文殊山は登山初心者におすすめ!歴史やコース•持ち物などを紹介
秋のハイキングシーズンは、多くの人が山登りに出かける、ハイキングに最適な時期です。福井県にある文殊山は、登山初心者におすすめの山。この秋はじめて出かける人にぜひ登ってほしい場所です。この記事では、文殊山について、歴史やコース•持ち物など語をご紹介します。
福井の文殊山で登山デビューしよう!
春や秋など、気候のいい季節は絶好のハイキングシーズンです。
福井の文殊山(もんじゅさん)は、初めて登山をする人におすすめの、初心者向けの山。登山デビューしようとしている人に最適のスポットです。
この記事では、福井の文殊山の魅力や歴史、持ち物などについてご紹介します。
文殊山とは?
まずは、文殊山がどのようなところなのかについて詳しくご紹介します。
越前五山のひとつ
文殊山は、越前五山のひとつです。
越前五山とは、文殊山・吉野ヶ岳・日野山・越知山・白山の、福井にある5つの代表的な山のこと。
ハイカーの間では、この5つを制覇することが一種のステータスともなっているそうです。
信仰の対象とされている山
文殊山は、養老元年(717年)に泰澄大師(たいちょうたいし)が開山したといわれます。越前五山全体が、信仰の対象の山として、昔から地域の人に聖なる場所として大事にされてきました。
さて、文殊山の山上には、小文殊といわれる「室堂」、大文殊である「本堂」、奥の院である「大汝」の三つの峯があります。
大文殊の本堂には文殊支利菩薩、奥の院堂には正観世音菩薩、室堂には阿弥陀如来像が安置されており、これら三尊は、泰澄大師の造ったものだと言い伝えられています。
学校の遠足や競歩大会も行われている
文殊山は、周辺の学校の遠足の目的地だったり、競歩大会の会場だったり、地元の人にとって親しみのある場所です。
登山道が比較的広くて明るく、傾斜が緩やかで距離が程よいことなど、小学生や中学生をはじめ、普段登山をしない人に登りやすい山です。
文殊山のおすすめコース
- 角原コース〔約40分〕大文殊に直行する最短コース
- 二上コース〔約50分〕福井市街地に近く、メジャーな人気コース
- 大村コース〔約1時間〕急な坂道がなく、誰でも登れる楽々コース
- 大正寺コース〔約1時間〕文殊山の南側から上る人気コース
- 南井コース〔約40分〕奥の院への最短コース。はじめは急で険しい道が続く
- 方谷コース〔約1時間30分〕急なのぼりの後は、尾根伝って奥の院へ続く
文殊山に登る主なルートは、全部で6つ。どのルートを通っても、往復で2~3時間です。
ここでは、市街地から近い「二上コース」と南側からの人気コース「大正寺コース」の2つをピックアップしてご紹介します。
市街地から近い「二上コース」
市街地から近い「二上コース(ふたがみこーす)」は、二上町の市街地から近い人気のコースです。
登山口近くには駐車場があり、車でアクセスできるのでとても便利。駐車場のあるところにはお手洗いもあるので、ぜひ立ち寄っていきましょう。
登山道は整備されていて広く、木漏れ日で明るく照らされて明るい印象です。本格的な登山とお散歩の間くらいの感覚で登れるので、気軽に誰もが挑戦できるコースです。
登山の所要時間はおよそ50分。往復だと2時間弱です。
南側からの人気コース「大正寺コース」
南側からの人気コース「大正寺コース」にも、登山道のすぐ近くに駐車場があります。
大正寺コースもきれいに整備されており、急な斜面には階段がつけられているなど、初心者におすすめのコース。
途中にたくさんの植物や花があり、ゆったりのんびりハイキングを楽しむことがおすすめです。
所要時間は片道約1時間。往復で2時間程度を見ておくといいでしょう。
文殊山のおすすめポイント
文殊山には、たくさんのおすすめポイントがあります。ここではその中から厳選したおすすめポイントについてご紹介します。
標高365mで初心者でも登りやすい
文殊山の標高は、365m。登山用の山としては標高が低く、初心者でも登りやすい山です。
登山ルートで様々な植物の観察ができる
文殊山の登山ルートには、四季折々の様々な植物の姿を見ることができます。
春には、ピンク色の花がかわいいカタクリ、椿、こぶし、桜と続きます。
初夏にはつつじや新緑を楽しむことができ、真夏には生い茂る緑の中、市街地よりも過ごしやすい気温が快適です。
秋は紅葉の季節。文殊山にはブナの森があり、秋になると葉が美しく色づきます。
一年を通じて自然を満喫できるスポットです。
文殊山登山の服装•持ち物
さっそく文殊山登山をしてみようと思った人へ、ここでは、文珠山に登る際の服装や持ち物についてご紹介します。
靴やウェアは動きやすいものを利用する
文殊山は、標高が低い初心者用の山だからといって、軽装で挑んではいけません。
文殊山に登る時の靴やウェアは動きやすいものを選ぶことが大切。
特に靴は、スニーカーなどの普段穿いているようなものではなく、登山用のトレッキングシューズを、服装は軽くて動きやすく、体温調整のしやすいものを身につけるようにしましょう。
文殊山登山の靴について
文殊山登山は、トレッキングシューズなど専用の靴を履くことがおすすめです。
トレッキングシューズとスニーカーの違いは、ソールの硬さや足首が固定されるかどうかにあります。
長時間歩くトレッキングではやわらかなソールのスニーカーだと疲れてしまい、足首田固定されていないことで急斜面や悪路でけがをする可能性があるので、ぜひ専用の靴を選ぶことがおすすめです。
文殊山登山の服装について
文殊山登山のための服装は、動きやすいことが大前提。
サイズの合わないものや着心地の悪い素材、重いものは避け、体に負担の少ないものを選ぶようにしましょう。
動きやすいと思われがちなデニムやチノパンは、コットンを含んだ素材のためごわつき、汗をかいたときに乾きにくいというデメリットがあります。
ボトムス選ぶは快適な登山をするために大切なポイントなので、速乾性があり軽くて体の動きを妨げないものにしましょう。
登山では、歩いているうちに汗をかいたり、急に天候が変わって寒くなったり、状況によってさまざまに体感温度が変わります。ですから、体温調整しやすい服装であることも大切です。
薄手のカットソーやシャツ、ウィンドブレーカーなどを重ね着して、いつでも適度な体温を保つことができるようにしましょう。
虫除けスプレーは必須
文殊山登山のためには、虫よけスプレーが必須アイテムです。
山は市街地とは違い、たくさんの種類の生き物がいます。蚊やブヨ、ハチなど、刺されるとつらい症状の出る虫も多いので、必ず虫よけ対策をしていくようにしましょう。
虫よけスプレー以外にも、虫よけの成分がついたシールや虫よけリング、首から下げるタイプのものなど、たくさんの種類があります。
長袖長ズボンなど、肌を露出しないことも大切です。
水やゴミ袋も持参しよう
文殊山登山には、必ず水を持参しましょう。
特に春や秋の登山は、夏に比べて汗をかく量が少ない分、長時間水分を摂らないままでいることが多く、水分不足に陥りがち。
ペットボトルや水筒など、2~3本持っていくと安心です。
のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をすることで、安全に登山することができるでしょう。
山にごみを捨てることは厳禁です。ゴミ袋は必ず持参するようにしてください。
万が一に備えて簡易救急セットもおすすめ
登山では、転んだり、木の枝に引っかかってけがをしたり、山ならではの思わぬトラブルが起こることがあります。
山の中でけがをしても、即座に手当てをしてくれる山小屋や診療所などはありません。
けがをした時に大事にさせないためには、素早い処置が大切です。ですから、ばんそうこうや消毒液、傷口に塗ることができる薬や包帯など、簡単な救急セットを持っていくことがおすすめ。
また、頭痛薬や胃薬などの常備薬もあると安心です。
初心者におすすめの文殊山に登ってみよう!
越前五山のひとつとされる文殊山は、標高がそれほど高くなく登山道がきれいに整備されているので、初心者におすすめの山です。
日帰りでハイキングを楽しむことができるので、週末や休日に気軽に登ることができ、気持ちのいい汗をかけるでしょう。
密を避けて楽しむことのできるハイキングは秋のレジャーにぴったり。まだハイキングをしたことがないという人は、ぜひ文殊山の登山でハイキングデビューをしてみませんか。