でもあります。
近くには弁天島もあり、日本海の美しい景観と合わせて歴史ロマンを強く感じさせてくれる場所です。
「国譲り神話」とは
神話によると、天上の国を治める天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、自身の孫に地上国である豊葦原水穂国(とよあしはらのみずほのくに)を治めせようと考えました。
そこで天照大御神は、当時、地上の国を治めていた大国主命(おおくにぬしのみこと)のもとに使者を派遣。
しかし、大国主命にも子供がいたため、大国主命と天照大御神の使者は浜辺に座って交渉することとなります。
この現場が、屏風岩の近くだそうです。
国引き神話とは
「国引き神話」とは、ある時現れた八束水臣津野命(やつかみずおみつののみこと)という神が出雲の狭さを嘆き、他の土地を引っ張ってつなげようと近くの土地に縄をかけて一つの国を作り上げた神話。
稲佐の浜から南へ延びる「薗の長浜」は、国引きの綱となったと伝えられています。
神聖な砂をぜひ持ち帰ろう
出雲に集まる八百万の神の通り道となる稲佐の浜。
そこにある砂は神聖なものとされ、持ち歩くことで厄除けができるといわれています。
ですから、稲佐の浜に行く時は、小さな袋を持参することがおすすめ。
ほんの少量でも効果があるといわれているので、稲佐の浜の砂をいただいてから参拝をしましょう。
スポット名 | 稲佐の浜 |
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住所 | 〒699-0702 島根県出雲市大社町杵築北2711 |
アクセス | 【JR出雲市駅からバス】 一畑バス[日御碕線]で「稲佐の浜」下車、 徒歩すぐ(約40分:1日4本のみ) 【出雲大社から】 出雲大社から車で3分 |
公式URL |
身を清める塩が手に入る「出雲かみしお」
出雲大社のすぐ近くにある「出雲かみしお」は、清めの塩を手に入れることができるショップです。
かみしおは、「稲佐の浜」から海水を汲み上げてつくられた「神迎の塩」で、強いパワーが宿る塩。口に少量含むことで邪気を払い、パワーチャージできるそうです。
お参りの前にかみしおで自身の身を清めることで、ご利益を最大限に授かることができるかもしれません。
スポット名 | 出雲かみしお |
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住所 | 〒699-0711 島根県出雲市大社町杵築南838-6 |
電話番号 | 0853-53-4140 |
営業時間・定休日 | 営業時間/10:00~17:00 年中無休 |
アクセス | 出雲大社神門通り |
公式URL |
出雲大社でのご利益を授かる参拝方法
- 祓社を参拝する
- 拝殿・御本殿を参拝する
- 十九社を参拝する
- 素鵞社を参拝する
- 拝礼所を参拝する
ではいよいよ、出雲大社でのご利益を授かる参拝方法について詳しくご紹介しましょう。
出雲大社の参拝手順は、上記の5つ。それぞれについて解説します。
【他とは違う!】出雲大社参拝の基本
- 出雲大社は、ほかの神社と参拝方法が違うの?
はい、一般的な神社とは違います。
出雲大社の正式な参拝方法は、 二礼四拍手一礼 です。
一般的な神社での参拝方法は、 一般的な神社は、二礼二拍手一礼。
しかし出雲大社での正式な参拝方法は、二礼四拍手一礼と、拍手の回数が多いことが特徴です。
- 出雲大社では、なぜ4度も拍手をするの?
4度の拍手については、諸説あります。
年に1度の例大祭では、拍手は8度行われます。
なぜ4度拍手をするのかという理由については、国を守る四神に敬意を示しているとか、四季を表し五穀豊穣を願うためなど、諸説あります。
また、出雲大社には、4つの鳥居があることから、「4」という数字が出雲大社にとって何らかの意味を持つものなのかもしれないと推測する人もいます。
さて、出雲大社で5月14日に行われる例大祭では、8拍手をします。
これは、数字の8が無限を意味することから、限りなく神様をたたえるという意味で行われます。
祓社を参拝する
「祓社(はらえのやしろ)」は、本殿を参拝する前に身を清めるための祠。
出雲大社の参道は、他ではあまり見られない「下りの参道」となっていますが、この参道の右手にあります。
必ずこちらに立ち寄ってから、拝殿と御本殿を参拝しましょう。
拝殿・御本殿を参拝する
拝殿・御本殿に続く参道には、樹齢400年を超える松並木を見ることができます。
参道の真ん中は神様の通り道なので、端に寄って歩くようにしましょう。
拝殿
参道を抜けると正面に見えるのが、注連縄のある拝殿です。
二礼四拍手一礼でお参りし、その後、裏手にある本殿へ向かいます。
御本殿
御本殿は、1952年に国宝に指定された建物。
御本殿前にある石畳には、かつての出雲大社の本殿を支えた巨大な宇豆柱(うづばしら)が出土した場所が描かれています。
十九社を参拝する
御本殿の東側と西側にはそれぞれには「十九社(じゅうくしゃ)」という社があります。
これは、旧暦の10月にあたる神在月に出雲大社に集まった八百万の神々が滞在する場所。いわば、宿泊施設のようなものです。
神在祭の期間中には、神様をお迎えするために東十九社、西十九社の扉が開けられます。
素鵞社を参拝する
「素鵞社(そがのやしろ)」は、出雲大社の境内の最も奥にある社。
出雲大社一のパワースポットといわれ、 大国主大神の親神での素戔嗚尊(すさのおのみこと)がお祀りされています。
「素鵞社(そがのやしろ)」でも、二礼四拍手一礼をしてお参りします。
砂を持ち帰る
お参りの後は、社の裏手にある砂箱へ。
心を静め、参拝前に集めた「稲佐の浜」の砂を砂箱に入れた後、代わりに砂を少量いただき、持ち帰ります。
この砂は厄除けになるといわれ、自宅の周りに撒いたり持ち歩いたりすることで、厄除けになるといわれています。
八雲山に触れる
出雲大社のすぐ裏にある「八雲山」は、神々が住む神域とされ、立ち入り禁止エリア。
しかし、唯一、出雲大社の境内で八雲山に触れることができるのが、素鵞社の裏手の岩場です。
岩場に触れるだけで、あたたかく、何かみなぎる力を感じる人も多いとか。ぜひ手のひらを触れてみましょう。
拝礼所を参拝する
本殿の西側にある拝礼所は、お祀りされている大国主命に最も近づくことができる場所。
本殿の神様は西向きなので、ここに立つと真正面から神様と向き合うことができるといわれています。
お賽銭箱があるので、二礼四拍手一礼をして心静かにお参りをしましょう。
本殿裏にはかわいいオブジェが
本殿裏には、可愛いうさぎのオブジェがあります。こちらも見どころ。
本殿裏からもぜひ手を合わせて参拝してください。
【注意】注連縄にお賽銭を投げるのはやめよう!
出雲大社のシンボルともいえる、大きな注連縄。
これにお賽銭を投げて刺さると縁起が良いという噂があり、縄に向かってお賽銭を投げようとする人の姿がよく見かけられます。
しかし、注連縄にお賽銭を投げるのはNG。
注連縄の奥は神様がお鎮まりになる場所であり、俗なる場所と御神域を結界するもの。神聖な注連縄にお賽銭を投げるという行為は失礼にあたります。
お賽銭はお賽銭箱にきちんと入れましょう。
出雲大社のご利益があるお守り
出雲大社のお守りについてご紹介します。
出雲大社の縁結び守りは効果が出るのが早い?
出雲大社の縁結び守りは、よく「参拝してからすぐにご利益を授かることができる」といわれています。
口コミなどを見ると、確かに、出雲大社を参拝して数日や数週間で素敵なご縁を感じることができたという人がたくさんいます。
しかし、必ずしも全員が参拝後の早い時期にご利益を授かっているわけではありません。
ただ、ここにお祀りされている大国主命が、縁結びの神として強いパワーを持っていることは事実。
出雲大社の縁結び守りは、多くの人の良縁を繋ぎ、幸せに導いてきたことは間違いありません。
おすすめは「縁結びの糸」
出雲大社で授かることのできる「縁結びの糸」には、一般的なお守りの形をした布袋の中に糸が包まれているものと、紙に糸が包まれているものの2種類あります。
紙包みのものはオリジナルアレンジができる
糸が紙に包まれているものは、自分で好きな形にアレンジすることができます。
三つ編みにしてストラップにしたり、編み込んでブレスレットにしたり、人によってさまざま。
5円玉に結んで身につけておくという人も多いです。
出雲大社へのアクセス方法
出雲大社へは、JR出雲市駅からバスが便利。
また、駐車場が3か所あり、800台弱の車を収容することができるので、車でのアクセスもおすすめです。
所在地 | 〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東195 |
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電話番号 | 0853-53-3100 (受付時間 8:30~17:00) |
参拝時間など | 参拝可能時間/6:00~20:00 御守所 6:00~20:00 ※16:30より警備の都合上、十九社から北側へは行けなくなります。 |
アクセス | 【JR出雲市駅から】 一畑バス[出雲大社・日御碕・宇竜行き]で25分 |
駐車場の有無 | あり ① 大駐車場:385台 ② 駐車場:360台 ③ 駐車場:20台 |
公式URL |
出雲大社を参拝して素敵なご縁を願おう
全国八百万の神々が集まる、日本最強のパワースポットである出雲大社。
ここに訪れた多くの人が、縁結びのご利益を授かっています。
いい縁に巡り合いたいという人は、ぜひ出雲大社に訪れて、正しい参拝方法でお参りをしてみてはいかがでしょうか。