高美湿地(台湾のウユニ塩湖)は絶景!おすすめの時期や行き方も紹介
台湾の高美湿地は広大な鏡面のような光景が美しく幻想的なため、世界最大の鏡張りの光景が圧巻なボリビアのウユニ塩湖になぞらえ、台湾のウユニ塩湖と呼ばれています。今回はこの高美湿地について、行き方や絶景が見られるおすすめのシーズンや時間などについて紹介します。
目次
台湾のウユニ塩湖「高美湿地」について紹介!
台湾の新たなる観光スポット「高美湿地」は、台湾のウユニ塩湖として近年人気急上昇中です。そこで、台湾の高美湿地とはどんなところか、基本情報をお届けします。
高美湿地とはどんなところ?
高美湿地とは、台湾の中でも台中エリアにある約300ヘクタールにもなる広大な湿地帯です。台中市中心部から20キロ西にあり、ハイシーズンには大勢の観光客で賑わいます。
もともと野生生物の保護区域であり、希少種の渡り鳥をはじめ多くの鳥類が生息していることからバードウォッチングのメッカとして知られています。また、鳥類以外にも絶滅危惧種に指定されている生物も見られ、野生生態保護区域となっています。
こうした自然環境豊かな地であることに加え、干潮時に湿地帯全域が鏡のように反射し、幻想的な光景を見せることから「台湾のウユニ塩湖」と呼ばれ、台湾の新たな観光スポットとして注目を集めています。
フォトジェニックな高美湿地
広大な湿地帯には約500メートルの木道が渡され、干潮時には直に湿地帯に入れるようになっています。周辺には風力発電の風車が建ち並び、鏡面のように滑らかな水面に映しだされる様は美しく幻想的で、多くの観光客を魅了しています。
特に、日没時は圧巻。広大な鏡面のような湿地に沈みゆく夕陽が映し出され、見るものを圧倒します。台湾で今最も熱いインスタ映えスポットといってもいいでしょう。
高美湿地のおすすめの時期や時間帯は?
高美湿地へ行くならいつがいいか、おすすめの時期や時間帯をお伝えします。
おすすめの時期
高美湿地を訪れるなら3~10月がおすすめです。11~2月にかけての冬の時期は、温かい台湾とはいえさすがに寒く、風の強い高美湿地では遮るものが何もないため、風の強さ、冷たさが直撃します。高美湿地を訪れるなら冬は避けた方がいいでしょう。
おすすめの時間帯
高美湿地を訪れるなら、冬を避けた3~10月がおすすめですが、1日の中でもおすすめの時間帯があります。それは日没と干潮の重なった時間。夕日が湿地に映え、幻想的な光景を生み出してくれます。
見渡す限りの湿地と吹き渡る風に地球の鼓動を感じるはず。一生に1度の体験を味わうためにも、ぜひ夕方の干潮時を狙って訪れてみてください。台湾の日没時間は3~4月が18時から18時半ごろ、5~6月が18時半から19時前ごろです。
7、8、9月にかけて徐々に日没時間は早まっていき、10月には17時15分くらいになります。詳しい日没時間と干潮時刻は台湾気象庁のHPで「臺中市清水」の欄を見ればわかるため、事前に確認してから訪れるのがおすすめです。
ただし、高美湿地は台湾の公共交通機関で行くとやや不便なところにあります。日帰りで台北へ戻る場合、潮が満ちてくるころまで高美湿地にいると帰りのバスに乗れなくなってしまう可能性があるため注意が必要です。
旅行会社のツアーを利用すればその心配がなく、心ゆくまで高美湿地で過ごせるためおすすめです。
高美湿地への行き方
台湾のおすすめ絶景ポイントである高美湿地への行き方をご紹介します。
台北からの行き方
台北から高美湿地への行き方は、まず、台北駅から台中方面行きの台湾新幹線(高鉄)に乗って高鉄台中駅へ行きます。乗車時間は1時間程度。高鉄台中駅に着いたら10分ほど歩いて台鉄新鳥日駅に乗り換えます。
台鉄新鳥日駅から六甲方面行きの台鉄(電車)に乗って清水駅で下車。乗車時間は30分ほどです。清水駅からはバスに乗り換えて高美湿地を目指します。178番か179番のバス(巨業客運)に乗って高美湿地で下車。乗車時間は30分です。
このバスは1時間半~2時間に1本と本数が少ないため、電車との接続がスムーズでない可能性があります。電車共々事前にタイムスケジュールを確認しておきましょう。
あるいは、清水駅から111番のバスで高美湿地旅客中心で降車するという手もありますが、下車後少々歩くうえ、清水駅からバス停がやや離れているため見つけづらいという難点もあります。
こうして台北から高鉄、台鉄、バスと乗り継ぎ、接続がうまく行ったとしても高美湿地までは約3時間と結構時間がかかるのが難点です。
清水駅からバスの接続がうまく行かなければ、タクシーに乗ったほうがラクかもしれません。料金は片道200元ですので目安にしてください。ぼったくられるのが心配なら乗車前に高美湿地までいくらかドライバーに確認しておきましょう。
台北から高美湿地までの行き方はもう1つあります。台北駅から高鉄(台湾新幹線)に乗らず、台中方面行きの台鉄で清水駅へ行く行き方です。2~3時間かかりますが、費用は安く抑えられます。
清水駅から高美湿地へは同じ行き方です。高美湿地まで計4時間半くらいかかりますが、交通費は350~430元程度と半分に抑えられるのがメリットです。
台中からの行き方
台中から高美湿地への行き方は、2018年10月以降、台中駅から高美湿地までダイレクトに行けるようになりました。それでは、その行き方を説明しましょう。まず、台中駅西口を出ると広場のようなバス乗り場になっています。
そのうちのB乗り場が高美湿地行きのバス乗り場です。B乗り場は309番と310番のバスの発着場となっていますので、309番のバスに乗り高美湿地で下車します。乗車時間は1時間20分ほどです。
この行き方で高美湿地から日帰りで戻ってくる場合、バスの時刻にご注意ください。高美湿地から台中駅行きのバスの最終は夏(4~9月)は19時10分、冬(10~3月)は18時30分です。
特に冬、高美湿地から最終バスで台中に戻るとしたら、少なくとも台中駅から17時以降のバスに乗っていたのでは帰りのバスはありません。できるだけ早めの時間帯のバスに乗ったほうが安心です。
高美湿地で下車したら高美湿地まで歩いていくか、ubikeを利用して爽快なサイクリングで向かうのもおすすめです。これ以外の行き方は、従来通り清水駅からバスに乗る行き方です。
台中駅から通霄方面行きの台鉄(電車)に乗って清水駅で降車します。所要時間は45分です。ただし、この電車はたくさんあるわけでなく午前中は3時間に1本程度しかありません。事前に時刻を調べておきましょう。
清水駅からは、上述した台北からの行き方で述べた通りです。178番または179番のバス(巨業客運)に乗って約30分、高美湿地で下車します。こちらも1時間半~2時間に1本しか便がないので気を付けましょう。
バスの接続がうまく行かない場合は、清水駅からタクシーに乗るのがいいかもしれません。料金は片道200元で、所要時間は15分程度です。
桃園空港からの行き方
台北の空港である桃園空港から高美湿地への行き方をご紹介します。桃園空港から台中行きの長距離バスに乗って台中駅で下車します。所要時間は2時間ほどです。台中駅に着いたら上述した台中からの行き方と同じです。
台鉄で清水駅に向かい、清水駅から178番か179番のバスで高美湿地で下車します。空港から高美湿地まで計4時間ほどです。空路で台湾に入り、そのまま高美湿地を目指すならこの行き方がおすすめです。
台中行きの長距離バスは3社乗り入れており、いずれも比較的本数があります。荷物は台中まで持って行き、高美湿地へ行く前に台中駅でコインロッカーに預けておくのが便利でおすすめです。
桃園空港から高美湿地へはもう1つ、空港内からシャトルバスで桃園駅へ行く行き方があります。桃園駅から台中方面行きの高鉄(台湾新幹線)に乗って約1時間、高鉄台中駅で下車し、台鉄新鳥日駅に乗り換えます。
台鉄新鳥日駅からは台中方面行きの台鉄(電車)で約10分、台鉄台中駅で降ります。台鉄台中駅からは上述した台中からの行き方と同様、清水駅へ行き、清水駅からはバスまたはタクシーで高美湿地へ行きます。
この行き方だと高美湿地まで3時間程度です。台湾新幹線や電車、バスといろいろな乗り物に乗るため、乗り物好きにはおすすめです。しかし、台湾初心者には乗り換えが複雑なため、長距離バス利用をおすすめします。
高美湿地で絶景をみるための条件
高美湿地の絶景時刻は干潮と日没が重なった時間です。その時刻にどういった条件が揃えば感動的な光景に出会えるのでしょうか。
条件1.天候
高美湿地の絶景に出会える条件の第1番目は、天気です。晴天がベストですが、曇りでも日の光が多少でもあれば水面に雲が映るため、独特な表情を見せてくれます。
条件2.風
高美湿地には風力発電用の風車が並んでいることから、風が強く吹く場所としても知られています。しかし、絶景を見るなら風があまり強くないことがポイントです。水面が鏡のように反射するには、波立たないよう風が強くないことが条件といえます。
11~2月にかけては風が強い日が多いため、避けたほうがおすすめです。台湾の高美湿地の絶景をみるための条件は、3~10月の間の晴天で風が強くなく、日没と干潮時刻が重なる時間であることです。
しかし、これらの条件をパーフェクトに満たすのは相当に難しいはず。あまり条件にとらわれず、訪れたときの高美湿地の風景を楽しんでください。
高美湿地での楽しみ方と注意点
高美湿地を訪れたらどんな点に気を付けて楽しめばいいか、まとめてみました。
ビーチサンダルやタオルを用意しよう
高美湿地は干潮時、湿地に直接時入ることができます。感動的なサンセットを背景にサンダルか素足で入れば、大自然に溶け込む感動が味わえます。ビーチサンダルとタオルを持参していくのがおすすめです。
しかし、サンダルは無くても付近の屋台で売られています。また、足に付いた砂は湿地入口のトイレで洗い流せます。手桶や貯水場があるので利用してみましょう。気を付けたいのは湿地に入る際に脱いだ靴の管理です。
大勢の観光客が靴を脱いで湿地に入るため、自分の靴がどれかわかりにくくなっています。特に、日没の薄闇の中で探すのは困難です。脱いだ靴は自分で持って湿地に入ることをおすすめします。
それが面倒なら最初からサンダルで行くことです。また、子供たちがはしゃいでいるため泥が蹴散らかされる可能性があります。着ていく服も汚れても良い格好で行くことをおすすめします。
湿地へ入るときは順番を守ろう
湿地に入る時には野生生物を保護するために、木道の先端部分から入ることが決められています。看板で注意喚起もされているので、木道途中から入ってしまわないよう気を付けてください。
ハイシーズンには大勢の観光客で木道が埋まってしまい、なかなか先端部分にたどり着けないこともあります。できるだけ時間に余裕をもって行動するようにしましょう。
バスの乗り遅れに注意!
高美湿地は正直アクセスが不便なところです。電車やバスの時間の間隔が開き過ぎていたり、電車とバスの接続がうまく行ってなかったりします。また、高美湿地から日帰りで戻ってくる場合、夕方以降は帰りのバスがないということもあります。
日没がおすすめの絶景タイムなのにもったいないことですが、バスの乗り遅れにご注意ください。それが嫌ならタクシーを利用すれば心おきなく楽しめます。いずれにせよ、事前に十分なスケジュールを組んでから出かけるようにしましょう。
特にバスに関しては、いつでも簡単に検索できるようスマホにアプリを入れておくのがおすすめです。台灣公車通 (台北/桃園/台中/台南/高雄公車/公路客運)のアプリが便利でいいでしょう。
効率的に観光したいなら「台中日帰りツアー」がおすすめ!
高美湿地への行き方でもご紹介したように、高美湿地を公共交通機関を使って訪れるのは、本数が少なかったり乗り換えが面倒だったりと、台湾初心者にはややハードかもしれません。
台湾では効率よく回れる観光ツアーがおすすめです。高美湿地を行く日帰りツアーならアクセスの不安なく存分に高美湿地が楽しめます。また、台北発の台中日帰りツアーなら高美湿地はもちろん、他の人気観光地も効率よく回れておすすめです。
台湾のおすすめ観光スポット高美湿地をぜひ訪れて
高美湿地は台湾のウユニ塩湖と呼ばれるくらい鏡面のような広大な湿地が美しい、台湾の新しい観光スポットです。高美湿地への行き方はやや面倒ですが、行くだけの価値ある場所と納得できるでしょう。
手軽な日帰りツアーも用意されているので、台湾旅行の際はぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。