御釜神社は震災を予言した?水が変色する不思議な神社の御朱印も紹介
宮城県塩竈市にある御釜神社は、日本最初の製塩の地として有名です。鹽竈神社の末社でもある御釜神社には水釜があり、震災を予言したという不思議な噂も流れています。今回は不思議な噂もある御釜神社の御朱印や伝統的な祭事について紹介していきます。
目次
不思議なパワーを持つ「御釜神社」を紹介!
宮崎県塩竈市にある御釜神社は、日本三奇の1つとされています。中でも境内にある四口の神釜には不思議な噂があり、津波など震災の前触れを予言する場所として有名です。
水の動きによる予言によって、実際に多くの人々が命を救われてきました。そんな御釜神社について、今回は詳しく検証していきます。また御朱印を授かる事ができるので、実際にお越しの際は参考にしてみて下さい。
御釜神社とはどんな神社?
まずは御釜神社について紹介します。御釜神社には「四口の神釜」という場所があり、そこには津波など災害の前触れを予言できるという不思議な噂があります。
こういった不思議な噂も御釜神社を語る上では外せません。ここでは御釜神社の特徴に加え、手に入れられる御朱印についても紹介します。
宮城県にある鹽竈神社の末社
御釜神社は宮城県塩竈市にある「鹽竈神社」の末社です。本社とは別にある小規模なものですが、特別な立場にある事から御釜神社では毎年特別な神事が行われています。
御釜神社では「鹽土翁神(シオツチノオジ)」という神様を祀っており、海の安全などを祈願しています。この鹽土翁神は古事記や日本書紀にも名前が確認され、潮流や航海を司る神様として有名です。
御釜神社の御朱印は?
御朱印をいただく際は鹽竈神社に足を運んで下さい。御釜神社は末社なので、御朱印の販売は行っていないようです。間違って御釜神社に足を運ぶ人も少なくありません。
御釜神社の御朱印はあまり派手ではないものの、色々と凝ったものが多い御朱印の中ではその素朴さがかえって魅力的に感じられます。実際に御釜神社の御朱印を手に入れ、気に入ったという声も多いです。
御釜神社の変色する水釜について紹介!
御釜神社には変色する水釜があり、この建造物の存在から日本三奇の1つとして有名です。日本三奇とは古来より奇跡として伝わる建造物の事です。
ここでは震災も予言したという噂もある御釜神社について紹介していきます。四口の神釜など色々な場所を見学できるので、不思議な噂の流れる場所をその目でご覧になって下さい。
日本三奇の「四口の神釜」
日本三奇の1つである御釜神社には、「四口の神釜」という4つの釜が置かれています。これは社務所で100円払う事で中を見学でき、鎌倉時代もしくは南北朝時代から存在すると言われる代物です。
古い書物によると元々御釜は7つありましたが、盗賊によって盗まれてしまったそうです。御釜の中は撮影禁止となっているので、くれぐれもSNSに拡散しないようにご注意下さい。
震災を予言したと言われている
御釜の中には少し濁った水が入っており、これが予言に関する水釜と言われています。この水が透明になると災害など不吉の前触れとされ、こうして予言しながら対策を講じていたようです。
2011年3月11日に起きた東日本大震災をも予言したとされており、実際御釜神社は津波の被害を受ける事はありませんでした。こうした不思議な出来事も日本三奇を裏付ける証拠とされています。
四口の神釜は拝観料が必要
四口の神釜を見学する際は拝観料が必要です。とはいえその料金は100円と非常に安く、係の人が神釜を開けると同時に説明もしてくれます。
四口の神釜が収められている建物に屋根はありませんが、江戸時代では変化する水の色から災害の前触れとして占っていたようです。現在は釜守の立ち合い付きであれば、気軽に見学する事が可能です。
御釜神社の伝統祭事を紹介!
御釜神社では毎年様々な神事が行われています。これらは古代の製塩法などに則ったものであり、伝統を守りつつ後世にも伝えようというのが主な目的です。
中には宮城県の無形民俗文化財に指定されているものもあり、非常に重要視されているのがわかります。ここでは御釜神社の伝統神事を3つ紹介しましょう。
宮城県の無形民俗文化財に指定「藻塩焼神事」
毎年7月4日から6日にかけて御釜神社で行われる伝統的な祭事です。古代の製塩法を伝えるのが目的であり、ホンダワラという海藻から高濃度の塩水を作り、そこから煮詰めて塩を作るという昔ながらの方法を再現します。
この藻塩焼神事は宮城県の無形民俗文化財に指定されており、毎年多くの人が見に来ています。全部で3段階に分けて行われ、それぞれ詳しく説明していきましょう。
海藻を刈り取る「藻刈神事」
藻塩焼神事で最初に行われるのは、7月4日の「藻刈神事」です。 祓いの具として用いる霊草・無垢塩草(むくしおくさ)を夫婦岩の沖合700mまで採取しに行きます。
その後無垢塩草を天日干しにし、祓いの具や不浄伐守として用います。風が強い日は船が出せない場合があるので、見学に行く際はご注意下さい。
神釜の水を入れ替える「水替神事」
藻刈神事に続いて行われるのが7月5日の「水替神事」です。神釜にある水を入れ替える事で、まっさらな状態で予言を行うという目的があります。
午前10時に御釜神社で報告の祭典を行った後、松島湾の釜ヶ淵に出した小船の上で儀式を行います。その後満潮時の海水を汲み取り、洗浄してから神釜に入れる事で完了です。
藻塩を焼きあげる「藻塩焼神事」
藻塩焼神事は藻塩焼神事の締めくくりとなる祭事で、毎年7月6日に行われます。神釜と同じ形に作った塩焼釜の上にホンダワラを広げます。
その上から海水を注いで時間をかけて煮詰め、できた粗塩は採集して神前にお供えするのが習わしです。更に7月10日、粗塩を3座の神前にもお供えすれば祭事全体は完了です。
御釜神社へのアクセス
御釜神社へのアクセス方法は電車と車の2種類が挙げられますが、所要時間が短い分電車の方がオススメです。 JR仙石線「本塩釜駅」より徒歩15分でアクセスできます。
御釜神社にアクセスする際は、本社である鹽竈神社も併せて訪れましょう。距離が近く、御朱印が欲しい場合もまとめて購入できるので非常に便利です。
住所 | 宮城県塩竈市一森山1-1 |
電話番号 | 022-367-1611 |
営業時間・定休日 | 5:00~20:00 |
料金 | 祈願料/5,000円~20,000円 |
アクセス | JR仙石線「本塩釜駅」より徒歩15分 |
駐車場の有無 | あり |
公式URL |
御釜神社の歴史を紹介!
御釜神社の歴史についても確認しておきましょう。どのようにして日本最初の製塩の地と呼ばれるようになったのか、気になる人も多いハズです。
御釜神社の境内には様々な神話が伝わっており、中には塩竈市と密接な関係にあるものもあります。より詳しくなれば参拝の際に便利になるかもしれません。
日本最初の製塩の地
御釜神社のある塩竈市周辺は、日本最初の製塩の地として考えられています。元々は遥か昔に「浦出の浜」という場所で御祭神から製塩方法を伝えられたとあり、それから広まったようです。
御釜神社は塩竈市の由来になったとされ、海水を塩で煮て作る竈「塩竈」を意味する名前がそのまま使われています。この由来が事実とすれば、御釜神社は土地とかなり密着した関係にあると言えるでしょう。
境内の藤鞭社と牛石の神話
御釜神社の境内には藤鞭社と牛石に関する神話も残されています。それによると和賀佐彦という神様が子供の姿になり、塩を乗せた牛を引いていたという記述が元になっているようです。
この牛が石となった姿が「牛石」です。現在牛石は境内にある池の中に沈んでいますが、年に一度の水替神事でその姿を見る事ができます。手足や牛馬の病気を治してくれるご利益があるので、一度参拝してみましょう。
御釜神社は不思議な場所!
御釜神社は不思議な力が宿る場所として有名です。水の透明さによって災害の前触れも予言できる事から、今まで多くの人々が救われてきました。
実際に目の当たりにする事でその不思議な力を強く感じられるかもしれません。御釜神社に足を運び、不思議な力の宿る神釜を見に行きましょう。