こんぴらさんの階段の数や所要時間は?金刀比羅宮の見どころも紹介
こんぴらさんは金刀比羅宮を参拝するまでにたくさんの階段を登らなければいけないことでも有名です。こんぴらさんには階段の数がどれだけあるのでしょう。所要時間や金刀比羅宮の見どころ・石段かごが現在どうなっているのかについても紹介しました。
目次
こんぴらさんの階段について紹介!
香川県琴平町にある金刀比羅宮は、「さぬきのこんぴらさん」として古くから親しまれています。金刀比羅宮に祀られているのは海の神様・大物主神(おおものぬしのかみ)で、金刀比羅宮は全国の金刀比羅神社の総本宮となっています。
その他にも、農業殖産・漁業航海・医薬・技芸といった、さまざまな神徳を持つ神様として知られている金刀比羅宮は、現在も多くの人が訪れています。
この記事では、こんぴらさんの階段について詳しく紹介していきます。
こんぴらさんの階段の数は何段?
こんぴらさんは階段の数がとにかく多いことでも有名です。こんぴらさんの階段の数は785段で、奥社まで行くとなると1368段もあります。
ただ、こんぴらさんの階段の数は本当は786段となっていると指摘する方もいます。ただ786段となると語呂合わせで「な(7)・や(8)・む(6)」となってしまうために、下り階段を使って意図的に785段にしているのです。
階段が786段になってしまったため、下り階段でマイナス一段することで785段となったこんぴらさんには「悩みを落としてくれる」というご利益もあるとされています。
こんぴらさんの階段の所要時間は?
ここからは、こんぴらさんの階段の所要時間について詳しく説明していきます。
御本宮(金刀比羅宮)までの場合
御本宮(金刀比羅宮)までの場合、785段の階段を登る必要があります。色々な場所に立ち寄りつつ785段の階段を登って行くとなると所要時間は大体40分はかかることになるでしょう。
ただ、御本宮(金刀比羅宮)から下りは、本宮から裏参道のような坂道があるので所要時間は30分ほどです。
785段の階段を登って行く時の方が時間がかかるので、予定には余裕を持っていた方が良いでしょう。
金刀比羅宮の見どころ
金刀比羅宮の見どころですが、御本宮(金刀比羅宮)だけでなくその他にも見所はたくさんあります。
境内に入ると、参道の両側に大きな笠を広げてお店を出している人たちがいますが、この方達は「五人百姓」といって境内で唯一営業を許されている由緒あるお店なのです。
「五人百姓」の方達が販売しているのは、加美代飴(かみよあめ)という名前の、砂糖と水飴で作られたべっこう飴だけです。この加美代飴の素朴で程よい甘さが、階段を登り疲れた時に助けてくれるので、ぜひ買っておくと良いでしょう。
急な階段を登った後には、少しなだらかな石畳の道が続くのですが、この道の両側には桜が植えられているので春には満開になってとても綺麗な景色を楽しむことができます。
さらに、「金刀比羅宮宝物館」では、金刀比羅宮が所有している能面・舞楽面・十一面観音立像などを見ることができるので、興味がある方はぜひ見てみると良いでしょう。
その他には、「こんぴら狗(いぬ)ゴン」の像も写真を撮っている人が多いです。
この像は、江戸時代にこんぴらさんのお参りに行けなかった人が、こんぴらさんにお参りに行く人に自分の飼い犬を託して代わりにお参りをしてもらったという話にちなんだ像になります。
昔は、一生に一度は金刀比羅宮をお参りしたいと思っている人が多かったのです。
また、こんぴらさんには日本国家「君が代」の歌詞に出てくる「さざれ石」や、本物の神馬・奉納された巨大なプロペラ・アフリカ象の像などもあるので見どころはたくさんあります。
これらを見ていると、御本宮(金刀比羅宮)にたどり着くまでにかなり時間がかかるので、やはり時間には余裕を持って行くようにすると良いでしょう。
奥社(厳魂神社)までの場合
御本宮(金刀比羅宮)からさらに御本宮(金刀比羅宮)へと行こうとすると、そこからは583段の階段を登る必要があります。奥社(厳魂神社)への道は、樹木が鬱蒼としている静かな山道を1キロ程歩く必要があるのです。
御本宮(金刀比羅宮)から御本宮(金刀比羅宮)へかかる時間は、およそ30分くらいです。
足腰の弱い人におすすめ!こんぴらさんの階段を登る裏技
ここからは、足腰の弱い人におすすめの、こんぴらさんの階段を登る裏技について紹介していきます。足腰が弱いけれど、何としてもこんぴらさんの階段を登りたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
無料で貸し出ししているの杖を利用する
こんぴらさんでは、無料で杖を貸し出ししています。そのため、杖が必要な方は無料で杖を借りると良いでしょう。
ただ、杖を無料で貸し出ししていますが、杖を返却するときにはお土産を買って行くのがマナーになっているようなので、ぜひお土産を買うようにしてください。
大門まで「こんぴら参拝登山シャトル」を利用する
また、大門まで「こんぴら参拝登山シャトル」で行くこともできます。
こんぴら参拝登山シャトルを利用すると、金刀比羅宮境内入口までの約半分をバスで行くことができるので、足腰が弱い人や膝が少し痛いという人はこちらのバスで行くと良いでしょう。
大門までの所要時間はおよそ16ぷんで、片道にかかる料金は1人510円です。時間に余裕がないから、かかる時間を短縮したいという方にもおすすめです。
神椿までタクシーを利用する
また、こんぴらさんの階段500段目には、資生堂パーラーのカフェ&レストラン「神椿」があるのですがここまでタクシーを利用して行くこともできます。
カフェ&レストラン「神椿」までタクシーで行くことができれば、御本宮(金刀比羅宮)まではあと285段の階段を登るだけです。
こんぴらさんの参道からタクシーに乗ってカフェ&レストラン「神椿」へ行くとなると、かかる料金はおよそ1500円です。
こんぴらさんの「石段かご」はなくなった?
こんぴらさんには、「石段かご」というものがありました。「石段かご」とは竹や木でできた「山かご」に参拝者を乗せて、365段の大門まで運んでてくれるというものです。
「石段かご」は1970年から1つの業者のみが営業していました。不景気によってお客さんが減ってしまって3年くらいの間やめてしまっていた時期もありましたが、1983年にはまた復活していました。
ただ、こんぴらさんの「石段かご」は2020年1月に完全になくなってしまったのです。理由は、「石段かご」を担ぐ人の高齢化です。担ぐ人は3人までに減ってしまい、担ぐ人の最高齢は69歳となっていました。
そのため、「石段かご」を続けることもできずに廃業となったのです。「石段かご」は、かごの重さだけで約20キロもあるようで、本来は若い人がやるべき仕事というところもありますが、若手も見つからなかったとのことでした。
「石段かご」を利用するときの料金は、上りが5300円、往復は6800円となっていました。
歴史ある「石段かご」が廃業になったのは残念ですが、現在は大門まで「こんぴら参拝登山シャトル」があるので、大門まで歩きたくないという方はこちらを利用するようにしましょう。
こんぴらさんの階段を登って金刀比羅宮を参拝しよう!
こんぴらさんの階段の数や所要時間について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。こんぴらさんの階段の数は785段で、奥社まで行くと1368段になります。
御本宮(金刀比羅宮)までの785段の階段を登ると、所要時間はおよそ40分です。奥社(厳魂神社)まで行くとなると、そこからは583段の階段を登る必要があり、およそ30分くらいかかります。
こんぴらさんの階段は多いですが、足腰の弱い人でも階段を登る裏技があります。それは、大門まで「こんぴら参拝登山シャトル」を利用するということです。
以前は大門まで石段かごで運んでくれる業者がいましたが、高齢化の問題で2020年1月で廃業となっています。
また、こんぴらさんの階段500段目には、資生堂パーラーのカフェ&レストラン「神椿」があり、ここまでであればタクシーを利用して行くこともできます。ここまでタクシーで来れば、御本宮(金刀比羅宮)まではあと285段の階段を登るだけです。
ぜひ、こんぴらさんの階段を登って金刀比羅宮を参拝してください。