ロンドンの治安は?イギリスで治安の悪い地域や危険な場所も紹介
ロンドンは、お洒落な街、経済発展している街のイメージが強いでしょう。都会的なロンドンは治安の悪さよりも行ってみたい気持ちのほうが大きくなるものです。しかし、治安が問題視されることもあります。ロンドンの治安に気をつけた旅をする方法などについてまとめました!
目次
ロンドン旅行の前に治安状況を知っておこう!
ロンドンは、ハリーポッターやロンドンオリンピック、ファッションや金融における世界屈指の都市です。様々な分野において、世界に影響を与える都市でもあり、ロンドンの動向は色んな意味で注目されています。
ロンドンはイギリスにあり、イギリス全体を見ても治安がものすごく悪いという場所はありません。ロンドンも例外ではなく、治安の悪さが1番に取り上げられる地域ではないでしょう。
しかし、日本とは違う場所にあり、ロンドンに行くことで巻き込まれる事件もあります。現在のロンドンの治安を把握した旅行ができるように、どんな犯罪が起きているのかなどを紹介します。
イギリスのロンドンとはどんなところ?
ロンドンは、イギリスの首都でイギリスの最大都市です。人口は約890万人です。イギリスの人口は約6600万人のためロンドンに人口が集まっているのも分かります。言語はイギリス英語を話します。
宗教はキリスト教徒が多く、ヒンドゥー教やイスラム教を信仰している人もいます。ロンドンと言えば、経済が強くロンドン市場はとても注目されています。ユーロ圏なのにポンドが使われています。
また、ロンドンには「ロンドン塔」や「キュー王立植物園」、「マリタイム・グリニッチ」、「ウエストミンスター宮殿、ウエストミンスター大寺院及び聖マーガレット教会」という世界遺産もあります。
ロンドンの治安の悪い危険地域・場所
イギリス全体が危険レベルをつけられていないように、ロンドンも危険レベルがない国です。比較的安全で治安が安定していると言えるでしょう。
しかし、ロンドンでは暴走車における歩行者への負傷事件が起きています。これは、テロ事案の可能性があるとされました。また、自爆テロやテロ未遂なども起きた過去があります。
ロンドンの地下鉄で爆発事件が起きたこともあります。治安は決して悪いとは言えないロンドンですが、注意しなければならないこともあります。観光の前に、治安が悪いと言われている地域や場所について把握しておきましょう。
エレファント&キャッスル
都市開発が行われている場所で、学生が多くいると言われています。昔よりも治安が良くなっているとされていますが、まだ危険があり、ロンドンでも特に治安が悪いと地域です。治安が悪く、危険と言う地元の人もいるでしょう。
この地域は、移民が多くロンドンにはない異国文化が漂っていると感じることが多くなります。気をつけなければならないのが、ドラッグなどの薬物の売人や使用者がいることです。
クラブがあり、夜も賑やかですが、夜になると治安がさらに悪くなるので危険が増します。注意を高める必要もあります。
ハックニー
若者がとても多い地域です。ロンドンでは昔から治安が悪いと言われているため治安が悪いイメージも先行するでしょう。少し前までは低所得者が多いスラム街のような雰囲気もありました。
最近は、明るい雰囲気になり高級ブランドのアウトレットもできています。しかし、薬物をしている人や貧困者もまだいるためスリなどの犯罪に遭う可能性もあります。
ハックニーの中でも、東側は治安がより悪いと言われているので危険が潜んでいるでしょう。注意して行動しなければなりません。
トッテナム
このエリアは、移民が増えてきていることでも注目されています。起きている反座右は、麻薬の売買や、銃器などを使用した路上犯罪です。ロンドンの中でも慢性的に犯罪が多い地域です。
強盗事件や窃盗事件など、観光客の貴重品を狙った犯罪もあります。日本人観光客では、カードを強奪されたという人もいます。観光客にとっては厳しい地域でしょう。
観光するスポットもそこまでなく、低所得者が集まっている場所もあるので危険が多く近づかないほうがいいと言われています。
バッキンガム宮殿
観光客がとても多く集まる場所です。写真を撮ったり、建物に魅了されているうちに金品がなくなっていることがあるでしょう。中には、バッグを開けられて財布を盗られた人もいます。
特に注意すべきは、衛兵の交代のときです。これを見たいと思ってバッキンガム宮殿に訪れる観光客は多く、集中が衛兵に向いているときにスリの被害に遭います。
ここでは、人が混雑するときならではの犯罪が頻発すると思ってください。また、デモが行われることもあるので注意しましょう。
ブリクストン
明るい時間帯よりも夜間の治安が悪いと言われている地域です。ホームレスがうろついたり、酔っ払いが多くなります。細い道はより危険が増すので注意してください。
また、移民や低所得者が多い地域でもあるので、金品を狙った犯罪には昼間でも起きる可能性があります。男性でも一人で旅行や観光はしないほうがいい場所です。
マーケットなどもあり、治安も少しずつ改善されている地域ではありますが、今のところ完全に安全とは言えません。注意した観光をおすすめします。
キングスクロス
ハリーポッターの「9と3/4番線」でおなじみのキングスクロス駅がある場所です。ここは、観光客も増えているせいかスリが多くなっています。さらには、タクシー運転手による詐欺もあります。
また、キングスクロス・セント・パンクラス駅近くでは、偽物の警官がいます。私服警官を装って近づき、身分証明書の提示や、クレジットカードの提示、暗証番号まで聞いてきます。
その後、持ち物を検査されながらクレジットカードを盗られ不正使用されるという事件があります。警官だと信じさせるためにグループで犯行に及ぶことが多いでしょう。
ロンドンでの観光客をターゲットにした犯罪
ロンドンは、とても多くの観光客が訪れ、年間観光客集が1位になった年もあります。観光するスポットがたくさんあり、ロンドンはとても楽しくとても良い都市です。
しかし、観光客が多いとそれだけ観光客がターゲットになる犯罪も起きているのが現実です。ロンドンに憧れを馳せて、やっと辿りついたという人もいるでしょう。
ロンドンでの旅行や観光が良い思い出として一生残るように観光客にどんな犯罪の危険があるのか把握してください。
スリ
バッキンガム宮殿、トラファルガー広場、大英博物館、ロンドンアイなど、数々の観光スポットがあるロンドンでは、観光客が集まる場所にはスリを行う犯罪者が潜伏しています。
実際に、スリ被害に遭った日本人もいます。犯人が狙っているものは財布やスマートフォン、旅券などです。
観光地以外にも、観光客が移動手段に選ぶバスや地下鉄でもスリが多発しているので注意しましょう。
置き引き
ロンドンには、パブランチやフィッシュ&チップスなどのおいしそうな料理があり、素敵なカフェやレストランも存在しています。
しかし、食事のときにバッグを椅子の上に置いていたがために置き引きの被害に遭うという事件が頻繁に行われています。椅子の背もたれにバッグをかけていたところ盗まれたという事件もあります。
また、ホテルでチェックインをするときに荷物を放置したり足元に置いたことにより盗まれる被害も起きています。
ひったくり
歩きスマホをしていた、ボーっと歩いていた、荷物への警戒をしていなかったなどの場合、スクーターに乗っている人が後ろから近づき荷物をひったくるということもあります。
人が少ないところで狙われることもあるため、移動中に人気がないところに入り込まないように注意してください。
ひったくり犯は力ずくで荷物を奪うこともあります。抵抗すると二次被害に遭う可能性も高いでしょう。
ぼったくり
タクシーでのぼったくりが多く、遠回りをして金額を上げるタクシーもいれば、正規の値段以上の金額を請求してくるぼったくりもあります。
また、コスプレをしている人物が「写真を一緒に撮ろう」と声をかけてきて写真を撮ることで料金を請求されるぼったくりもあります。
どこで金額を上乗せされたり、必要外のお金を請求されるか分からないのでお金を支払うときにはいつも注意が必要です。クレジットカードを使用するときもスキミングに注意してください。
偽警察官による詐欺
グループ犯罪の1つです。観光客を狙って、ある1人が観光客に案内すると言って近づいてきます。そこで、偽警官が登場し麻薬調査をしていると話しかけてきます。そして持ち物を検査されるのです。
そのときに財布からお金を抜かれた盗まれるという詐欺がよく行われています。観光客は現金を多く持っている傾向にあるのと、地元警官に詳しくないために狙われてしまいます。
また、クレジットカードを提示させられ暗証番号を聞き後で不正使用する詐欺もあります。先ほどのキングスクロス他、ビクトリア駅などでも同様の詐欺が多発しています。
ロンドン旅行で危険な目に遭わないための注意点
ロンドンでは、治安が悪い地域や観光客狙いの犯罪があるのは事実です。しかし、ロンドンに旅行に行ったときは、最高の旅行にしたいという思いがあるでしょう。
ロンドンは世界的に治安が悪い都市ではなく、注意したら危険を回避することも可能です。より良い旅行で治安の悪さを体感しないために行いたいことや注意点について紹介します。
高価な物を身に着けない
お洒落な街ロンドンでは、自分自身もお洒落に着飾って旅行や観光をしたい気持ちになるものです。風景や建物も絵になるのでお洒落に写真を残したくもなります。
しかし、高級品を身につけているとスリやひったくりの被害に遭う可能性があります。また、お金持ちと思われて、ぼったくりされることもあるでしょう。
お洒落がしたい気持ちがあっても、シンプルなファッションにしてください。
親切な人を信用しない
ロンドンでは、親切を装ったりフレンドリーに接してきながら結果的に金品を要求してくることがあります。また、偽物の警官の詐欺に繋がるケースもあります。
親切にしてくる人がいても、信用してはいけません。世界的な都市なので、つい心を開きたくなりますが、詐欺や事件が勃発する可能性も高いのです。
鞄はファスナー付きのショルダーバック
貴重品を持ち歩くときは、ファスナーが付いているショルダーバッグのファスナーを閉めて体にピッタリと密着させてスリの被害に遭わないように警戒してください。
よりおすすめなのは、ファスナーの上から被せる布がついているバッグや、ショルダーバッグの上から一枚洋服を着てどこにバッグの入り口があるのか分からなくすることです。
子供の物乞いでも相手にしない
ロンドンは、経済が発展している都市です。金銭的に裕福な人も多くいるでしょう。一方で、低所得者もいて貧富の差が生じているのも事実です。
ホームレスがいたり、物乞いをしている人もいます。物乞いの中には子供もいてかわいそうな気持ちになるでしょう。しかし、物乞いは相手にしてはいけません。
たとえ子供でも無視してください。物乞いは女の子が多いと言われています。つい、同情してお金を渡すと、ついてくる可能性もあれば違う観光客まで狙われる可能性も高くなります。
スマホは肌身離さず持つ
スマホは貴重品の1つです。ロンドンでもカメラ代わりなどで使うことがあるでしょう。そのスマホが窃盗犯から狙われることもあります。
スマホは、肌身離さず持って決して盗られないようにしてください。バッグの中に入れておくとバッグごと盗られることもあります。
首からかけるストラップなどをして、洋服の中で持つようにするのがおすすめです。
ロンドンの地下鉄・バスでの心がけ
ロンドンには有名なロンドンバスがあります。移動手段でバスを選ぶこともあるでしょう。また、地下鉄も便利で地下鉄利用者も多くいます。
バスや地下鉄に乗るときにも注意が必要なので、犯罪に遭わないための心がけを紹介します。
ドア横のスペースに立たない
地下鉄では、スリやひったくりが行われることがあります。ドアの横のスペースは、背中をつけることができて、立ちっぱなしのときにとても楽な場所です。
しかし、ここはスリやひったくりを行った人がすぐに逃げられる場所でもあります。荷物を奪われるチャンスを自ら作ってしまうことがあるので、ドア横のスペースに立たないようにしましょう。
ちなみに、ロンドンではバスでは立つことが禁止されています。
深夜は利用しない
24時間運行している地下鉄がロンドンにはあります。しかし、夜間になると危険も増し、アルコールを摂取した利用者なども増えます。
クラブ帰りのテンションが高い人に遭遇する可能性もあるでしょう。地下鉄の治安が悪くなるのでできるだけ夜間の使用は控えるようにしてください。
ドライバーに近い席に座る
ロンドンバスは日本でも有名な乗り物です。二階建てバスでロンドンバスに乗るのを楽しみに観光に訪れた人もいるでしょう。バス内の治安は、乗っている人によりますが時に治安の悪さを感じることもあります。
バスは、一階、二階がありますが一番危険なのが二階の一番後ろの席です。ここは、乗客の視覚になる場所なので荷物を盗られる可能性が高いでしょう。イギリスでは性犯罪率も高いので視覚になる場所にはいかないでください。
できるだけ運転手の近くに座り、人の目が集まりやすい場所を選ぶことをおすすめします。
移動中に居眠りをしない
バスや電車での移動中に居眠りをすることは禁止されています。罰金を請求されるので注意してください。
バスや電車でのスリや置き引き、乗り越しを防止するための対策の1つです。バスや地下鉄での治安を高める方法でもあるので必ず守りましょう。
日本で許される居眠りはロンドンではできないのでバスや地下鉄に揺られる時間も気を抜くことができません。
ロンドンの観光は危険を意識しよう!
イギリスの大都市であるロンドンでは、多くの見どころがあり何度訪れても面白さがある都市です。
ロンドンで犯罪に遭わないためにも、治安に注意した行動をとるようにしてください。観光地は特に危険を意識しましょう。