面河渓のエメラルドグリーンに輝く絶景スポットとアクセス方法を紹介
四国、愛媛県の絶景スポット、「面河渓(おもごけい)」。手つかずの自然と神秘的な清流で訪れる人を魅了します。四季折々に表情を変える面河渓の魅力を一挙大公開。面河渓の絶景とともに楽しめるアクティビティや、おすすめの観光スポットもご紹介します。
目次
エメラルドグリーンの美しい「面河渓」について紹介!
石鎚山のふもとに広がる国指定の名勝地、「面河渓(おもごけい)」。四季折々に表情を変え、訪れた人々を魅了する美しい渓谷です。仁淀川に匹敵するほど透明度の高い川は、遊歩道からでも川底が見えるほどです。
面河渓 のエメラルドグリーンの輝きは、多くの観光客をひきつけていますが、面河渓谷は紅葉する樹木がとても多く、樹々が色づく11月上旬になると、色鮮やかな紅葉を求める観光客でさらににぎわいます。今回は、そんな美しい面河渓の魅力を、さらに詳しくご紹介します。
面河渓へのアクセス方法
面河渓は、石鎚山を中心とした国定指定公園の一部です。山岳信仰の中心地、石鎚神社へ向かう道でもあるため、道中には大きな鳥居もあり、標識もいくつも出ているので迷うことはありません。県道12号を進むと、面河観光の起点となる「面河山岳博物館」に到着します。
鉄道は走っていませんし、バスは乗り継ぎが必要なので、面河渓へのアクセスには車が便利です。
住所 | 愛媛県上浮穴郡久万高原町若山石鎚国定公園内 |
電話番号 | 0892-21-1192(久万高原町観光協会) |
アクセス | 松山I.C.から国道33号、県道12号、国道494号を経由して車で約1時間20分 |
駐車場の有無 | あり |
公式URL | https://shikoku-tourism.com/spot/10007 |
面河渓でおすすめのウォーキングコース
愛媛県上浮穴郡(かみうけなぐん)久万高原町(くまこうげんちょう)にある面河渓は、「未来に残したい日本の自然100選」や「水源の森百選」にも選ばれている名勝地。「仁淀ブルー」として知られる高知県の清流、仁淀川の源流域で、その美しさは仁淀川に勝るとも劣りません。
面河渓では、自然を満喫するハイキングやトレッキングがおすすめ。体力や目的に合わせてコースが選べます。面河渓沿いの2つの遊歩道は、五色河原、紅葉高原、虎ヶ滝など見どころ満載の「本流ルート」と、閑静な鉄砲川沿いをゆるゆると散歩できる「鉄砲ルート」があり、どちらも人気があります。
面河渓でおすすめの、2つのウォーキングルートの途中には、目を見張るほど美しい清流や、必見の絶景スポットが次々と現れ、どちらのルートを選んでも後悔はありません。
「面河本流ルート」
面河渓のおすすめのルート、片道約45分の「面河本流ルート」です。比較的なだらかな初心者向けのコースで、子どもでも歩き通すことができます。まずは、面河観光の起点となる「面河山岳博物館」から5分ほど車で進み、川にかかるアーチ型の「五色橋」を渡った先の駐車場へ。
車を置いたら、五色橋を戻って「面河本流ルート」に足を踏み入れます。橋から眺める「五色河原」の美しさに早くも目を奪われます。川岸にそそり立るつ巨大な岩壁も必見。河原では水遊びも楽しめます。
「面河本流ルート」には見どころがいくつもあり、森林浴を楽しみながらの散策はあっという間です。途中には石鎚山山頂へ向かう登山道の入り口もあります。ゴールはには「虎ヶ滝」の神秘的な輝きが待っています。
「鉄砲石川ルート」
面河渓のウォーキングルート、もう一つのおすすめは、面河川の支流である鉄砲石川沿いを行く、片道約75分の「鉄砲石川ルート」です。五色河原の面河アウトドアセンター(旧国民宿舎面河)裏が「鉄砲石川ルート」の出発地点です。
スタート直後に短いトンネルを抜けると、「鉄砲石川ルート」で最大の観光スポットがあらわれます。その美しさは前へ進む足を止めさせるのに十分です。
奇岩、巨岩が多い「鉄砲石川ルート」では、面白い名前の石や不思議な形の岩を探すのも楽しみの一つ。河原から離れて細い山道をちょっと登ると、いくつもの標識を見かけます。途中にはキャンプができる河原もあり、家族連れにもおすすめです。
面河渓のおすすめ絶景スポット【面河本流ルート】
絶景ポイントがいくつもある「面河本流ルート」。絶対に見逃したくない、とくにおすすめの絶景スポットをご紹介します。
透明度の高い「五色河原」
面河渓ウォーキングの出発点「五色河原」。名前の由来は、水の青、苔の黒、岩の白、藻の緑、紅葉の赤の五色に彩られることから。白い岩肌を滑るように流れる清流には、心まで洗われるようです。面河渓散策は始まったばかりですが、早くもその透明な川の流れに目を奪われます。
住所 | 愛媛県上浮穴郡久万高原町若山石鎚国定公園内 |
電話番号 | |
アクセス | 面河山岳博物館から車で5分 |
河原にそそり立つ巨岩「亀腹」
「面河本流ルート」わきにある「渓泉亭 面河茶屋」。そののすぐ横にある、高さ100m、幅200mにも及ぶ花崗岩の巨大な一枚岩は、折り重なった岩肌が亀の腹のように見えることから「亀腹」と名付けられています。美しい川と迫力満点の巨岩のコントラストは一見の価値があります。
清流には手足を浸けることもできます。ぜひこの不思議なブルーの流れを体感してみてください。ただし、あまりにも透明度が高いため、水底まで透けて見え、浅く見えても意外と深い場合もあります。川にはいるときは水深に十分注意してください。
住所 | 愛媛県上浮穴郡久万高原町若山石鎚国定公園内 |
電話番号 | |
アクセス | 面河本流ルートスタートすぐ |
紅葉の時期におすすめ「紅葉河原」
紅葉するタイプの樹木が多い面河渓では、10月~11月にかけての紅葉シーズンは得も言われぬ美しさです。透き通った水に映える色とりどりの葉は、絢爛豪華な絹織物のよう。
とくに、「面河本流ルート」を少し上流に進んだ「紅葉河原」の紅葉は素晴らしく、毎年紅葉のシーズンには、多くの人が紅葉狩りを楽しんでいます。
住所 | 愛媛県上浮穴郡久万高原町若山石鎚国定公園内 |
電話番号 | |
アクセス | 五色河原から徒歩8分 |
神秘的なほどに澄む美しい「虎ヶ滝」
「面河本流ルート」の最終地点、「虎ヶ滝」。信じられないほどの透明度を保ち、吸い込まれそうなほど美しい「虎ヶ滝」ですが、「虎ヶ滝」の手前には、注意喚起の看板が立てられており、子どもや、両手が塞がっている人、十分な装備を備えていない人は近寄れないようになっています。
雨の日には大変滑りやすいので、一切の立ち入りが禁止されます。容易に近づくことはできませんが、遠目からでも神秘的な美しさははっきりとわかり、胸に迫ります。
住所 | 愛媛県上浮穴郡久万高原町若山 |
電話番号 | |
アクセス | 面河本流ルート終点 |
河渓のおすすめ絶景スポット【鉄砲石川ルート】
奇岩巨岩がたくさんある「鉄砲石川ルート」は、面河川の支流、鉄砲石川沿いを歩きます。鉄砲石川は高知県に入ると仁淀川に名前を改めます。あの、海の青とも、空の青とも違う、独特の「仁淀ブルー」の源流がここにあります。
透明度の高い滝つぼ「櫃の底」
豊富な水を湛えたエメラルドグリーンの滝壺と、水しぶきを上げて岩肌を流れ落ちる滝、「櫃(ひつ)の底」は、「鉄砲石川ルート」きっての見どころです。
コースをスタートしてまもないところにある短いトンネルを抜けると目の前にあらわれるスポットで、豊かな水を湛えながら底まで見通せる透明度が高い滝壺と、そこへ吸い込まれるように落ちて行く滝の姿はとても美しく、何時間でも見ていたくなります。
滝の名前の由来は、炊いたご飯を保存するお櫃からきています。
住所 | 愛媛県上浮穴郡久万高原町面河渓内 |
電話番号 | |
アクセス | 面河アウトドアセンター(旧国民宿舎面河)裏からすぐ |
面河渓の大自然を堪能できる「キャニオニングツアー」もおすすめ!
面河渓では、7月初旬~10月初旬まで、グッドリバーの企画でダイナミックな川遊び、「キャニオニングツアー」が開催されています。所要時間は3時間で、川の中での移動がほとんどないので、たっぷり遊べるお得なツアーです。
開催時期や期間は年によって変わるので、必ず事前に問い合わせの上予約をしてください。
初心者や子供連れにもおすすめ!
エメラルドグリーンの清流と奇岩、巨岩が織りなす渓谷で、インストラクターと一緒に川遊びが楽しめる「キャニオニング」は、ウォーキングやキャンプとはまた違った、面河渓の自然を全身で楽しめるおすすめのアクティビティです。
面河渓のキャニオニングは、コースに激流や急な上り坂もなく、遊歩道もある上にきちんとしたトレーニングを受けたインストラクターが同行するので、泳ぎが得意ではない人や体力に自信がない人、子どもでも安心して楽しめます。
面河渓周辺のおすすめスポット
面河渓は、一体がすっぽりと国定指定公園になっているので、渓谷以外にも見どころはいっぱいありますが、奇跡のように美しい面河渓だけでも観光には時間が足りないくらいです。
登山道や石鎚神社はこのさい置いておいて、面河渓の周辺でおすすめの観光スポットをご紹介します。
郷土料理を味わえる「渓泉亭面河茶屋」
「渓泉亭 面河茶屋」は、面河渓周辺で食事ができる唯一の場所で、店の軒先のベンチに座る案山子がユニーク。久万高原町の特産品などのお土産物を買うこともできます。
面河渓の人気観光スポット、五色河原のそばにある茶屋で、すぐ目の前に奇岩「亀腹」がそびえ立ち、店に入ってすぐのカウンター席からは、河原と「亀腹」の絶景が望めます。
美しい景色を眺めながらの食事には、名物のアマゴの甘露煮や塩焼き、刺身こんにゃく、地元産の野菜を使った鍋などがセットになったボリューム満点の「面河定食」がおすすめです。
だんご汁やぜんざいなどのこだわりのデザート、ドリンクもウォーキングや川遊びで疲れた体には嬉しいです。
地元産の無農薬の茶葉で作った「天辺紅茶」や、愛媛県きっての老舗珈琲店が、この店のためにブレンドした3種類のオリジナルブレンド珈琲、「面河渓」「石鎚山」「御来光の滝」はとくにおすすめです。
住所 | 愛媛県上浮穴郡久万高原町若山21-1581 |
電話番号 | 0892-58-2511 |
営業時間・定休日 | 10:00~17:00(食事は11:00~) 木曜日定休 11月は無休・冬期は週末のみの営業期間あり |
平均予算 | ランチ:1200円 ディナー:1200円 |
アクセス | 面河本流ルート五色河原すぐ |
公式URL | https://ishizuchikanko.com/keisentei/ |
石鎚山の地史や動植物などが学べる「面河山岳博物館」
面河渓の入り口を示すゲートをくぐるとすぐにあらわれるのが、「面河山岳博物館」です。町営の小さな博物館ながら、3000点を超える資料に基づく常設展示では、石鎚山系に生息する動植物や岩石、石鎚山岳信仰、石鎚山の登山史などが、丁寧に解説されています。
綿密な調査と資料収集を重ね、さまざまな企画展も開催しており、とても興味深い博物館です。面河渓に行く前に立ち寄っておけば、面河渓に対するっ興味や理解がより深まります。博物館の脇には、面河渓の散策ルートを示す案内板が立っているので、面河渓散策の前に、チェックしておきましょう。
住所 | 愛媛県上浮穴郡久万高原町若山650-1 |
電話番号 | 0892-58-2130 |
営業時間・定休日 | 9:30~17:00(最終入館は16:30) 月曜日定休・祝日の翌日(月曜日が祝日の場合は開館し、火曜日休館) 12月~3月の土曜日・日曜日・祝日は冬期営業のため休館 年末年始、展示替期間中 |
料金 | 一般300円・小中学生150円 |
アクセス | ・バスの場合 JR「松山」駅から約2時間(久万で乗り換え) ・車の場合 松山I.C.より国道33号線を高知方面(南下)に 約50分直進し、旧美川村御三戸交差点を面河渓方面に左折し、 さらに約30分直進。 石鎚スカイラインには進まずそのまま直進し、 面河渓の入口ゲートをくぐる。右側。 |
公式URL | https://www.kumakogen.jp/site/omogo-sangaku/ |
面河渓の絶景を楽しもう
高知県の仁淀川は、「仁淀ブルー」と呼ばれる神秘的な青い水で有名ですが、その源流域にあたる面河渓は、「仁淀ブルー」にも引けをとらない美しさです。
川の水がなぜコバルトブルーやエメラルドグリーンになるのか、詳しいことはわかっていませんが、ため息が出るほど美しく、心洗われることは間違いありません。
ウォーキングや森林浴だけでなく、キャンプやダイナミックなキャニオニングも楽しめる面河渓。奇跡のように美しい面河渓で、豊かな自然を満喫してみませんか。