サハリン(樺太)のおすすめ観光地!行き方やビザ取得方法も紹介
サハリンは成田空港から2時間の位置にあるおすすめの観光地です。ロシアのサハリンでは、日本統治時代に建てた建築物を見たり、大自然を楽しんだりと色々な楽しみ方満載です。今回はロシアのサハリン観光の中でもおすすめの観光地や、ビザの取得方法などをご紹介します。
目次
サハリンは成田から2時間で行ける海外観光スポット!
サハリンはロシア州で、北海道に一番近い海外です。成田空港からは飛行機で2時間という近い位置にあるので、観光や自然を楽しみたい多くの人が訪れるおすすめの人気スポットになっています。サハリンに一度訪れたことがある人も、また行ってみたいと感じさせる、魅力がたっぷりつまっています。
サハリンはどんなところなの?
サハリンは別名「樺太」と呼ばれ、北海道とオホーツク海を挟んだ位置にあります。サハリンの南に位置する場所は1905年から40年間日本の統治に置かれた場所なので、日本と繋がりのある建築物などが残されていますが、現在は日系というよりは、ロシアの方が多く生活されています。
また、大自然が残っている場所なので、日本から数時間行くだけで違った世界が見られる場所としておすすめで人気になっています。トレッキングで高山植物を見たり、森林浴をしたりと、時間の余裕を持って観光したい場所です。
目安の旅行日数・料金
海外ツアーでは、サハリンは3泊4日から5泊6日ほどの予定が組み込まれています。見たい場所にもよりますが、大体4~5日ほどでサハリンの主な部分を観光できるといわれています。また、ツアーに参加するなら、4.5万円から6万円ほどの格安料金でサハリンに行くことが可能です。
日本との時差は2時間
海外旅行で気になる時差ですが、サハリンと日本の時差は2時間なので、時差ボケの心配はあまりありません。ロシア時間にあわせて日本時間にプラス2時間すれば、サハリンの時間になります。
冬の気温は?
極冬のサハリンは、一年を通して風の強い場所です。一番寒い季節は1月から2月で、1月の平均気温は南樺太の北部でマイナス26度からマイナス32度、南部でマイナス17度からマイナス19度ほどといわれています。
北海道の稚内よりも更に低い温度になっています。冬にサハリンに行くのであれば、寒さに慣れている人でもサハリンの冬は北海道より寒いことを頭に入れて、十分暖かくしたフル装備で出かけましょう。
サハリンでおすすめの観光地7選!【自然・アウトドア編】
サハリンは雄大な自然を満喫できる観光名所が沢山あります。日本とは違った美しい景色を堪能できる場所の中でも、おすすめの観光地を7選ご紹介します。どの観光地も人気の観光地なので、気になる場所は最新情報や行き方など調べておくことをおすすめします。
①ガガーリン記念文化公園
ユジノサハリンスク駅から歩いて15分の場所にある「ガガーリン記念文化公園」は、見逃すことが出来ない観光スポットです。ソ連時代に宇宙飛行士として活躍した、ユーリイ・ガガーリンさんの名前を付けたもので、大きなヴェルフネエ湖を抱えた大自然を満喫できる大規模な公園です。
また、公園の中にはロシア国鉄が運営する「子供鉄道」がありますし、入場無料の遊園地もあります。子供から大人まで楽しめる施設があるので、家族旅行で訪れて一日ゆっくりと過ごせる人気の場所となっています。
②山の空気展望台
市街を見下ろすことができる展望台として人気になっている「山の空気展望台」は、ユジノサハリンスクの市街東部にあります。山の麓から頂上の展望台までは、歩いて1時間ほどかかりますが、途中リフトがあるので、きれいな景色を見ながら山頂まで行くことができます。
頂上には喫茶店があるので、ゆっくりお茶ができます。夜景もきれいなので見逃せません。冬はスキー場になります。
③チェーホフ山
手つかずの大自然が楽しめるチェーホフ山は、サハリン南部にあります。高さ1,045mの山を高山植物を鑑賞しながら登るので、個人旅行であっても、ガイドは必須となります。初心者の人にとっては、少し時間の余裕を見ながら登山することが勧められています。山頂からの眺めは絶景なので、大自然を満喫したい人には特におすすめです。
④サハリン動物園
ガガーリン公園の北側に位置する動物園です。サハリンに生息する狼などの大型動物をはじめ、ホッキョクギツネなどシベリアならではの動物が多数飼育されています。小動物と触れ合える「ふれあい動物園」(別途入場料が必要)もあるので、小さな子供連れの人に人気です。天気の良い日はゆっくりと時間を過ごすことができます。
⑤ヴェストチカ村
ヴェストチカ村はサハリンの南部にあり、小動物やリスなどを横目に森林散策ができる場所です。この場所にはパワースポットがあることで、多くの観光客が訪れるようになりました。
ガイドの説明を聞きながら、一日のんびりと散策ができます。また健脚コースになりますが、山の頂にあるカエルに似た「カエル岩」までの散策コースなど、色々なコースが準備されています。
⑥ルイノック
ルイノック(市場)を巡りながら、自然の中で出来立ての料理をいただいたり、ショッピングを楽しんだリできる場所なので、多くの観光客が足を向ける場所となっています。ロシアの中には幾つかのルイノックがありますが、サハリンでもルイノックは多くの人で賑わう場所です。
ロシアながらの伝統工芸品をはじめ、珍しい品物がズラリと並ぶので、お土産探しにはピッタリです。何をお土産にしていいのか分からない人は、まずは市場を散策しながら、素敵なものを探してみてください。
⑦ヴェルフネエ湖
ガガーリン公園の中にある「ヴェルフネエ湖」は、日本が統治している時代には豊原公園と呼ばれており、貯水池として使われていた場所です。現在は多くの市民が憩いを求めて訪れる場所となっていて、春には桜の鑑賞、夏の時期などはビアガーデン目的で訪れる人も少なくありません。
サハリンでおすすめの観光地3選!【美術館・室内編】
サハリンには日本とは違う文化や歴史に触れる場所があります。ロシアの文化や芸術に触れる旅行をしたい人におすすめの観光地を3選ご紹介します。それぞれの観光地では、閉館日や観光時間など変更することがあるので、訪れる前に自分で最新情報をチェックする必要があります。
①サハリン州立博物館
サハリン州立博物館は、ロシアの歴史だけでなく日本の歴史を知ることができる展示品が沢山あります。ロシア側から見る日本の歴史なので、自分の知っている歴史の裏側が知れたり、更に知識を深めることができます。北緯50度国境標識や、アイヌなどの北方民族の展示品などもあります。入場料は100ルーブルとなっています。
②サハリン州立人形劇場
サハリンでも有名な人形劇が見られる場所です。高い芸術性を持つと言われているだけあって、ロシア語が分からなくても、人形劇の話の中に浸ってしまうことでしょう。日本でも招いて人形劇の公演が行われるほどです。サハリンの本場に足を向けて、実際に自分の目で見てみるのもいいかもしれません。
③鉄道歴史博物館
ユジノサハリンスク駅に併設されている「鉄道歴史博物館」は、鉄道に詳しくない人でも十分に楽しめる場所です。道路を隔てた屋外展示場が鉄道資料室となっていて、昔の日本が統治していた時代からの鉄道の歴史を知ることができます。
当時のサハリンは、鉄道が主な移動手段となっていたので、サハリンの至る所に鉄道が張り巡らされました。ソ連が支配していた時代や、日本の鉄道がどうして利用されたのかなど、疑問が沢山解ける博物館です。また日本統治時代のSLも展示されていて撮影ができます。
サハリンへの行き方は?
日本からサハリンに行く方法は、飛行機とフェリーの2通りがありました。現時点では、サハリンに行くには飛行機のみとなっています。発着する場所や曜日などが異なっているので、事前予約をする際に念入りに確認をしてください。
【飛行機の場合】成田・新千歳空港から直行便
サハリンの「ユジノ=サハリンスク」を結ぶ飛行機は、成田と新千歳空港の2箇所から出ています。成田からは約2時間半、新千歳空港からは約1時間半のフライトとなっていて、海外でありながら手軽にサハリンに行くことができる距離といえます。
成田空港からユジノ=サハリンスクまでは月・水・金・土・日の運航で、新千歳空港からユジノ=サハリンスクヘは、火・木のみの運行となっています。料金は、成田空港、新千歳空港どちらも同じ料金で、エコノミークラスの往復は8万5千円ほどです。加えて別途に燃油サーチャージなどの料金がかかります。
【フェリーの場合】稚内港国際フェリーターミナル
稚内港国際フェリーターミナルからサハリンのコルサコフ港にフェリーが出ていましたが、2019年6月時点で運行が終了しています。再開する場合は、ホームページで発表されます。
サハリン観光に必要なビザの取得方法を紹介!
ロシアのサハリンに行くには、ビザが必要になり、ビザ申請の方法は2通りあります。「自分で申請する」方法と「簡易電子ビザ」で取得する方法ですが、それぞれメリットや取得方法が違っています。それぞれの申請の仕方をご紹介します。どちらも日数がかかるので、時間の余裕を持って申請することが勧められています。
【ビザ取得方法①】観光ビザの場合
「自分で申請する」方法の場合は、必要書類と手数料を用意し、自分で総領事館に持っていく方法と、郵便申請する方法があります。どちらも観光ビザの申請に対して必要な書類は以下となっています。
旅券(パスポート)の原本(コピーは不可)、申請書1枚、写真(縦4cm×横3cm)1枚(写真の裏にローマ字氏名を記入)、旅行会社からのバウチャー又は予約支払済み証明書(原本、コピー各1枚)、現地旅行会社からの確認書(コピー可)、日程表(2週間以上滞在する場合)。
領事館に支払うビザの手数料は無料ですが、入手所要日数によって手数料が変わってきます。翌日ビザが欲しい場合は30,000円。2~4日目でビザが欲しい場合は10,000円、5~14日目で欲しい場合は5,000円、そして15日以上になると無料です。
サハリンの旅行が決まった時点で、すぐにビザの申請をしましょう。自分でビザ申請が難しい場合は、旅行会社などにお願いすることで、面倒な手続きなど一切を省くことができます。
【ビザ取得方法②】電子ビザの場合
簡易電子ビザで簡単にビザを申請することもできます。必要な情報として、宿泊先の情報や写真を用意してからネットから申し込みます。申し込み方法を以下の通りです。
「ロシア連邦外務省」の「電子ビザで極東にようこそ!」のページに移動し、「電子ビザ取得方法」に目を通します。その後、ページの下にある「電子ビザ取得の申請書を記入する」をクリックし、記入して完成です。
電子ビザで申請してから、大体2日から4日で承認メールと電子ビザの書類が送られてきます。サハリンの滞在は最大8日間です。また注意したい点として、サハリン内だけに有効のビザとなっていて、その他のロシア地域には行けないので注意しましょう。
サハリンの治安が心配!一人旅でも大丈夫?
サハリン観光で気になる治安ですが、旅行慣れしている人や、ロシア語が出来る人の中でサハリンの一人旅を楽しんでいる人も少なくありません。治安はいい方だという意見が多くあります。
ただし、危険と思う事態に自ら首を突っ込んだり、夜中に外出するなど危険な行為を避けましょう。100%の保障はありませんが、安全を意識して旅行するならば、一人旅でも気軽に観光出来る場所は沢山あります。
心配な場合は旅行会社のツアーがおすすめ!
旅行会社を通すと、面倒なビザ取得やホテルの手配などもすべて行ってくれますし、現地についてからの観光も安心です。ロシア語の心配もいりませんし、事前に治安の悪い場所などの注意も受けることができるからです。
治安が心配な人や始めてサハリン観光をする人は、ツアーに参加することで心配事がなくなりますし、観光を思う存分楽しむことができます。
しっかりと準備をしてサハリン観光を楽しもう!
ロシアのサハリンは魅力たっぷりの観光地ですが、日本国内旅行とは違うので、事前の準備が大切になります。ビザや航空券の取得、そしてホテルの手配など入念な準備を行って、サハリン観光を十分に楽しみましょう。