中正紀念堂(台湾)の観光情報！衛兵交代式の時間やライトアップも紹介

中正紀念堂は台湾の台北観光で定番となる観光スポットです。観光客の誰もが訪れるスポットですが、中正紀念堂とはいったいどのような場所なのか、そしてどのような魅力があり定番スポットとなっているのか、次回の台北旅行が楽しみになるような中正紀念堂のおすすめ情報をたくさんご紹介していきます。

中正紀念堂は台湾の台北市にあり、中華民国初代総統である蒋介石を称える施設です。1975年4月5日に亡くなった蒋介石への哀悼の意を込めて建設されました。「中正」とは蒋介石の本名です。台湾の三大観光名所の一つに数えられており、世界中から多くの観光客が訪れています。

中正紀念堂は圧倒的な存在感を放ち、台北のシンボルとも言われています。東京ドーム5個分以上という広大な敷地に建つ、高さ約70mの本堂はまさに圧巻で、堂内の巨大な蒋介石銅像にも目を奪われます。中正紀念堂の入り口に立つ巨大な大中至正門も、台北のシンボルとしての一翼を担っています。

中正紀念堂は蒋介石を弔う歴史的重要施設のため、観光客は見学時のマナーに注意をする必要があります。中正紀念堂内で、飲食は禁止です。食べ物を持ち込まないようご注意ください。帽子を被って入場するのも禁止です。必ず脱帽してから入場しましょう。

 観光で中正紀念堂へ訪れるための中正紀念堂の基本情報をご紹介します。中正紀念堂は台北駅からMRT淡水信義線で2駅というアクセス抜群の立地にあり、中正紀念堂駅の5番出口を出るとすぐに中正紀念堂エリアに入れます。他の観光地とも組み合わせしやすいので、基本情報をチェックして台北市内を効率よく回りましょう。 

中正紀念堂を観光する上で、大きな見どころの一つが「衛兵交代式」です。衛兵交代式が行われる時間帯は、観光客が殺到する人気イベントになっています。衛兵交代式について基本情報や見どころをチェックして、ぜひ見学してみることをおすすめします。

衛兵交代式は1時間に1回、衛兵が護衛の交代を行うための儀式で、数人の衛兵が規律正しく蒋介石像の前で行進をし、任務交代を行います。約10分の儀式ですが、一糸乱れぬ衛兵の動きに観光客は皆、息を飲んで見守ります。

見学時は大きな声を出したり、衛兵に触ったりすることは絶対にせず、静かに見学をしましょう。撮影をすることは問題ありません。

衛兵交代式は10時から17時まで1時間に1回正時に行われ、毎回10分程度で終了します。 機械と電気のメンテナンスの日・2月28日の記念日・旧正月・元旦を除き、毎日同じ時間帯に行われているので、開始15分前には到着して場所取りすることをおすすめします。

早めに到着しないと最前列を取られてしまい、見づらくなってしまいます。蒋介石銅像の近くの場所を取るのがおすすめです。

衛兵交代式の見どころは、一糸乱れぬ行進をする衛兵の姿です。厳粛さと行進の迫力に目を奪われます。また、衛兵は身長180cm程度で、容姿端麗な兵士のみがなることができるため、女性としてはかっこいい男性を間近に見られるというのも魅力の一つです。

台湾には徴兵制度があり、満19歳～36歳の健康な男子は軍事訓練の義務があります。厳しい訓練を経て鍛え抜かれた衛兵の姿を目に焼き付けましょう。緑色の制服は陸軍、青は空軍、白は海軍であることを示しており、その姿から歴史を感じられます。

衛兵の持っている銃は本物の銃で、重さ約6kgもあります。その銃を巧みに操る衛兵の姿もかっこよく、見ごたえがあります。

衛兵交代式の見どころをお伝えしてきましたが、中正紀念堂自体の見どころもたくさんあるので、ご紹介していきます。

中正紀念堂の本堂にある「蒋介石のブロンズ像」は、中正紀念堂を象徴するもので、おすすめの必見ポイントです。本堂のメインフロアの奥に堂々と鎮座しており、その堂々たる姿に偉大さを感じます。

銅像の上部には、蒋介石が掲げた「倫理・民主・科学」の理念が記されており、台座には蒋介石の遺言が記されています。中華民国を追われ、台湾でその生涯を終えた蒋介石ですが、生前帰ることが叶わなかった中華民国を向いて座っているそうです。蒋介石という人物を深く知るきっかけになるでしょう。

中正紀念堂は夜になるとライトアップされ、昼とは違う姿を見られます。闇夜に浮かび上がる真っ白な大理石はとても幻想的です。

自由広場の門や正堂の両脇にある国家戯劇院と国家音楽庁の建物も一緒にライトアップされ、台北屈指の夜景スポットになっているので、昼・夜2回訪れるのも、新しい発見がありおすすめです。

中正紀念堂の正面に広がる自由広場も台北観光の名所の一つです。高さ30mもある巨大な門は迫力があり、自由広場はその迫力にも負けない広さです。門に書かれている「自由廣場」の文字は、元々「大中至正」と書かれていましたが、民進党が政権を取った時に書き換えられました。

自由広場は市民や観光客の憩いの場となっており、朝には太極拳をやっていたり、季節ごとにイベントの催しをしていたりします。旅の休憩ポイントとして利用するのもおすすめです。

中正紀念堂は台北市内のアクセス至便な位置にあるので、他の観光スポットとも一緒に楽しみやすいのが特徴です。中正紀念堂と一緒に訪れるべき中正紀念堂周辺の人気観光スポットをご紹介します。

総統府は台湾の国家元首である総統が執務する公邸です。赤と白の壁が異国情緒豊かで、台北の人気観光スポットになっています。総統府前の広場から、総統府の外観をバックに写真を撮るのがおすすめです。

時間帯によっては総統府内部への一般参観が可能になっており、台湾についてや台湾の歴史に関する展示が多くあり、台湾について深く学べます。日本の歴史とも関係が深いので、日本との関わりについても理解を深められるでしょう。

国立歴史博物館は1955年に創設された博物館で、中国の文物を紹介しています。先秦時代の陶器、河南省から出土した唐時代の陶器や青銅器など中国の歴史で重要な美術品がたくさん展示されています。季節ごとに特別展も行っているので、行く前にチェックしておくとよいでしょう。

龍山寺は清時代に建てられた台北最古の寺で、台湾を代表するパワースポットとして人気観光地になっています。神のご加護と平安を祈るために建てられました。仏教寺院で、本尊には観音菩薩を祀っています。中国宮殿式廟宇建築と言われる建物自体も芸術的価値が高く、国の二級古跡に指定されています。

願い事をすると必ずご利益があると言われており、市民から厚く信頼され、毎日長い時間をかけて祈りを捧げる市民で溢れています。龍山寺独自の参拝ルールがあるので、現地の人々に倣って挑戦してみましょう。

龍山寺ではありとあらゆる神が祀られており、自分の目的になった神様に参拝するのがおすすめです。19番目の神様「月下老人」は良縁で知られており、若い女性に人気です。

台湾といえば台湾グルメが欠かせないですが、中正紀念堂周辺にも台湾グルメを楽しめるお店があります。ぜひ中正紀念堂と一緒に立ち寄ってみましょう。

台湾と言えばタピオカミルクティー発祥の地として有名ですが、春水堂中正店はタピオカミルクティーの人気店で、タピオカミルクティー発祥の店とも言われています。中正紀念堂に隣接する「國家音樂廳」の中にある店舗のため、中正紀念堂からのアクセス抜群です。

よくあるドリンクスタンドと違って、落ち着いた店内でゆっくりタピオカミルクティーを楽しめます。春水堂は変にアレンジを加えず、元祖のタピオカミルクティーが味わえることで人気です。タピオカの素朴な味わいをぜひ堪能してください。

台湾と言えば小籠包が有名ですが、中正紀念堂近くに「杭州小籠湯包」という小籠包の有名店があります。絶対食べたいのはお店の名前にもなっている小籠湯包です。皮が薄く、中の具が新鮮で、たっぷりスープが詰まっていますが、脂っぽくないのが人気です。

蒸篭系は定番から変わり種までラインナップ豊富で、どれも安いので、片っ端から食してみましょう。お昼は行列ができることも多いですが、お昼時間帯を外すと比較的早く入れます。

盛園絲瓜小籠湯包も台湾を代表するグルメ小籠包の人気店です。地元の人が足繁く通うほど美味しいと評判で、同時に下町の温かみも感じられます。ガラス越しに小籠包を作っている姿を見られ、食欲をそそります。

お店の名前にもなっている絲瓜（ヘチマ）小籠包は必ず食べたい逸品です。台湾本島のヘチマを利用しており、ヘチマの味を引き立たせるため調味料をほとんど使っていません。甘みが強いヘチマ本来の味を堪能できます。

中正紀念堂は台湾の歴史を語る上で欠かせないスポットです。蒋介石という歴史上有名な人物を知るきっかけとして、中正紀念堂を見学してみてはいかがでしょうか。台北の人気観光スポットとしても、見学する価値のある施設です。

また、中正紀念堂近くには他にも多くの人気観光スポットがあるので、合わせて訪れてみることをおすすめします。